2006年10月01日(日) |
Without dollar one to spend |
8時起。シャワーを浴び、コーヒーを入れる。実はこの時間──ホテルに泊まって、一人でゆっくりくつろぐ時間──がかなり好き。なので、旅行中はしょっちゅうこうやって時間を無駄にしている。
私は片づけ魔なので、我が家は相当がらんとしているが、ホテルの部屋はそれ以上に何もない。そのすっきりした空間で、シャワー後にタオル一枚まとっただけの格好で、デスクの上に足を投げ出してコーヒーを飲んだり本を読んだり。こういうのが大好きなのだ。
今回の旅行は、ふと思いついて10日前に予約した。そしたら一緒に行きたいというひとがいて。一度はOKしたけど、やはり考えてやめにした。前回、天使と一緒に来て、どういう結果になったのか思い出したのだ。
彼は天使とは違うから、ああいうことにはならないとは思う。でもまだ知り合って間もないひとだ。うかつなことをして、嫌いになりたくはない。
とにかく今は、一人で幸せだ。旅は本当は、一人が一番いい。
12時にみーこちゃんと難波で会う。昼間から居酒屋で串カツで一杯。その後甘味処に移動し、コーヒーと桜のお萩とわらび餅。みーこちゃんは何だか物凄い盛り沢山の和風パフェのセット。
買物(ヘアピン2種)した後、ロケット広場でハーゲンダッツを食。大阪に来ると、よくここでみーこちゃんとアイスの立ち食いしてるなあ。そして何故かそのたびに、隣のひとがどん引きするようなきわどい話をしてる。今回も近況をかいつまんで話したら、みーこちゃんに「悪魔のような女やな。悪女・・・じゃなくて悪魔や」と言われた。何でやねん。
そういえば以前STにも、「小悪魔・・・じゃなくて悪魔だな」と言われたっけ。何でだよ。私はただの可愛い女だってばさ。
16時にみーこちゃんと別れ、新大阪駅へ。買物(フレームがカーキの水玉模様の、素通しのメガネ。1,000円)して、マネケンを買込んで18:23の新幹線に乗る。
お隣の男性が窓際の席を譲ってくれたのでゆったり。コーヒー飲みつつ読書。
23時帰宅。今回は全然お金を使ってない。元々ホテルもわけあってタダだし、交通費は往復2万ジャスト。旅行中使ったお金は、2日間一切合財で2万かかっていない。一日で4万とか使った前回(しかも2泊)とえらい違いだ。でも前回より気分がいい。特に節約したわけでもなく、前回同様みーこちゃんと、ファニー・メイのマスターにも一杯おごったしね。
それにしても最近は本当にお金を使わなくなっちゃったな。お金がないからということではなく、物質的に欲しいものが何もないのだ。おかげで恐ろしく収入が少ないわりには、特に困ってもいない。
いつでも買いたいものは本とコーヒー。それだけあれば幸せ。
Without dollar one to spend (全然お金を使わずに) *Daydream Believer / Monkees (1967) の歌詞。
2006年09月30日(土) |
Just one note could make me float, could make me float away |
7時まで働き、そのまま東京駅へ。時間つぶしにコーヒーを飲んでいたら、ドイツ人男性が笑顔で歩み寄ってきて隣に座り、「英語で本読んでるの? すごいねー」と話しかけてきた。仕事を訊かれ、「え・・・英語の先生」と答えるのが赤っ恥。
8:56発こだまで大阪へ。何と4時間もかかるが、片道1万円(ドリンク付w)という安さ。乗り物は大好きなので、のぞみの2時間は物足りないくらいだから逆にいい。隣もいなかったのでゆったり。寝ないのが我ながらすごいな。
14時前に上本町の都ホテルにチェックイン。駅からホテルへの上がり口のところにマネケンがあった。エレベーターに乗ってから気づいたので、わざわざ降りて買いに行く。とりあえずプレーンを一個買ってホテルで食。美味。このワッフルこそ、私が大阪に来る三大目的のひとつ。
部屋ででだらだらして、ロビーでPCした後、17時に心斎橋へ行き、みーこちゃんと会う。早速、三大目的のふたつめである、「安くてくだらないモノ」を求めて歩き回る。
ネックレス2個(600円と1,000円)、レッチリの缶バッジ(200円。絶対違法w)、100%化繊のミニスカート(390円)、「Eat me!」と書かれたすてきにくたびれたTシャツ(390円)を購入。
半ケツの出そうな革のマイクロミニスカを試着。試着室から出てきたら、みーこちゃんに「別の人かと思った!」と驚かれる。自分でも鏡の中の姿にボーゼン。・・・これ多分東京都の条例とかに触れるよな。
スロエマのリハのたびに私の露出度を楽しみにしてくださるYutakaさん(vo)の為にもここは一発購入を、と思ったが、ファスナーがいかれている気配だったので断念。惜しい。
アヤシイお薬のお店で、みーこちゃんが「謎袋」なるものに興味を示したので、買ってあげたw
さて。三つめの目的、大阪のロックバー。21時にロックロックへ。大阪に来るたびに必ず来ている。つまりこれで4回目。時間が早いので人が少なく、フロアが無人だ。勿論私は無人でも踊れるが、かかっている曲が今いち乗れなかったので、「そのうちピンスポットでちょいちょい反応して、私の趣味をおしえこんでやるわ・・・」などと言ってたら。
レッチリ。
最初の一音で弾かれたように吹っ飛んでいって、踊るというか飛び跳ね始めてしまった。'Aeroplane'───ああ何てノリがいい。
'One Hot Minute'かよ・・・ジョンいないじゃん。でも、普段記憶から消えているこのアルバム(しょっちゅうブラシュガの次は'Californication'だと間違える)だが、この曲はいいんだよなー。
で、次の曲は?と思えばプライマル・スクリーム。はは。何故かビデオ画面はずっとマルーン5。
そこから23時に引き上げるまで、ずっとフロアをど真ん中で占拠し続けた。ふふふ、東京の底力見せてやるわ。って、沖縄出身だけどねw
ファニー・メイへ。ビアンカというカクテルを頼む。いや、この店以外の世界中では「フランボワーズ・リッキー」として知られているカクテルだがw
焼きソバもつくってもらう。さっきロックロックでもらったケーキも食べる。今日は大阪名物なんか何も食べずに、でもおなかいっぱいだ。
昨夜から寝てなくてさすがに眠いので2時に引き上げる。前回までは帰り際にマスターに熱い抱擁を受けたが、今回は唇を奪われた。(昇格か?w)
タクシーでホテルへ。酔ってるし眠いが。それでもコンビニ2軒まわってレギュラードリップのコーヒーを見つけて、部屋で飲む。うん、カフェイン中毒だから。あ、その前にホテルのロビーにあるPCにもしっかりはまり込んだよ。PC中毒だからね。
Just one note could make me float, could make me float away (たった一音で吹っ飛んでいく) *Aeroplane / Red Hot Chili Peppers (1995) の歌詞。
2006年09月28日(木) |
When I think that I've got something new to say I remember it's the same thing I said yesterday |
よそのブログに、10歳の猫が癌だと書いてあった。しこりが目の近くにあって、手術で取ると顔が半分になる。生き長らえても脳がやられているから、おそらく飼い主もわからず涎を垂らして自力では食事も出来ない状態になるって。安楽死させるべきかと問う内容だった。
「安楽死させてください」と書いた。脳がいかれて何の幸福もない苦痛だけの状態を、人間の「殺すのはいや」という都合だけで不自然に味わわせるのは身勝手だ、と。
正直、他人に訊くことじゃないとも思う。飼い主が一人で辛さを背負って決めなければならないことだ。
結局、数時間後に、「亡くなった」という書込みがあった。ほっとして涙が出る。
飼い主さんは他にも動物を飼っていて、「このような悲しい別れは今後、少なくとも6回ある」と書いて、いつまでも悲しまずに生きている子達を大事にしようと締めくくっていた。立派だと思う。
この後に書こうとしたことがあったんだけど。書こうとすると、思い出がわーっと浮かんできて、いつまでも書けない。そしたら、既に以前同じことを書いていたことに気づいた。なのでリンクして終わろう。
When I think that I've got something new to say I remember it's the same thing I said yesterday (言いたいことがあったんだけど、前にも同じことを言ってたわ) *Reaching One / Girl Bros. (1998) の歌詞。この曲も追悼歌。
今日はMY(b)が集めたメンバーでスタジオ・セッション。
かなり楽しい2時間を終え、全員で新宿ロックバーCCへ。楽しく気分よく飲む。2時にCCが閉まったので、TMと新宿ロックバーCへ。
TMが眠いというので新宿ロックバーBへ。ジャックのボトルを入れたのと引き換えに、ソファでTMを寝かしてもらう。
私は地下のロックバーMへ。初めて会う店員さん(潤くん)を相手にお喋り。何だかロック話が盛り上がり、5時閉店なのに6時過ぎまで話していた。
最近ビートルズの良さがわかってきたという彼に、「ビートルズは奇跡だから」と言う。私も色んなアーティストが好きで、例えばLaunchCastのネットラジオで5つ星をつけているアーティストは31、4つ星まで入れると47だ。そしてベスト1アーティストはレオン・ラッセルだと言っている。けれどそういうことを全部置いておいて。ビートルズは奇跡だ。
これを潤くんにもうちょっと説明しようと思うのだが。「ビートルズは奇跡だよ。うんうん」と言うだけで他の言葉が出ない。説明しようとすると、自分の感情の奔流に圧倒されて、ぽかっと黙ってしまう。ビートルズは。ええと、ビートルズは。
ビートルズは奇跡なのよ。うんうん。
Bに戻り、7時に出る。TMとコーヒー飲んで、8時半帰宅。
Miracle (奇跡) *Foo Fighters の曲。(2005)
2006年09月26日(火) |
I thought that I heard you sing |
昨日から色んなことをしたけど、喉が治らない。諦めて夕方、強い雨の中を耳鼻咽喉科へ行った。
「喉頭炎ですね」と医者。「数日間は喋らないで下さい」
はい、喋らなきゃいいのね。歌うなとは言われてないわ。何しろ明日がセッションだから。
帰宅して消炎剤を倍量飲む。症状がひどいので今夜だけ倍飲めと言われたのだ。飲み薬(3種類)を飲み、うがい薬でうがいし、何かの時の万能薬EM-Xを飲み、喉飴をなめる。
明日の歌詞を検索で出して、聞き取りで訂正し、打ち出す。曲を聴いて、口からささやき声だけだして歌う。
「明日はいざとなったら存在感だけで何とか」と言ったら、英語の生徒さんに「エアボーカルですね」と言われた。はは、それいいね。
昔、森脇真末味の漫画で、ページを開いたとたんに見開きでフルバンドの音ががん!と聞こえてきたことがあって、ざわっと鳥肌がたったものだが。
そうね、あれをやればいいわけね。
あとでその場にいた全員が証言するわけだ。「ええ、僕にはたしかに彼女の歌が聞こえました」
・・・うーん。アホだなw
I thought that I heard you sing (君が歌っているのが聴こえた気がした) *Losing My Religion / R.E.M. (1991) の歌詞。
2006年09月22日(金) |
Come get to play it on |
BLACKに22時出勤。おお、遅刻キャラ廃止への第一歩? と思いきや、実はその前に新宿のカフェでるみの授業があって、それには25分遅刻してたりして。(うち10分は電車の人身事故のせいではあったが)
途中EGIちゃんが出かけたので、その間レッチリの'Stadium Arcadium'のアルバムを聴いていたら。20代の男の子二人組が入ってきた。酔っていて相当騒がしい。私に「ちょっとキレてませんかぁ?!」と笑顔で言うので、こちらも笑顔で「早く何飲むのか言え!」と返したが。
ふと見たら、一人の着ているシャツが、まさしく'Stadium Arcadium'のジャケットのプリント! 「・・・好感度アップです」と口走る私w ジャックのロックも多めに入れてさしあげたりして。
そういえばEGIちゃんが、ずっと行方不明だった'By The Way'を見つけてくれたらしい。と言ってるところにちょうど猫ちゃんがご来店し、'Dosed'のリクエストをしてくれた。他の方のリクエストをおしのけてすぐにかける。'Dosed'は、'Can't Stop'の次に好きなんだ。
"All I ever wanted was your life." (生きていてくれさえすればよかったのに)
2年前にBLACK AND BLUEのマスターが亡くなった直後にも、Sad Cafeでこれをかけて、自分なりの追悼をしていたっけ。
Come get to play it on (来て、この曲をかけて) *Snow (Hey Oh) / Red Hot Chili Peppers (2006) の歌詞。アルバムは'Stadium Arcadium'。
2006年09月21日(木) |
It's not something that I say in jest |
昨日から、27日のセッション用の曲のコピーに入る。パティ・スミスの'So You Want to Be (A Rock 'N' Roll Star)'と、トッド・ラングレンの'I Saw The Light'(ユートピアのライヴ)だ。
'So You Want to Be (A Rock 'N' Roll Star)'は、ぽこさんに言われて初めて、オリジナルがバーズだと知った。調べてみたら音源持ってるし。(ライヴまであった)
馴染んだパティ・スミスのバージョンに続けて、バーズのオリジナルを聴いてみたら、ふたつのことに驚いた。
ひとつは、バーズだと歌詞の意味がすーっと理解出来たこと。要するにバーズは自分達の世界をそのまんま歌っている。だから歌詞がすごく単純に響く。だけどこれを一旦パティが歌うと、同じ言葉が抽象的概念を帯びる。'The girls will tear you apart.'という一行も、バーズのオリジナルだとミーハーな女の子の集団が見えるが、パティが歌うと欲望で青ざめたadolescentの伸ばして砥いだ爪が見える。
もうひとつ驚いたのは、バーズのオリジナルにはあのセリフ部分がないということだ。ゼムの'Gloria'のパティ・バージョンも、原曲にはない部分がかなり重要な要素となっているが。'So You Want to Be (A Rock 'N' Roll Star)'のパティ・バージョンは、あのセリフ部分がハイライトだ。あれがあるとないでは、音楽的にも歌詞的にも、まったく深みが違ってくる。
トッドの'I Saw The Light'は元々好きな曲だが。今回初めて聴くこのライヴは、とにかく早くて熱に浮かされていて、もう最高。初めてちゃんと読んだ歌詞は唖然とするくらいのあけっぱなしのラヴ・ソングだ。・・・いつからこんな風な恋が出来なくなったんだっけ、と切ない感傷が胸をしめつける。
とにかくこの2曲、歌っていて快感。気分がのってきた。
27日のセッションというのは、単に国王(b)が声をかけた面子が集まって、スタジオで合せて遊ぶだけのことなんだけど。
でもやるからにはかっこよくやるわよ。ええ、そこらのボーカリストの本番より、私のリハの方がかっこいいもの。(でしょ?LEO?)
Slovakian Emmasではボーカルといってもワキの感覚だったけど。今回の2曲は私が主役。国王以外は全員、初めてからむメンバーだけど。目にモノ見せてさしあげるからねw
It's not something that I say in jest (本気だからね) *I Saw The Light / Todd Rundgren (1972) の歌詞。
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