Rocking, Reading, Screaming Bunny
Rocking, Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


全日記のindex  前の日記へ次の日記へ  

*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


この日記のアクセス数
*1日の最高=2,411件('08,10,20)
*1時間の最高=383件('08,10,20)


2004年10月18日(月)  remedy

LEO(g)の家に19時に行く約束。の、筈が。
出がけにふと派手な格好がしたくなってしまったのだ。ヒトんち(しかも隣駅)に行くだけなのに、パンキッシュな黒のTシャツ、鎖つきの黒革のマイクロミニスカート、オールドローズのタイツ、茶のロングブーツ、アイシャドーはベースもハイライトもなしで黒茶をアイホールと粘膜のみにくっきりと。
おかげで着いたら20時。ライヴに出る時よりよっぽど派手だし。何考えてんだか。

LEOの部屋は居心地がいい。きれいにしてるし、インテリアも私好み。ロックの音源も映像も豊富。何より部屋の主が、何かと気をつかってもてなしてくれる。
LEOは細いくせによく食べるし、私と食べ物の好みもあうので、いつも色々とおいしいものを出してくれる。今日は「何もない」と言うので、それならそれで太らずにすむからいいやと思っていたら、ご飯を炊いてチキン・カレーを出してくれた。これが美味しい。レシピを訊こうとしたが、やめておく。また作ってもらう方がいいからw
他にもパンにプリザーヴ数種(レモンクリームが美味!)、ナッツなど色々。これをテキーラ・ベースのカクテル飲みつつ食べまくり。ふ、太る・・・。

今日はロック・オデッセイのビデオを見せてもらった。まさしく私が行った日の映像。
レニクラで既に懐かしいが、レッチリの映像になると、ああ私ここにいたんだなあという感激が甦る。1曲目の Can't Stop が始まる瞬間、私絶叫したんだ。周りの観客の揺れを、自分の興奮と涙をくっきりと思い出す。右隣にはママ(友だち)がいて、やはり同じように興奮していた。空は晴れて、へたばりそうなほど暑かった。時々レッチリのファンじゃない奴がうろうろして目障りだった。そしてレッド・ホット・チリ・ペッパーズは、この世で一番素晴しかった。
最悪のイベントだったから直前まで悩んだけど、やっぱり行って良かったなあ。
・・・と、書くとLEOが悔しがるのであったw 仕事で行けなかったから。(休むこともかなり検討したらしい。次回は休みなね!)

レッチリの映像を散々見た後、エアロスミスも見た。'90年頃の映像で、ジミー・ペイジとのライヴのリハ風景。これがかっこいいこと! 特にジョー・ペリーが、見た目も動きも最高にクール。
・・・さっきまで見てた、あの浮浪者臭いおっさんギタリスト(本当は若いのに・・・)とえらい違いだなあ。
私が 「ジョンってイタリア系なんだろうね(FRUSCIANTEはイタリア語のスペル。実際の出身はN.Y.)」 と言ったら、LEOが 「豊島区池袋じゃないんだ〜」 と言うので笑った。池袋駅に寝てそうだもんねえ。

あっという間に時間がたって、終電で帰宅。楽しかった。
この日記を検索していて気づいたんだけど、私ってストレス溜るとLEOに会いたくなる。XeroXで自分に合わないオリジナルをやらされた時もそうだった。今回も、仕事の件やその他で疲れきっていたし。
彼は私にとって癒しなんだ。同じような存在にマチちゃんがいる。二人ともレッチリのファンだってのは偶然じゃないかもね。



2004年10月17日(日)  and I'm still here, remain the same

午前4時(!)にひかるちゃんから着信・・・無視。
後から何だったのか訊いたら、「会えないかと思って」って。
・・・いたたたた。

しかし。最近電話に出ないことが増えた。着歴は「不在」の文字だらけ。

風邪だ。たいしたことはないけど。疲れもある。
今週はとにかく疲れた。オーナーとの件があったし。他にも日記に書いてないこともある。

いつになくだらだらと寝る。最近は2年ぶりに、眠ることの快を味わっている。くたくたの羽毛布団の心地よさを。

電話が鳴る。取らない。着信メロディは10ccの'I'm Not In Love'。
着メロをこれにしたのは、奇しくもヨシトとつきあい始めた頃だ。自分の深層心理がどうだったのか知らないが。彼から電話がかかるたびに、その奇妙さを感じてはいた。

毎日彼から電話が入る。そのたびに私の携帯電話が歌う。
I'm not in love, so don't forget it (愛してなんかいないわ。勘違いしないで)
It's just a silly phase I'm going through (ちょっとした気の迷いに過ぎないのよ)


―――変えなきゃ。何でもいいから他の曲に変えなきゃ。
そう思いながら、今日まで変えていない。

今でもこの携帯は、毎日同じ歌を歌う。私はあなたを愛してない。愛してない。愛してない。
どれだけ長く鳴らしても、相手にはその歌は聞こえない。

Be quiet (黙って)
Big boys don't cry (泣くなんて子供みたいよ)


Translated by Screaming Bunny



2004年10月14日(木)  You're in heat, so he could never rut.

気分悪いので店を辞めることにした。オーナーが約束した15日に、未払い金の支給がなかったら辞めよう。勿論あるわけがない。

KS来店。シルバーの指輪をくれた。前に18金のブレスレットをくれた時に私が「私ゴールドはつけないの」と冷たく言い放ったのを覚えていて、今度はシルバーにしたのだ。指のサイズも訊いてたしね。(あ、ちなみに8.5〜9です。プレゼントしたい方はどうぞw)
煙草も買ってきた。ちゃんと私が吸ってるのを覚えて、ラッキー・ストライク・・・。

ひかるちゃんご来店。またも「ロックをお勉強したいの」などと言い出す。
彼女はお金持ちだし悪い子じゃないんだけど、かなり「痛い」女なんだよなあ・・・本人にも言っちゃってるけど。痛い子にモノ教えるのは忍耐がいるわ。
だって 「バンドマンって50歳くらいの人を言うのよね?」 とか、「パンクをお勉強したいの。私、吉本興業みたいな芸人が好きで」 とか言い出す。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
意味がわかんねえんだよ!!!!!!!

阿部さんがご来店。私このお客さま大好き。だって初来店でJSBXに反応したんだもん。(そんなんばっかよ、私の人間判断)
実は辞めると決心しながら今日・明日店に来る理由は、連絡先を訊いておきたいお客様が3人いるから。HYとSTと、阿部さん。
パンク好きな阿部さんが、ちょうどクラッシュをかけてる最中に入って来たので、またわけもなく好感度アップw

結局HYも来てくれた。韓国出張のお土産もくれる。
しかし酔払ったひかるちゃんが発情してしまい、阿部さんとHYにケモノのように迫るので参った。カウンターの上に立ち上がって、男連中の顔の前で腰を振ってショーツをずり下ろす。「・・・ああ、ひかるちゃん! 気をつけてよ、倒れないでよ!!」 と騒ぐ私。そういう問題か?
拷問する相手がなかなかいないというSMマニアのHYに向かって、「この女、どうぞ持ち帰って下さい。好きに遊んで、その辺に捨てといていいですから」と言ったりして。いや、マジだけどw

ひかるちゃん、前から何度も言ってるけど。
いくら6年もしてないからって、男に「入れて」って言っちゃダメよ。まして会ったばかりの男に「今入れて」はダメ!!!



2004年10月10日(日)  simple angel revived

夜KSからメール4回。着信1回。全部無視&速攻削除。最後のメールは「今夜そっちのマンションに警察が来てたけど大丈夫? 気をつけてね。おやすみ!」
へ〜、警察が。何故かしら。
・・・って。何でそんなこと知ってんだよ!!!

ヒロシ(b)からメール。受信は17時半だったが気づいたのが19時。返信したら、これから会いたいと言う。ちょうどシャワー浴びるとこだったので 「待てる?」 と訊いたら、「うん。30分くらい?」だって。・・・ホントは3時間かかるんですけど。わかったわ、急ぐわよ。

結局21時に会えた。近所でコーヒー飲んで、23時にお酒買って我家へ。
ハノイ・ロックスのSelf Destruction Bluesにはまっているというヒロシ。おお、いい趣味してるね。ハノイはあのアルバムが一番好きさ。私はハノイで一番好きな曲は"Love's An Injection"なんだよね。そんなヤツ他に知らんけど。
Love's floating to the beat on the 42nd street.
The money killed the love we tried so hard to keep.
お金ですか、問題は。
私の経験上では、カネがなくて愛が壊れることはないけど(ケチは別。それは恥の概念の問題だから)、カネが愛の不足をカバーしちゃうことはあるよね。「お金で愛は買えない」は間違いで、正しくは 「お金で買えない愛もある。実際には大抵の愛は金で買える」と言ったのは筒井康隆
ただそれも一時的。結局はカネのないヘタレを選んでしまうのが私。

ヒロシは2時半には仕事に行かなきゃならない筈が、帰ったのが3時半近かったから、杉並区天沼2丁目近辺の本日の読売の朝刊は大分遅配だったと思われるw
うちで少しだけ寝ていった。彼はいつもそうで、うちに来た時は必ず寝ていく。こちらがヒロシの部屋に行った時も、すぐに私の目の前で寝る。

ヒロシがXeroXにいた頃は、彼に対して苛つくこともあったが。今はまた「ただのヒロシ」に戻って、未だによく理解出来ないながらも単なる可愛い奴って感じだな。



2004年10月09日(土)  lesson one--British Rock

今日店に来たお客さん。今日で二度目なのだが。ロックを勉強したいので、色々聴かせてくれと言う。若いんだけど、何かクソ真面目なタイプ。
では。「本日はブリティッシュ・ロックに絞りましょう」
まずはビートルズストーンズキンクス。後は次々と、ハード・ロック、プログレ、グラム・ロック、パンクなどをかけては説明。
相手はとにかくどシロートなので、単純明快な解説を心がける。「プログレの特徴は『上手くて長い』です」、「グラム・ロックは男が化粧する音楽です。ニュー・ロマとの違いはヘタレな横揺れです」など。・・・コレ読んだ音楽ファンは怒らないようにね。お客さんには「非常にわかりやすいです」って喜ばれたんだからw

しかしこの人、まだあまりロックというものに慣れていないらしく。
「ベースの存在意義がわからない」というので、口で色々説明した後に、ベースが前に出る例としてレッチリジャパンを聴かせたのだが。
「・・・なるほど。ということはベースってなくてもいいってことですね?」 って。・・・何でそうなるんだっ?!!



2004年09月30日(木)  I can live through with your music.

池袋Admで、アキマ&イシダの「マーク・ボラン57thバースデー・ディープ・T.REX」を観る。
19時半からだったが20分遅刻。神様お願い遅れてて!と思いながら飛込んだら、1曲目の途中だった。

去年と同じ位置――ステージに向かって右端の一番前の壁際に立つ。この位置にいると、楽譜を見るアキマさんの顔を正面から見られる。

去年は迫力に圧倒され、後半は少々ぐったりしたほどだったが。今年はアキマさんが妙に力が抜けていて、ゆったりリラックスして聴けた。MCも昨年よりずっと少ない。少し声が出辛そうに思えたのは気のせいか。
しかし変わらぬいい声質。マーク・ボランそっくりなのに、物真似じゃない。曲も殆どいじらずコピーしているのに、ちゃんとアキマさんのものになっている。どうやったらこんなことが出来るのか。

今日は3部構成だが。2部の2曲目が Fist Heart Mighty Dawn Dart だった。私がティラノザウルス・レックスで一番好きな曲。
実は昨日の朝、自分のbbsに、この曲が一番好きだということをでっかく書いておいた。アキマさんにはサイトのURL入りの名刺を一年前にお渡ししているものの、まあご覧になってはいないと思う。思うけれども、でも何かの拍子にひょっとして・・・などとサンタ・クロースにおねだりの手紙を書くような気分で書込んだ。
そしたらやって下さったのだ。演奏前に曲名を言う場合と言わない場合があったが、この曲の時は言った。しかもひと呼吸おいてから、ゆっくりと私の方を見て言った。「"Fist Heart Mighty Dawn Dart"」って。
――妄想だって? 多分そうね。こっちを見て言ったっていうのも、私の位置がアキマさんから見て譜面台の延長線上なんだから、何の不思議もない。
でも私は勝手に思い込むことにする。あれは私に向けて言ったんだって。「ほら、君の一番好きな曲をやってあげるよ」 って。

去年このライブにはY-BELLと一緒に来た。彼は私ほどティラノもアキマさんも聴いていない。後でライヴ中の私の反応をいちいち言えたことから考えても、あまりステージに集中していなかったと見える。
今年は一人で来た。今は誰ともつきあってない。一人で、愛する音楽を聴きに来た。そしたらミュージシャンが私にステージから愛情を送ってくれた。
――妄想? ううん、これは妄想じゃない。あの人はステージから皆に愛を送ってる。きちんとこの音楽を愛していれば、誰でもその愛を受け取れる筈だ。
一人で来て良かった。私はこの感動は誰とも分かち合わなくていいの。一人で大事に抱きしめていたいの。

3部ではベースとコーラスも入り、最後にギターの吉本さんも加わって(今日は自分のカラーを抑えると言っていたが、それも最初の1曲だけ、2曲目からは徐々に吉本節を発揮し、しまいには初期ヴァン・ヘイレンみたいな音まで出していたw)のブギー大会。やはりアキマさんはエレキが似合う。
あっという間の3時間だった。本当に時間を感じなかった。

ライヴ中、どうしてもBLACK AND BLUEのマスターのことを思い出してしまう。彼もティラノが好きだった。このライヴもいつか見せてあげたかった。
でもマスターはきっと今頃天国で本物のマーク・ボランの演奏を聴いているのね?―――なんてふざけたことは私は言わない。
天国のマーク・ボランより、この世で聴くアキマさんの演奏の方が絶対いいから。

ライヴ後に、ネットでのみ知っていたメイビィさんに初めて話しかけた。(やはりライヴに来ていたMさんに聞いたのだ) 初めてだと思ったら、何と彼女、8月7日のXeroXのライヴに来てくれていた! 女性のお客さまが帰りがけに 「とっても良かったです」 と話しかけて下さったのは覚えているが。メイビィさんだったんだ!!

帰りにMさんとお茶して、1時帰宅。

アキマさん。
ライヴ後に楽屋にご挨拶しに行った時、とてもこの感激は伝え切れませんでした。
去年も今年も、本当にありがとうございました。
私の人生メチャクチャですけど、アキマさんがライヴにご招待してくださった時は、もうそのことしか考えられなくなって、この3日間それは幸せでした。ふわふわと過ごしてました。生きてるといいことあるんだなあ、と思えました。感謝しています。



2004年09月17日(金)  Were you there?

* この日の日記を書くのは、本当に体力のいる作業だった。辛い。けれど忘れたくない。

20時半にTACさんと待合せ。の、筈が。
到着したのは21時半。今日は遅刻とわかっていながら久々にメイクした。精神的に武装したかったのか、単に綺麗になりたかったのか。
今日、あれから初めて新宿に来たのだ。

イタリアン・レストランで夕食。赤ワイン、サーモン、ピザ、パスタ。かなりの量を食べる。
この後、BLACK AND BLUEの前まで行こうと思っていたら。TACさんに連絡が入った。何と、今からBLACK AND BLUEの店内に入れると言う。
レストランはBLACK AND BLUEの目の前だったので、すぐに行く。店の外におっちゃんがいた。

店内へ。マスターの大学時代のご友人の方々が沢山いた。MATTさんと別府さん(お目にかかるのは初めて)に声をかけていただいた。
TACさんに呼ばれてカウンターの中に入る。もちろん初めてのこと。
CDの棚も初めて見る。すぐにローラ・ニーロの 「Eli And The Thirteenth Confession」を探し始めるが、見つからない。私が初来店の時、マスターが1枚まるまるかけてくれた、私のベスト5に入るアルバム。マスターが「棺桶に入れたい1枚」と言っていた。それがどこにも見当たらない。常連さんたちが泣いたり怒ったりしているのをよそに、サーチライト片手に探す探す探す。「イーライがない」とぶつぶつ呟きながら。
見つけた。ひっつかんで呆然と見る。探せなかったわけだ。これ CD-ROM だ。見れば他のも殆どがそう。焼いては売ってしまっていたらしい。
マスターが自分で作ったラベル。ローラ・ニーロの名前のスペルが間違ってる。棚に戻す気になれなくて握りしめていたら、常連さんが 「持って帰りなよ」 と言う。別の常連さんはBLACK AND BLUEのメニューを1枚もらっていくよう言ってくれた。

常連さん7、8人で、追悼の飲み会が始まった。私はカウンター内に入り、皆にお酒を出す係をする。照明も同じように暗くして、CDもかける。
音楽を担当していたTACさんが、突然私を呼んでCDを差し出す。タイトルが、「For BUNNY Disc 1&2」
2枚組、44曲入り。ビートルズから始まり、ポルナレフクライマックスヤング・ラスカルズと続く。10ccB.C.R.トラフィックアニマルズボウイニール・ヤングツェッペリンレオン・ラッセルデラニー&ボニーキンクスS&Gティラノザウルス・レックス・・・
私の大好きな曲ばかり。しょっちゅうBLACK AND BLUEでかけてもらっていた曲の数々。
他の人のぶんはない、とTACさんが言う。実際には他の人用のもあったのだが、ラべルまで作ってあったのは私のだけだったんだそうだ。
そのCDをTACさんがかける。
―――― Stage Fright ――――ザ・バンド
歌っているリック・ダンコが死んでることだけで充分だ。なのにこの曲にもうひとつの死が加わってしまった。
一番最後の歌詞はこうだ。
Let him start all over again. (彼に、はじめからやり直させよう)

ジャックのロックを飲んでも飲んでも酔わない。

カウンター上のあちこちにある丸いブルーのライト。BLACK AND BLUEの内装の象徴。このライトがつかない。飲み始めた23時頃から何度も皆でスイッチを探すのだが、見つからない。悔しいな。つけたい。

午前5時ちょうど。ストーンズの武道館ライヴの Jumpin' Jack Flash がかかった。常連さんたちが湧いた。その瞬間に。
ブルーのライトがついた。
私はカウンターの中にいた。皆の動きは見えている。誰も何も触ってない。

それまでもずっと泣いていたが。
とうとうたまらなくなって、表に出る。階段を下り、明るい路上に座り込んでわんわん泣いた。
男の子が声をかける。何で泣いてるの? ここのマスターが死んじゃったのよ!と投げつけるように言う。ああそうか、俺も今日大切な仲間と別れて辛くて。 ――― くどくどと何か話しているが頭に入らない。
MATTさんが隣に来て座る。この人はマスターと25年来の友人なのだ。さぞかし辛いだろう。その彼が私に「ごめんな.。俺の力が及ばなくて」 と謝る。――マスター、どうしてこの人にこんなことをさせるの? どうしてこんな思いをさせるの?

7時まで飲んだ。家に帰ってみたら、泣いても落ちないはずのマスカラが見事に落ちていた。物事には限度があるらしいw
持ち帰った3つの品を目の前に置く。ローラ・ニーロのCD、BLACK AND BLUEのメニュー、「For BUNNY」のCD。
昼まで眠れず、3時間だけ寝て仕事に行く。



前の日記へ次の日記へ