今年は、私にとっては、推理小説完結編のような年になった。
あの、突然のフィブリノゲンのニュースは、長い間、心の片隅で、
ずっと燻り続けていた疑問を、一挙に解決してくれた。
「輸血の経験のない私は、いったい、いつ、どこで、感染したの?」
「感染経路の不明のケースも多いのですよ。
昔は、予防接種の注射器も、使い捨てではなかった時代でしたから」
と、医者から言われたけれど、釈然としない気持ちのままだった。
ずっと真実はわからないのだろう、と思っていた。
でも、輸血の経験はないけれど、止血剤の注射を何度か受けていた。
妊娠三ヶ月頃から原因不明の出血傾向が続いていたから、
先生は無事出産が終わるまで、とても心配して下さった。
フィブリノゲン購入先の一覧表に、名前のあった病院。
私としては、永年の「なぜ?」に、突然、終止符が打たれた感じ。
それをきっかけに、長い間放置したままのC型肝炎の診察を、
受けてみようという気が起こった。
意外にも、ウイルス量が多く、肝臓の炎症も少しづつ起こっているということ。
本格的にウイルスが暴れ出さないうちにと、インターフェロンの治療を勧められた。
自分のことなのに、全く予想をしていないことが、次から次へと急展開し始めた。
長い間、こだわり続けた疑問が解決し、来年は、新たに治療に踏み出す年。
そして娘の結婚式もある。
息子の就職も決まって欲しい。
新しい年には、どんな筋書きが、私を待ち受けているのだろう。
明日から、主人も娘も冬休み。
今日は、もうすぐ東京から帰省する娘の部屋の掃除をした。
我が家で一番南側にある、日あたり抜群の部屋。
ということは、室内植物を置くには、恰好の場所なのだ。
彼女が、かつて熱心に(?)勉強していた机の上は、
今や種々のランの鉢植え置き場となっている。
サンサンと陽を受けて、気持ち良さそうなラン達を
少し寒い部屋に引越しさせねばならない。
誰だって、眠っている枕元を、ナメクジが這うと思うと、
いくら花好きだっても、イヤだもの。
先日、図書館で肝臓関係の本を二冊借りてきた。
たまには、こういう本も読んでみるのもイイね。
感心したよ。肝臓て、なんて働き者なんだ!って。
「人体の化学工場」と言うのは、知っているつもりだったけど、
あらためて、その仕事ぶりに、ほんとうに感謝してしまったわ。
破損しても「痛い」も「痒い」も言わず、予備や再生の能力をフルに使って、
文句も言わず、黙ってせっせと働くなんて、尊敬するよ。
あの本を読むと、ほんとうに週一くらいは、アルコールを飲まずに
肝臓さんをいたわり、休ませてあげたいと、心から思うようになるよ。
昔、昔(ひとつじゃ足りないと思って・・)、中高生の時、「生物」の授業は嫌いだった。
「ピルビン酸回路? クエン酸回路? なに?・・それ・・」って、感じだった。
あの頃は、自分の体内で、何が起こってるのかなんて、全く興味なっかったもの。
健康なのが、あたりまえ、という時期。
歳をとって、花や植物とおつきあいをするようになって、
植物の性質や育て方を、本やネットで調べるようになった。
育てていると、植物についていろいろ興味も湧いてくる。
「長日植物」「短日植物」「常緑広葉樹」
あの当時、「なんでこんなもの、覚えなあかんの?」と思ったのにね。
旅行好きになってからよ。
地理や文化も面白いと感じたのは。
ひょっとして、今の私、お勉強の適齢期?
でもね、やっぱり、記憶力がね・・・
それに、細かい字を長時間読んでると、目も疲れるし、肩や首が痛くなるし・・