Rocking, Reading, Screaming Bunny
Rocking, Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


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2007年05月27日(日)   What can it mean?

5時から22時まで、実に17時間寝た。普段は一日2、3時間、ヘタしたら寝ない日もあるというのに。
この疲れっぷりからすると、これはTOEICを受けに行っていても、居眠りしてたかもな。

Darrenからメールが来ている。CROSS ROADを辞めて以来会っていなかったが、数日前にStephから聞いていたアドレスにライヴお知らせメール(外人編w)を送ってみたところ、しばらく日本を離れていて先週戻ったばかりで、すぐ会いたいという返信が来たが、返事していなかったのだ。
「火曜のランチタイムに会おう」とある。ランチタイム?
なんで昼食指定なんだ。カネがないのかな。うーん、よくわからんな。

関係ないけど昨夜はQ太郎さんから新宿のロックバーの看板画像が携帯メールで送られてきて、文面はひとこと「どうする」
かたやyer-bluesさんからの携帯メールは、やはりひとこと「ぶぃっ」
・・・よくわからんなw

What can it mean? (よくわからんな)  *Once Upon A Long Ago / Paul McCartney (1987) の歌詞。



2007年05月14日(月)  I Wanna Know Why

月曜は、先月から11歳の男の子も教えている。もう15歳以下は教えないことにしたのだが、一年前からこの子の姉の授業をしていて、弟も頼まれたので一緒の日に引き受けたのだ。

この子が、11歳だから当たり前なんだけど、何も知らない。で、何でもかんでも質問する。おかげで授業が脱線しっぱなしだ。
今日の授業のテーマは「太陽系」だった。惑星の名前を英語で教え、日本語で「水金地火木土天海冥」と言ったら「スゲーかっこいい!どうやって覚えるの?」と訊く。「丸暗記」といい、そこでうっかり「でも一時期は土天冥海だったんだけどね」と言ってしまったら、「え!何で何で??」

Orbit(軌道)の話になる。重力と質量の関係の説明。話が天文から物理になっている。ちなみに私は物理は全てアシモフ(一部ライアル・ワトソン)から学んだので、非常に「文系」な物理だ。

惑星の英名はローマ神話の神の名前だと言ったら、「Earthは?」と訊かれたので、それだけは「地面」という意味だと答えたら、「何で何で??」
昔のひとは天動説を信じていたので、という話になり、「いつそうじゃないってわかったの?」と訊かれる。「・・・17世紀にガリレオ・ガリレイっていう人がいてね(コペルニクス割愛w)、地動説を唱えたせいで裁判にかけられて軟禁されて。何故かというと当時はキリスト教が」と、話は世界史になっている。泥沼である。
「今は誰も天動説なんか信じてないでしょう?」と言うので、アメリカには未だに地動説や進化論を信じないファンダメンタリストという恐ろしい人種がいることを教える。ブッシュもその一人だとおしえ、「アメリカってそういう国なのよ」と言う。話が国際政治になっている(のか?)

この子が一番興味をそそられたのが、「宇宙に果てはない」ということ。「わかんねえー!!」という。そりゃそうだ。で、その後うっかり「宇宙は膨張している」なんて言っちゃったものだから、「え!果てがないのに膨張するってどういうこと?!」 ・・・あわわわ。「プラス・エネルギーとマイナス・エネルギーが」と説明しかけ、面倒くさくなってついこう口走る。「あのね、実はね、この世の中っていうのは、混乱しているほうが普通の状態なのよ。人間もほっとくと好き勝手なことばかりして大変だから、法律ってものをつくって管理したり」
・・・我ながら子供相手に何を言ってるんだと思ったその時、その子が言った。「え、じゃあ、俺たちがここにいるのって、偶然だってこと?」
――――思わず拍手した。
「あのね、あなたが今言ったことを、哲学っていうのよ」

ちょっと感動したなあ。

ひょっとしたら、この好奇心旺盛な子は、将来科学者になるかもしれない。その時、「Bunny先生のおかげです」なんて言ったりして。(←妄想)
・・・英語の先生なんだけどね。

彼のお母さんに、「うちの子は先生の授業がとっても楽しいみたいで」と言われた。・・・英語を殆ど教えてませんけどね。

I Wanna Know Why (何で?何で?)  *Aerosmith の曲。(1977)



2007年05月10日(木)  A farewell swan song

飯田橋の企業で授業をした後、中央線でそのまま西荻ロックバーBCへ。23時から電話英会話の授業があるので、それまで小一時間飲める。
入店したらビートルズ。チンザノ2杯とラッキー・ストライク数本。リクエストなし。お隣のお客のリクエストはビーチ・ボーイズの'Pet Sounds'―――このアルバムが先月号のレコード・コレクター誌で評論家たちが選んだ'60年代ベスト100アルバムの一位なのだという。・・・玄人ウケする選択だなあ。
「確かにいいアルバムだが、一位ってことはないだろう」とマスターが言う。私もそう思う。

じゃあ私なら何を選ぶんだというと。
私の趣味は大半が1970年(何故か一番好きなアルバムが集中している)以降なのだが、自分で書いたベスト20アルバムを見る限り、'60年代でトップに来ているのはローラ・ニーロの"Eli And The Thirteenth Confession"ということになる。しかしこの"best 20 albums"は、1アーティストにつき1枚を基準にしているので("best 100 songs"もそう)、そういったことをはずして考えると、例えばビートルズのアルバムの殆どは、'60年代のかなり上位に入るだろう。

ただ、「'60年代」と聞いて真っ先に浮かんだのは、何故かキング・クリムゾンの"In The Court Of The Crimson King"(1969年)だった。'60年代の終りに、息を引き取る間際の美しい白鳥の歌を歌っていたビートルズの傑作"Abbey Road"を、「無名の新人」であるキング・クリムゾンというバンドが殴るようにしてチャート1位から引きずり下ろした、あの「大事件」とも言うべきアルバム。
その時の衝撃を、体験したかった。

A farewell swan song (死に際の白鳥の歌)  *One More Red Nightmare / King Crimson (1974) の歌詞。



2007年05月02日(水)  Isn't it a pity. Isn't it a shame

日曜の19時に起きて、次に寝たのが火曜の12時から4時間だけ。で、DT(g)とリハして深夜に帰宅し、ずっと起きていて朝8時にはっと気づく。今日って休みじゃないじゃん! 夜の授業3つは休みにしたものの、午後の2つはあるんだった。・・・ま、いいや、このまま寝ないで行こう。・・・夜は飲みの約束もあるけど、ま、いっか。

ということで、20時にQT(drs)と西荻で待合せ。5分遅刻で到着。QTがいなかったので(実は早く来たのでよそに行っていた)、「意外でしょうが着いてますよ。遅いじゃないすかっ」としゃあしゃあとメールしたりしてw
西荻ロックバーBへ。ここに来るのは二度目だが、最初に来た時はバイトの女の子だったので、今日初めてマスターに会えた。一番好きなアーティストは?と訊いたら、すっきりまっすぐに「ビートルズですね」というお答え。・・・ああ、このひとはいいひとだw
Bは、レコードは半面がけが基本のようだ。ということで、"Abbey Road"のB面がかかる。・・・ああ、この店はいい店だ。続いてジョージ・ハリスンもかかる。

誰でも好みがあるのだから。私の愛するレオン・ラッセルを、レッド・ホット・チリ・ペッパーズを、フー・ファイターズを嫌いというひとがいても当然だ。それぞれ、そういう気持ち(順に、「泥臭過ぎ」とか、「暑苦しい」とか、「鼻の穴がでかい」とかw)もわからなくもない。
でも、ビートルズだけはだめだ。
───いや、もし誰かがビートルズを嫌いだと言っても、私は別に気を悪くはしない。
それどころか。私はそこで、にっこり笑いながら「可哀そう」と思ってしまうのだ。
これが物凄くよくないことはわかっている。そういう態度は間違っている。でも──でもだめなんだよ。ビートルズだけはだめなの。

ビートルズでQTと二人すっかりいい気分になり。その勢いで今度は吉祥寺のロックバー酔舎へ。数年前から気になっていた店だが。何度か行ったのに定休日だったりして、今日ようやく初来店。QTは吉祥寺の住民なのにやはり初来店。
ドアを開けたらかかっていたのが吉田拓郎の「流星」──私が拓郎で一番好きな曲。そして座ったテーブルには、一面にべたべたとパティ・スミスの写真が貼ってある。ふと目を上げればニール・ヤングのポスター。私の座った背後にはでかいオアシスのポスター。・・・こ、こ、ここ、いい店だなー!
しかし私以上にQTが、憂歌団などでどツボを突かれていた気配。こそっとクリエイションをリクエストして差し上げたりして。

二人、更に気分が良くなり。更なる勢いで、タクシーで新宿ロックバーCへ。行く前にJTに電話して、一旦帰った彼を呼び戻すw
何だか今日は飲んでも飲んでも平気だわ。楽しいーー。

QTは途中で帰る。私はC閉店までいて、JTと近くで朝食し、タクシーで送っていただき6時半帰宅。
さすがに眠くて、8時にはダウン。

Isn't it a pity. Isn't it a shame (可哀そうに。気の毒ね)  *Isn't It A Pity / George Harrison (1970) の歌詞。



2007年04月28日(土)  I won't deny the pain

ヴォネガットの「ガラパゴス」を読んでいる。未読だった数冊のうちの一冊。もうすぐ読み終える。途中、何でもないような箇所でふっと涙ぐみ、そこで気づく。彼は、意味でなく文章のリズムでもって、私の心の空いている領域を揺らし、振動を起こす。だから平易な言葉が時に感動を惹起する。

昨日母から、果物がぎっしりの小包が届いたので、やたらとそればかり食べている。果物だと、食べても罪悪感と嫌悪感が少ない。私のこの、食に対するこだわり(念の為に言っておくが、この言葉には本来悪い意味しかない)は、いつまでも消えないんだろうか。
「ガラパゴス」の中で、腹が減った野生に近い少女達が、他人の飼い犬──こともあろうに盲導犬を捕まえて、「歯と爪以外のどんな道具も使わずに」さばいて食ってしまうのは、ひたすら正しくうつくしい。
もっとも、私はどんなに苦しい思いをしても「知性」を持つほうがいい。それなくしては「うつくしさ」を鑑賞することも出来ず、それこそが本当の盲だ。
時にその盲は、盲導犬も杖もなしに、街中を堂々と闊歩している。──見えないことすら知らないで。

I won't deny the pain (苦しい思いをしてもいい)  *Galapagos(ガラパゴス) / Smashing Pumpkins (1995) の歌詞。



2007年04月25日(水)  Like the drink, only not spelt the same

普段何でもネットで買う私。だからしょっちゅう宅配便が届く。昨日も4回来た。本、服、日用品(ティッシュだのシャンプーだの)。で、最後が。
ピアノ。

日曜にヤフオクで40分もバトルして落とした、コロムビアの電子ピアノ。88鍵の脚付で、立派な家具みたいだ。元ダンナがホワイトデーと誕生日に振込んでくれたお金(+α)で購入。
夕べ18時に届いたが、授業後お食事に行ったのでまだ弾いていなかった。けれどもう、見ているだけでうっとり。

日付が変わった深夜、ピアノを弾いてみる。思えば、おそろしいくらい長いことピアノをやっていない。数年に一度実家に帰った時しか触らないから、もう全く弾けない。
蓋を開けて、クラシックでは一番好きな作曲家であるビゼーのメヌエットを弾いてみる。勿論ガタガタに間違える。それでも、自分の指から出る音のなんと綺麗なこと。・・・ああ、やっぱりピアノっていいなあ。ハンマーで弦を叩くアコースティックには劣るが、キーボードより遥かにいい。ダンパー・ペダル(アコースティックとは確かに異なるが)を踏む快感も思い出す。

もっと安く買える電子ピアノも沢山あったけど。コロムビアというメーカーと、あと色が気に入った。カフェオレのような茶で、茶色で統一した私の部屋にぴったりだ。
うちのベースギターは口紅のように真っ赤なので、キルズの曲名'Kissy Kissy'から、'Kissy'と名づけた。
このピアノには'Coffey'と命名。コロムビアというコーヒーの銘柄(実際はスペルが一文字違う)と、そのカフェオレ色からなのだが。何故'Coffee'でないかというと。
ある小説の登場人物の名前なのだ。'John Coffey'という。この人物が最初に名乗る時、感動的に記憶に残った一行がある。今回このタイトルをつける時、既に手元にない本の一行を確認する為にネット検索してみて、世界中で多くのひとが、私と同じようにこの一行を心に刻んでいることを知った。

"Yes, sir, boss, like the drink, only not spelt the same."
(はい、飲みものといっしょです。ただ、綴りが違うんです)

スティーヴン・キングの'The Green Mile'を読んだひとにならわかるだろう。この短い台詞が、いかにこの人物の人柄をよく表しているかを。

Like the drink, only not spelt the same (コロンビアというコーヒーの名前と一字違いなんです)  *The Green Mile / Stephen King (1996) の一節。
(Translated by Screaming Bunny)



2007年04月23日(月)  Well, now that we know each other a little bit better

月曜は、11歳と13歳の姉弟を教えている。二人とも英検2級はとっくに取得済みで、準1級を目指しているのだ。・・・無茶だと思うんだけどなあ。だって英検準1級の単語って、政治経済ビジネス用語満載で、子供には日本語で言ってもわからないものも多いから、理解させようと思ったら、政治経済ビジネスの仕組みから教えなきゃならない。
準1級取得は彼らの母親の要望なのだ。英語の他にも、塾は勿論、ピアノ、習字、テニス等あれこれやらされていて、自由時間など殆どなさそう。

ところが最近、上の女の子が反抗期に入ったようで。教え始めた一年前は、地味でいかにもお子ちゃまだったのに、最近ではおしゃれに興味が出てきたらしく、派手な可愛い服も着るようになった。
と思っていたら、授業に全く身が入らなくなってきた。ちゃんと聞いていない。「聞いてる?」と言うと、「ああ、はい」と見向きもせずに言う。そのくせ次の授業で同じことを質問したら全く答えられない。それを指摘して、更に次の授業で訊いても同じ。三度目に同じことが起きた時、とうとう説教してしまった。とは言っても、やさしーく、ゆっくりじっくり話したんだけど。
「あのねえ、これじゃまずいのよ」と言う。「このままだと、お母さんにお話ししなきゃならない。でも、私もそんなことしたくないの」

要するに問題なのは、私の他の生徒と違って彼らだけが、お金を払う人と実際に学ぶ人が違うということだ。自分で払っている以上は、その授業をどれだけムダにするのも本人の勝手。(例えば授業以外の会話をしたがる生徒というのは結構いる) でも彼ら姉弟の場合だけは、この授業が彼らの意志じゃない。(それが嫌だから、社会人でない生徒は引き受けないことにしているのだ。この姉弟だけがスクールに頼まれて特例) そして私は、教える以上はちゃんと上達させたいのだ。
そういうことも全部、13歳の子供相手に話した。どれだけ通じるんだと思ったけど、結構神妙な顔で聞いている。
「ちゃんとやる気がないのなら、私は辞めさせてもらうけど。でも私が辞めても、別の先生が来るだけだよ?」と言う。「もし英語を勉強するのが嫌なら、自分でお母さんにそう言わなきゃ」

そしたら急にキレたように彼女が言った。「・・・小学校までに習っていた英語に比べて、難しすぎるんですよ!」
・・・だよねえ? 私もそう思ってるわよ。だから最初お母さんに、「英検2級が受かったから、次は準1級!って思うのは、高校を受かったから大学を受験するみたいなものです。レベルが全然違いますから」とお話しして、もっと簡単なところからやらせていたのだ。それでも足りなかったらしい。(何しろ母親の期待が過大過ぎて、ちょっと簡単なテキストを使うと突っ込みが入ったりするので)
私、及び私の授業は好きだという。じゃあ、何とか頑張ろうよ、ね?
もっとレベルを下げること、一時間授業の中で休憩をはさむこと、などを約束した。お母さんにも話して、了解を得た。これが3月末の話。
さあ、4月からの授業はどうなることかと思っていたが。これが、ぐっと雰囲気が良くなったのだ。笑顔が戻り、リラックスしている。

今日も休憩中に、「先生、ポッキー食べます?」と言われたw 最近、私が甘いものに目がないことがバレてから、やたらとお菓子をくれるのだ。
今日は1時間半授業だったのだが。実は休憩を挟んだ後の30分あまり、殆ど授業をしていない。というのも、休憩中に彼女が、お母さんに内緒で買った服や化粧品が根こそぎなくなっているのを発見したからだ。どうも、お掃除の時にお母さんに捨てられたらしい。「うっそー!あの人信じられない!!」と大騒ぎで、どこかに移動されてないかと部屋中を探しまくる。(母親は留守) これではどうせ授業を再開しても、まったく集中できないことは目に見えているし、好きに探させておいた。そして、「今日お母さんに聞かれたら、ずっと授業してたって言ってよ?!」と念を押した。
結局一番大切なバッグ(1万円!)は見つかった。化粧品は全部没収された気配。彼女はお母さんに内緒で買った品々を私に全部見せてくれた。
前から彼女には、「私はお母さんでなく、あなたの味方だからね?」とは言ってたんだけど。今回これが確定した感じだなー。ま、今後は甘えすぎを防ぐことが問題になるかもだけど。

ちなみに彼女、先日の私の誕生日に私の年齢を聞いて驚愕。「28歳くらいかと思ってた!!」って。
・・・いい子だな〜〜〜w

Well, now that we know each other a little bit better (これでもうちょっと親しくなれたよね)  *Gloria / Doors (1968-70) の歌詞。



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