Rocking, Reading, Screaming Bunny
Rocking, Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


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2008年04月26日(土)  I'm so excited, I cant wait to meet you there

I'm so happy because today I've found my friends, they're in my head (最高だな 今日、友だちを見つけたんだ 俺の頭の中にいるんだぜ)
I'm so ugly, but that's okay, cause so are you (俺は醜いけど、まあいいさ、おまえもだしな)

来週これを歌うことになった。ぶっつけのセッションだから満足には出来ないだろうが。とにかくこれは、今やニルヴァーナで一番好きな曲だ。

これをやりたいと言ったkazuさん(g)とは、3年くらい前にネット上で知り合った。彼が4年前に私の日記を検索で見つけてくれたのが始まりだ。後はbbsとメールでずっとやり取りしてきたが、会ったことはない。年齢も顔も知らない。まさに「頭の中の友だち」だ。
彼のメールからすると、自分の弱さを抱えていた彼は、自分より遥かに根深い悩みを抱え込んでいる私を見つけたんだという。それで多少は「おまえもだしな」ってほっとしたんだろう。

And I'm not sure (ま、わかんないけどな)

わかんないけどね。でもとにかく、こう思うよ。
I'm so excited, I cant wait to meet you there

だってさ。その曲を馬鹿みたいに好きな同士で演奏出来ることって、なかなかないからね。
どうやらお互い、エモーショナルなことでは負けないようだし。

グレアム・コクソンもやるんだ。二人とも大好きだから。
楽しみだなあ。

I'm so excited, I cant wait to meet you there (あなたと会うのがとても楽しみで待ちきれない)  *Lithium / Nirvana (1991) の歌詞。



2008年04月22日(火)  We've got another thing coming and that's our show

元ダンナが15時に我が家に来る。待たせておいて準備して、二人で六本木へ。
今日は、えっと何だっけ、そうそう、CHAD SMITH AND THE BOMBASTIC MEATBATSを観るのだよ。
って・・・いや本当は、会場に着くまでバンド名を忘れてました。(今も検索してコピペしましたw)
つまり、最初に正直に言うと、前もってネットでライヴ映像を見ておいたこのバンド、レッチリのチャドが公演発表直前ににわかに作ったというこのバンドの音楽自体は、全く私の趣味にあわないのだ。元ダンナも然り。そして二人ともそれを承知で来た。
要するに、ひたすらチャドを観に来たのだ。チャドがドラムを叩くのを近くで観よう感じようという、ただその一心。

そしてひたすら思っているのは。何で自分のバンドつくったんだろ。何でいきなりツアーしてるんだろ。
皆はそういう疑問はわかないのかな。結構私にはそれが一番重大な関心なのだが。

ああしかし。この六本木のライヴレストランときたら。私はステージから5人目の位置にいたんだけど。何故「5人目」という言い方をするかというと、一階ステージ寄りの席は全部、細長いテーブルを何列かステージに向けて縦に並べていて、そこにずらっと座らされるのだ。元ダンナ曰く、「修学旅行みたい・・・」
しかもステージ寄りの席は禁煙。そこで待つこと一時間。そろそろかと思われた頃にスタッフが前の方にまわってきて言うことにゃ。
「すみません、チャドからの要望で、最初だけでもいいからスタンディングで迎えて欲しいとのことで・・・」って。・・・先にやった仙台で、よほど反応が悪かったんだろうか。
と、いうことで。結局前が立てば後ろも立つ。最初どころかずっと最後まで、ライヴ・レストランにあるまじき(本来ご法度??)、1階総スタンディングとなった。

チャド登場。テーブルはステージにくっつけて置いてあるので、物凄く近い。ドラムの後ろに座り、どかんとスネア一発入れた瞬間、思わず「すげえ」と声が出た。レッチリの音だ。'Give It Away'の出だしと同じ音だよ、これ。うわあ。
と、思ったのも束の間。演奏が始まった途端に音が変わった。
軽い。パワーがないという意味ではない。いつもの鬼気迫る感じがなく、力が抜けきっている。普通(絶対ではないが)いいドラマーというのは、結局いかに力を抜くかだと思うのだが。これがもう見事に抜けている。ぱっと見には遊んでいるのかと思うほどリラックスしていて、ゆるいグリップと手首の軽いしなり具合を見ていると、スティックが抜けていかないのが不思議なほどだ。と思っていたら本当にすっぽ抜けた。勿論すぐさま新しいのを持って叩く。スティックをこれでもかというくらい回す回す、高く放り投げてはどんぴしゃのタイミングで受け取って叩く、かと思うと今度は受け損ねる。
ふと見るといつの間にかレギュラー・グリップになっている。かと思うとスティックを持ったままの左手をすいっと滑らせてスティックのショルダーを握り、くるりと持ち替えてマッチドにしてグリップ(ケツ)で叩く。シンバルもチップで上段から、手首を返してショルダーで斜め下からと、あらゆる角度から叩きまくり、どこから叩いても様々にいい音を出す。おどけた表情で時々は奇声などあげつつ、時には演奏の合間にタオルで汗など拭き、時にはビールも飲み。実に実に、楽しそうに自由自在に、叩きまくっていた。観ていてこちらも楽しい。

―――そうか。なるほどな。これがやりたかったんだ。
なんとなく安心した。「レッチリのチャド」が自分のバンドをつくることに軽い危機感を覚えていたのだが。世界的なバンドであるレッチリで出来ないことを、くつろいで楽しんでやりたかったのか。体のすみずみまで伸ばして血液を循環させるように、あらゆる能力をフル回転させてみたかったのか。
―――なんて、勝手に納得してみました。

足が見えないのだけが残念だったな。一度映像で見ていて、チャドが右足で刻むリズムが手で真似できなくて驚いたことがある。今夜もとにかくバスドラの音圧と安定感は何より素晴らしく、たとえビールを飲みながらでも、右足がペダルを踏んでいるだけで、しっかりと演奏が成り立っていたのが圧巻だった。

チャドがマイクを持って前に出て喋る。「今まで聴いたこともない音楽なのに、ちゃんと聴いてくれて有難う」と言う。・・・いーや、きっとこの会場にいるほぼ全員が、ネット上で音源をチェック済みだと思うよ。
「ホームタウンから遠く離れているけど、おかげでとても寛いだ気分だ」というチャド。本当に寛いだいい演奏だね。

つうわけで。ワタクシ99.9%チャドしか観ておりませんでした。他の3人はやたらといい男揃いで、特にベーシストは好みであったけど、そんなことはどうでもいいのだ。ギターは相当に上手かったが、そのギターがピック弾きだか指弾きだか後で人に訊かれてもわからなかったくらい全然見ていなかった。
しかし会場のオーディエンスは殆どそんなことはなく、実に暖かくバンド全体を歓迎していた気がする。バンド的には嬉しいだろう。いやあ、日本人って(皮肉でなく)和を重んじて礼儀正しいんだなあ。「聴いてくれて」有難うというチャドの言葉は実感なんだろう。

ライヴ後にサイン会があるようで、チャドが「みんな来いよ。今夜は(スタッフの誕生日だから)盛大にパーティーをやるんだ」と言ったので、これは行けば相当チャドと接することが出来そうだなと思ったが。(後で知ったがまさにその通りだったようで)
何故かまったく気がそそられず。考えることはただひとつ。「ああ、早くロックバーに移動して、酒飲みながらレッチリが聴きたい」
チャドの、いつもと違うドラミングをずーっと聴くことで、ちょっとずつじらされちゃったらしい。

「今から行く」と電話してから南阿佐ヶ谷BROCKに移動したら、きっちりレッチリがかかっていた。マスター曰く、「ずーっと用意して待ってましたよ」って。おお。エクセレント。

しかし一日食べていないのでハラ減ってしょうがない。というか、きっと元ダンナと一緒だからそうなんだろう。私たちって、一緒にいた頃は始終二人で食べてばかりいたから。
荻窪の「どんく」に移ってがっつり食う。うちから3分のホテルに泊まる元ダンナと別れて、2時半帰宅。

We've got another thing coming and that's our show (いつもとはまた違う感じのショーをやるんだ)  *Warlocks / Red Hot Chili Peppers (2006) の歌詞。



2008年04月20日(日)  Up

昨日のCBSのニュースによると、7歳のガキんちょがキリマンジャロに登ったらしい。勿論史上最年少。
登るつもりであることは、1月のニュースで知っていた。その時インタビューを受けてこのガキ・・・いや少年が、王子様のような長い金髪を風になびかせつつ言ったのが次のセリフである。
"It's not impossible to do something. You just have to believe in yourself to do it." (何かを成し遂げるのに不可能なんてことはない。ただ自分自身を信じればいいんだ)
ななさいのガキ・・・いえ子供が、こんなことを。
そしてその子は、平地でも思いっきりこけるのだ。「・・・おいおい大丈夫かよ」と思ったのは私だけではない筈で、現に今回のニュースの中でも、当時インタビューした男性が同様に懸念を持ったことを述べている。
しかし、ガキは登った。勿論後ろから父親をはじめとして大人がわらわらついていってだが。しかしとにかく自らの体力で頂上まで登りきった。そのことはまあ、よくやったなあと思う程度だが。
今回インタビューでこういう会話がある。
"Did your dad ever say 'Keats, lets just turn around'?" (お父さんは途中で引き返そうって言わなかった?)
"Yeah, many times." (何回も言ったよ)
"What did you say to him?" (何て答えたの?)
"Up." (のぼる、って)

・・・やべえ、7歳のガキに感動させられちゃったし。
"Up."=「上へ」を表す一単語。これを言う時のこの少年の顔が、ものすごく魅力的だ。人間の意識の持つ魅力。
何も知らない子供だから逆に自分を過信出来るわけで、「無知の知」も謙虚さもあったもんじゃない。しかし、だから余計にこの馬鹿と紙一重の純粋な自信が胸を打つ。
それと、この感動は実は「のぼる」という日本語では駄目で、"Up."というただ「上へ」を表すだけの言葉でないとインパクトが出ない。
英語っていいなあ、と思う瞬間である。英語を読むのも好きだが、生きた人間の口から発せられる英語を聞くのも、実にいい。

Up (上へ)  *R.E.M. のアルバム。(1998)



2008年04月17日(木)  To me my life it don't make any sense

昨日今日と移動中はストロークスを聴いている。
この数日――勿論これは一時的なものだが――色んなロックに軽く食傷しているのだ。いわば胃が弱ってる状態なんだろ。ちなみに実際の胃も飲み過ぎのせいか弱っているようで、日曜にジンナイくんにもらった京都土産のマネケンワッフル7個を食いきるのに4日もかかった。(普段なら我慢して引き伸ばして2日だよなあ)
今はビートルズを聴きたくない。――いや、聴けばいつも通り即座に感動するけど。聴く気が起きない。レッチリも、ツェッペリンも駄目。つまり、感動や興奮の度合いの激しいものほど駄目ということ。
そしてストロークスは、こういう状態に非常にいい。

軽く具合が悪い。先週も今週も、電車に乗るとくらくらして座り込む。へたり込んでストロークスの1st、'Is This It'を聴く。
ああ、なんだこのギター。ど素人みたいな単調さ。ツインギターとも思えぬ音の薄さ。リズムギターが二人いるみたい。必ずエフェクターをかけたボーカルはどうかするとすぐにギターメロに寄り添い、まるでカラオケのガイドメロディに乗せているよう。
いるのかどうかすらわからないベース。ギターに合わせているようなドラム。
ストロークスの5人は、レッチリならチャド一人で倒せるくらい弱っちく、5人が寄り集まって単音を出している。
これが。もう何とも。素敵。
甘くてエレガントで、やる気がなくて、可愛らしい。4人の品のいい坊ちゃん達の演奏に、倦怠のボーカリストが乗っかる。金に困っているロック=例えばロンドンパンクは品がなく荒削りで真摯だが、金に困ることがなく人生に倦み疲れると、その先には実は一番恐ろしいもの、つまり「退屈」が待っている。
人種差別だの、貧困だの、そういうわかりやすい敵と戦う人間は、ある意味幸福だ。本当の不幸は、退屈してしまうことにある。
ストロークスのジュリアンは、その不幸の可能性を軽く――あくまで軽く表現して歌う。
こんな音楽は聴いたことがない。だから、初めて'Is This It'の出だしを聴いた瞬間に「何これ?!」と口に出して驚いた。「かっこいい」って。

そして倦怠は、何より色っぽい。
ああ、こういう男の子と寝たいな。軟弱な首筋にキスしたい。

To me my life it don't make any sense (僕の人生はまるで意味をなさない)  *Barely Legal / Strokes (2001) の歌詞。



2008年04月13日(日)  Tonight I throw myself into

16時半に幕張駅でジンナイくんと待合せ。の、筈が。
二人とも16時16分に到着。ええ、今日は遅刻しないわよ。その為に、出かける5時間も前に起きたんだ。
だって今日は、フー・ファイターズを観るんだから。
しかもジンナイくんが私の誕生日プレゼントとして、ヤフオクで倍額以上も突っ込んで取ってくれたという、A1ブロック整理番号83番・84番のチケット。
オールスタンディングにそなえて髪も三つ編みにしてみたし。(長い髪はスタンディングだとメチャクチャに引っ張られこすられるのだ)

幕張メッセに到着して列に並ぶ。汗だくに備えてTシャツ一枚。当然アクセサリーも全て外す。ピアスなんかしてたら耳たぶが千切れるわ。

入場。ところが私が当たったもぎりの係員がおそろしくもたもたしている。他の係員の列からは客がどんどん先に入る。ようやく私の番だと思ったら前の客のチケットを落としてかがみ込む。キレて自分で半券を千切って投げ渡し、走り込む。何とか中央少し左寄り前から2番目を確保。前が女の子二人なので、見やすいこと。

しかし。満員電車状態で開演の18時を待つこと1時間。会場時間が早過ぎだ。
しかも。前座があった。デトロイトから来た何たらいうバンドで。曲がどれもこれも誰かに似ていて(フーファイ、グリーンデイ、'80年代のヴァン・ヘイレン)、なのにどれも頭から最後まで全パート無闇にフル回転の一本調子。これは辛い。40分も演奏されて、途中から殆ど目をつぶって耐えた。
やっと前座が引っ込んだと思ったら、そこからあらためてステージのセッティングをえんえんとやる。
意識が朦朧とし始めたあたりで、ようやくフーファイ登場。おお。家を出てから4時間あまり、ようやく観られるフーファイ。

デイヴが髪が伸びて、痩せてかっこよくなっていた。ニルヴァーナ時代に戻ったようだ。
1曲目は'Let It Die'でゆるく始まる。いつものようにいきなりぶっ飛ばして始めるのとはまた趣が違うが、今の私は意識が朦朧としているので、ちょうどいいかも。音響が悪くて音が小さいのは、まあこういうハコでは仕方ない。
しかしあっという間に盛り上がり。お客大揺れ。とはいえ2002年のレッチリ真ん中フリー寄り前から二番目での死闘を経験した私にとって、この程度はへでもないわ。
3曲目が愛する'Times Like These'、その次がこれも大好きな'Break Out'だったのだが。―――この2曲を完全に台無しにしたのが、私の斜め左後方にいた女。ペリカン(の鳴声しらんけど)もしくはチューバのような耳障りな大声で私の耳元でこの2曲を全部カタカナで歌いまくる。しかも右腕を振り上げっぱなしで、これが私の頭にあたる。ついにキレて、「うるせえ!お前は歌うな!!この手も邪魔!!!」と手を掴みあげて威嚇。
騒ぐのも揺れるのも全部いい。でも、でかい声で全部歌いまくる奴だけは、カラオケに来てるつもりかと言いたくなる。デイヴに歌わせろってんだ。・・・ああ、おかげで次の大好きな'Learn To Fly'の記憶が殆どないっつーの。演奏に完全没頭できたのは'Stacked Actor'から。やはりあの曲は威力が凄い。

しっかし。テイラーがかっこいいこと。今日は最初から彼を観ようと思って来た。テイラーはなんというか、常に安心して観ていられる。頼れる。攻撃的ではないが意欲的。左右のシンバルを同時にぶっ叩く姿が絵になる。
'Stacked Actor'ではドラムソロも入ったけど、正直私はテイラーのソロはなくてもいい。彼は、明らかにバンドとやっている時―――というか多分デイヴとやっている時の方が遥かにいい音を出すからだ。今回もドラムソロが終わってデイヴが戻ってきて一音弾いた瞬間から音が変わった。ひたとデイヴだけを見据えて叩く。まるで恋人同士みたいだな。

'Everlong'が始まったので驚く。もう終盤なの? 今日は「2時間やる」と言ってたのに。なんてあっという間。

'Monkey Wrench'で大騒ぎになる。この1曲の間に私の頭上に降ってきたのが7人!
と思ったら次が'All My Life'で私も絶叫。・・・もうこの曲の間に何人降ってきたのか、興奮していて数える余裕もなかったけど、数えきれないくらいだったし。

アンコール3曲で、最後が'Best Of You' やはり今はこれ、という感じ。悔いなく燃焼。

フーファイのライヴは、爆発的予定調和とでもいうか、スリルもドラマも一切なく、ひたすら前向きなエンターテインメントだ。デイヴはとにかく客に満足感を与えようとしている。ニルヴァーナのライヴとはそこが完全に異質だ。だから、ニルヴァーナとフーファイが似ているという意見にはまるっきり同調出来ない。
何にせよ、今日のライヴも充分満足。
set list

ジンナイくんとBROCKへ。SC(p)がいた。先日のセッションを盛り上げたギターボーカルも現れ、マスター(g)も加わり、酔っ払いセッションが始まる。RCだの、ピストルズだの歌って、最後は何故か私がドラムを叩いていた。
チンザノのボトルを空けちゃって、またもう一本SCが入れてくれた。

また6時くらいまで飲んじゃったよ。明日は授業は20時からだからいいけどさ。

Tonight I throw myself into (今夜も俺は全身全霊を捧げる)  *Everlong / Foo Fighters (1998) の歌詞。



2008年04月09日(水)  It's better to keep moving on

本日はトッド・ラングレンを観に行くのだ。西荻BITCHのマスターと常連2人と、計4人で。まずは六本木のイタリアンの店で食事。ボトルワイン+他のお酒も注文し、パン、温泉卵添えサラダ、縞海老、白身魚、黒毛和牛のトマト煮込、パスタ2種類(アラビアータ、鴨挽肉のボロネーゼ)と、食うわ食うわ。おかげで開演時間ぎりぎりに、会場に到着。

六本木ビルボードに来るのは二度目だ。最初は去年yer-bluesさんにリッキー・リー・ジョーンズを観に連れてきていただいた。ライヴは良かったが、ハコは全く好きになれなかった。何しろメシ食いつつライヴを観るのだ。その時は、演奏中も食器のたてる音がずっと聞こえていた。
今日は席の選択をBITCHマスターに任せたので、一階の会員席である。近い。ステージがものすごく近い。
ここでもボトルワイン+他のお酒を飲む。先ほどの店も含めて飲食は全部マスターのおごり。有難く図々しくご馳走になる。

トッド登場。一時期は太っていたが、あれから痩せたらしい。Tシャツにサングラス。今年60歳とは思えぬかっこ良さ。バックは3人(g,b,drs)。「これが最後のショーだから何でもありだ」と言い、"Let's get stupid."(アホになろうぜ。本来は"Let's get started."=さあ始めよう)と低く渋い声で言って緑色のストラトを弾きだしたら。
これが何ともガンと来るパワフルな音で。ボーカルも太くてしゃがれていて(後から知ったが実は喉が枯れていたらしい)、イアン・ギランばりのシャウトも多く、とにかくどっしりしていて、メリハリがすごい。ロビン・ヒッチコックのエンターテイナーぶりを思い出す。腰が座っていて、いい意味で重く、アメリカっぽい。
・・・これ、私の知ってるトッド・ラングレンじゃないわ。

と思ったら、BITCHマスターの知っているトッドでもなかったらしくて。昔の曲を殆どやらないのが不評だった。
しかし、私は問題なく楽しめた。逆に全く変化していることで、トッド・ラングレンというひとのパフォーマーとしての相当な力量を感じたし、彼が今やりたいのはこういうことなんだろうと思えば、省くわけにはいかなかったんだろう'I Saw The Light'などは無理に組み込んだようで、浮いていたと言えなくもない。

23時にライヴ終了。一人で南阿佐ヶ谷のBROCKへ。SC(p)にケイト・ブッシュをコピーして来てもらったので、お客が切れたらキーボードで合わせようと思っていたが、お客の入りが良いので本日はやめておく。(マスターはやっていいと言ってくれたが)
SCにタクシーで送ってもらい4時半帰宅。

It's better to keep moving on (前進し続けるほうがいい)  *Too Far Gone / Todd Rundgren (1978) の歌詞。



2008年04月03日(木)  Like a fool, I fell in love with you

東京駅へ授業に向かいつつ、デレク&ザ・ドミノスの'Layla'を繰り返し聴く。実は3日後に、BROCKのセッションで歌うことになっているのだ。何故私がクラプトンを。というかこの歌、女に歌えるのか。実は何とか誰かに押しつけようとしたのだが失敗して、観念した次第。
このアルバムは持っているしこの曲も子供の頃から飽きるほど聴いているが。しかし耳にするのはたいていロックバー。つまり自分からわざわざ聴いたことがない。ジョージ・ハリスンの妻に横恋慕した背景を知らなくても充分に女々しくダメな感じの曲なんで、特に関心もなかったのだ。
で、これを初めて(仕方なく)爆音でじっくりと聴いてみると。
いやあ。なんて力強くダメな曲だろう。これは凄い。
思わず、「おまえにはプライドがないのか」と言いたくなるくらいのダメっぷりだ。(褒めてるんですw) 歌詞の話ではなくね。
やはり。ロック史上に残ってしまう曲というのは、ちゃんとそれなりの理由があるんだなあ。こんな曲をまともにギターコピーなんかしていたひには、人間がダメになるぞ。(今回ギター頼んだjinさん大丈夫かなw)
後半いきなりうってかわって美しいピアノでまとめようとするあたりも何なんだか。

授業後、西荻BITCHへ。お客がエミちゃん一人だった。これは初めてのパターンなので、喜んで女同士の会話を堪能する。いやまあ、周りが男性だらけの時も平気で堪能しているけど。
「Bunnyさんは痩せた男性が好きなんですよね」とエミちゃんに確認される。うんそう。でも通常の「痩せた」と私の「痩せた」は程度が違うからね。体脂肪ひとケタでしかも筋肉がなく、更に実はそれに「色っぽい」がつくのが理想なの。シド・ヴィシャスは体だけなら大変いい線いってるけど。でもアレ要するに子供(死んだ時21歳)だからね。
しかし先日BROCKのマスターに「どういう男性が好み?」と訊かれ、「馬鹿がいい」と答えたばかり。色々説明してみたら、「じゃ、オアシスのノエルみたいなのだ」と結論づけられた。おっしい。リアムですぅ。
その直前に、ワカモノにはもう飽きたと言って、「男はやっぱり40過ぎてないと」と発言した私だが。まだ懲りてないかな。

SC(p)に「BITCHに行く」とメールしておいたら、後から現れた。彼は明日が大事な初日なので、今夜はバー厳禁の筈なのだ。お茶だけ飲むよう言ったら、本当にそうして、早めに帰っていった。

2時半過ぎにエミちゃんと出てタクシーに乗る。私はそのままBROCKへ。一杯だけ飲んで4時半帰宅。

Like a fool, I fell in love with you (馬鹿みたいにきみに恋焦がれている)  *Layla / Derek and the Dominos (1970) の歌詞。  *そういう男がいいなあ。



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