ガイドさんの言葉どおりの「お肌ツルツル下呂温泉」は、なかなかいい温泉。
まず無色透明、限りなく澄んだきれいなお湯が豊富に湧き出ていて、とても気持ちがいい。
宿泊したホテルでは、お部屋風呂も洗面所のお湯の出口からも、温泉の湯が出てくる。
朝食後にホテル付近を散歩、無料の足湯の場所を二箇所見つけた。
朝の冷え冷えした空気の中、湯気がユラユラと立ち上っていた。
駅前に行くと、ガソリンスタンドならぬ、温泉スタンドがあり、
200リットル150円で給湯できるようだ。
寒風吹きすさぶ朝というのに、川の露天風呂に浸かってる人が、二人、
数時間後、バスで通りがかった時にも、三人の入浴者、
ガイドのお姉さまが笑って言った。
「男性が川原で入浴してます」と言うと、
皆さん(九割は女性客)バスの窓から身を乗り出すようにして眺められますね〜。
いいえ、私達は何も、入浴中の男性の体に関心があるわけではないのです。
この、寒空の下で、囲いも何もない川原の露天風呂に入浴している人って、どんな人?
と興味津々になるだけなんですよ。
一泊旅行だったけれど、私としては、御土産をけっこうたくさん買ってしまった。
今が旬の柿や栗を材料とした菓子類、どれも試食すると美味しくて、ついつい予算オーバー。
これも、台風被害の復旧に少しは協力してることになるかな?
微々たるもので、申し訳ないのですが・・・
一昨日の26日から、主人と下呂温泉に一泊旅行に出かけた。
台風や地震の災害で、今なお避難生活を余儀なくされている人々が大勢おられるというこの時期、
遊びに出かけるというのは、ちょっと気がひける、という気がしないでもなかった。
でも「ゆっくり温泉にでも浸かってリフレッシュしたい」という主人のたっての希望で、
ツアーを申し込んだのは先月末のこと。
特急雷鳥で金沢まで行き、バスで乗鞍スカイラインを走って下呂温泉に向かうという予定が、
凍結によるスカイライン閉鎖により大幅に変更となった。
中止になった乗鞍スカイラインの代わりに、二日目に白山スーパー林道を走るという代替プラン、
しかし二日目当日の朝、気温が一気に低下、白山スーパー林道もまた凍結で閉鎖となってしまった。
でも、金沢から飛騨高山に向かうバスの車窓から見える山々の紅葉は美しかった。
二日目の下呂温泉から白川郷に向かう道中でも、渓流やダム、
木々の紅葉の織り成す景色に目を奪われ続けた。
京都の寺院の真赤なモミジも美しいけれど、山々の秋の色は、やさしく柔らかい。
様々な形と色が、混ざり合い、融合し合っている。
途中、道路は何度か片側通行になった。
台風による水害の復旧作業が雨の中、かなりの箇所で行われていた。
壊れた堤防、下の土が抉り取られ宙吊り状態になった川沿いの道路、なぎ倒された樹木、
橋げたや道路脇フェンスにまで、台風の爪跡が残っていた。
大きくニュースで報じられなかった場所でも、台風による被災地域は、たくさんあるということか。
道路渋滞が始まった頃、「なんでこんな田舎道で渋滞するの?」とブーブー文句を言ってた私、
でも、バスが進むにつれて事情が見えてきて、シュン・・と大人しくなった。