2008年10月09日(木) |
The things you say, they make no sense at all. Funny |
授業後、南阿佐ヶ谷ロックバーBへ。一人でカウンターで飲んでいたら、背後にいた4人連れが、大分たってからお会計の為に全員でカウンターの私の横に来た。なので一声挨拶したら、「じゃ、彼女のぶんも」とお金を出した。(飲み代が安かったので、帰りのタクシー代も含めてお釣りが出た)
後でマスターが言うには、私を見ながら「おい、お前行けよ」などと言い合っていたとのことだ。多分その日着ていた、(ヤフオクで910円で入手した)背中と腰の出るヒステリック・グラマーのシャツのせいだろう。さすが、よく"Fuck Me!"などとTシャツに書いてあるブランド。(そういうのは絶対着ないけど。強姦されても敗訴確定ってイヤだから)
マスターが、「そういえばこの前、ブラーのファンだっていう子が来たんですよ! うちで二人目です」と言うので、「一人目って誰?」と訊いたら、「Bunnyさんじゃないですか」と言われる。いや確かに私、ブラーのアルバム'blur'がかなり好きで、あれはベスト20アルバムに入れちゃおうかと思うこともあるけど。そしてグレアムは今や私のベストワン・ギタリストだけど。でもブラー自体にはそんなに詳しくないよ??
盛り上がったマスターがその「二人目」を電話で店に呼んだら、近所でもないのにブラーのDVDを持って駆けつけてくれた。・・・ブラーってそんなマイナーになっちゃったのか? '90年代は遠くなりにけりか??
まだ20代で細くてカワイく、オアシスも好きだといってアコギで"Wonderwall"をちょっと弾いたので、とりあえず熱く抱擁しておく。
店を閉めたマスターと飲みに行く。といっても私は既にチンザノのボトル半分飲んでいるので、もう殆ど飲めないが。
kzの話が出て、マスターがしきりに「俺も嘘つきだから」と言う。これは前にも何度か言われた。だけど、Bマスターの「嘘つき」はちょっとヘンなのだ。
「例えば俺が第二中学出身だとするじゃないですか。そしたら俺、『第一中学だ』って言っちゃうんですよ」って。
・・・・・ふははははははは。何だソレw
「その嘘って、誰も得しないどころか、面白くすらない・・・」と言ったら、「そうなんですよねー」って。
まあでも結局これは、酔っ払った時にそうなるという話だ。酔っ払ったらヒトは色んなことをするのであって(たいして好きでもない男にラヴなメール打っちゃったり、自転車をガメようとして階段から落ちたり、ひとんちに配達された牛乳を飲んじゃったり・・・ってあっコレは初告白か??)、だから許されるわけでもないけど、まあ「酔っ払いのすること」だ。
5時帰宅。出かける時より財布の中身が増えてるしw
(10/15up)
The things you say, they make no sense at all. Funny (言うことがまるっきり意味がなくてヘンだよ) *Fool / Blur (1991) の歌詞。
2008年10月07日(火) |
Throw all his trash away |
昨日kazuからのPCメールを全部削除した。彼とリアルで会ったのは今年5月だが、メールは3年前からある。3年分を全部保存していたわけではないが、それでも送受信合せて100通あまり。
今までどの彼氏と別れた時も、消したくないメールの数通はあったものだが、今回は迷わず全消去。だってどうせ全部嘘だもの。私からの返信も、彼の嘘に立脚している以上やはり偽物だ。同じ理由で彼との関係自体がまがいものだ。
メールを残していたのは、日記の備忘録としてだ。一昨日、彼から最後にPCにメールが来た日の日記をアップしたので、もう取っておく理由がなくなった。携帯メールは、日記の日付とともに消していったので、既に全部ない。
・・・ああ、すっきり。(捨て魔なんで)
そして今日、元ダンナから音源入りのDVDが届いた。私がXTCとソニック・ユースをくれと頼んだのだ。
XTCがアルバム17枚ぶん入っていたのも驚いたが。その後にソニック・ユースが入っているDVDを開いてみて驚愕。アルバム50枚!! プラス、メンバーのソロが32枚!!! 合計82枚!!!!
・・・PCが一気に重くなった。(有難いけどぉ)
Throw all his trash away (彼の書いたたわごとを全削除) *The diamond sea / Sonic Youth (1995) の歌詞。
2008年10月05日(日) |
Dying of cancer |
熱で一日寝る。ベッドで本を読みながら時々意識を失い、覚醒したらまた取り上げて読み、また意識を失う。
リック・ライトが9/15に亡くなっていたことを今頃知った。ピンク・フロイドが一人欠けたという事実は大きい。(勿論シド・バレットは色んな意味で話が別だ)
これで再結成はなくなった。2005年のライヴ8で一日きりの再結成をした時、USツアーをすれば200億円というオファーがあったのを即座に断ったらしいが。「即座に」断ったのはギルモアとウォーターズであって、あとの二人は結構やれれば嬉しいんじゃないか?なんて思ったものだ。
死因は癌である。以前にある医者が、もし自分の家族が癌になったら、すぐさまアメリカの高級クリニックに運んで最高の治療を受けさせると言っていた。彼曰く、「今の医療技術なら、末期以外は金さえ積めば何とかなる」そうだ。一般人が癌で死ぬのは、そこまでの金がないからだと。
それが本当なら。USツアーで数十億稼げていたら、リックはもっと長生きしたとか?などと意味もない空想をしたり。
Dying of cancer (癌で死んでゆく) *Dogs / Pink Floyd (1977) の歌詞。
2008年10月04日(土) |
Dazed and Confused |
授業後、近所に色々用を済ませに行くが。何故かどこに行ってもハズレ。区役所の出張所に戸籍謄本を取りに行ったら、まだ出来ていない(離婚後2〜3週間かかるんだっけ)→マンションの管理会社に行ったら担当者が外出中→本屋では目当ての英語雑誌が売切れ→古本屋では目をつけていた本がそれほどいい内容でもなかったので買わず。
でも何故か、どれも特にどうとも思わず。戸籍謄本は多分住民票で代わりになるし(その方が安いしw)、マンションの件はよく聞いたら会う必要がなさそうだし、雑誌はネット注文すればいいし、古本は同種の別のものを買うことにするし。
帰宅してゴハンして、ぼーっとする。
昨日リハで歌いながら、何だか私ヘンだなと思ってたんだ。いつもより高音が出る気がするんだけど、不用意に出すと声がしゃがれるのだ。元から高音ハスキーみたいな感じになる。
そして今日は、非常にだるい。
やっぱり。風邪ひいてるらしい。
くしゃみ鼻水などのうざったい症状がないならば、熱を出して寝ているのは結構好きだ。無為に過ごす言い訳になる。そして何だか、遊び程度に寂しい。誰も看病してくれないのね?って。(誰も知らないから当たり前)
バンドのbbsを見たら、モッチー(g)が「コーさん(drs)が定刻にお越しになった」と書いていたので、「違います」と即座にレスをつける。「落ち着いて考えましょう。30分遅れは『定刻』ではないのですよ」って。
一度思いっきり遅刻しておくと、次からは扱いが甘くなる。これは私自身が(意図してではないが)経験済だが。上には上がいたらしい。
「ぶん殴っておいて、後で優しい言葉をかける」作戦は効くんだ。彼氏との待合せに定刻に着いたら、「有難う」といわれたこともあったものw(いや、ワザとやってるわけじゃないんですけど)
(10/14up)
Dazed and Confused (ぶん殴られて目がくらんで混乱してる) *Led Zeppelin の曲。(1969)
2008年10月03日(金) |
You can always pull out |
荻窪リンキーディンクで19時からリハ。の、筈が。
20分遅刻。ううう。今日は授業もないのに。そしてスタジオはうちから5分なのに。何故なのかしら。
しかし!なんと!今日はコーさん(drs)が30分遅れで到着!!
早い!!!(遅刻だけど)
タイコがあるって素晴らしいですね。などと、「当たり前のものが当たり前にある有難さ」を噛みしめつつ。今日は妙に時間が長いように感じたりなんか。
でも実際今日は、今までで初めて新曲を追加しなかったから、時間はかなりゆったり。(前回は追加曲を最後までまとめられなかったから。それは何故かなあ。終了20分前までメンバーが足りなかったからかなあw)
なので後半になったら、国王(b)がいきなり、7/13のライヴでやった曲を「おさらい」と言ってやり始めた。
うろたえ慌て、キーも回数も間違えるモッチー(g)を見て、「・・・ふっ、私は楽勝よ。(だって自分が選曲したから)」と思っていたら。
・・・す、'Supervixen'って、どんな歌詞だっけ??
どうも私のやりたがる曲って、小節の数がどんどん変わっていったり、似たような歌詞を少しずつ変えて繰り返したりずらしたりが多くて。この曲もまさにそうで、意味を把握しただけではダメで、その上に音で叩き込まないといけないから。ぽかっと忘れたらそれっきりだ。慌ててその場で一度カンニング(iPodで聴く)して、何とかかんとか。
午前2時に、コーさんから本日のリハ音源が配信される。すかさずDLして聴いていたら、最後の最後がモッチーの「すみませんでした!」という一言で終わっていたので、夜中から爆笑。
さすが、ダメ出しされた時の為に常に懐に辞表をしのばせる謙虚なギタリストw
You can always pull out (いつでも辞められる準備をしてる) *Supervixen / Garbage (1995) の歌詞。
2008年10月02日(木) |
Cause that's too much, fuck! |
ギョーム・アポリネール「一万一千本の鞭」読了。かなり前に古本屋で50円で入手したが、文芸書専門店だと文庫なのに2,000円の値がついていた品だ。(最近は、読んで売る為に、以前から寝かしてある本を主に読んでいるのだ)
で、これが。最低サイアク極悪。
9月に読んだ本は10冊だが、最後にこの本で引っかからなかったらもう1、2冊読めた筈だ。こんなのに3日あまりもかかってしまった。途中で何度投げ出そうと思ったか。結末まで読みきって堂々とこきおろしてやりたいが為だけに、無理やり読みきった。
アラゴンという人物が前書きを書いていて、誰だか知らないけどこいつは脳に虫がわいているに違いない。「『一万一千本の鞭』は好色本ではない」だと? 「好色本」以外の何だっていうんだ。
汚い。意味がない。品がない。脈絡がない。理性や道徳がないどころか、筋も通っていない。女を犯し、その女の生後4ヶ月の女児を見るなり強姦し、その父親にも同じことをさせ(しかも父親がはいはいと従い)、なおかつその赤ん坊が全く無事だという荒唐無稽さ。これを全部白痴的なコミカルさで描く。登場人物がどれもこれも出会うなりまぐわう。脳障害の書いた落書き並だ。知性がないだけでなく、まともなエロすらない。なんでこれが、仏文学史上に残る作品なんだ。
前書きも解説も案の定サドを引き合いに出しているが。どれだけ猥褻で残酷な描写があろうとも、サドにはまだ美学を感じるが、この本には吐き気がするだけだ。
ついでに言えば翻訳も低劣極まりなく、ここに引用するのもごめんなくらいの小学生レベルの言葉だらけだ。
―――何でこんな本買っちゃったんだ? 中身を一切見ないで買ったのは間違いない。いくら有名な作品だからって、普段そんなことはしないのに。
で、気づいた。表紙の絵が、ピエロ・ディ・コシモの「シモネッタ・ヴェスプッチの肖像」だ。―――これ見て買っちゃったんだな。だってこれ、澁澤龍彦の「幻想の肖像」の表紙絵だもの。
東京駅での授業後、iPodで爆音で"By The Way"を聴く。「kzが一番好きなレッチリ」に嫌気がさしてずっと聴いていなかったのだが、今日ようやく聴く気になれた。となればここはやはり私の聖典であるBTWだ。
気分が高揚したので南阿佐ヶ谷ロックバーBへ。着いていくらもたたないうちに、マスターが"Californication"のアルバムをかけてくれた。おお、私の心が読めるんですね?(簡単か?)
おかげでうっかり長居して、朝5時帰宅。
(10/13up)
Cause that's too much, fuck! (これは我慢ならない) *Cat Claw / Kills (2003) の歌詞。
2008年09月30日(火) |
I'll have no such chat |
ウィリアム・ピアスンの「すばらしき罠」読了。1953年作。なんでこの本を購入したんだか忘れたが、以前にヤフオクで入手した初版の絶版本だ。
罠にはめられた主人公が、濡れ衣をはらすべく立ち回るというよくある筋なのだが。この男は、ある犯罪を犯していないことを立証する為に同じ犯罪を犯し、自分がはめられた罠から抜ける為に、別の人間を罠にはめるのだ。そして最後は、愛を粉々に砕いて終わる。犯罪は犯罪として、それでも愛だけは守れる状況においてそれを踏みにじる。要するにこの男は最初からずっとただの嘘つきで、自分のことしか考えていない。
これに比べれば、フレドリック・ブラウンの'The Wench Is Dead'で、愛する娼婦と共に、犯罪を抱えて生きることを選択する主人公の真摯な態度は、愛らしいまでに誠実だ。
*ミステリーを読む方にはおわかりでしょうが、ネタバレしないように喋っている為、言葉が抽象的になりがちです。
後書きに「ウールリッチの考えそうな着想」などとあるが。私の愛するウールリッチと比較するのはやめてくれ。ウールリッチは、どんな皮肉でペシミスティックな話を書いていても、痛いほどに誠実で、愚かなほどロマンティックだ。
メールをチェックしていて、Darrenから来ているのに驚く。新しく始めたらしいチャットシステムへの招待だ。興味は全くないものの、何となくサイトのリンクをクリックしてみたら、数秒とたたずにDarrenからチャット要求が来た。すぐさまサイトを抜けて、そのままメールも削除。
Darrenを受信拒否などにする気はないのだが。"your perfect ass"がどうこうとかメールを送ってくる男とチャットする気になれるかっての。
(10/13up)
I'll have no such chat (そんなチャットしたくないわ) *Arthur McBride / Bob Dylan (1992) の歌詞。
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