Rocking, Reading, Screaming Bunny
Rocking, Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


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2006年02月09日(木)  Beware Of Darkness

髪を染めた。簡単に書くが、前回染めた時は、洗髪の際に水恐怖症が出てブチ切れたのだ。
前回より手早く、考えず、暗い道を通って帰る子供みたいに、びくびくしながらも素早く駆け抜けた。

オーガスト・ダーレスの「淋しい場所」というプロトタイプ的な短編がある。子供が道端の暗闇を恐れ、その恐怖が具現化してしまい、ついには独り立ちしてしまう話だ。「全ては気のせい」を逆からとらえた作品と言えよう。そう、人間の精神は周りの場に恐ろしい作用力を持ちうるのだ。
・・・そんなことを考えながら、普段より時間のかかる洗髪を乗り切った。

CROSS ROADに出勤したら、飛込みのロック雑誌の取材が入った。ライターとカメラマン。おそらくこの11年間で一番明るく照らされる店内。逃げ帰る客あり。がちがちに緊張して、化粧直しにトイレに駆け込む女性客あり。
私はこの手には動じないので、いつも通りお酒など飲み、煙草など吸い、CDをかえて、さあこの自然な私をどこからでも撮れば?くらいの気持ちでいたら。
何とカメラマンが、「煙草を置いてもらえますか」と言う。は? 「煙草を置いて。CDプレーヤーの前に立って。CDケースをかまえてこっちを向いてにっこり笑ってください」
・・・マジで? 思わず笑顔がひくっと引きつる。そこにシャッター。まさかそのショットを使う気じゃあるまいな。
(2/18up)

Beware Of Darkness (暗闇に気をつけろ)  *Leon Russell(1971) / George Harrison(1970) の曲。


2006年02月08日(水)  全てを失ってしまうことに気づいても

今日は本当はCAKEくんと会う予定だったのだが。何しろ帰宅が朝9時だし。お酒と葉っぱのせいで少々気持ち悪い。
・・・いや、正直に言うと、帰宅してからつい普段にない量を食べてしまったのだ。(葉っぱで食欲が出るっていうのが今まではよくわからなかったけど、そういうこと?) おかげで胃がむかむかしちゃったっていうのが情けない。

数年前から知っている人に、「初めて会った時から好きだった」と言われた。それはまあいいんだけど、その後のセリフがよくない。「でも、Bunnyとつきあったら不幸になるから」
・・・待てこら。しかも「ね?」って同意を求められても。私が「そうそう、私ってそうなのよねー」って言うとでも?!
似たようなセリフをAKIHI(vo,g)にも言われたことがある。(あっ、懐かしい名前だなあw) 私とつきあうなら全部捨てなきゃいけないって。
実はKS(これも懐かしいなあ。私が入れるコーヒーに30万円払った男ねw)にも、「死ぬ気でつきあわなきゃいけない」って。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
やかましい。全部捨ててきやがれっ。
女一人に人生捨てられなくて、何がロックだっ!!!(ムチャクチャだなあw)

私は好きな男ならあるがままに全部受け入れる。男は弱いから、自分を認めてほしくてしょうがないので、私とつきあうことは男にとって非常に心地よい状態だ。だから男自身がしっかりしていないと、満足してしまってどんどんダメになる。
ただね、あなたの人生の中で、これほど愛される経験は二度とない筈よ? これほどの体験は、そう簡単には忘れられないよ。
でしょ? 言ってやれ、今でも私マニアの元ダンナ!
(もっとも彼が一番人生踏み外しちまいましたが。只今アル中がたたって自宅療養中。少しは歩けるようになったかしら)
(2/16up)

全てを失ってしまうことに気づいても  *幻惑 / 大貫妙子 (1983) の歌詞。


2006年02月07日(火)  And yes I'm all lit up again

英語の授業の為に19時にCRに行ったら、店の外でTDに会った。前回相当冷たくしたせいかずっと来ていなかったのだが。にっこり笑って声をかけたら、30分後に電話が来た。「一杯だけ飲みたいから、開けてくれない?」
・・・甘い顔すると、すーぐこうやって図に乗る。勿論お断り。

結局は後で友人二人(うち一人が一見さん)を連れてきた。TDと一見さんが妙に騒ぐ。常連の吉田さんが後で曰く、私が吉田さん(うちの店でトップ3に入るいい男w)と話をするたびに、二人が声を張り上げて騒いでいたとか。
・・・ほほー、もててんのか、私?
と、言うか、実はあからさまに口説かれていた。ま、TDには前からずっとだけど。

お客の切れた午前3時、Walterから電話。「ただ声が聞きたかったんだ」と言う。何て甘い声を出すんだろう。
「まあ、そうおっしゃるなんて、とてもスイートですね」と、英語の決まり文句で答える私。我ながらまるっきり気持ちがこもっていない。何を話せばいいかわからずに沈黙していると、また「声が聞きたかっただけなんだ」と言われる。
何で私はこの綺麗な子にときめかないんだろう。
わけのわからない憂鬱にとらわれる。


20分後にSS(b)から電話。某所で飲んでいるので、タクシー代も飲み代も出すから来ないかという。「うわ、うっれしー!」とこれは気持ちのこもったお返事。いきなり先ほどまでの憂鬱が吹っ飛ぶ。素早く店じまいをしてタクシーに飛び乗り、4時過ぎに到着。

チンザノ・ハーフ、ロックでください。チンザノ・ドライ、ロックで。チンザノ・ロッソのロックを。チンザノの、えっロゼってのがあるの、じゃそれをロックで。「ペースが速い!」と言われる。たしかに。3本並んだチンザノが、えらい勢いで減っていくわw
何だ?今日、いくらでも飲めるぞ。
葉っぱのいいのが回ってきた。コレはものがいいな。深々と肺まで吸い込むと、気持ちよくすかっと効く。今日の私は、体も心も受け入れ態勢が出来ている感じで、効きがダイレクトだ。

レッド・ホット・チリ・ペッパーズのDVDがかかる。するとその場にいた男性3人が口々に、「By The Wayのアルバムは最高だよな」と言い出す。・・・何ていい人たちだろうw
By The Wayは私のバイブルですから。

知り合って数年になるSSに、「初めて会った時から好きだった」と言われたので、かなり驚いたよw

SSにタクシーで送ってもらって9時帰宅。楽しかったなあ。
(2/15up)

And yes I'm all lit up again (アレのおかげで憂鬱が吹っ飛んだわ)  *Lit Up / Buckcherry (1999) の歌詞。


2006年02月01日(水)  So You Want To Be (A Rock'N'Roll Star)

雨なのでえみさんと吉祥寺に行く予定をキャンセルしたが、彼女が荻窪まで来てくれたので、南口のナタラジ(ベジタリアン・インド料理店)で昼食。カレー・バイキングで、ナブラタンなどが美味しいが、コーヒーが信じ難いほど薄い(カップの底まで見えていた)ので、あらためて荻窪珈琲店という店に、コーヒーを飲みに行く。初めて入ったが、マンデリンは美味しかったものの、店主が非常に無礼。無言でメニューを放り投げていく。こういう男が一番嫌い。たかが喫茶店が何を偉そうにと言いたくなる。

うちに帰って、Rくんが持ってきてくれた'The Old Grey Whistle Test Volume 2'を見る。今回のお楽しみはパティ・スミス・グループ
ああ、このバンドの映像を見てみたかった。何故なら。CDの写真で見たバック・バンドの4人の男性が、あまりにも私の好みなんだもの。一人一人だとそれほどでもないかもしれないが、こうまで似たようなタイプを揃えてくれるとため息が出る。全員若くて、見紛うかたなきナルシスト。顔つきも似通っていて、髪も殆ど同じ栗色の巻き毛。体は勿論棒のように痩せていて、ヘタレそのものの雰囲気で、車のタイヤ交換なんかとても出来そうにない。
とにかくCDを見た時から確信していた。これは絶対、パティ・スミスの趣味で、好みの男を選んだんだ。いいなあ。そんなことが出来るんなら、私もプロになりたかったわ。
今回DVDを見てそれを確認した。4人の男性は全員、長袖の開襟シャツにベスト、黒のスリム・ジーンズという服装で、おそらく合せたんだろう。似たようなタイプのいい男が4人で、真ん中で異彩を放つ、お世辞にも美人とは言えないパティ・スミスを見事に引き立てている。
ピアノ教師のようなピアニスト、まさしく「小手先で」弾くギタリスト、すったかすったかなドラマー。ちなみに4人全員コーラスがどヘタw
ベーシストが一番素敵だった。ああ、こういう男の襟首を軽くつかみあげて、顔をこっちに引き寄せてキスしたい。*実はこれがギタリストのレニーだと後から判明。この時たまたまベースを弾いていただけ。
で、最後に取ってつけたように言うけど。演奏した曲は'Because The Night'で、退屈の一歩手前でパティ・スミスの独特な声──前歯にはばまれてこもった、粗野と耽美の絶妙なブレンド──に救われてロマンティックを保っている名曲だ。結局彼女のこの曲だからこそバックの無個性なヤサオトコ達が何ともセクシーに思えるわけで。逆に言えばこの男たちの一人一人がパティ・スミス・グループというパフォーマンスの小道具なのだ。
すごい女だなあ。あらためて見直したわ。
(2/10up)

So You Want To Be (A Rock'N'Roll Star) (だったらロック・スターになりたい)  *Patti Smith の曲。(1979)


2006年01月28日(土)  Oh I get by with a little help from my friends

深夜1時半にキレた。
最近気づいたが。私の場合ほとんどのパニックは結局は閉所恐怖になる。シャワー中にパニックが多いのも、水恐怖だけでなくそういうことだ。だからドアを開けておもてに出たくなる。
今回も庭に通じるガラス戸をあけ、うろうろと歩いて玄関を開けて数歩外に出る。寒さも全く感じない。
もういや。
こんなんではこの先生きているのは無理だ。いつかもっとひどくなるに違いない。いつかきっと本当の気狂いになるんだ。死んだ方がマシだ。でも自殺するのも「恐怖」の対象だから出来ない。いっそ「安楽死希望」とネット上でお願いしてみようか。お金を払ってラクに殺してもらおうか。
あ。もう駄目だ。
そう思った瞬間に携帯が鳴った。・・・yer-bluesさんだ。
「おう、ダチコー、元気か?」って。
突然の着信で、気がそれた。それで急にパニックが消えはしないが、なんとか立ち直る。
普通の声で、普通に答える。「うん、元気だよ」
いつもなら長話をしたがるyer-bluesさんだが、「そっか、そっか」と満足そうに答えて、すぐ切った。

笑った。涙が出そうになるまで笑った。はは、助かった。助けてもらった。
ありがとう。

しかし。これでは済まないのである。さすが酔払い。
2時20分にまたyer-bluesさんから電話。あまり遅い電話などは出ないこともあるが、何しろこの時点では「恩人」であるからして、勿論取った。いつも通り用事は一切なく、酔払いトークだ。
けれどこの時不思議だったのは、やたらと「おまえ大丈夫か?」と言われたことだ。声の調子は普通だったはずだ。現にさっきも何も気づかれなかった。本人も特に理由はないらしいのだが、何度も「大丈夫か?」と訊く。大丈夫だと返事したが、完全には納得していない気配。
酔っ払いのくせに。敏感なのかなあ。
で、一時間喋られた。犬にもかわられた。最後は「もう寝てください」とお願いして切ってもらった。「じゃ5分後にかけなおす」と言われ、まさかと思ったが本当に5分後に携帯が鳴った。取らずにいたらさらにもう一度。コーヒーいれつつ顔を洗ってる最中だったので、思いっきり無視w
でも、ありがとね。

Oh I get by with a little help from my friends (友だちに助けられて切り抜ける)  *With A Little Help From My Friends / The Beatles (1967) の歌詞。


2006年01月27日(金)  Wait a minute. I'm passing out

子供を産む気なんかないのに。何でこんなめにあうのよ。
痛い。久々にこんなにきつい生理痛。痛みが下腹に貼りついている。
10分遅刻してCROSS ROADについた。しばらく客が来なかったので、そのままうずくまっていた。痛みが、下から斜め上に刺しこんでくる。

医者が病気じゃないって言うから。だから女は皆耐えてるけど。
けど、これ、ちょっと、冗談じゃないわよ。生理痛だってわかってなかったら、救急車呼ぶところだよ。

不思議と。生理の記憶は男とからむ。当然か?
高校までは生理痛と無縁だった。19の頃からひどくなった。家出してイーノと暮らしてる頃は、生理になると煙草を吸っていた。普段はほとんど吸わなかったのだが、その時だけ苛々とふかしていた。

ごめんなさい、生理中なの。そう言ったら、「いいよ、いいよ」と繰り返していたのは誰だっけ。いいんだ、抱きたいんじゃない、抱きしめていたいんだ。そう言って、抱けないことでまるでほっとしたかのように、自分自身に何か言い聞かせるように、私の「不具合」をいたわるように、私を抱きしめていた。
私はその「彼」とつきあわなかったんだと思う。
誰だか思い出せないや。いや、待って、思い出した、確かギタリスト。
・・・ってか、痛たたたたたたたたたた。あ。駄目だ。も、死ぬ、誰か救急車呼ん

Wait a minute. I'm passing out (ちょっと待って。気絶する)  *Can't Stop(痛みが止まらない!) / Red Hot Chili Peppers (2002) の歌詞。


2006年01月26日(木)  さよならさよなら

えみさんからレッグ・ウォーマーをもらったので、早速ジーンズの下に装着してみる。いつもいつも食物の差入れ(手作りのジャムまで!)を頂いているが、今日は冷え切った私の為にちょっと違った贈りもの。

今日の出勤前に、久々にメールのアドレス帳を整理していたら。BLACK AND BLUEのメール・アドレスを見つけた。
ふと。そのアドレスを宛先にしてメールを書き始める。マスター、私ね、仕事で行き詰ってるの。ちょっと相談にのってくれないかな。同じ仕事してた先輩としてさ。どうしたらいいかおしえて?
今このメールを送信したらどうなるんだろう。おそらく宛先不明のエラーで戻ってくるんだろうけど。
私は超常現象もあの世も信じない。でも、これを送信したら。ひょっとしたら返事が返ってきそうな、そんな気がした。
メールを消し、アドレスそのものも消そうとしたが、「削除しますか?」の確認が出た時にためらってしまった。
────「さよなら」と言ってYesをクリックして、泣いた。

さよならさよなら  *また会おね / 矢野顕子 (1980) の歌詞。


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