そよ風


2004年11月15日(月) 心配・・

先日、名古屋で下宿している息子の在学証明書が急に必用となった。
パソコンからメールを送っても音沙汰なし。
携帯に電話をしても常に留守電。

「在学証明を送ってください」と、実際に伝言を入れたにも拘らず、音沙汰無し。
「期限が迫ってます。早く送って!」再度、伝言を吹き込む。
パソコンのメールも何度も送る。
でも、全然なにも返ってこない。

そして、提出期限の前日、
「今日中に学生証をイメージスキャナーで取り込んで、パソコンで送って!
明日中に、お父さんの会社に提出しないといけないから!」
と最後通告メッセージ。

これで何の音沙汰もなしだったら、いよいよ明日は名古屋に行かなくては・・・
息子の身に何か起こったのでは? と心配は頂点に達している。

事件に巻き込まれたのかも知れない・・(当方、かなりの推理小説愛好家)
病気で寝込んでいるのかもしれない。
あの高いベッドから落ちて、骨折して動けなくなってるのかもしれない。

夜の12時まで待ったけれど、何の連絡もない。
心配しながらも床に就いた。

翌朝、すぐにパソコンを立ち上げる。
来ていたよ。学生証のコピーを添付したメール。
ヤレヤレ・・・

でも、その言い訳が・・・
「ゴメン。掃除やらで忙しくて、全然気付かなかった。」だって・・

ええっ? よりによって掃除で忙しい? あの散らかった部屋の?
あのこの言い訳に、「掃除」が出てくるなんて・・・
いったい、あの息子に、何が起こったんだ???

ううん、またまた心配だわ〜



2004年11月09日(火) 遠くの親戚よりも・・・

昨日は、主人の親戚のお葬式だった。
今年87歳になった主人の叔父に、私は数えるほどしか会ったことはないが、
主人と参列するために和歌山まで出かけた。

子供のいない人が、お歳を召して亡くなると、お葬式は寂しいものだなあと、正直思った。
子供がいれば、結婚し、親戚も増え、孫もできる。
子供の仕事関係の人、友人など、一般参列の人数も増える。

「お年寄りばかりの寂しいお葬式やなあ・・・」
最初は、たしかに、そう思った。

式も終わりに近付き、永眠する故人の胸元に花を置く時が来た。
親族は少なく、ほとんど面識もない私もその一人として、百合の花をそっと置いて、手を合わせた。

次に、司会者が「一般の方もどうぞ最後のお別れを」と案内した時、
一般参列の席から、ゾロゾロとお年寄り達が花を片手に、列をなしてやって来た。

手をつないで支え合って歩いて来る人、腰を曲げて歩いてくる人、
大事そうに花を握りしめて、ゆっくり、しっかり歩いて来る人、
その人数が多いのに、まずびっくり。

永眠する故人のところで、みんなポロポロと涙を流して、花を置き、
何度も故人の顔を覗き込み、手を合わせている。
故人を取り囲むように集まって、お棺の中は、花で溢れるくらいいっぱいになった。

その光景を見て、初めて、ジーン・・・となった。

そして、思った。

「遠くの親戚よりも、近くの友達!」

自分のお葬式の時に、どれだけの人が私の所まで来て、涙を流してくれるだろう・・・
どれだけの人がほんとうに私との別れを悲しんで下さるのか・・・

そんなことを考えてしまうなんて、やっぱり歳ねぇ。


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