2007年12月15日(土) |
face up, and walk into the world |
今日は14歳(♀)の授業。この子の家は金持ちで、休みのたびにずっと海外へ出かけてしまうので、その間の振替なのだ。なので2時間。
この子を教えてもう一年半だが、ここのところの授業はかなり甘やかしている。教育ママに進学校、塾、ピアノ、英語と詰め込まれてキレる寸前なのだ。本人は全く学習意欲のない平凡な女子中学生だというのに。
今日もTOEFLのリスニングなどゆっくりゆっくりやる。こんなペースじゃ母親のいう「勉強」には程遠いだろうが、しかし既にかなり高度なことをやっているのだ。(英検2級は小学校で取得済)
「先生」とため息をついていう生徒。「あたし、またダイエット失敗しました」 この子は最近ぽっちゃり太って下っ腹が出てきたのだ。肌も荒れている。
そしてふと見れば、机の下にどでかいチョコレートが。このパッケージの感じは絶対・・・「オーストラリア製だね? 命取りだよ」
オーストラリアのチョコ菓子は美味い。健康のことなど考えていないからだ。以前の同僚で、オーストラリアに半年いただけで7Kg増えた子がいる。おお怖。
「捨てます」とその場でゴミ箱につっこみかけるので、「あ・・捨てるんならひとかけちょうだい」ともらう私って一体。「じゃ最後に」と彼女もひとかけ取る。中にはキャラメルクリームがたっぷり。普通でさえ高脂肪なのに、更においうち。
「空腹は我慢出来ないだろうから、せめてムダなものを食べないように。チョコレートやスナック菓子は、おなかは全然ふくれないのに高カロリー高脂肪だから。このチョコだけで500Kcalあるんだよ? 食べたら一食抜かなきゃならないよ」と言う。「肌にも悪いしね」
何を食べればいいのかと訊くので、単純な判別法をおしえる。「肉と魚は白いもの、野菜は濃い緑と赤。あとあなたは便秘もあるから根菜も」
物凄く真剣にきき、「勉強になります」という彼女。・・・それ、オチになってるよw
帰りにiPodでBBCのニュースを聞いていたら、最近の十代の女の子達は外見を磨くことにしか興味がないのが嘆かわしいと言っていた。
しかし世の中は、外見も中身も磨かない中年女で溢れているじゃないか。外側だけでもきれいな方がずっとマシだろう。
私は簡単にいえばもう、美しくあることしか興味がない。私のいう「美しい」は、生き方の信念が、表情とからだと姿勢に表れていることを指す。
男も女も、美しくない生き物は嫌いだ。そして、周りの世界に対して全く向き合っていない顔が一番醜い。だから動物は時々とてもとても美しい。
face up, and walk into the world (顔を上げて世界に踏み入る)
12歳の子の授業で、「先生、ブッシュって悪い人?」と訊かれた。・・・えーと。
「それは、良い悪いの定義の問題だから」と答えた後で、「・・・でもとりあえずブッシュは頭は良くないと思うよ」とつけ加える。「なんでなんで?」と言うので、「核、って英語で言ってごらん?」と言ったら、即座に「ニュークリアー」と答える。「ね? あなたでさえきちんと発音出来るのに。なのにブッシュはその単語をニューキラーって発音するんだよ。それで今マスコミに叩かれてるの」
そしたら、「先生とブッシュとどっちが頭いい?」と訊く。「・・・いくら何でも一国の大統領が、英語講師以下ではマズイっしょ」と答える。
まあ少なくとも先生は「ニュークリアー」って発音するし、ブッシュと違って進化論も信じるよ。
ところで。前から薄々わかっていたけど、この子にはちょっと武器マニアの気がある。エアガンをヤフオクで買ったりしていて、その鉛の弾は、当たりどころによっては充分に殺傷能力があると思う。
大統領の話題からJ. F. ケネディの名前が出て、当然暗殺の話になり、生き生きと使用された銃や狙撃位置のことを語りだす。遠距離から見事仕留めた狙撃者について「かっこいい」という言葉まで出る。
実は。5日ほど前にネット検索中に、そうとわからずに有名人の死体写真を集めたページを開いてしまったのだ。その名前の一覧のトップを見てげっとなった。J. F. ケネディがいる。だって。頭を撃たれているのに。
クリックしちまった。
直後に、全速力でそのページから逃げた。見たことを心底後悔した。今でもショックが完全に取れない。
もしもあの写真をこの子に見せたら。自分が言っていることの愚かしさを少しはわかるだろうか。
有名人の中には、カート・コバーンの名前もあった。頭部がはっきり写っているらしい。口に猟銃を突っ込んで引きがねをひいた、その頭が。
―――とてもとても、見ることなんか出来ない。
実際に見てしまったケネディよりも、カートの写真がそこに陳列されているという事実のほうが神経にこたえた。
head (頭)
2007年12月08日(土) |
The Beatles |
日付が変わって午前3時半にハニー(drs)から電話。ジョン・レノンも、ハノイ・ロックスのラズルも、ダイムバッグ・ダレルも好きだったんだって。3人揃って好きってのは珍しいなあ。
今日はその3人の命日だもんね。
というわけで本日はビートルズを全部一気聴きするのだ。
朝7時半寝、9時半起。15時授業終了。18時半に美容院で前髪を切り、19時に西荻へ。本日の格好はマウジーのグレーのラメ入りニット、コム・サ・デ・モードの茶のパンツ、アルゴンキンのふわふわのベージュのキャップ、ヨースケの黒のブーツ、ナイン・ウェストのチョコレートブラウンのリュック、兎のファーのショートコート。なのに時間がなくてすっぴん。実は時間がないので服も5分で選んだ。
ジンナイくんとスペイン料理屋'EL CLUB'へ。オーナーさんとBITCHで2度ほどお話ししたので来てみたのだ。サングリア、バゲット、温野菜のアンチョビソース、鶏と魚介の大蒜オリーブ油炒め煮、魚の煮込み。どれもオリーブ油が馴染んで美味。食後のコーヒーもちゃんと美味しい。もっと食べたいが、今日はあまり腹いっぱいにするわけにはいかない。
20時20分、BITCH入り。20時半に'Please Please Me'がスタート。
本日は全てマスター秘蔵のUKオリジナル盤モノレコードでかけるのだ。年に一度この日だけ針を落とすのだという。総額一体いくらなんだか。
"One, two, three, four!"で'I Saw Her Standing There'が始まる。かかかかかっこいい。ああ興奮する。この曲は私も一度ライヴで歌っているので、まずはきっちりフルで歌っておく。何しろ今日は、全曲歌って帰ると宣言してあるのだ。勿論全曲フルで歌うわけではないが、どっかしら歌うつもり。
先に結果を言うと。全く歌わなかったのが数曲あった。話しかけられちゃって逃した'A Taste Of Honey'と、それから涙ぐんでて歌えなかったのが何曲かあったのだ。
1stの段階でもうベスト盤を聴いているような出来だなと思う。いつぞやワカモノに、「ビートルズって何が有名なの?」と訊かれ、「ビートルズは213曲全部有名なんだよ!!」と答えたことがあるが。・・・ああ、全くそれを再認識する。
と思ったら2nd、'With The Beatles'が。・・・このアルバムが一番聴かないなあ。理由は明白で、カヴァーが一番多いからだ。ビートルズはとにかく曲作りが素晴らしいのであって、カヴァーとのレベルの差は歴然と現れるから。
けれど、普段あまり聴かない曲をこうやってひとつひとつ再確認してみると、どれも新鮮な味わいがある。・・・いやあ、ビートルズっていいバンドだなあw
そしてこのアルバムには'All My Loving'がある。Dmから始まる衝撃は突然降ってきた恋のようで、小学生だった私を虜にした。そして未だに聴くたびにうっとりする。
'A Hard Day's Night'―――ここで一発目の泣きが入った。'And I Love Her'で泣かされるとは思わなかったなあ。いい加減聴き飽きてたかと思ったよ。10歳の頃の愛聴曲だもの。
シャレのように次の曲'Tell Me Why'の出だしの歌詞が、「なんで泣いたの?」と訊いてくる。
'Beatles For Sale'―――実は今日は、私以外にも全曲聴きに挑戦すると言っているお馬鹿がもう一人いる。右隣に座っているナオキ(g)で、彼は'For Sale'が一番好きなアルバムらしいのだが、しかし早くもつぶれそうな気配が見えている。
B面――'Eight Days A Week'。小学生だった私は、何故この言い方で「一週間に8日」になるのか頭をひねったっけ。文法がわからないので「8日一週間」じゃん?と思ったのだ。・・・終わり方が素晴らしいなあ。どれもそうだけど。
'Help!'―――ここで2度目の泣きが入る。ここは最初から予測済みだが。A面だけでも相当くるのに、B面には'I've Just Seen A Face'と'Yesterday'が続けて入っているのだ。この順番が命だ。私はこの先一生、この順にこの2曲を聴くたびに目頭が熱くなることになっている。
ちなみにナオキはA面で既に一度寝そうになっている。「まだ1965年だよ?!」と突っ込んでおく。
'Rubber Soul'―――いきなりジャケットがかっこ良くなる。音も変わる。何かあったんだろうな。私、ロックは詳しくないので知らんけど。'Rubber Soul'以前のビートルズは、よくまあここまでと思うくらい素直で可愛らしい曲をつくったりするが、'Rubber Soul'以降はぐっと深みが増す。
お客が増えてきた。しかし私は誰の話し相手もしない。今日はとにかくビートルズを聴く。聴いていて全く飽きないどころか楽しくてしょうがない。
何か。今日初めて思ったけど。
私って、ビートルズ結構詳しいかもしれないw
ああ、あの孤独なひとびとをご覧。'Revolver'―――これを最高傑作という人も多いのもうなずける。
そしてわかりきっていた3回目の泣きがくる。'For No One'だ。この曲も'Yesterday'同様、最高のアペタイザー'And Your Bird Can Sing'とセットになっている。
「私の夢はね」とマスターに言う。「'Lucy In The Sky With Diamonds'を聴きながらLSDをキメることなの」 アホだが本当だ。本当だからアホだ。
'Magical Mystery Tour'の映画は非常に評判が悪いが、ある時ケミカルを倍量飲んでマリーを吸いながら見たらかなり「わかる」気がした。'Lucy'はシラフで聴いても最高の曲だが、これにLSDをあわせたらどんなに「合う」かと思うと。
'Sgt. Pepper's Lonley Hearts Club Band'は、実は私の中ではそれほど(勿論ビートルズとしてという意味だが)評価が高くない。
けれど。ラストには'A Day In The Life'が待っていて、当然ここで私は4回目に泣く。
さてここで'Magical Mystery Tour'が「挟まる」が。何しろ英オリジナル盤なので、EP2枚組だ。
しかし私はロックに詳しくないので、この2枚組レコードの現物を多分初めて見た。と思ったら、マスターが数パターン出してきた。中身のページが青いのと黄色いのがあって、青いのが一番高いんだとか。「今日はその青いのをかけるよ」と言う。
'Magical Mystery Tour'は、何だかもうわけわかんないくらい凄い曲だと思う。子供時代に初めてこれを聴いた時、同じフレーズばかり歌っているのに、どうして毎回毎回快感なんだろうと不思議だった。今聴くと、これはもうロックじゃないんじゃないかとすら思う。'I Am The Walrus'も勿論最高。
'Back In The USSR'でお客が皆歌いだす。興奮しきったところで、クールダウンしろとばかりに'Dear Prudence'がくる。'The Beatles'は、曲の配置も、そしてその1曲1曲も、いやもうとにかく何もかも、真っ白なジャケットも含めて、それこそ、'The Beatles'だ。
私はSide Twoが一番好きで、'Blackbird'〜'Piggies'〜'Rocky Raccoon'で5回目に涙ぐむ。
しかし。さすがの私も'Revolution 9'だけは「飛ばしてもらってもかまいませんが」という気になる。この8分以上ある「雑音」を、「俺これも結構好き」というマスターはファンの鑑だなあ。
録音順ということで、次は'Let It Be'だ。実は私が一番好きなビートルズのアルバムはこれ。
母はビートルズのLPを3枚持っていたが。青盤と、'At The Hollywood Bowl'と、20曲入りくらいのベストだった。オリジナル・アルバムがなかったのだ。11歳の時に祖母が持っていた'Let It Be'を借りてきて、あまりの素晴らしさにうっとりと聴き入った。以来これがベストだ。
'Abbey Road'
何か語ろうという気も起きないなあ。
とっくに寝ていたナオキが、'Her Magesty'でむくっと起きた。「俺、この曲大好きなんだよね。だって女王様をやっちゃおうなんてすごいじゃん」と急に元気に目を見開いて言う。
・・・えっと。とにかく全曲終了ですw
終了は5時15分。8時間45分かけて全部聴いたよ。・・・ものすごく楽しかった。何ならイチからやり直してもいいくらい。マジで。
BITCHは開店以来5年間、毎年12/8にはこの全曲がけをやっていたらしいが。今まで全曲聴ききったお客はいないんだという。なので私が初の偉業達成ということに。
実は今日は、店に入ってすぐからずっと腹痛がしていた。おまけに今朝2時間しか寝ていない。更には途中から体が冷えてきた。
でもそれを全部吹っ飛ばすくらい、ビートルズを聴いていて楽しかった。殆ど会話もしていないし、お酒もいつもより控えめにしたし、とにかくひたすら聴いていた。
6時に店を出て、ジンナイくんにタクシーで送ってもらい帰宅。今日はジンナイくんには夕食とお酒をご馳走になったことも有難く思うが、それよりこれにつきあわせてしまって申し訳なかったという思いが先にたつ。何しろBITCHでは殆ど会話もしていない。あの状態はかなりのビートルズ・マニアでないと辛いと思う。来年からは一人で行ったほうがいいかな。(って。来年もやるのかっ)
The Beatles (奇跡)
2007年12月06日(木) |
hold her arm in his arm |
西荻で十文字さんと21時半待合せ、の筈が。20分遅刻。今日は私がふと夕方メールしてみたら、所沢から出てきてくれたというのに申し訳ない。途中電車内からお詫びメールを入れたら、笑顔マーク付で「想定内」と返信が。・・・なんかこの類の返信よくもらうような。(いつもスミマセン皆さま)
BITCHへ。チンザノ、そしてイエロー・ローズ・オブ・テキサスのストレート。飲みつつ、十文字さんと文学の話をする。彼は日本文学中心に読んでいるようだが、私は好みからいうと圧倒的に英米仏独露の方、特に英米を好む。実際の読書量は、例えば一番読んだ1999年の150冊中日本ものは125冊と8割以上だが、それでも印象に残るのは海外ものが多いのだ。Screaming Bunny化してからは特に日本ものを読む割合が減り、今では日本ものは1/4だ。
川端康成の話をする。私は川端の美しいエロが大好きなのだ。例えば「眠れる美女」は特殊な売春宿の話で、客の条件は勃たなくなった老人であること、そして娼婦は薬で眠らされた裸身の処女だ。客は女の子に「いたずら」をしてはならず、ただ添い寝するだけ。
「片腕」は何とも幻想的な話で、出だしの一行はこうだ。「『片腕を一晩お貸ししてもいいわ。』と娘は言った。そして右腕を肩からはずすと、それを左手に持って私の膝においた」 男はその腕を外套の下に忍ばせて夜道を帰る。車の警笛が聞こえると、腕がびくっと震える。・・・物凄く色っぽい。
ただし今の私にまた川端を読み通せる体力があるかどうかは怪しい。わかっていない人が多いと思うが、フィクションを読む行為は、きちんと技術と体力を要するのだ。
今現在の私は、ただ男と寝ることは出来ても、川端のエロをどっしりと受けとることは出来るかどうか。
十文字さんは終電を逃し、どこかで寝てそのまま出社すると言って、全部お会計して帰った。すみませんすみません。
私は一人でもうしばらく飲み、3時半帰。
hold her arm in his arm (彼女の腕を抱いて)
2007年11月29日(木) |
give a lecture |
仕事帰りにBITCHへ。来月セッションで弾いてもらう尚人くん(g)と待合せ。今日が会うのが二度目だが、一度目に喋ったのが5分にも満たないので、今日初めてちゃんと会話する。どうやらアイドルのバックで弾いたりしているらしい。26歳、56Kg、体脂肪不明。(是非測って下さい)
ニール・ヤングもザ・バンドも好きだというので、おお若いのに見所のある、と思っていたら、'Last Waltz'を知らないという。
・・・いかん、そんなことではいかんよ、人としてw
ううむ。いつも音楽や文学の押しつけは避けているというか、する気も起きないのに。こと'Last Waltz'に関してだけは、「おっさん」のように講釈たれてしまうなあ。
マスターに、「ワカモノが'Last Waltz'知らないっていうから、説教してます」と言ったら、しばらくして'Last Waltz'のA面がかかった。
・・・じーん。
音だけでも充分素晴らしい。というか普通私はバングラデッシュでもウッドストックでも音だけの方がよくて、PCでDVDを見ていてもそのうち画面を他に切り替えて音だけにしたりするのだが。
'Last Waltz'だけは、映像があるほうがいい。ザ・バンドの一人一人の顔、ニール・ヤングのラリってぎらついた眼、クラプトンのストラップが外れる瞬間・・・。
'Stage Fright'―――5人で演奏しているのに、一人スポットライトの中に立ちつくすようなリック・ダンコ。生き物のようにのたうちまわるガース・ハドソンのキーボード。静かに上ずっているリックの声。抑えた興奮。それに呼応して硬く張り詰めるロビー・ロバートソンのギター。
かつてミック・ジャガーがザ・バンドのステージを見て、「何だこりゃ。レコードと同じじゃないか」と言ったという逸話があるが。
この件に関してだけはミックに高々と中指を立てておきたい。どこが同じだ。(おそらくミック自身も今はそうは思わないんじゃないか)
世界で最も素晴らしい音楽フィルムだと思うが。その珠玉のDVDがなんとAmazonじゃ995円で売っている。
おまけに見ようと思えばYouTubeで全部見られる。YouTubeで部分的に見てしまうと感動は1/10以下になるが、それでも見ようという方は、"This film should be played loud!"という条件がついているので、でかい音で見るように。
イエロー・ローズ・オブ・テキサス(50.5度)をストレートで、ゴードン・ジン(40度)をロックでもらう。後はチンザノ・ドライ(18度)のロックを5、6杯。今日もちらとも酔わず。タクシーで5時半帰宅。
give a lecture (講釈をたれる)
2007年11月28日(水) |
Hide the struggle in the skin |
ちょっと落ち込むことがあって。かっちゃんに「落ち込んでるので甘いものが食べたいんだけど。肌荒れひどいから脂肪分が少ないものがいい」とリクエストしたところ、どら焼きとレアチーズケーキとスナック菓子三種類を買ってきてくれた。・・・どら焼き(和菓子としては高脂肪)以外は全部超高脂肪ですね。・・・こないだの授業でいじめ過ぎたのかしら(泣)
・・・全部食ったけど。いやほらせっかくだし。・・・美味かったけど。
ところで私がこの日記で「肌荒れがひどい」と書く場合、それは実はごく小さな吹出物が1、2ヶ所できたということだ。(自分としてはそれが許せないけど)
女性の生徒達に「肌荒れひどくて」と言うと、みんな一様に「全然わかりませんよ」と言う。顔を覗きこんで何度も言う人もいるから嘘ではないんだろう。でも一応わからないようにしてはいるのだ。化粧はしないが、クリームをなじませた上にスポットのコンシーラーを塗り、無色のパウダーをはたく。それだけでもう「全然わからない」になる。「お肌きれいですね」という生徒まで。
ついでに私の髪は死んだも同然の状態だけど、これもいたみを隠す努力の甲斐あってか結構生徒にほめられることもある。街を歩いていていきなり「きれいな髪ですね」と言われたことも。
やはり他人のことは、ちょっと見には本当のことなどわからないもんなんだなあ。でも、いい方に思い込んでいてくれるのなら、わざわざ訂正することもないから、そう思っていてもらおう。
少し前にある女性に、「Bunnyちゃんて暗い気持ちになることなんてないでしょう。いつも元気そう」と言われた。ほめ言葉くらいのつもりなんだろうが。
この時ばかりは、「そんな人間いねえよ」と返した。
体調が悪いとか鬱だとか、不幸を他人に垂れ流す人間は迷惑だから。「暗い気持ち」は簡単に気づかせないのが、大人としての義務だけど。
けどよお。
「生きてるだけで辛い」ということがわからない人間に、ロックなんかわかるのかよ、という気になる。
猟銃を口に突っ込んで死んじまうとこまで真っ直ぐに「駄目」になれれば。それはそれで筋の通った人生だという気がして、ある種うらやましい。
けどこちとらヤク中になる気合すらないんだ。肌荒れすら隠そうとする程度の人間なんだよ。
Hide the struggle in the skin (皮膚の下のあがきを隠す) *Pen Cap Chew / Nirvana (1987) の歌詞。
2007年11月26日(月) |
he's got another girl |
ジョルジュ・シムノンの「ベルの死」読了。シムノンはこれをミステリーではなく一般文学として書いたという。
シムノンはひんやりとした独特の雰囲気を持っていて、私は彼の探偵小説より、「猫」や「仕立屋の恋」のような心理小説のほうが好きではあるが。
今回読んだ作品は不快だった。結末が唐突なのにありきたりだ。
夕べからYouTube映像から画像を抜き出す作業に燃えているが。これがどうも上手くいかない。コンバーターをDLしてYouTube映像を保存し、別のソフトをDLしてFLVをAVIに変換し、更に画像キャプチャーをDLして画像を抜こうとしたところで、「コーデックか何かが足りません」と言われる。「か何か」なので、もうそれ以上探す気も失せる。
普段なら自分のbbsで助けを求めるところだが、bbsは停止中。なのでこの日記の冒頭に「助けて!」と書いておいたら、救いのメールが何通か来て、おかげでようやく成功。
で、そうまで苦労して抜いたのが、現在のこのサイトのトップ画像。
だって。グレアム・コクソンの画像はどれもこれもまったくもってダサくって。だけどある演奏中の映像が一瞬だけ、詐欺のようにかっこよかったんだ。なのでどうしてもそこを抜きたかった。
しっかし。苦労した甲斐あってうっとり。こうやって見ると、イジー・ストラドリンとキルズのホテルを足して二で割ったように見える・・・のは、やっぱり恋は盲目ゆえの錯覚ですか?
グレアムの画像や映像を探していたら、YouTubeにいくつか、グレアムとデーモン・アルバーンの仲睦まじい画像ばかり集めたビデオがあった。それだけ見たらホモかと思うほどだ。彼ら二人は永遠の友情で結ばれているといったタイトルまでついている。(実際は2003年にグレアムがブラーを脱退して以来決別中。しかしグレアムは近くブラーに戻ると噂されている)
知りもしないで勝手に決めるなと言いたい。大体バンドのメンバー同士が仲良しかどうかなんてどうでもいいだろうに。
とはいうものの。10日ほど前に知ったばかりだが、キルズのホテルは9月頃からケイト・モスとかいう女優とつきあっているらしい。
好きなバンドのメンバー同士の仲に興味はないが。しかしこればかりはがっかり。キルズは、VVとホテルがべったりと恋愛中であることが音に色濃く出ているのが魅力だったから。
he's got another girl (別の女とつきあってる)
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