そよ風


2004年12月30日(木) 推理小説完結編のような

今年は、私にとっては、推理小説完結編のような年になった。

あの、突然のフィブリノゲンのニュースは、長い間、心の片隅で、
ずっと燻り続けていた疑問を、一挙に解決してくれた。

「輸血の経験のない私は、いったい、いつ、どこで、感染したの?」

「感染経路の不明のケースも多いのですよ。
昔は、予防接種の注射器も、使い捨てではなかった時代でしたから」
と、医者から言われたけれど、釈然としない気持ちのままだった。
ずっと真実はわからないのだろう、と思っていた。

でも、輸血の経験はないけれど、止血剤の注射を何度か受けていた。
妊娠三ヶ月頃から原因不明の出血傾向が続いていたから、
先生は無事出産が終わるまで、とても心配して下さった。
フィブリノゲン購入先の一覧表に、名前のあった病院。

私としては、永年の「なぜ?」に、突然、終止符が打たれた感じ。

それをきっかけに、長い間放置したままのC型肝炎の診察を、
受けてみようという気が起こった。

意外にも、ウイルス量が多く、肝臓の炎症も少しづつ起こっているということ。
本格的にウイルスが暴れ出さないうちにと、インターフェロンの治療を勧められた。

自分のことなのに、全く予想をしていないことが、次から次へと急展開し始めた。

長い間、こだわり続けた疑問が解決し、来年は、新たに治療に踏み出す年。

そして娘の結婚式もある。

息子の就職も決まって欲しい。

新しい年には、どんな筋書きが、私を待ち受けているのだろう。



2004年12月28日(火) 時すでに遅かりし?

明日から、主人も娘も冬休み。

今日は、もうすぐ東京から帰省する娘の部屋の掃除をした。
我が家で一番南側にある、日あたり抜群の部屋。
ということは、室内植物を置くには、恰好の場所なのだ。

彼女が、かつて熱心に(?)勉強していた机の上は、
今や種々のランの鉢植え置き場となっている。

サンサンと陽を受けて、気持ち良さそうなラン達を
少し寒い部屋に引越しさせねばならない。
誰だって、眠っている枕元を、ナメクジが這うと思うと、
いくら花好きだっても、イヤだもの。


先日、図書館で肝臓関係の本を二冊借りてきた。
たまには、こういう本も読んでみるのもイイね。

感心したよ。肝臓て、なんて働き者なんだ!って。
「人体の化学工場」と言うのは、知っているつもりだったけど、
あらためて、その仕事ぶりに、ほんとうに感謝してしまったわ。

破損しても「痛い」も「痒い」も言わず、予備や再生の能力をフルに使って、
文句も言わず、黙ってせっせと働くなんて、尊敬するよ。

あの本を読むと、ほんとうに週一くらいは、アルコールを飲まずに
肝臓さんをいたわり、休ませてあげたいと、心から思うようになるよ。

昔、昔(ひとつじゃ足りないと思って・・)、中高生の時、「生物」の授業は嫌いだった。
「ピルビン酸回路? クエン酸回路? なに?・・それ・・」って、感じだった。
あの頃は、自分の体内で、何が起こってるのかなんて、全く興味なっかったもの。
健康なのが、あたりまえ、という時期。

歳をとって、花や植物とおつきあいをするようになって、
植物の性質や育て方を、本やネットで調べるようになった。
育てていると、植物についていろいろ興味も湧いてくる。
「長日植物」「短日植物」「常緑広葉樹」
あの当時、「なんでこんなもの、覚えなあかんの?」と思ったのにね。

旅行好きになってからよ。
地理や文化も面白いと感じたのは。

ひょっとして、今の私、お勉強の適齢期?

でもね、やっぱり、記憶力がね・・・
それに、細かい字を長時間読んでると、目も疲れるし、肩や首が痛くなるし・・


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