年末も押し迫り、のんき系主婦の私でも、さすがに気分だけでも忙しくなってきた。
こんな日記を書いている場合でもないかな、と思ったけれど・・・
ただ、中途半端なところで、今年の日記を閉じるのは、
何かやり残したような、モヤモヤした変な気分に陥りそう。
書き始めてしまったのだから、最後まできちんと書こうと思う。
自分自身のためにも。
インターフェロンの治療のこと、
主人は私よりも、ある意味、C型肝炎治療に対しては熱心だった。
今までにも、何度か「インターフェロンで治療できないのか?」
と声をかけてくれたにもかかわらず、
私の方が「私のは軽すぎて、全然、そんなの必要ないのよ」と
笑って、取り合おうとしなかった。
輸血の経験がないので、私のウイルスなんて、きっと微量だから、
ぜったいに、将来もこのまま進行などすることはない、
と頭から信じ込んでいたから。
今回、医者から、治療を勧められたことを話すと、もちろん、主人は賛成、
しかも、今はどんどん良薬が開発され、治療の成果が上がっている、などと言う。
どうも、本人よりもいろいろと詳しいようだ。
ネットなどで、けっこう熱心に調べていたらしい。
来春予定の娘の結婚式が終わってから、という話になった。
私としては、やっぱり当日は、若々しいとは言えなくとも、
せめて、健康的な花嫁の母くらいには、なりたいと。
(実は、副作用による髪の脱毛が心配だから)
主人は言う。
「オレ、絶対に治ると思う。」
「なんで?」
「おまえは、丈夫やから」
たしかに・・・。
すぐに風邪をひく主人から見ると、全然病気をしない私は、鋼鉄のような女?
それに、単純だから、薬はすぐに効くタイプ!
「他人事だと思ってる人が約100万人」
パンフレットの最初のページの言葉。
今日のクリスマスイブに、ふさわしくない話ですね。
私なんて、自分の病名を知っていても、それは「他人事」。
長期間、全く無症状なうえに、ハッキリ言って、私は風邪もひかない丈夫な人。
そして、こと自分に関しては、病気とも言えないようなC型肝炎のことを、
こんなところに書く予定は全くなかった。
「私の血液を輸血でもしない限り、決して私からは感染しない」
と、現代医学で確証されていたとしても、
余計な疑いをかけられたり、変な心配をされるかも知れない、という不安がある。
自分や身近な人がその病名を告げられない限り、
誰もその病気のことを、正しく理解しようと努力しないと思うから。
特に隠す必要もないけれど、言う必要もないと思う。
日記の中だけでなく、実際の日々の生活の中に、
この病気があまり登場することはない、と甘い予想をしていた。
一生、このウイルスを抱えながらでも、栄養と健康に気を付けていれば、
肝硬変や肝臓癌になることもないだろう、と。
だから、今のままで、ずっといいのよ、って。
先日、七年ぶりくらいで市民病院で診察を受けた。
そして、思いがけずインターフェロンによる治療を強く勧められた。
今、できるだけ早く治療すれば、完治する確率が高いそうだ。
それでも、50パーセント。
「保険は下りるのですか?」「はい」
「髪の毛は、抜けるのですか?」「多少はね・・」(それ、けっこうツライよ)
「今、私はとても元気だし、肝機能(GOT、GPT、γーなど)は、ほぼ正常値です。」
「今は、ウイルスが暴れていないからですよ。」
(腹立つわ、ウイルスのヤツ・・私の体内で、ぬくぬくと・・・)
「このまま、一生、暴れないで大人しくしていないのでしょうか」
「たぶん、60歳前後で暴れ出す可能性があります。ウイルスの値は高いです。」
(アンタ達が体内に、じぃっと潜んでるから、風邪のウイルス達も怖がって近寄らないのね!)
「暴れだしてから、インターフェロンの治療を始めてはダメなのですか?」
「完治する確率はグンと下がります。インターフェロンの量も増えます。」
もし、今、少しでも肝炎の症状に苦しんでいたなら、きっと、即決したと思う。
でも、私は、今のところ、とても元気で楽しい日々。
運が良ければ、このまま、肝硬変にも肝癌にも進行しないで、
そこそこ健康に歳を重ねて行けるのでは、と期待してしまう。
インターフェロンの副作用は、調べると決して穏やかではない。
一年間、耐える価値はあるのだろうか。
完治しない場合もあるのだ。確率は半分・・
保険は下りても、インターフェロンは高額だ。
それに、髪の毛が復活するまで、どうすればいいの?
やっぱり、高額なア○ランスも買ってもらわないと。
こんなこと、今、現実に病気と闘っている人達から見れば、贅沢な迷いだろうけど。