2006年08月05日(土) |
Don't want to tell you no lie. Just want you to be around |
17時半に渋谷でミック師匠と待合せ。の、筈が。
家を出たのが17時半。焦りつつ歩いていたらミック師匠からメール。「30分遅れます」 ・・・今日は18時に着けばいいのに、17時半を指定したのはミック師匠だ。そして30分遅れるって。
「ししょー…、作戦ですかぁ、ソレ?」とメール。「作戦ちゃう」という返信が来たが。いや、絶対作戦だな、うんうん。
さすが、初対面の時に3時間待たされた経験者は違うな。うんうん。
そして結局、私が後に着いたしw
ちなみに私、遅刻の最遅記録は4時間。自慢じゃないが、伯父のお葬式と、自分の結婚式にも遅刻した。
そんなクズな私が今まで唯一遅刻したことのないのが、ロックのライヴ(プロ限定)だ。・・・全然自慢にならないか。
作家の山川健一さんと、そのファンの皆さまとカフェへ。山川さんにお目にかかるのは3年ぶりだ。(その間、メールでのやり取りはあったが) 聞けばあれからライヴは一切していないとか。もったいない。
今日は山川さんがブライアン・ジョーンズの映画の前にトークショーをするので、それを見る為に来たのだが。映画館まで行くも、ミック師匠がお疲れのようで、結局入らず。(実は私もミック師匠も、トークは聞きたかったものの、映画自体にはあまり興味なし)
新宿へ。ロックバーCへ行くが、今日もまた土曜なので、私的にはかなり無理なイベント。一杯で引き上げる。普段のCなら、ミック師匠が気に入ること間違いないのになあ。
新宿ロックバーCCへ。ここでツェッペリンやパープル、ワイト島のEL&Pなどの映像を見せてもらって、ようやく楽しくなってくる。
たまたま隣に座った男の子(一見さん。TK)が、ふと「日本のバンドで一番好きなのはガーゼ」と口走ったので、ロックバーGNのことを話したら、行きたいと言う。私もずっとご無沙汰だから、ちょうどいいやと思い、連れて行く。ミック師匠はここで退場。
久々のジェロニモだが、残念ながらマスターがお休み。ガスタンクのビデオなど見せてもらう。TKにGの話をしたら、ぜひ行きたいというので移動。
Gへ行ったら、先々週Cにいた子(YK)がいた。声をかけて、お友だちになる。ギタリストだって。おお、バンドやりませんか?
聞けばTKもギタリストだそうだ。おお、こっちもスカウトしようかな。
今日のGは南米系のハンサムな外人などいて、これはもう鈍感な私でもはっきりわかるくらいばりばりにこっちを見ている。うーむ、「レズとオカマと外人にもてる」のは健在だな。TK曰く、日本人もばりばりに見てるのがいたらしいが、そっちは気づかず。とにかく一応男連れだから、誰も声はかけてこないのね。
新宿ロックバーBへ。飲んでいたら、先ほどGにいた男の子が来たので、彼の案内で、すぐ近くのロックバーPSYに顔を出す。ここに来るのは初めて。YSに一杯おごってもらう。TKがここで退場。私はBに戻って少し飲んで、ようやく引き上げる。
本日、渋谷でジンを一杯飲んだのも入れたら、全部で7件のはしご。
7時半帰宅。げっ、今日は15時からリハなのに。
そこでようやく気づいた。昨夜新宿ロックバーCCにNK(g)もYTさん(vo)もいなかったのは、今日がリハだからじゃんか!
あ、新曲のコピーまだ済んでない・・・・・。
Don't want to tell you no lie. Just want you to be around (だましたかったんじゃなくて、ただちゃんと来てほしかったんだ) *Backstreet Girl / Rolling Stones (1967) の歌詞。
2006年08月04日(金) |
Steal away, all right, all right... |
今日も皆さまBLACKにご来店ありがとうございました。
今日すごく嬉しかったのは、ネット上で知り合ったお二方が来てくれたこと。やはり文章のみで知っているのと、実際に会うのじゃあ大違いだなあ。
まるちゃんがマイナス5(R.E.M.のピーター・バックのいるバンド)を焼いてきてくれた。実は私、10月のマイナス5来日のチケットをまるちゃんに頼んでおきながら、マイナス5をちゃんと聴いたことがないのだ。早速かけてみる。
'Out There On The Maroon'という曲がかかったら、まるちゃんが「これはキンクスのパクリ」と言うので、似てるかもね?と思ってたら。・・・あ、'Picture Book'だw
マイナス5はキンクスのトリビュートに参加しているくらいだから、キンクスが好きなのは間違いない。「インスパイアされた」ってやつですか?
'Picture Book'といえば、グリーン・デイにもそっくりな曲がある。初めて聴いた時は、「へー、キンクスなんかカヴァーしてるんだ」と普通に思った。ジャケットを見たら違う曲名が書いてあったので驚いた次第。以後CROSS ROADにキンクス好きのお客が来るたびにかけてみたが、聴いた全員が「これ、誰のバージョン?」と言ったし。
少し違うが、カルトのアルバム'Electric'には、'All Songs Written by Cult'と書かれているが。'Born To Be Wild'が入っているのだ。
パクリ過ぎてわけわかんなくなっちゃったんでもあるまいにw
Steal away, all right, all right... (パクリもOK) *How Many More Times / Led Zeppelin (1969) の歌詞。
2006年08月03日(木) |
Eyes That Watch You |
今日の生徒の女性は、現在受け持っている生徒の中で唯一やりづらい相手だ。ご主人に言われて英会話を学んでいるのだが。
本人に自覚はないだろうが、私に対して妙な対抗意識を出してくるのだ。これはひとつのタイプで、「女」と認識出来る相手には全員敵意を持つ女というのがいるのだ。特にご主人が一緒にいる時は敵意が強まる。まるで、犬が自分の主人に近づく相手にうなりかかるみたいだ。
先日とあるバーで、知らない女にこれでもかとばかりガンを飛ばされた。私は子供の頃から目立つせいか、人に見られることに鈍感だ。だから私が気づくというのは、相当「見て」いるのだ。連れに、「ねえ、あの女、私のこと睨んでない?」と訊いたら、「店に入った時からずっとだよ」と言われた。やっぱりか。
最初は理由がさっぱりわからなかったが、そのうち気がついた。ははあ、あの女はあの男が好きなわけだ。彼が以前私に言い寄ったことを、何で彼女が知っているのか(何故私を一目見てそれとわかるのか)は不思議だが、この手の女はこういう直感だけはすごいものがある。
「あのさあ」と連れにしみじみ言った。「あの女が歯をむき出して守ろうとしている男、こっちは頼まれてもお断りなんだけど」 連れはその件を知っているので、大笑いだ。
こういう風に、女が他の女性にむき出しの対抗意識を見せる時は、決まってこちらは問題の男に全く関心がないどころか、「こんな男の為に・・・」と驚くことが多い。
要するにその敵意は、単純に無意味でうざったい。
そもそも女が、たかが男一人の為にみっともない真似をするのはやめろと言いたい。そうまでして引き止めたってしょうがないんだし。
他の女に眼をうつすような男なんかいらないだろうが。見苦しい警戒を張り巡らす暇に、自分の顔を鏡で見てみろ。
生き物として、生き方として、全然美しくないんだよ。
Eyes That Watch You (ガンをとばしてる) *ウィリアム・アイリッシュの短編(邦題=「じっと見ている目」) (1939)
2006年07月29日(土) |
A girl got drunk and balled the dead |
るみと20時半に待合わせ。の、筈が。
30分遅刻。アホなことに慌てていて大久保駅の出口を間違えた。焦りつつ、明らかに地元民と見られる男の子に道を訊いたら、小滝橋通りどころか西武新宿駅すらわからないという。・・・使えねえ!(かつて高円寺駅南口で20000Vの場所を訊いたら知らないと言った、ガスタンクのTシャツ着てたパンクスの次に使えねえ!!)(←わかる人だけウケてください)
と、自分を棚に上げて怒りつつ、るみの待つカフェに到着。遅れておきながらるみにコーヒーをおごられる。
22時に新宿ロックバーCへ。
るみは4時頃Gへ行き、私は一人残ってドアーズなど聴く。"Alive She Cried"のアルバムはないので、他のライヴ盤の"Light My Fire"をかけてもらう。あれは"Bright Midnight"のバージョンだったのかな? 少々音が一本調子だ。
色んなライヴの"Light My Fire"を聴いたけど、"Alive She Cried"が一番、飛びぬけていい。9分51秒が私の頭に、というより体に入っている。スネア一発、キーボード、歓声。ジム・モリソンの声もいいが、レイ・マンザレクのなめらかにうねりひっかかるオルガンがうっとりするほどいい。2分半を過ぎたあたりから、ジム・モリスンの詩の朗読までのレイの演奏は、とても冷静には聴いていられない。
この詩の朗読、私はほとんど完璧に一緒に言える。こんなアホもあまりいないと思うが。「完コピじゃない」とBLACK AND BLUEのマスターに笑われたもんだ。いつも私が行くと、必ずといっていいほど"Alve She Cried"の"Light My Fire"をかけてくれた。最後に行った時もかかった。
────BLACK AND BLUEに行きたいなあ。せっかくCでドアーズを聴いているのに、そんなことを考えてしまう。
6時半帰宅。
以前はよく、ロックバーでオールした帰りに泣いていた。不思議なもので、BLACK AND BLUEがなくなったら、いつの間にかオール帰りに泣かなくなった。
よくあの店内で泣いていた。涙を、持っていかれちゃったらしい。
A girl got drunk and balled the dead (酔っ払って死人と寝る女) *Light My Fire / Doors (Alive She Cried version) (1970) の曲中の詩の一節。
2006年07月28日(金) |
And I must be what I must be and face tomorrow |
今日は珍しいキャミソール・ワンピースでBLACKに出勤。メイクもした。久々のダーク・ブラウンのシャドウを、目の粘膜にまでぐるりと入れる。おお・・・ジョーン・ジェットだ。
本日はYutakaさん(vo)をはじめ、私のお客さまが6人。中野さん(b)は、私が他の人に貸したままになっていたR.E.M.のDVDをわざわざ回収して届けに来てくれた。ありがとね!
本日お客が持ち込んだフリートウッド・マックの代表作「噂」のCDを聴いて、「これ誰?」と爽やかな笑顔で言うEGIちゃんは、本当に素敵な「ロックバーのマスター」だと思うなw
(先々週はホールかけたら、笑顔で「プリテンダーズ?」と言われたww)
そして今日はEGIちゃんがずっとてきぱきCDを変えていた。音も結構でかくて、まるで普通のロックバーみたいだわ、と思っていたら。先日亡くなった友だちの好きな曲ばかりかけていたらしい。
ピンク・フロイドも好きだったという。そうか、先週かかっていた'Wish You Were Here'は、シド・バレットの追悼じゃなくて、友だちの為だったんだ。
最近ある人からよく「死にたい」というメールが来る。仕事中に「首吊りたい」というメールが来ても困るんだけどと思いつつ、適当に放置したりしているが。
「自己嫌悪で死にたい」と言われるたびに、幸せな人だなあと思う。私は恐怖症のパニックを起こすたびに、死んだ方がましだと思うような苦しみを味わうが。死に対しても、それ以上に肉体的苦痛に対しても恐怖があるので、とても自殺なんか出来ない。これを押したら一瞬で死ぬというボタンがあれば、とっくに押しているだろうが。
だから今はもう、以前のように「死にたい」とは考えない。ただ、子宮内のポリープを再検査もせずほったらかして、「まあ、死んでもいいか・・・」と思ったりする。実際死に直面したら、自分がどれだけ動転するかは知らないけど。
そうして、死んでしまいたい人は本当に死んでしまう。私の周りには自殺が多い。叔父、友だちが二人(一人は親友)、そして2年前には、ある意味でとても大切だったひとがいなくなった。
そうして私はもう、「死にたい」と言うひとを止めようとは思わない。死ねば泣くひと、救えるものなら救いたいひとはたくさんいるが。
誰かが死んだ悲しみも含めて、生きていかなけりゃならないのだ。生きているのは、時には死ぬほど辛いけど。
色々あって、多分私はもう自分では死ねない。以前は救済のように思っていた逃げ場はもうない。だから明日からも耐えるしかない。
And I must be what I must be and face tomorrow (自分の人生を生きて、明日も耐え抜く) *Flowers Never Bend With The Rainfall / Simon & Garfunkel (1966) の歌詞。
9時に宅配便に起こされる。荷物は近田春夫のCD。いや、正確に言うとCD-R。何とコロムビアがCD-Rで発売している、オリジナル音源はとうに廃盤の「星くず兄弟の伝説」だ。レコードを手放した後、しばらくはテープで聴いていたが。今回久々にこういうかたちで聴けた。
「ガソリンの雨」はかなりストレートにかっこいいと思うが、それ以外は全曲とてつもなくダサい。意図してやっているのだ。いかにも日本的というか、日本にしかないタイプの美学だと思う。
「往年のバラード」は、コントのSEのごときイントロで始まり、適当な歌い方、詰めの甘い歌詞、ふざけた喋りのサンプリングなどで構成されているが。全部を犠牲にして、ただ一点に賭けてくる。
サビで、「これは、夢だ」、というのだ。
────かなり、ぐっと来るなあ。
これは夢だ *往年のバラード / 近田春夫 (1980) の歌詞。
2006年07月21日(金) |
後悔しそうな硬いやつ 不良が弾いてるエレキ・ギター |
BLACK5週目。ここまで毎回誰かしら私に会いに来てくれているが、今日が一番多くて5人。さすがすくばに人気。じゃなくて、新宿の力かw
本日初来店なのに開店から閉店まで11時間いてくださったRJさん、有難うございました。
今日はジンナイくんが山口百恵を持ち込んだ。さすがにかける前に一応EGIちゃんにことわってみたら、何のこだわりもなく自らCDをセットしていた。・・・あ、やっぱりBLACKってそういうバーなのね?
そして山口百恵を一緒に熱唱してみせる店員(私)w イギリス人のお客に、「そっくりだね。同じじゃない」と驚かれた。実はキルズを歌うのも百恵ちゃんを歌うのも、発声法はたいして変わらない。この手の歌い方は大得意なのだ。
ああ、キルズの'Pull a U'が歌いたい。あれは結局2004年にライヴで一度歌っただけだ。あれを芯から気持ちよく歌わせてくれる、人生捨てたようなギタリストはいないのか。
相方のギタリストと普通に恋に落ちているうちはまだ甘い。日常の生活が引きずられる、真夏のだるいノイズをだすギタリストはいないのか。
本気で後悔させるようなギタリストはいないのかな。
後悔しそうな硬いやつ 不良が弾いてるエレキ・ギター *エリーゼのために / RCサクセション (1982) の歌詞。
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