Rocking, Reading, Screaming Bunny
Rocking, Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


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2004年09月09日(木)  wanna be blind

朝10時にママ(友だち)来訪。昨日から寝ないで迎える。
近所のパン屋の焼きたてパンで朝食し、さらにママが買ってきてくれたケーキも食べる。うまい・・太る・・・。

一昨日可愛い外人がお客に来てさー、と話をする。オアシスのギャラガー兄弟に似てるのよ、と言ったら、「やっぱりBunnyって、本当は面食いじゃないよねえ」 と言われた。「だって、ジョンにギャラガー兄弟に、それに別れた彼」
・・・・・彼はともかく、ジョン・フルシャンテはともかく、リアムは可愛いじゃんかよー!!
ママ曰く、「美形といえばアンソニーよ。100人いたら99人はそう言う筈よ」・・・うっそ。それおかしいって。おかっぱの白スーツじゃ無理だって。
しかし恋する女はいっちゃってるので、「アンソニーは世界一の美形よ!」 とまで言い出す始末。
私もそこまで言えるくらい誰かを好きになりたいわ。

夜は雨になり、お客はたった一人だった。後はオーナーが来たのみ。
雨音にかぶせて By The Way をかけた。幸せだったな。



2004年09月08日(水)  not like working, just enjoy talking with my friends

バイト6日め。KSが開店するや否や現れる。気に入られたらしいw
「一杯だけ飲んで帰るよ」と言ったが。結局閉店近くまでいた。
今日は嗅ぎ煙草や、エクスタシー煙草(覚醒作用なしの合法。ニコチンフリー)をもらった。このエクスタシー煙草が純粋に美味い。

今日はお客が多かった。来た順に書くと、KS、常連さん、TACさん、友紀、常連さん、常連さん(先週来た)、猫ちゃん、常連さん、常連さん二人組。途中オーナーも一杯飲んでいった。
実は今日出勤しながら、「今日あたりお客ゼロとかにならないかなあ」 などと考えていたのだ。そしたらラクだし、なんて。何しろこの店、オーナーが儲ける気がないらしく、一日でお客が一人なんてザラらしいし。
ところが蓋を開けたらこの盛況ぶり。しかし楽しかった。今日はカクテルは全部友紀に訊いてつくった。友紀はバーテンのバイトしてるしね。
友紀やTACさん、そして主に私がKSのボトルをご馳走になったせいで、今日開けたばかりのボトル(13,000円)が空にw(友紀がさかんに「こんな高い酒を一日で空けさせるなんて! 私がBunnyさんに接客でおしえることはもう何もないよ!」と騒いでいた)

しかし私は幸せ者。毎日誰かしら私に会いに来てくれる。嬉しいし楽しい。
みんな来てね。友だちには一杯おごるよ!



2004年08月30日(月)  Rocking, Drinking, Working Bunny

19時に初出勤。5分で一人にされた。おしえてもらったことといえば電気のスイッチの位置ぐらい。
「あなたいい女だから、お客さんが助けてくれるよ。じゃ僕はこれで」 とオーナー。
あっ、いい女って誉められちゃった。・・・って。おい! 世の中そんなもんですかあ?!

この店はずっと人がいなくて平日は閉めていたから、多分しばらくはお客は来ないはず。というか、いつも客なんか殆どいない。
オーナーは建築家で(店の内装も凝っている)、他にも渋谷などに何店舗か出している。多分この店は殆ど道楽なんだろう。

お酒は好きに飲んでいいと言う。そして棚にはお宝レコードの山。
ではジョニ・ミッチェルから。次いでトム・ウェイツ、ジェーン・バーキン、クラプトンスマパン10ccバグルスガービッジ。ジン飲みつつ聴きまくる。
これはまさに一人ロック・バー状態。これでお金もらえるって。天国だわ。

まだ誰にもバイトのことを言っていなかったので、20人くらいに一斉メールで伝える。

3時間経過。ちょっと退屈し始めた時に、ドアが開いた。お客だ。
と思ったら、LEOだしー!! さっきのメール見て、来てくれたのだ。嬉しいわあ。
彼は一昨日パプア・ニューギニアから帰国したばかり。そして昨夜、XeroXに復帰したいというメールをくれた。もちろん即OK。
LEOが来たのでデヴィッド・ボウイをかける。

しばらくしてもう一人お客。30代男性。
「私、今日が初出勤なので、カクテルは一切出来ません」と言うと、「・・・俺、20年間飲み歩いて、そんなの初めて聞いたよ」 と言う。笑顔で 「私もです」 と答えた。
しかしカクテルの作り方の本があったので、これを見ながら作ってもいいと持ちかける。絶対に出来上がりに文句をつけないという約束で、マルガリータを作った。

結局この客が2時までいた。LEOも閉店までいてくれて、店じまいなど手伝ってくれる。
うちに来て(何しろ店から徒歩3分)コーヒー飲んで、4時半に帰る。外は台風ですごい風だ。



2004年08月28日(土)  only music can break my heart

豪華なルーム・サーヴィスの朝食(またシャンパン1本あける)の後、ホテル内のプールに行く。14時半にレイト・チェック・アウト。
新宿駅でお茶して別れ、18時帰宅。

大慌てで準備して、新宿のライヴハウス唯唯へ21時に着く。Nakeesの出番に間に合った。
初めてSTOMP以外の場所で見るNakees。いつもは馴染みの狭いハコで、酒と常連と渾然一体となった練れた音を出すバンドだが。
今日はオサムさん(vo,g)に少し緊張感がある。その軽い上ずりが、ドライヴ感につながっているようで悪くない。
「キッチン」の3人の絡みの見事なこと。その後が一番好きな「蜜の川」だったので思わず涙。
途中アクシデントもあったが上手く乗り切り、最後は見事に自分たちのペースでしめた。

居酒屋で打上げの後に白石さん(drs)の車で送ってもらう時、白石さんが「これをBunnyさんに聴かせようと思ってたんだ」と言って、矢野顕子バージョンの「素晴しい日々」をかけた。
彼の意図は判らなかったが。久々の矢野が、車内いっぱいにきれいに響きわたって。泣いた。やられたよw

3時帰宅。涙が止まらなくて困る。



2004年08月09日(月)  We make the music that divides you  

木曜に届いたジョン・フルシャンテのソロ2枚をPCに入れ、計32曲をえんえんと聴いている。ふと泣きそうになる曲があって、タイトルを見れば――――「Loss(喪失)」
これは偶然なのかな。

久美子さんとマニエールでランチ。ここはKNと夕食に来て以来だ。彼からは昨日メールと電話があったが、両方とも無視してしまった。
まともな食事は水曜に友紀と会って以来だ。太るのが嫌で、外食でも一人前を食べ切ることは殆どない。今日も大半を残す。
そういえばLossには 「体重の減少」 という意味もあったっけ。

午後からは読書に没頭。読みかけの本に加え、ヤフオクで買った本が今朝届いた。目と頭が疲れると、少し横になり、また読む。眠い。まだ体調が良くない。
読む間ずっと、ジョンの曲を流している。

私の人生はいつまでたっても滅茶苦茶で、今この瞬間も、果てには失敗の二文字しかないところへ向かって滑っている。
――――Lossには 「敗北」 の意味もあるんだ。

We make the music that divides you.     ( この音楽は、君をひき裂く )
It's handed down as a thing to cry to     ( 求めてやまぬものとして、受け継がれてゆく )



2004年08月06日(金)  life-sized romance

昨日、マチちゃんから突然、レッチリジョン・フルシャンテのソロのCDが2枚届いた。Shadows Collide With People と Will to Death 。昨日はリハだったから、今日の明け方になってからゆっくり聴いてみた。
すいっとはまった。何の障害もなく。気持いい。懐かしい。切ない。ロマンティック。優しい。無駄がない。飾らない。
ジョンが、まさにジョンが等身大で立っている。ソロとはこういうのを言うんだなあ。これでこそ意味があるんだなあ。

夕方、美容院でカラー。お金も気力もないので近場ですませる。
細身でかっこいい男性美容師にあたるが、特に嬉しくない。私は実は美容師とうまく会話できない。何故か嫌われている気がするのだ。
「今日はこれからお夕飯を作るんですか?」 と訊かれ、にっこり笑って一言「いいえ」 「じゃあ外食?」 「いいえ」 「お惣菜?」 「・・・いいえ、食べないんです」 「え?どうして? 夜は食べないようにしてるの?」
・・・あああ、面倒臭い。私に昼夜の区別はないんです。私は基本的に食べないんです。私は痩せフェチで、無職で、ダメ人間で・・・・・・。
こういう相手に少しの手がかりを与えると (「バンドやってるんです」など)、必ず多大な勘違いを引きおこす。

きれいになった髪の毛で、歩いて5分の家に帰る。今日はKNと夕食の筈だったがドタキャンした。(既に何度か断った挙句の約束だったのだが) 最近よく電話で「生活費はまだ大丈夫?」と訊かれる。あちらがお金を払いたがり、こちらが逃げているという、わけのわからない図式になっている。



2004年07月27日(火)  今夜、すべてのバーで

朝から昼まで数時間寝る。起きたら何故か日にち感覚がメチャクチャになっていた。まずは明後日のライヴを明日だと思い込む。しばらくして間違いに気づくが、今度は明日のリハを今夜と思い込む。
午後にのろのろとシャワーを浴び、だらだらと時間をかけて全身にローズ・オイルをのばす。その上からエタニティを吹きかける。髪にトリートメントを塗る。そのうちヨシトがスタジオ入りの時間を知らせてくると思いつつ。彼は今日は一日中撮影仕事だから、今夜リハするのは大変では?などと考えながら。
・・・あん?リハって明日じゃん?、と夕方頃やっと気づく。着替えてこそいないが、きれいに匂い立つ自分がいて、これから一人で夜を過ごすと思うと何か優雅な気分で、それはそれで悪くない。

ジャスミン・ティーとチョコレートを用意して、PCに向かう。Nakeesのbbsに行ってみたら、「らもさん。こんなあっさりあちら側に行ってしまうとは・・・」というKA-DOOさんの書込みが。
大慌てで検索。中島らものオフィシャル・サイトには重体だとのみ書かれている。
じきにニュースで訃報を見つけた。

ジャスミン・ティーを引っこめ、ワインの壜を出す。ネット検索で数えたら、65冊近く読んでいた。要するに文庫化されたものをほぼ全部と、ハードカバー数冊。なのに本棚には一冊も残っていない。食らうように読み、咀嚼するように批判し、排泄するように手放していたのだ。自分にとって、コンテンポラリー(同時代の)という言葉がこれほどしっくり来る作家はいなかった。

いしいしんじとの対談集だけは残っていた。引っ張り出す。適当にページを開く。

――咳止めシロップはやめてるんですか?

飲んでるよ。君は、酒飲んでるやろ?

――ええ。

どれくらい飲む。

――多いときで、一日、洋酒で、1本くらい。

君、病気やな。

めそめそと泣いた。酔っ払って階段から落ちたって。どうせならアル中で死ねよ、と思う。52歳だって? まだまだ若造みたいに青臭いことを書いてたくせに。
そのまま1時間泣いた。赤ワインが渋くてまずい。

今夜、すべてのバーで  *中島らもの著書。(1992)



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