Rocking, Reading, Screaming Bunny
Rocking, Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


全日記のindex  前の日記へ次の日記へ  

*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


この日記のアクセス数
*1日の最高=2,411件('08,10,20)
*1時間の最高=383件('08,10,20)


2005年04月22日(金)  Am I too young for you

昨日は体調不良で休みも台無し。間違って風邪薬を二倍量飲んだせいか、眠気も凄かった。午後には辛さのあまり、15時から2時間寝る。おかげで仕事に遅刻しそうになる。

遅刻。そう遅刻。CROSS ROADに勤めだして3週間、遅刻魔の私がまだ一度も遅刻してない。(看板の電気をつけるのを10分間忘れていたことはあるが)
それに最近、休みといえば体調が悪くなるというのも、逆に言えば仕事の時はしっかりしいているということ。今日も休みたいくらいだったのに、出勤したらいきなり元気になった。どうも心構えが違うらしい。

ばるたんが来店。医大2年生の彼は、今大学で死体解剖をしていて、かなりげっそりしているらしい。彼の好きなデヴィッド・ボウイポリスをかけてあげたら喜んで、癒されていた気配。
思えば玄太(24歳。言い寄られた当時は22歳)が私に連絡してくるのも落ち込んだ時が多い。で、「Bunnyはいいなあ。一緒にいると落ち着く」なんて勝手に言ってる。
パール・バックに「The Goddess Abide」という小説がある。40代だかの女が15歳くらいの少年と関係する話で、その少年を好きな少女に嫉妬され、最後は慈悲に充ちた満足感と共に彼を手放すという話。この小説を読んだ時の私は、ほぼ少女と同年代だったにも関わらず、40代女性の方に感情移入して読んでいたのを覚えている。思えば中学から高校くらいにサガンもよく読んでいたので、やはり40〜50代女性と20代男性の恋愛なんてのはよく出てきた。今の私はまあまだそこまでの年齢にはいたっておらず、なのでそれほどの開きは経験していないものの、世間的に見ればかなりの年下を相手に行動することは多い。で、実際にどうなのかって言うと。
つまらないのだ。単純につまらない。20代前半の男の子たちは、顔は可愛いし痩せてるしで好みの場合が多いし、無鉄砲だったりヘタレだったりと私のツボをつく。筈なんだけど。
「子供っぽい」のと「子供」なのは大違いらしい。「子供」は本当に無邪気で純粋だ。つまりひと言で言うと「中身がない」のだ。

ケイト・ブッシュの'The Infant Kiss'の世界も興味はあったが。どうやらあまり面白くなさそうだ。
ちなみにこの歌の凄いところは、単に子供と関係するのではなく、大人の女が本気で小学生に惚れこんでしまい、身悶えするところだ。――私にはとても出来ない。やはりケイト・ブッシュは並じゃないわ。

No control (抑えがきかないの)
Just a kid and just at school (まだ学校に通ってるほんの子供なのよ)
Back home they'd call me dirty (周りの皆は私を汚らわしいと言うわ)


Am I too young for you (僕は君には若過ぎるかい?)  *Love's An Injection / Hanoi Rocks (1982) の歌詞。



2005年04月10日(日)  But I can't see you every night for free

彼女の名前は伏せる。彼女が私にこの話をさらっとしたことから考えても、この程度(?)のことを極秘にしたがる女ではないと思うが。

彼女は一見、おとなしくて真面目で内気なタイプに見える。恋愛や性に関して淡白にすら思える。
その彼女が、男性経験200人だって。
しかもうち100人は、半年間だけ風俗嬢をしていた時の客だというから更に驚き。
何よりすごいと思うのが、風俗をしていた理由。「お金がなくなったから」
澁澤龍彦の全集を売ったら、もう売るものが身体しか残っていなかったんだという。
この話、特に最後の理由を訊いた時の、私の正直な感想。
―――――羨ましい。

私が堕ち損ねであることは前にここに書いた。私は娼婦にはなれない。その覚悟がない。
もっとも。私が現代の日本において絶対に娼婦をやれない理由は他にもある。今の日本の風俗産業(うわ、何て嫌な言葉だろう)は、売春(ああ何て底力のある言葉だ)を完全にちゃかしてしまっている。風俗店の広告、AVのタイトル、全てお笑い満載だ。私は、ロックと恋愛と性に笑いを持ち込むのは大っ嫌いなんだよ!!!
食うに困って身体を売る――ヴィクトル・ユーゴーの「レ・ミゼラブル」で、コゼットの母は身体を売っても足りなくて、最後は歯を売る。息を呑むような恐ろしく正しい不幸。
そしてゾラの「ナナ」は無垢そのもの。小デュマの「椿姫」は清楚と思えるほど。ガルシア=マルケスの「エレンディラ」は硬く透明な美しさを刺すように放ち、周りの夜じゅうを飲み込んで神話のように発光する。

But I can't see you every night for free (君に毎晩タダでは会えない)  *About A Girl / Nirvana (1989) の歌詞。


2005年04月02日(土)  I'm at a place called San Diego

初出勤から戻って、朝の6時からころっと寝てしまう。何と、16時に電話で起こされるまで10時間も熟睡してた。

CROSS ROAD出勤2日目。開店とほぼ同時にHAPPYさん(b)が来てくれた。(昨日は混むと思ってあえて避けたらしい。賢明でした) ストーンズロン・ウッドU2のブートをお持込み。U2は何と、たった4日前のサン・ディエゴのライヴ音源。「Vertigo」で、歌詞をVertigo→San Diegoに変えて歌っていて、お客が大湧き。
HAPPYさんは新しいものに対して柔軟で、ザ・ミュージックなど色んなものをおしえてくれるので有難い。

RUBENさんも、お友だちを連れてご来店。こちらはどちらかと言うと、オールド・ロックに非常に詳しくて新しいものは知らないというタイプ。そしてそういう方たちにも、それはそれで好感を持つ私であったw

今日が誕生日だという男の子がご来店。おお、レオン・ラッセルと同じじゃん。てことはうちの父とも同じ。(後で知ったけど、猫ちゃんとも同じなのね)

可愛いカップルがご来店。彼はロックに詳しく、彼女はそうでもない(おそらく彼の為に勉強中?)。その彼女が「グランド・ファンクっていうバンドの'Live Album'にインサイド何とかってのが入ってて、それを聴きたいんですけど」と言う。
「'Inside Looking Out'すね」と私。「聴くんですね? 本当にいいんですね」と素早くCDをセットしてから、「お客さま、既にスタンバってからいいますけど、実はこの曲、13分11秒あります」
「・・・ええっ! あ、あの、もうちょっと短いのは」「そりゃ短かめのもありますが。'Live Album'っておっしゃったじゃないですか。それにやっぱこの曲はこのバージョンでないと」
有無を言わさずかける私。後悔に呆然とする彼女。途中で「まだあと7分ありますからね。ちゃんと聴いててくださいね?」などと言ったりなんか。災難だわねw
Sad Cafeでこの同じ曲をかけたら、エボニー&アイボリーのJamesさんたちが大喜びで13分のっていたのを思い出すなあ。オールド・ロック・ファンってのは本当に忍耐強いというか、単なるロック馬鹿(←褒め言葉です)というかw

I'm at a place called San Diego (サン・ディエゴにいるんだ)  *Vertigo / U2 (2004) の歌詞。(2005,3,29 San Diegoのライヴにて)



2005年04月01日(金)  She’ll change her tune

昼前に目を覚ましたら、MATTさん(g)からメールが来てた。私の歌ったジングルが、ラジオCMに採用決定だという。
これが自分でも意外なほど嬉しかった。きゃあきゃあ言ってたら、「すっごい嬉しそう」とRonnyに言われる。うんうん。嬉しいわ。
これが次の仕事につながるなんて甘いことは全く思ってない。(そういう欲もない) 正直今でもあの出来はどうかと思うし、ああいった仕事なら私より向いてる子は何人でも紹介出来る。しかしやはりやった以上は、使ってもらえるのならとても嬉しい。

帰宅するRonnyと一緒に出て、18時に高円寺のCROSS ROADへ。今日が初出勤なので2時間前に来てみたが、それほど覚えることもない。
ここにはお客として一度来ただけで、働くことを決めた。何故かオーナーもすんなりと雇ってくれた。働くと決めてから、お客としてさらに二度来た。
オーナーは非常にいい方だ。ちょっと見ただけで誰にでもわかると思う。Sad Cafeのオーナーはおそろしく「いい加減」だった。CROSS ROADのオーナーはとても「おおらか」だ。似たような要素だが、大きな違いは要するに性格がいいか悪いかということ。
私の仕事に対するやる気も、全く変わってくるってものだわ。

金曜なので、開店と同時にお客さまがどんどん入る。私の知り合いでお客第一号になったのはまるちゃん。二番目がMATTさん(今回のラジオCMのプロデューサーを連れてきてくれた)。
HYもRくんも来てくれた。しかし忙しくて、お相手がなかなか出来ない。ライヴ帰りのNariさんも来てくれる。「これ知ってます?」と今日の会場のパンフを差出すので、今見てるヒマないわあと思いながら目をやったら。何と。
レオン・ラッセル来日って!!!!! きゃああああ。

・・・しかし興奮してる暇もない。忙しくて忙しくて。
CROSS ROADはすごく良心的なお店で、ショットの一番高いので¥600という安さだが、今夜の売上は6万円近かった。
実はオーナーに時給でも歩合でもいいと言われていて、最初は不安だったので時給でお願いしていたのを、今日直前に歩合に変えたのだ。・・・大正解だったわ〜。

3時の時点でお客様はRくんだけだったので、今日はこれで閉店にする。
しかし高円寺駅周辺はファミレスも、24時間のファースト・フードもない。困ってたらRくんがタクシー代を出してくれた。有難い。帰宅してゴハンして、すぐにぐっすり寝てしまう。

She’ll change her tune (態度を変える)  *April Come She Will (四月になれば彼女は) / Simon & Garfunkel (1965) の歌詞。



2005年03月30日(水)  I’ve got fire water right on my breath and the doctor warned me I might catch a death

午後に築地のスタジオで、ラジオCMのジングルを歌う仕事。一人スタジオでヘッドホンをしてマイクに向かう。隣の調整室では数人のスタッフが腕組みをして私の声を聞いている。モニターで姿も見られている。ものすごく冷や汗モノの状況だが、とにかく深く考えないことにしている。
今日は23日のデモ録りの時よりずっと喉の調子が悪い。今日が本番だってのに。

何とか乗り切った。拘束1時間で、ギャラがSad Cafeの一週間ぶんのお給料だったのが嬉しい。(終わってから初めて額を知ったw)
クライアント側は、CMをナレーションにするかジングルにするか迷っているらしい。つまりは今日の録りを聞いて決定するということだ。
正直あの出来じゃあ難しいな。しかし楽しかった。どっちにしても、いい経験をした。

夜中、元ダンナと電話で話す。連絡するのは4ヶ月ぶり。
入院してたんだと言う。肝臓がやられていて、あと一滴でも飲んだらアウトだとか。相変わらず歩けないらしい。
私の日記をお正月頃からずっと読んでいなくて、数日前からまとめて読んでいるんだって。・・・お正月後って。いつもこのひとはものすごいタイミングでまとめ読みするなあ。
「何か大変みたいだね」と言われる。ええまあね。あなたほどじゃないけどね。

I've got fire water right on my breath and the doctor warned me I might catch a death (強い酒の飲み過ぎで死ぬって医者に脅されたよ)  *Stage Fright / The Band (970) の歌詞。



2005年03月27日(日)  You gotta tell

今夜はRonnyは夜勤。私は渋谷でNakeesのライヴを観る予定。家を出るのが遅くなってしまい、光速で身支度をする。私のせいで彼を仕事に遅刻させるわけにはいかない。それは、彼が自分の意思でうちにいてバンドのリハに遅れて行くのとは全く話が違う。

新宿でRonnyと別れ、渋谷へ着いたのがライヴ開始時間の17時半。慌ててひろりんにメールし、Nakeesが毎月出演しているテラプレーンの場所を訊きながら、急いで向かう。ところが何通目かのメールでひろりんが突然「ちょっと待って!! 今日ってテラプレーンじゃなかったんじゃ・・・」
・・・げっ。じゃどこなんだ。
「BOSSってとこだよ。私、場所わかんないや」
走って駅に引き返し、交番に飛び込む。「BOSSっていうライヴハウスはどこですか?!」 若いお巡りさんが電話帳をめくるが探せない。「レストランしかありませんねえ・・・」
「そのレストランの電話番号は?」
「え、だってライヴハウスじゃないですよ?」と、また悠長に別のページを探し始める。「・・・やっぱりないですねえ」
「さっきのレストランの電話番号を下さい」
「え、でもライヴハウスじゃないし」
・・・いいからさっさとおしえろ!!!
電話する。ライヴやってるとのこと。ああ助かった。場所を訊きつつ走る。Nakeesはもう始まっているという。「何曲目くらいですか?」
「え? さあ・・・でもさっきから何だかドカドカやってますよ?」
・・・ああもう皆いい加減にしろっ。と言いたいが、一番責められるべきは私。

飛び込む。「泥棒とカナリア」をやっている最中。あああ私がNakeesで2番目に好きな曲じゃんか。オサムさんのどまん前の席が空いてたので滑り込む。走ったので暑い。コートもジージャンも脱いでタンクトップ1枚になる。

白石さんが珍しくマトモなドラム・セットで叩いてる。服装も今日は渋くキメてる。そのせいか音もタイトに聴こえる。
一方NOGGYくんの格好はイロモノそのもの。最近ベースのトラブルが続くが、今日は何と2弦が切れてしまった。しかしものともせず力強く弾きまくるあたりはさすが。
オサムさんは金髪のヅラ。ラストの「Teacher」で、「君のその美しさ」という歌詞でこっちをひたと見すえて手を差し出したので、ああ今のプロポーズかしらと感激しかけたが、そのすぐ後に似たようなことを他の子にもやったところを見ると、どうやらただのファン・サーヴィス。ちぇ。
結局7曲中3曲半だけ聴けた。終わった瞬間にぐったり。もう帰りたい気持ちをおさえて次のバンドを観てみるが、その次のGSバンド(ワイルド・ワンズのメンバーの飛び入りもあった)の途中で力尽きる。

先に来ていたRくんと一緒に出て、ビックカメラでヘアアイロンを買ってもらう。数日前から接触が悪かったのだ。ヴィダル・サスーンの新製品にした。店を出ようとしたらRくんが「iPodの売場は見ないように」などとわざわざ言うので、せっかくだから、でも多少は遠慮してminiを買っていただく。色はRくんに選んでもらってピンク。パールがかったこの色は、私のマニキュアと同じ色だわ。

「房's」というバーで軽く飲む。鹿肉などの料理が美味しかった。

You gotta tell (いいから言え!!)  *Tell Me(言え!!) / The Rolling Stones (1964) の歌詞。



2005年03月23日(水)  立派にきちんと風邪をひいたのである

明け方からぞくぞくし始め、あっという間に具合が悪くなる。風邪だ。
風邪気味はしょっちゅうだが、こうも本格的なのは1月12日以来。
何で日付まで言えるのかって?――当然だわ、Ronnyに初めて会った日だもの。

今夜の飲みの約束をキャンセルし、ベッドで寝る。

先週土曜にGODZで会ったハーベイ――20歳のコロンビア人からメールが来る。月曜から毎日何度も来ているが、話題はいつもふたつだけ。もう一度会いたいということと、自分の仕事(小松製作所で働いてるらしい)が嫌いだということ。
彼はあまり英語が得意じゃないので、たまに私の言うことが通じない。だから電話よりメールを好む。
コロンビアの公用語はスペイン語だ。彼と初めて話した時、私は(よく人がそうするように)知っているスペイン語を全部並べた。"Hola!" "Buenos di'as." "Co'mo esta?" "Muchas gracias." "Adios!"
あとは数を数えるくらい?――"Uno, dos, tres, cuatro, cinco, cinco, seis"(1、2、3、4、5、5、6)・・・ってそれじゃ、オフスプリングの Pretty Fly だろ。
"Uno, dos, tres, catorce!"(1、2、3、14)と言えば、U2の"Vertigo"になるけどね。

立派にきちんと風邪をひいたのである  *かぜのひきかた (How To Catch Cold) / 矢野顕子 (1989) の歌詞。


前の日記へ次の日記へ