Rocking, Reading, Screaming Bunny
Rocking, Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


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2003年10月09日(木)  sleep with loved one

昨夜遅くにようやく私の状況を知ったY-BELL(b)が、午後に来てくれる。今まで知らなかったのは私が言わなかったからでもあるが、とにかく月曜からの3日間は珍しく仕事が多忙でうちに来ていなかった。
こちらが辛い時にたまたまそばにいない。この間の悪さを私は、愛情のなさと受け取る。例えば「運も実力のうち」というのは、「運」が結局は人の生き方の姿勢で作られることをさしている。この3日間の不在も、Y-BELLの私に対する姿勢の根本を表しているように思う。

そんなことを考えていたせいか、現れたY-BELLを見て妙に苛々する。初めてのことだ。
湿布などを買いに出てくれたが、その間に苛つきが高まって煙草を吸いたくなる。(普段の私は家では煙草を吸わない) ところがバッグの中にあった筈の煙草がない。Y-BELLが吸ってしまったようだ。苛々がつのる。

昨日から何故か激しく甘い物が食べたかった。Y-BELLを誘って近所に出かけ、シュークリームだのブラウニーだのと大量に買いこむ。
私は精神状態が悪くなると食べ始める。理想としては、どうせ悩むのなら美しく衰弱したいのだが、何か自動自己救済機能が働くらしくて、胃を満たして考える能力を鈍らせ、眠気を増し、ついでに体にも栄養をつける。
フォークナーの「八月の光」のリーナみたいな、牝牛になるのだ。

好きな男と寝ることも精神の安定になる筈だ。ところがこちらから私が連想するのは、セバスチャン・ジャプリゾの「殺意の夏」のエル。復讐のために、愛していない男と寝ることを繰り返す女。
どうして女の「行為」には、犠牲の概念がつきまとうんだろう?



2003年10月08日(水)  love to turn you on

月曜の午後に2時間寝て以来ずっと起きてる。時々がくっとなるくらい眠い。
'95年8〜9月の日記を発見。ノートに走り書き。この年は地震やテロで日本中が揺れたが、私にとっても忘れがたい。10月に結婚したんだ。私がパニック障害でくたくたにすり減っていた時に。
PCで清書をはじめる。長くて重い文章を刈り込む。熱があって辛いのにやめられない。
夜半過ぎ、とうとうPCの前で気絶。58時間ぶりの睡眠。

ところでこの3日間珍しくもひとりだ。Y-BELL(b)は私のこの状況すら知らない。
そして3日間ずっとビートルズの"A Day In The Life"の"Acetates"バージョンを、連続再生でぐるぐる聴いてる。10歳から愛し続けたこの曲の、裸の色気にくらくらする。
ポールが"Oh, shit !"と言うところで、毎回 turn on ・・・

女は変態だから男と寝るんだってさ。男は正常だから男とは寝ないって。・・・なるほどね。



2003年10月03日(金)  salvation

少し具合が悪い。微熱。吐気。軽い頭痛。喉の痛み。風邪なのかな。夜の飲みをキャンセル。

顔に吹出物があるので、専門の皮膚科へ行く。
昔は太宰治の「皮膚と心」は、女心の揺れを見事に捉えた作品だなどと思っていたが、実際は肌荒れは肌荒れでしかなく、だからといってどうということはない。
そう思って、しかし一応引っぱり出して再読してみる。そしたら、女心の話などではなく、思いもかけない救済の歌だった。架空の美しい魂が、力強い醜さに打ちのめされ、架空の救済にほっとため息をついた。



2003年09月30日(火)  I love you my love. Please take this heart which I bear

Y-BELL(b)と池袋Admに、「マーク・ボラン56thバースデー・ディープ・T・REX」を見に行く。アキマ&ネオスのアキマさんのイベントだ。2週間前にグラムロック・イースターの打上げでお話し出来たのがご縁で、今回アキマさんにご招待していただいたのだ。
着いたのが開演ギリギリだったので、2列並べた椅子席もその後ろもぎっしり。ステージに向かって右端の一番前に立ったが、この位置が結果的に最高だった。アキマさんが自分の左側に譜面台を置いたので、体が常にこちらを向いていたから。

最初はパーカッションのイシダさんと二人で始めた。・・・なーんていい声だろう。"Child Star"の高い裏声も、音を引っ張る時のビブラートも、完璧。こんな小さいライヴハウスで、ティラノザウルス・レックスを「生」で聴けるなんて。
そう、ティラノザウルス・レックスの「生」。こんなに見事にマーク・ボランを再現できるヒトがいるなんて。しかも日本人で。もうマーク・ボランは死んじゃってるんだから、全てのボランの曲はアキマさんが受け継いでもいいんじゃないか。ソレが曲にとっても幸せというもの。
涼しい会場で、体が熱くなって汗ばんだ。殆ど快感。アキマさんのかなり楽しいMCの間さえも「早く次の曲を」とそわそわする有様で、注射を待つシャブ中状態。
アキマさんが「次は"Dragon's Ear"」 と言ってからイシダさんと喋りだしちゃった時なんて、早く曲にいって!!とじりじりした。

あとでY-BELLに言われたけど、私はまるで「SMAPを見に来たファンの女の子」みたいだったんだって。愛する"A Beard of Stars"の曲をやってくれるたびに、過剰反応してたからね。私を見てれば、どの曲がティラノの4枚目なのか、一目瞭然だったと思うな。
でも他の曲も全部良かった。聴いててこんなに気持ちいいのは、ボランの曲が最高なのはもちろんのこと、ソレをこんなに見事にやってくれるアキマさんが素晴らしいからだ。もちろん物真似なんかじゃない。ちゃんとアキマさん本人の魂がこもってる。・・・ああ、マーク・ボランに見せてあげたい。

我を忘れ、隣にいるY-BELLの存在も忘れて聴き惚れていたら、1部が終わった。何と20曲もやったんだという。・・・全然感じなかった。感激で半泣きだし。

休憩を挟んで2部へ。ベースのフジボンさんが入り、3ピースのバンド構成。
もうティラノザウルス・レックスはやらないのかと思いきや、"By The Light of The Magical Moon"をやってくれたので、失神しそうになった。あんなハードなバージョンが聴けるなんて、幸せ・・・。
それにしても何て厚い音だ。ギターが1本だなんて信じられない。

"Elemental Child"の後半の、アキマさんのギターの迫力には、眩しくて目をあけてられないくらい。

アンコールもたっぷりやってくれて、終わったのは何と23時近く。あっという間の3時間半だった。

ハノイ・ロックスローリング・ストーンズザ・キルズJ.S.B.X.チャック・ベリーテレヴィジョン、その他、今年見た23本のライヴ全部の中で、今夜見たのが、今年のベスト1ライヴ。

セットリスト

I love you my love. Please take this heart which I bear (あなたが大好きです。私の心はあなたのものです)  * Dragon's Ear / Tyrannosaurus Rex (1970) の歌詞。



2003年09月27日(土)  He once was a true love of mine

Y-BELL(b)のバイクで、PANTAのサイン会へ。
PANTAには以前一度お目にかかっているのだが、私たちを覚えていてくれたので感激。

サイン会後、PANTAと関係者とで飲みに行くことになり、私たちも混ぜてもらうが。移動中に、何とPANTAのお父さんの訃報が入る。その場で解散。

バンドのリハ前のY-BELLと夕食して別れる。バスで石神井公園へ行き、ワールド・マーケットでバリ雑貨を購入。

夜中にリハを終えたY-BELLが来て、おなかが減ったというのでペンネを料理。バジルとクラッシュド・トマトで適当にソースを作る。夕方も中華を食べたばかりだってのに・・・。Y-BELLといると食べ過ぎる。ヤバイな・・・。

今日の料理に使ったスパイスは、実はダンナが送ってくれた。先日電話した時に、私が「食べるものでも送って」と言ったところ(よく姑が送ってくれるので)、小包が届いたのだ。
果物やパスタ、チリやオリーブオイルなど色々入っていたが、一番上にスパイスが4種類、別にしてあった。見れば、パセリ、セージ、ローズマリーとタイム。
Are you going to Scarborough Fair?
Parsley, sage, rosemary and thyme.

・・・サイモン&ガーファンクルのスカボロー・フェアか。
私が3歳の時に、最初にはまった洋楽の曲だ。ダンナも好きで、二人でよく聴いてた。さすが、見事にツボを突いてくるね。

He once was a true love of mine (かつては私の夫だった)  *Scarborough Fair / Simon & Garfunkel (1966) の歌詞。 She→Heに変えて。



2003年09月25日(木)  Love is calling upon me to perform

今日はテレヴィジョンのライヴ。DT(g)と池袋で17時に待合せ。の、筈が。
・・・くっくっく・・・私が5分前に着いたわよ。レッチリの時もハノイの時も、私のほうが待合わせ相手より早く着いたわ。アンソニーやマイケルやトムを待たせるもんですか。
・・・って。
やりゃ出来るってことじゃん! 今まで待たせた皆さまゴメンなさい。でもね、今日なんて待合せが17時なのに、準備を始めたのが11時半。私ほんっとに時間かかるのよー!!

渋谷AX。コネで取らせたチケットは整理番号20番・21番。最前ど真ん中を取った。ジンを飲みつつ待つ。
テレヴィジョン、予定時間より少し遅れて、ふと登場。つまらなそうなギター、緊張した面持ちのドラマー、はいはいお仕事しますよな太ったベース(誰だこのデブは??)、余命いくばくもなさげな雰囲気のギター・ボーカルは我らがトム・ヴァーレイン。
ああ、テレヴィジョンだわあ・・・
演奏前にリチャード・ロイドがチリンチリンとギターを鳴らすが、その一音一音がまさしくテレヴィジョンなんでぞくぞくする。

演奏が始まった。・・・あら? トムのマイク、入ってる? 最前にいる私に生音で聴こえてるのかと思うくらいにしか、声が出てないんですけど。いくらへタレが売りのボーカルだからって。その、お迎えが近いみたいな謙虚さは何?

耳が慣れてきたら、バックが気になった。何だ、このドラムの音は。・・・き、気持ち悪い。後乗りというより、単にもたもたしてる。しかしリズムよりも、その音。タムもべードラもハイハットもOKなのに、スネアがひどい。何故?
見ればドラマーがレギュラー・グリップ。そしてその左手首が全くスナップがきいていない。固まったまま、真っ直ぐにスネアに打ち下ろしてる。つまり音が死んでいる。アタックが全然ない。・・・だったらどうしてマッチド・グリップにしないのよーー!!! このヘタクソ(あっ、失礼)

しかしギター。2本のギターの素晴らしいこと。泣きの憂鬱・リチャードは、終始クソ面白くもない・早く帰りたいと言わんばかりの表情で弾きまくる。一方トムは、1曲終わるごとにしつこくチューニングを繰り返すが、はっきり言ってチューニングがソレほど必要とも思えない、ニューロティックなSEサウンドだ。この両者のからみこそがテレヴィジョンの真髄。

・・・え、ベース? 何か手数抑えてぼそぼそ弾いてたね。ベース音よりも、コーラス取る時が一番良かったくらい。てか、あのデブは一体誰。頼むからパンクは死んでも太らないで。特にテレヴィジョンみたいな美学のあるバンドは。ホント、お願い。

ところでリチャードとはしょっちゅう目が合ったぞ。妄想じゃないってば。基本的に下向いて弾くのね。で、そこに私がいたし。
しかしあの人、目が合うとつまらなそうな顔でじーーっと見るのでまいった。最後に引っ込む時になってようやく、こっちを振り返ってにこっと笑ったので、意味なくほっとした。

何か色々と文句つけたが。しかし、見て良かった、テレヴィジョン。
何たってこのバンドは他に類を見ない。孤高のOne & Only。
ロックはダメな音楽なので、いくら上手くても熱心でもマジメでも、かっこよくなければそれでオシマイ。そしてそのかっこよさは、頑張って得られるもんじゃない。
神経質なのも、ヘタレなのも、全部それで良し。ヘタクソでも許す。(デブは許さないけど)
いいもの見た。また来たら、また見に行くよ。

DTは仕事があって先に帰る。会場で会ったKB(g)、SS(g)・ACと4人で飲みに行く。
最初はSSお薦めのモボ・モガ。普通のバーだが、何と"Californication"をアタマからまるまる流してた。次いで"By The Way"をまるまる。・・・まさかレッチリを1stから流し続けてたワケじゃないよねえ。何ていい店だろ。

23時頃、お隣のロックバーSFへご案内。久々だが、マスターは私を覚えててくれた。KBがボトル入れてくれる。
SSたちはレコード・リストを見て、その幅広さに驚嘆している。 「ジョイ・ディヴィジョンが6枚もーー!!」ってw

何気にY-BELL(b)に電話してみた。取るなり 「終電で帰れ」と言われる。え、何で? きけば今、うちに向かってるところだって。
リクエストしたマッドネスの"It Must Be Love"だけ聴いて、いきなりさっさと引き上げた。自分でも呆れる。何てカワイイ女だ、私。

1時半帰宅。Y-BELLとティラノザウルス・レックスの音楽が迎えてくれた。

Love is calling upon me to perform (彼が電話してきて帰って来いと要求する)  *Rhyme / Television (1992) の歌詞。us→meに変えて。



2003年09月22日(月)  合言葉は 「JJM」 (Jimi Hendrix, John Bonham, Marc Bolan)

BB(g)とBLACK AND BLUEで20時に待合わせ。の、筈が。
21時到着。最後は走ったが、一時間も遅れておいて、新宿駅から走ることに何の意味があるのか。BBには13日の泥酔時といい、畳み掛けるようにメイワクをかけている気配。謝るから見捨てないで!

今日はFP、OC(drs)、DPがいた。
私が座るや否や、マスターがWelcome攻撃してくれる。クライマックスの"Precious And Few"、ラズベリーズの"Let's Pretend"、ヤング・ラスカルズの"How Can I Be Sure"、ロバータ・フラックの"Killing Me Softly With His Song"、ビー・ジーズの"How Deep Is Your Love"、オリビア・ニュートンジョンの"Magic"、キム・カーンズの"Bette Davis Eyes"。これらが全て立て続けにかかったのだ。私の好きな曲ばかり(特に最近日記のタイトルに使ったのが殆ど)・・・あ、愛されてる。勝手に確信w

Y-BELL(b)からBBにメールが来る。仕事終わって今からこっちに来るらしい。「私が酔いつぶれて手がつけられない、って返信してみれば?」とBBに言ったら、嬉しそうな顔してホントにそう打った。
その後現れたY-BELLは相当焦って来たらしく、嘘とわかってもしばらく動悸が治まらない気配。あはは、ごめんって。

BBは終電で帰り、その後、Y-BELLとFPが盛り上がる。どうやらストーンズのMLや何かでお互い存在を知っていたらしい。 ストーンズ・ファンの世界は狭いってのは、ホントなんだねえ。
今日のBLACK AND BLUEは、ジミヘンボンゾマーク・ボランの追悼期間中ということで、bbsで告知された合言葉を囁いたヒトのみ3,000円で飲み放題。じゃ、飲まなきゃとばかりに、ジン・ロック2杯、オレンジ・ブロッサム4杯、ココモ・ミルク2杯、バーボン・ロック・・・後は覚えてないや。
男二人を盛り上がらせるままにして、私はまたしてもうとうとする。いいのがかかるとふと目を覚ます。FPが私を泣かせようと、サイモン&ガーファンクルの"America"やウィングスの"Silly Love Songs"をリクエストする。どちらもダンナとの思い出の曲だ。
では号泣しますと宣言して、ビートルズの"I've Just Seen A Face"〜"Yesterday"をかけてもらう。ホントに泣く。

いつの間にかJoe(アメリカン)が来ていた。今日もしつこく何度も携帯に電話がかかっていたのだが、酔っ払ってからは電話に出ないでいたら、Y-BELLが勝手に出て、BLACK AND BLUEの場所をおしえて来させたらしい。ウザイの呼んじゃったなー。無視していたが、帰りは車で家まで送るというので、それならと3人で店を出る。
しかしコレが大失敗。Joeが、酔っ払ったY-BELLの発言にいちいち腹をたて、しまいにはY-BELLだけ降ろして車を急発進させたので、こちらは車を止めさせるために助手席のドアを蹴りあけて飛び降りるマネまでしなきゃいけなかった。

ちぇ、最後は私がしっかりしなきゃいけなかった。珍しいこと。
3時台にY-BELLとタクシーで帰宅。車内のラジオが懐かしの昭和の歌謡曲を流しまくるのを聴きつつ。



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