Rocking, Reading, Screaming Bunny
Rocking, Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


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2006年09月01日(金)  We are eagles of one nest. The nest is in our souls

Naokyさん(g)と20時半に新宿のMotherで待合せ。何と。わずか10分遅れで到着。思わず興奮して「今日ね、私ものすごく早いわ!」と口走る。いや、だから遅刻だ遅刻。
カウンターの男の子が先週と同じ子。笑顔で「あのねー、名前忘れた」と言ったら、「ケンタロウです、Bunnyさん」と言われた。あー、覚えててくれてありがとw
フー・ファイターズを頼んだら、先週ないと言われた'One By One'があった。毎週在庫が違うらしいw その後ニルヴァーナパティ・スミスなど堪能していたら、いきなりケンタロウくんに「Bunnyさん、戸川純とか好きですか?」と訊かれた。「昔コピーバンドしてたよ。そっくりに歌えるよ」と答えたら、「好きそうだと思った」と言われた。何故わかる? 彼はヤプーズが好きなんだという。へえー。

Crawdaddy Clubへ。またワイト島の映像を見せてもらった。何度見てもEL&Pが痺れる。デビュー・パフォーマンスらしい青い緊張感に満ちている。一方フリーはEL&P以上に若いのに(最年少のアンディ・フレイザーは当時18歳)、妙に板についている。

今日は色んな方と話せて楽しかったので、ついつい長居してしまい、BLACK出勤したのが何と1時!(本来は22時) 会えずに帰った方、かなりお待たせした方、申し訳ないです。
しかし今日はCrawdaddyに行ったおかげで、同伴したNaokyさんをはじめ、Crawdaddyにいたお客が8人来てくれた。おかげで大遅刻の言い訳がたったわ。(「営業してたのよ?」ってか)

ところで今夜一番心に残った言葉は、その名もカシミールうっちーさん(b)のひと言。「今度二人で'Kashmir'聴こう」
・・・ぐっと来るなあ。(コレにぐっと来る女はそうはいないと思うけどw)

ジンナイくんとコーヒー飲んで、8時半帰宅。

We are eagles of one nest. The nest is in our souls (私たちはおなじ感性を持つ同類だから)  *Ten Years Gone / Led Zeppelin (1975) の歌詞。



2006年08月26日(土)  Come break my spell

今夜は本当は友だちと会う予定だったが、取りやめてうちにいる。

フー・ファイターズを聴く。実は、レッチリの'Stadium Arcadium'を評価出来ずに苦しんでいる時、'Stadium Arcadium'でなく、フーファイばかり聴いてた。迷いも曇りもないかっこよさに、かなり救われた。それから何だかフーファイは、私にとっての癒しとなった。
デイヴ・グロールってのは、多分とってもいいひとなんだと思うな、うん。カメラに向かって唾吐こうが、ガンズをコケにしようが。太ろうが。角刈りにしようがw
美しく病んだ観念であるニルヴァーナと全く違い、フーファイは度肝を抜かれるほどに前向きだ。フーファイをニルヴァーナのパクリだという人がいるが、それでは感受性があまりにも粗雑だと思う。

少し前から、また人の死──特に自殺が話題になることが多かったが。その頃から私は偶然ずっとフーファイの'DOA'にはまって聴きまくっていた。
It's a shame we have to die my dear
No-one's getting out of here alive
This time
You're away to go but have no fear
No-one's getting out of here alive
This time
何て力強い言葉だろう。この'This time'というのを、私は現世だと捉えた。要するに、一回きりの本番だ。
こんなものを聴かされたら、自ら死ぬ気も失せる。

何だか食欲が沸いてきて、久々に色々食べてしまった。腹が減ることの正しさのようなものを、フーファイの音楽は持っている。
なのに、同時に時々うっとりするほど甘いんだよなあ。

ちなみに'DOA'とは'Dead On Arrival'の略。「病院到着時には既に死亡」ということ。

Come break my spell (私を迷いから解き放って)  *Hell / Foo Fighters (2005) の歌詞。



2006年08月24日(木)  You never understood that it ain't no good

CHIKAKOさんからメール。直木賞女性作家が、猫殺しをエッセイに書いて全国紙に載せたという話。
───馬鹿だなあ、と思う。動物を飼うことや避妊手術に関してのポリシーとかいう理屈以前に、自分が実際「殺して」いることが問題なんだという簡単な事実、そして他人は何よりそこに反応するんだということに気づかなかったんだろうか。
この人は、自分の思想が正しいかどうかさんざん熟考したに違いない。そして、「うん、大丈夫」と思ってしまったのだ。そして、「うっかり」公表してしまった。結果は、当たり前だがヒステリックなまでの嫌悪と非難を巻き起こしている。この人はもう、社会的立場がどうという以前に、個人的にも周囲に受け入れられないだろう。一体この先どうやって生きていくつもりなんだろう。
この人が「わかってもらえる」と勘違いしてしまったことが哀しくて、涙が出た。人が、他人にわかってほしいと思う、そのことが全ての発端なのだ。それが文学になり、音楽になり、恋愛になる。

そしてこの作家は女性だ。私は、以前にもここに少し書いたが、女性差別主義者だ。つまり、女は基本的に大事に守らなくてはならない。
英語で男を'Man'というのは当然で、男は人間だけをやっていればいい。女はそのうえ女をやらなくてはならない。大変なのだ。兎の牝を見ていてさえ、守ってやりたくて胸が痛くなる。
男なんてどう雑に扱ってもかまわないが、女はそうはいかない。ボブ・ディランの'Like A Rolling Stone'の歌詞を初めて読んだ時に愕然としたのは、裕福で周囲にちやほやされていた高慢な「女」が、道端で食べ物をあさるまでに落ちぶれ、何ひとつ頼るものがなくなるという内容だったからだ。
この「女性」作家の今後を考えると、ただ可哀想にとしか思えない。

悪人なんか世の中に山ほどいるが。この作家はただ、愚かなのだと思う。そして、容易には取り返しのつかない間違いをした。そのことが哀しい。

You never understood that it ain't no good (そんなことをしちゃいけなかったのに)  *Like A Rolling Stone / Bob Dylan (1965) の歌詞。



2006年08月21日(月)  Please repeat the message. It's the music that we choose

kenjiくん(g)からDVD映像が山ほど送られてきたのは5月。そこで初めてゴリラズのPVを見た。ゴリラズはブラーのデーモンがつくったヴァーチャル・バンドで、メンバーが架空の設定をしょったカートゥーンキャラだ。何とライヴまで立体アニメでやるという徹底ぶり。PVにいたっては、要するにただのアニメだ。
アルバムとしては"Demon Days"が一番好きだが。
アルバム"Gorillaz"に入っている"19-2000"という曲のPVを見た時、最初きょとんとなった。"Get the cool, get the cool shoshine"というフレーズがあるのだが、そこだけ「かっこいい靴磨き欲しい」と日本語の字幕が出るのだ。何だコレ?
他にも"G-Sides"には"Left Hand Suzuki Method"という曲もあって、お茶を入れる音から始まり、意図不明な日本語がべらべらと入る。kenjiくんに「・・・コレ怒るとこか?」と訊いてみたところ、ギタリストが日本人の女の子だという。実際そうじゃなかったら、オリエント蔑視と思われても仕方ないギリギリだ。

デーモン・アルバーンというひとは、最初は単に知的だと思っていたが、ライヴ映像などを見るうちにえらく頭のきれるガキという感じがしてきた。「面白けりゃいいだろう」というのをインテリがやっている風だ。オアシスのノエル(頭の悪いガキ)が「デーモンなんかエイズで死ねばいい」と幼稚極まる発言をしてしまうのも、気持ちはわかる。
そのデーモンの個性の一端がよく出ているのがゴリラズだと思う。そしてここに加わった「日本人の女の子」の存在感はかなり大きい。"19-2000"の例のフレーズはその女の子が歌っている。これがまたダレて音のはずれた歌い方で、"80年代の日本のインディーズ・シーンの女の子バンドを彷彿とさせる。・・・ああ、何か、妙な魅力があるなあ。

というわけで、最初から気になっていた"19-2000"が、ここのところ爆発的マイブームとなった。ほぼ中毒で、"Soulchild Remix"バージョンと交互に聴きまくっている。

午前2時に25歳くんから1時間電話。今からどちらかの家で飲みたいというのを、「面倒だから」と断る。でもその前に、「一応聞くけど、部屋の音楽環境はどうなってる?」と訊いた。機材は良くないが、かなりでかい音が出せるという。更にすかさず「"By The Way"ありますよ」と言われた。・・・おお、君はわかってる奴だな。うんうん。
私はアホなので、その路線で押していけばいつか簡単に落とせるかもよ。おまけに25歳くん、体脂肪7だってさ。事務所に所属してモデルと俳優やってるので太れないんだとか。明日はボイトレらしい。
彼は、自分がガキだからなめられていると思っているらしいが。逆に言えば彼は年にしては頭がよくて世慣れているのが中途半端なんだ。
実はこちとら、オアシスのリアム(感動的なまでのガキ)にぐっとくるもんでねw

Please repeat the message. It"s the music that we choose (僕らの届けるこの音楽を繰り返し聴いてくれ)  *19-2000 / Gorillaz (2001) の歌詞。



2006年08月18日(金)  Yes, I'm movin', yes, I'm movin' Get ready for the big time

BLACK出勤。また30分遅刻。またお客さまが先にいらしてた。
今夜は初来店のミック師匠、またもオープンラストの偉業達成のジンナイさん、他の皆さまもありがとうございました。

で、ロック・オデッセイ2004。今日はこのDVDをずっと見ていた。実はEGIちゃんがフーの日に観に行っていて、しっかりカメラに映っているのだ。それでこのDVDを見せたがる。
何しろ金髪の長髪で見つけやすいからなあw 私だって丹念に探せばレニー・クラヴィッツの演奏の時は、ど真ん中の前から2、3番目にいる筈なんだけど。

エアロスミスが痺れる。このバンドは何が凄いって、未だに衰えないどころか、どんどん前進し続けているところだ。フロントの二人は、若い頃よりも今の方があらゆる面でかっこいい。そしてこのロック・オデッセイの演奏は最高だ。
50歳以上のロック・ファンが、時々エアロをストーンズと比べて目の敵にすることがある。リアルタイムでストーンズ、そしてエアロの出現を体験したのだと思えば、気持ちはわからないでもないが。ストーンズ・マニアの非難を恐れずに言ってしまえば、今現在のエアロとストーンズを比べる方がおかしいと言いたい。1962年以降の全てを見るなら、エアロよりストーンズの方が遥かに優れたものを残しているだろうし、私自身もここまでの聴き方関り方は、エアロよりストーンズの方に比重がある。だが、今の時点だけで判断するなら、ストーンズは既に終わっているバンドだ。まだ充分に素晴らしい演奏をするが、もう彼らには全盛期のような曲は作れないし、全盛期を越える演奏は出来ない。それは私の愛するキンクスが仮に活動再開しても同じだと思う。
───別に私はストーンズの悪口を言いたいのではないが。年配のストーンズのファンが、いつまでたってもエアロを新人扱いするのが気に入らないだけだ。しかし、実はこの「新人臭さ」こそが、いわゆるロック・スピリッツなんじゃないかとすら思う。この点で先を突っ走っているのがニール・ヤングだと思うし、後方にいるのがオアシスではないか。だが両者ともに及ばないことがひとつある。スティーヴン・タイラーという逸物のおそろしい歌唱力だ。エアロのライヴは3回観ていて、最後は2002年だが、その時もただひたすら彼の歌に圧倒されていた。あの歌い方で、喉をつぶすどころか昔より更に上手くなっているなんて。ロバート・プラントが、アクセル・ローズが、今どうなっているか見てみるがいい。───リアム・ギャラガーですら早くも声変わりし始めている。
そしてエアロは最高のエンターテイナーでもある。これはLEOから聞いたんだっけな、エアロがライヴのリハでいつもカメラの位置や動きを確認して、それに合せて動きを考えるって。確かにフロント二人の動きのかっこ良さときたら。ジョー・ペリーは最小限の動きで最大限の色気を出すやり方を知っている。
ロック・オデッセイのスティーヴン・タイラーを見ていると、かつてコートニー・ラヴがこれと似た動きをしていたなと思う。1999年のBig Days Outなどは、肩の上げ方、髪のかきあげ方まで同じだ。彼女がエアロを好きかどうかは知らないが、もしスティーヴン・タイラーをお手本にしていたんだとしたら、さすがだなと思う。彼は私から見ても、つきあいたい男ではなく、なりたい男だから。

・・・などと。様々な思いで見ているうちに。日付変わって、レッチリが登場。
・・・・・・・・・・・・・ぎゃーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
レッチリレッチリレッチリレッチリ。なんて、なんて、なんて。
なんて、かっこ悪いんだろうw
うわあ、何回見ても服装最悪、動きも変。演奏も荒い。けど、けど、けど。
泣くほど、最高。
実際あの時私はあそこで、絶叫して、号泣してた。'Can't Stop'が1曲目で。'Around The World'が2曲目で。
何だかもう、レッチリに関しては、何がどういいのかさっぱりわからないし、解説出来ないや。とにかくレッチリ最高。

Yes, I'm movin', yes, I'm movin' Get ready for the big time (そう、俺は前進し続けて成功する)  *Rag Doll / Aerosmith (1987) の歌詞。



2006年08月11日(金)  The morning sun when it's in your eyes really shows your age but that don't worry me none, in my eyes you're everything


BLACKで22時半から勤務。(つまり30分遅刻w) 既に2人、私を待っていてくださった。スミマセンスミマセン。
今日の私のお客さまは、初来店の方が多し。ねふーどさん、しもさん、ありがと! 明け方にお店を閉めてご来店したお二人もさんきゅっ!!

6時を過ぎてから来店した二人組。うち一人(25歳)にものすごく積極的に迫られた。あまりのストレートっぷりに最初はギャグかと思ったくらいだ。隣でやすさんが笑っている。
7時半にEGIちゃんに「もう上がるね」とこそこそ言って、一瞬で逃げ帰った。そしたらすぐにラヴな感じの電話やメールがいっぱい来たのはいいんだけど。
私の年齢を知った彼が、「マジ年齢とか関係ないすから」というメールを寄越した。
・・・何故お前が優位に立っているんだっ(怒)!!

「ガキだと思って相手にしていないでしょう?」とかなりいじけていたけれど。大丈夫よ、基本的にあなたには好意を持っているから。
だってあなた、BLACKのカウンターに座るなり言ったじゃない。「俺、ガンズレッチリが好きなんですよ」ってね?w

The morning sun when it's in your eyes really shows your age but that don't worry me none, in my eyes you're everything (マジ年齢とか関係ないすから)  *Maggie Mae / Rod Stewart (1971) の歌詞。



2006年08月07日(月)  Who's to blame?

金曜の夜から土曜の朝まで働き、3時間寝て17時半〜翌7時半まで飲み歩き、やはり3時間寝て3時間リハ+5時間飲み。
今朝起きたら、さすがにどんより。というかずっと微熱があるんだってば。何だか原因不明だけど。

ずるずるっと起きて、そのままPCに向かい、WMPでR.E.M.をかける。2005年3月16日、武道館ライヴ。
一昨日の日記に、私はロックのライヴにだけは遅刻したことがないと書いたけれど。現実にはギリギリのことも多く、このR.E.M.のライヴも、前座がなかったら遅刻だった。(前座があるのを忘れていたので助かった)

このライヴ────今現在、私の人生のベスト1ライヴ。
まるちゃんの録ってくれた音源を聴いていると、ライトが落ちた時からきゃあきゃあと大騒ぎしている女の声が聞こえる。その女はR.E.M.が登場すると悲鳴をあげ、一音目が出た瞬間に金切り声をあげ、曲が始まるや絶叫する。────この馬鹿女が私だw

だってさ、1曲目が'I Took Your Name'だったんだよ。
ああ、何度聴いても、いや思い出すだけでも涙が出る。この曲だなんて、考えもしなかった。こういう曲をオープニングにするなんて。アルバム'Monster'の9曲目。
'Monster'がモンスター・アルバムである理由は、これが巨大なオーディエンス相手のレビューだからだ。そして'I Took Your Name'は世界を睥睨する。マイケル・スタイプは小さな人間であり、その個人が全世界を目の前にして組みかかろうとしている。彼は、壮絶な哀しみすら帯びた決意を持って、"Who's to blame?"と歌う。

R.E.M.は世界を相手にしている。スマッシング・パンプキンズが個人の耳元で囁き、キンクスが生まれた街の中だけを歩き、レッド・ホット・チリ・ペッパーズが共感できる限られた仲間達に呼びかける時、R.E.M.は哲学の美学の観念をもって世界を見渡す。
それが凝縮されたのが"Who's to blame?"という言葉なのだ。マイケル・スタイプが、しっかりと地を踏んで、一歩も引かずに挑んでくる。
あの武道館ライヴの'I Took Your Name'は、まさにそういう姿勢を、感動的に示してくれた。

────その1曲目を、遅刻で見逃したかもしれないと思うと、心底ぞっとするわ、まったく。

まだ熱があってだるいが。これで元気が出た。これで仕事に出かけられる。
世界は皆大変で、色んな価値観や利害、悲劇や葛藤、色々あるけど。
いいからみんな、黙ってこれを聴けよ。

ファンの間ではR.E.M.は、「世界で一番重要なバンド」と言われている。
もちろん、そうですとも。

Who's to blame? (誰のせいだ?)  *I Took Your Name / R.E.M. (1994) の歌詞。



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