2003年06月01日(日) |
You'll be my only, my one and only. |
HK(drs)は目覚めるなりブッカーズをロックで、ズブロッカをストレートで空けてしまう。私はさすがに今は飲めないので、ホットミルク。
私は昨夜泥酔中にHKの膝で寝てたらしい。信じられないが、デジカメの画像を見せられた。げ。
HKがおなか減ったというので近所の居酒屋へ。HK、終電を気にする様子もなく2時まで飲み、うちに戻って5時まで寝て、それから帰る。
ところで夕べヒロシ(b)に指輪をもらった。自分がはめてたのを外してそのままくれたのだが、サイズが大きくて、親指にはめてもくるくる回る。
とりあえず中指にはめてたら、ヒロシが「かして」と言って指輪を指の上からはさんだかと思うと、いきなりバキッ!
・・・リング部分を折っちゃった・・・
おかげでフリーサイズになったけど・・・。
それ以来、帰宅して他のアクセサリーを全部外してからも、これだけははめっぱなし。
もらった時の状況が能天気で気に入ったのかも。精神的にきつい時に、男の子の能天気な言動に救われることってよくある。
5月14日の日記に書いた、「毎日、救済のようにあらわれる / 蒸気のようにたちのぼる / 眼をみはるほどの / 夜明けよ」の、夜明けの象徴というか、代わりのような、この指輪。
私の、チープな執着。フェイクの宝石。プラスティックなロゼッタ・ストーン。
2003年05月31日(土) |
どうしようもないくらい、意味のないままの衝動 |
新宿に来るの2週間ぶり!
19時から1時間歌舞伎町メタルバーGZで飲んでからライヴに行くつもりが、遅刻魔の私のこと、GZに着いたのが20時過ぎ。 急がなきゃ。
今日は酔払うと決めている。hideくんに白ワインとアーリーのロックをもらい、殆ど一気する。ジューダスとスコーピオンズを速攻でかけてもらい、スコピーはばりばりに踊っとく。
ライヴハウスのURGAへ。着くなりジン・バックをこれまた一気。 その後は自分のフラスクからゴードン・ジンを飲みながら、SMというバンドを見る。元気でお子ちゃまぽい。ベースの真ん前にいたのだが、笑顔が可愛くてまるで高校生。
ボーカルが途中下半身を丸出しにする。最近こんなのばっか見せられるな。一生懸命もたもた靴を脱ぐ姿を見て、「馬鹿だねー!」とでかい声で言う。褒めたんだけどね。
次(トリ)がLFM。私の位置は最前、ベース前ややボーカル寄り。
ステージに上がる前にER(vo)曰く、今日のライヴはいつも以上の出来になるとのこと。理由は「カン」だそうだw(私はロックには笑いも融通も協調も持ち込んで欲しくない。しっかりかっこつけるところはつけて欲しい。そういう意味でERはいいボーカルだ。)
前回も思ったけど、LFMは出て来た段階でもう雰囲気が違う。ライヴが始まる前の一瞬、これからいい音を出すという予感をはらんだ一瞬の緊張感が伝わってくる。これぞライヴハウスの快感。
今日はいい意味で上ずった音が出て良かった。酒に合うこと合うこと。途中RY(g)にワインのボトルを渡されたので、これもラッパでがんがん飲んじゃうし。
そうやって私、着々と大失態への準備をしてたのねえ・・・
朝から何も食べてないし、微熱はあったし、体調は悪いし、最近ずっと飲んでなかったし。なのにがんがん飲んで。
そのままURGAで打ち上げ。隣に座った男の子が一杯おごってくれたので有難く頂く。ビールも飲む。
この後のことは一切はしょる。と、言うよりも、覚えてないんだよ、実際!
お酒でこれだけ吐いたの19歳の頃以来。こんなに苦しいの、去年ストーンの帰りに一人でラブホテルに駆け込んだ時以来。こんなに酔ったの、生まれて初めて。
次の記憶はURGAの外の階段。顔を上げることも出来ない私にしきりに「大丈夫?」と話しかける声。誰だか知らないその親切な男の子に、「ほんっとにうるさいから消えてくんない?!!!」と心底苛ついて怒鳴ったのは覚えてる。
その声が消えた後、話しかける声が変わった。
ああ、この声は知ってる。これHK(drs)だ。もうその時の私って犬猫なみの認識力。吐くし。
タクシーで家まで送ってもらい、玄関をくぐったとたんに気絶。
どうしようもないくらい、意味のないままの衝動 *Wanderer / LFM の歌詞。
2003年05月28日(水) |
Really make me feel alright |
日中のお出かけなんて2ヶ月ぶり。
朝7時に哲也(drs)が車で迎えに来る。準備出来てなくてちょっと待たせた。
ストーンズのForty Licksを聴きながら、那須高原へ。私の大好きな場所。以前ダンナと2度泊りがけで来ている。今日は初の日帰り。
それにしても哲也って、私の誕生日にはストーンで花束をくれてシャンパンのボトルを取ってくれるし、ストーンズ行きたいって言えばチケットを取ってくれてしかもキャンセルしても文句ひとつ言わないし、ドライヴ行きたいっていえばお金なくて車を手放しているにも関わらずレンタカーを借りてきてくれるし。何て使え・・・いやあの、いい子だろう。
性格もすごくいいし、音楽の趣味もいい。飲む酒はワイン、吸う煙草はタール21mgのピース。何て理想的。
・・・なのに、体脂肪がどう見ても20越えてるのよねえ・・・
まずはウブド那須へ。ここはバリ島のウブドをイメージした場所で、バリ料理を出すオープン・カフェ、バリ雑貨店、バリ家具店がつながっている。
私は大のバリ家具好きで、うちはバリ家具と雑貨だらけだ。うっとりしながらお買物。インセンス(お香)は、ジャスミン、ローズ、ムスク、サンダルウッド。ピアス3つ(アメジスト、オニキス、スモーキークォーツ)にブレスレットとネックレス。そしてバリといえばコピバリ(バリ・コーヒー)とサンバル(バリのチリ・ソース)。普段は買物が面倒臭い私だが、今日は別。
カフェで食事。ナシゴレン、ミーゴレン、サテ。食後にコピスス(カフェオレ)。こんなちゃんとした食事、ソーマくんと食事した時以来だ。そういえばあれもバリニーズじゃん。
エミール・ガレ美術館へ。私はガレが大好きで、上諏訪へ行った時もかの「ひとよ茸」を見てきた。
今日気に入ったのはローズ・ド・フランスという花器と、ピンク色の蓋付の酒瓶。酒瓶は使ってあげたいなあ。上諏訪でティーセットがショウケースの中に飾られているのを見た時もそう思った。花器ならまだしも、食器は使ってこその存在だ。酒瓶が決して酒を入れられることなくガラスケースの中に鎮座しているのを見ると、何かむごい仕打ちにすら思えてしまう。
今日はびっくりするほどの快晴で、風が気持ち良い。エアロスミスのRocksを聴きながら乙女の滝へ。
岩場をつたって滝壺の真ん前へ。岩の上に腰掛ける。細かい霧状の飛沫がかかる。ひんやりした空気が心地いい。
この大自然の中に座り込んで私のすることといえば、デジカメで写真撮るわ、携帯でメール打つわで。さすがにMDは聴かなかったが。水の音がかなり耳に快かったから。
最後、哲也が私の好きそうなバリ家具店のチラシを見て、そこに寄ってくれようとするが探せず。適当にドライヴしてから高速にのる。デイヴ・リー・ロスなんか聴きつつ。昨日から寝てないのでちょっとうとうと。
家まで送ってもらう。18時半帰宅。
夜、北海道のLL(vo.g)から電話! テレヴィジョンのテープと本を送るという。
しかし鬱が抜けたらしく元気そう。久々に声が聞けたので嬉しかった。あの子にしてみたら、電話するだけでも大変な行動力のはずだしね。
2003年05月26日(月) |
Them heavy people hit me in a soft spot. |
日記の、例えばひと晩飲んだ行動をつぶさに書くのが面倒になってきた。実は外出しない日の、音楽の話だの自分の考えだのを書くほうが好きだったりして。でも実際この日記のウケてる部分って、飲み歩きなわけ? どうなんだろね。
自分の生活の加速がゆるんできた気がする。
今日、今なら死にたくないなと思った。びっくりだ。去年の8月末にこの日記を書き始めて以来、私の発想の基本は 「いざとなったら死ねばいい」 だった。だから何も怖くなかった。死という解決法を持っていると思うと安心した。
それが今日はじめて死にたくないと思った。
私の不安。これってきちんと明記したことがないが、わかる人にはわかるはずだと思ってきたけど、どうなんだろう。生活の先が全く見えない不安。逃げ場がなく、足場がなく、名前すらもない不安。
最近本名で呼ばれることが殆どない。本当に私の実体はどんどん希薄になっていっている。Vは私に 「あんたがScreaming Bunnyでなくなる時が来るのを祈ってるよ」 と言った。全く鋭い女だよ。
これは私の封印だからね。
記号になること。蝶のタトゥーの象徴が、私を食うこと。
最近自分の表情がやわらかくなっていることには気づいていた。HK(drs)のおかげで精神状態がいいのだ。人が人に与える影響ってすごい。
ただ、幸福な気分になるのは少し怖い。ソフト・スポットを作ってしまうと、そこをやられるからね。
私はもしかしたらもう、戻る位置はないかもしれないから。進まざるを得ないのかもしれないから。気をつけないと。
2003年05月22日(木) |
You wore a shirt of violent green. I never understood. |
今日のジムのお伴MDはR.E.M.。"Monster"のピーター・バックのギターの痺れること!
誰が何と言っても"Monster"は最高。R.E.M.の"Monster"やレッチリの"By The Way"といったアルバムをキャッチー呼ばわりする奴が結構いるが、アホか! 難解とヘタクソの区別もつかないくせにと言いたい。
そしてそういう輩は、実はレッチリやR.E.M.の昔からのリスナーに多かったりする。これはファンとしては一番タチの悪いタイプで、ミュージシャンが自分の持っているお馴染のイメージから外れていくとケチをつけるのだ。こういうファンはバンドの成長を妨げる。アクのある曲作りのうちは自分だけが理解出来る気でいられるが、一般にも認められるわかりやすいメロを出してくるや否や「俗に堕した」と馬鹿にする。
結局のところ偉大なものは(全てではないが)俗人の眼をも開き感性を打ち負かす。ただそれだけのことだ。それに、バンド自体がひとりよがりの時期や試行錯誤を経て辿り着いたメロ、それがただのキャッチーと異なることも聴き取れないのが情けない。
難解を気取るのは簡単なのだ。長年ハードな音やとっつきの悪い音を出してきたバンドがわかりやすいメロディを作るのは、勇気を必要とする。逆に言えばよほどその曲に自信があるということだ。
もちろん単にウケ狙いに走っただけという例もあるだろう。だが"Monster"の目もくらむばかりのギラギラしたディストーションの厚化粧、ロートレックのキャバレーを吹っ飛ばすような騒がしい音の中、大向こうを相手に睨み倒すようなマイケル・スタイプのボーカル。このぞくぞくするほどの良さを理解しないとは。
大体、「俗」が怖くてロックなんか出来るかっての!!
2003年05月17日(土) |
The moment of truth is right at hand. |
やっぱりガースだよなあ、このかっこ良さの決め手は。
リヴォンの正確無比な男臭いドラム。硬くて硬くて、なのに色っぽいロビーのギター。ライヴであることを無視するかのようにきちんきちんと出してくるリチャードのピアノの音上に、これでもかとばかりに元の旋律を崩してくるリックのボーカルと、一方ピアノに寄りそうように渋く響くベース。そしてガースのキーボードときたら、鍵盤に限定された楽器を弾いているとはとても思えない、自由気儘にのたうちまわる音。指先からほとばしる彼のパッションが、そのまま聴こえてくる。
鳥のように歌ったリックも、陶器のように美しい音を届けてくれたリチャードも、今はもういない。燦然ときらめく宝石だけが、ころんとそこに残っている。
微熱が出たままザ・バンドのラスト・ワルツを見つつ。"Stage Fright"の演奏はいつ見ても泣けるね。
2003年05月11日(日) |
His name is Yonaffie Sapiens. |
11時まで飲んで、そのまま池袋へ行き、ヨナフィ(g)と会う。(20分遅刻。うわーん!)
久しぶりだね、親友!!
彼はプロのギタリストであり、マックおたくだ。なので音楽やPC関係の買物は全て彼につきあってもらうことにしている。
今日のお目当てはイジーと同じギター。黒のギブソン、レスポール・カスタム。勿論同じのなんか買えないから、コピー狙い。
楽器屋2軒回り、中古で3万4千円があったものの、ヨナフィが不良箇所を発見したのでやめておく。
ジム用にポータブルMDプレーヤー買っちゃった。これで明日からレッチリ聴きながらトレーニング出来る。ずっとさぼってるから、こうやってやる気を出していかなきゃ。
カフェで軽くゴハンして、レッチリのことなど熱く語り合い、16時に別れる。
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