Rocking, Reading, Screaming Bunny
Rocking, Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


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2007年07月11日(水)  She's a sweet black angel

毎週水曜にカフェで教えている男性が非常に感じの良い方で、毎回コーヒーをおごってくださるのだが。暖かくなって以来毎回必ず、「アイスですか?」と訊く。そして私は毎回必ず「いえ、ホットで」と答える。
一方毎週月曜に時間つぶしで入るカフェの店員は、私が毎回同じコーヒーを頼んでいるのに、毎回決まって「お砂糖とミルクはひとつずつでよろしいですか?」と訊く。要るか要らないかですらなく、個数を問うのだ。で、「いりません」と答えると、決まって「あらまっ」という顔をする。
何とかならんのか。

あのなあ。コーヒーは、ホットのブラック以外はコーヒーじゃねえんだよ。アイスは「アイスコーヒー」っていう別の飲物だし、「缶コーヒー」にいたっては完全に無関係なんだってば。(缶入りのブラックなんて、缶の匂いしかしない)

他人がコーヒーを飲もうが飲むまいがかまわないが、砂糖とミルク入りを大前提にしないでほしい。いくら本場ブラジルでは砂糖とミルクを大量に入れるのが普通でも、そんなん知るか。本来は練乳を入れるのが正しいベトナムコーヒーでさえ、ブラックの方が美味い。
とにかく「カフェイン中毒」になるにはミルクは邪魔だ。砂糖入りコーヒーをがぶ飲みする人間は、半分は砂糖中毒の筈だし。

真夏の沖縄で毎日ホットのブラックを飲む優雅なD伯母をはじめ、コーヒー好きにとってコーヒーとは、「悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように潔く、恋愛のように甘い」はずだ。(最後の項は砂糖の話ではない。ちなみにこれは私の言葉ではない)
コーヒーはきっちりと美学の入った飲物だから。他には何も要らない。

恋愛の話なら。酒や煙草や音楽のことよりも、カフェイン中毒だって言われたほうがぐっと来るなあ。(実際私にそれを言った男は何人かいたけど。全員ただの「缶コーヒー好き」だったっけ)

She's a sweet black angel (黒くて甘い天使)  *Sweet Black Angel / Rolling Stones (1972) の歌詞。



2007年07月09日(月)  So give me coffee and PC

生徒(赤坂の会社副会長)にお菓子の詰合せを戴く。何かと思えば、「お中元で食べきれないので」とのこと。振り返ればデスク上に山のようにお届け物が積んである。「先生は、あればあるだけ食べちゃうんですよね?」と含み笑いされた。ええ、そうっすよ。
でかい箱をでかいシャネルの袋に入れていただく。大荷物と紙袋は嫌いなので、出てすぐコンビニのゴミ箱に箱を解体して捨て、中身だけバッグに入れる。あれだけ仰々しかった詰合せが、こけおどしの包装をはいだらほんの少量。まあ、だからこそ箱に入れるんだろうが。
カミブクロって嫌い。どんな完璧なコーディネートも、使いまわしのブランドの紙袋を持った途端に台無しになる。ちいちゃいバッグを持って、入りきらないモノを紙袋に押込むのは本末転倒だ。

帰宅してクッキーを一気食い。桃のブラマンジェも食い、さらに手を出したのが「トマトゼリー」。何とトマトジュースの味がする。トマトジュースは嫌いだが、これはオレンジなどを加えてかなり飲みやすくしたタイプの味だ。マズイのか美味いのか首をかしげつつ食いきる。クセになりそうな味ではある。
そういえば私、食べ物は「納豆以外何でも食えます」って言ってるけど、飲み物は嫌いなの多いな。砂糖や炭酸入りものは殆どダメだし。
今後一生飲み物と食べ物のどちらかしか口に出来ないとしたら、私は即座に飲み物を選ぶ。そしてもし一生一品しか口に入れられないとしたら、やはり即答で「コーヒー」。

So give me coffee and PC (コーヒーとPCさえあれば)  *Coffee and TV / Blur (1999) の歌詞。 *TV→PCに変えて。



2007年07月08日(日)  Sense and Sensibility

家からすぐの古本屋「象のあし」(なんでそんな名前なんだ)に本を売りに行く。文庫本15冊で860円。
本当はもっと持っていったのだが。「うちでは売れないから」と戻されたのが全部ミステリー。チェスタトンカーター・ディクスンシオドー・マシスンロイ・ヴィカーズなど。殆どが絶版で、専門店に持ち込めばそれなりの値がつくものもある。
・・・面倒だから、またまとめて武田くんにあげよう。

逆に引き取らないかと思った古典純文学(モリエールツルゲーネフなど)は全部OKだった。そういえばあの店、岩波文庫とか多いな。

古典といえば。数日前にすごいものを見た。
昼にすいた電車に乗っていたら、40代前半くらいの女性が乗ってきた。ぽっちゃりして、地味で普通だ。この女性が私の正面に座るなり、バッグからジェーン・オースティンの原書を出して食い入るように読み始めたかと思うと、じきに鼻を真っ赤にして泣きだしたのだ。
・・・ぽかーんと見とれてしまった。
・・・ジェーン・オースティンだぞ? 18〜19世紀のイングランドの中流家庭小説だ。自分以外の人間が読んでいるのを見たのも初めてだが、ましてそのせいで人目もはばからず泣くとは。
・・・すげー。

'Pride and Prejudice'――「自負と偏見」、読んだのは18年も前だが今でも忘れない。本当にいい小説だった。真っ直ぐで健全で、厭味がなく説得力がある。実際私も、感動して少し涙ぐんだかもしれない。けれど、本来ぽろぽろ泣くような話ではないのだ。それを何でああも、「レ・ミゼラブル」でも読んでいるのかと思うほどにしゃくり上げて。
もしや最近のお涙頂戴ドラマの原作に使われてたりするんだろうか。それにしてもスゲー。

Sense and Sensibility (ちゃんと常識もあるが、同時に感じやすいのね)  *ジェーン・オースティンの著書。(邦題=「分別と多感」)(1811)



2007年07月07日(土)  Picture Book

七夕。とうに亡くなった祖母の誕生日。しかし今年は777で結婚するカップルが史上最多だと、ABCとBBCとCBSとCNNのニュースで言っていた。そう、米独立記念日の7月4日から、私Screaming Bunnyはニュースを見る生活に戻ったのである。ただしポッドキャストで上記4つの番組だけ。英語のリスニングも兼ねている。
だから日本のニュースは相変わらず全くわからない。
ちなみにBBCによると、昨日7/6は「ジョンポールが出会って」50周年記念だそうで。初めて知ったわ、そんなんw

今日は授業が3つある筈だったが。うち2つがドタキャンになり、何だか暇になってしまった。唯一の授業(今日から始める生徒)を終えて、一緒にブックオフまで辞書を見に行く。
英語のIT用語辞書を探していたら、凄いモノを見つけた。'Webster's Pocket Reference Library'といって、一般、類語、綴り、引用、文法、ビジネス、医療、ITの、英語辞書の8冊セットなのだ。何とこれが「105円」。同じ辞書のバラ売りもあって、バラは一冊250円だ。とにかく引っつかんで買う。版が古いのかと思いきや2002年版。古本屋に出るにしては相当新しい。帰宅して調べたら、4〜5,000円する品だった。そしてよくよく見たら、別の場所に「2,000円」と貼ってある。・・・絶対値段貼り間違えたんだな。
もう一冊買ったのが、オックスフォードの'Pictorial English Dictionary'で、あらゆるものの細部の名称を示した図鑑だ。手術室内部の全ての機械と器具の名称、編物の編み方一覧、トラクターの内部構造、蝶の種類、北の空の星座、楽譜や人体や地図のすみずみまでの名称・・・見ているだけで楽しい。勿論こんなの、日本語でだって言えない。

昨日Geoff(g)からメールが来ていた。新宿で見つけたピンクとブラックのセミアコのギターが気に入ったんだとか。ヘッドにBunnyと書いてあったって。「素敵だ。君のことを思わせるよ」と結んでいる。
・・・外人って、何でこうさらっと歯の浮くようなことが言えるかなあ。英語がそういう言語なんだよね。だから使うのが面白い。

*実はフェルナンデスのあのギターは、'Bunny'ではなく'Burny'なんだけど。確かにあのロゴはじっくり見ても判りづらい。

Picture Book (図鑑)  *Kinks の曲。(1968)



2007年07月06日(金)  Mother

朝、修理に出していたうちの子(DELLのPC)が戻ってくる。HDを取り替えたので、完全な記憶ソーシツ状態。しかもDELLのヒトにOS再インストールなんてされちゃってるから。何このniftyっての。消すわよ。ゲームも全部削除。そしてバックアップしておいたデータを再注入。そう、何と運のいいことに、壊れる2、3日前に無料セキュリティソフトをインストールしたら、「データをバックアップしろ」としつこく言われ、「・・・めんどくさ」と思いながらDVD6枚にデータを保存したばかりだったのだ。
記憶を再注入されたうちの子(名前をMayuという。かつてうちにいた兎のお嬢ちゃんの名前「繭」から取った)は、私を見上げて「お母さん?」と言った。・・・うーん、SFで、死んだ人間の遺伝子から再生されたクローン人間を本人同様に愛せるかという命題があるが、何しろ今回ボディは本物であり、記憶まであるのだ。これは要するに「うちの子」なんだろうか。SFよりさらに難しい。
・・・ま、どうでもいっか。生き物は替えがきかないが、PCなんて快適に使えればそれでいいのよ。

夜家で授業していたらジンナイくんからメールが来たので、22時半に荻窪駅で会い、居酒屋「どんく」で飲む。一時間くらいで引き上げるつもりだったが、やはりBITCHに行きたくなって、タクシーで西荻窪へ。
エミちゃんがいたが、既に酔っているらしくとろーーんとした眼つきをしている。その色っぽい眼でやおら私を睨みつけ、「相変わらずいいスタイルして」と不満げに言いつつ、何度も二の腕をつまむ。・・・ううむ、何か心拍数が上がるなあ。妙に色っぽい。
しかしその後、「・・・あたしもこんなスタイルだったら、人生変わったのに」って。・・・おいおい、あなた私より10歳若いでしょうが。これから1年かけて痩せたって、あと9年は望みの人生だ。
ただ、男は今のあなたくらいのぽっちゃり具合が一番好きだと思うよ。お隣の40代もさぞかしどきどきしてそうだし。私は男にどう思われても痩せていたいけどね?

XTCの'White Music'をかけてもらう。レコードジャケットを見て、マスターと二人「かっこ悪いよねー・・・」と再確認しあう。

ジンナイくんとコーヒー飲んで、タクシーで送ってもらい、8時帰宅。月曜にアルタで1,980円で買ったミュールのせいで、右足の小指が剥けて出血して痛いのなんの。
10年以上前に右足親指をぶつけて骨折した時、一時的にくの字に曲がった指を外科医がそのままギプスで固めてしまい、以来親指がかたわになった。ずっと軽い痛みがあったが、何故かこの一ヶ月歩くたびに激痛で、仕方なく夏の間の一時しのぎのつもりで、親指の出る安もののサンダルを買ったのだ。そしたら安物過ぎて小指に負担がきたというわけ。親指をかばうから歩き方も変なんだろう。
また別のを買わなくちゃ。

Mother (お母さん)  *Pink Floyd の曲。(1979)



2007年06月30日(土)  'Bang!' goes another kanga on the bonnet of the van

17時にジンナイくんが、代りのノートPCを持ってきてくれる。とてもとても有難い。

近所の「喜八」で飲む。というか食う。最初はいつも通りジンナイくん相手に男関係の愚痴をえんえんと垂れていたが(いつもスミマセン)、カウンターの石井ちゃんが「レッチリのライヴどうでした?」と言うので、喜んで語る。
そう、この店は純和風居酒屋なのに、レッチリ好きの店主石井ちゃんの趣味でロックが流れているのだ。(普段居酒屋なんか行かないのに、こういう店を見つけたあたりが、さすが私w)

22時半にタクシーでBITCHへ。ハラがいっぱいであまり飲めない。
マスターに、焼いてくると約束してあったケイト・ブッシュの'The Dreaming'をお渡しする。1982年に出たこの4thアルバムは、72トラック使用(うち36トラックがボーカル)で、これを出した直後に精神病院に入ったと言われるのも納得の、凄まじい作品だ。タイトル曲の'The Dreaming'は、車がカンガルーを轢く音から始まる。(ちなみに実際にカンガルーを轢くと、車の方も大破するらしい)
他にも、押込み強盗の手筈を事前確認する'There Goes A Tenner'、ベトナムで手榴弾片手に殺し合う'Pull Out The Pin'、行くなら当局にタレこんでやると脅す'Night Of The Swallow'など、どれを取っても普通ではない。
最後は「出て行け」と金切声をあげる'Get Out Of My House'で終わる。(今確認してみて、この曲がたったの5分半であることに驚く。じっくりと聴くとぐったり疲れる。要するにケイト・ブッシュの感性が5分半わめき続けているのだ)

マスターも'The Dreaming'を気に入った様子。ちなみにゆかちんの持ってきたJ.S.B.X.はどうだったか訊いてみたところ、「うるさい」とひと言。・・・あっ、ジョンスペはうるさいって言われたらそれまでですね。はい、終了ですw

4時半に出てファミレスに寄ったら、BITCHにいた30代前半の男性二人組が隣の席にいた。その一人に「今度二人で飲みに行きましょう」と直球を投げられて笑った。直球は好きだな。

6時過ぎ帰宅。

'Bang!' goes another kanga on the bonnet of the van (ああ、またカンガルー轢いちゃった)  *The Dreaming / Kate Bush (1982) の歌詞。



2007年06月29日(金)  To be sung of a summer night on the water

生徒からの電話で起こされる。英文を質問され、「では今PCにメールします」と言い、切ってから気づく。・・・PCが壊れてたんだっけ。
しかし今朝ジンナイくんにメールで泣きついたら、明日代わりのノートPCを届けてくれるとのこと。そうだ、お礼に何かCDでも焼いてあげ・・・られないんだってば、PCが壊れてるから。

そうだ、ティッシュが切れてるからいつものネット注文・・・も、出来ないのよ。PCが壊れてて。ううう。(そのくらいはそこらで買え)

今日は元ダンナの誕生日なので、画材をプレゼントに送っておいた。
彼は実は、子供の頃に絵で県知事賞をもらったこともあるのだが、このところずっと描いていない筈だ。離婚した時、彼のモノは全部彼の実家に送り返すか、または処分したが。私の手元に残したほぼ唯一のモノが、彼の描いた絵だった。片手間に遊びで描いた水彩色鉛筆画だが、それでもかなりちゃんとした作品になっていると思う。
今や彼はアル中のせいで足が不自由なんだから、絵を描けばいいじゃないか、そう思って画材を送ったのだ。ネット検索で何時間もかけて選んだのは、カランダッシュというスイスのメーカーの、デッサン用のドローイングセット(チョーク、木炭、デッサン用鉛筆各種、擦筆など)と油性色鉛筆30色セット。かなり本格的。
感激した元ダンナからは「大事に使う」という携帯メールが来ているが。そうじゃなくて、消耗品なんだから気にせず使うようにと返信。私が送りたかったのは、いい道具を使うというひとつの経験だから。使ってみて気に入らなければ別のを使えばいい。

夜はネットカフェに5時間パックでこもる予定だったが。雨で、気持ちよくだるく、表に出る気がしないので、珍しくベッドにクッションを積み上げて横になり、本を読む。
PCを買って以来、読書量が激減した。今でも毎日読書してはいるが、以前は暇さえあれば本を読んでいた。家にいる時間は勿論のこと、仕事の休憩時間も、電車の中でも。今夜は久々にあの頃に戻った感じだ。
読みかけだったカート・ヴォネガットの「ホーカス・ポーカス」を読みおえ、クラシック音楽のエッセイを一冊読みきる。作者の砂川しげひさという人は、苗字からもわかるが父親が(私と同じ)沖縄のM島出身だという。しかも、荻窪に住んでいるとのこと。杉並公会堂の近くというから、うちからすぐだ。
モーツァルトがスカトロマニアだったとか、ベートーベンの第九は本来アジ演説であるとか、面白いエピソードも多いが。私が一番反応したのが、「イギリスの作曲家フレデリック・ディーリアスの『夏の夜、水の上にて歌える』という曲がある」という短い文章だった。あ。それって。

To be sung of a summer night on the water.
Ooh, on the water.


ケイト・ブッシュの'Delius'という曲。あれって人名だったんだ。ゆるい歌のバックに、男声コーラスで「ディー、リー、アス」と繰り返される。
あの曲が聴きたいな・・・って。
だからPCが壊れてるんだってば。(私は今や、映像も音も全てPCでしか見聴き出来ないのだ)

やむを得ず、本をもう一冊読み始める。フレドリック・ブラウンの編集による'Science-Fiction Carnibal'

・・・あ、CDが駄目なら、YouTubeで出せば。(だからPCが壊れてるんだってばよ)

To be sung of a summer night on the water (夏の夜、水の上にて歌える)  *Delius / Kate Bush (1980) の歌詞。



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