我が家で最近、ちょっと奇妙な物が、どんどん増え続けている。
蓋付きガラス容器に入った黒い物体、
大豆を黒酢に浸した、その名もずばり「大豆の黒酢漬け」。
我が亭主は、この手の健康食品が大好き。
職場の先輩から頂いたカスピ海ヨーグルトも、いまだ絶やさず。
(もうすぐ一年になるよ)
もっとも、このヨーグルトに関しては、どちらかと言うと
主人:作る人 私:食べる人 になっているのが現状。
でも、私がヨーグルトを食べるのは、健康の為ではないよ。
冷蔵庫の中で増えるばかりで、どんどん古くなっていくヨーグルトが
なんとも気の毒になって(ハッキリ言って、邪魔にもなるし・・・)
だから、仕方なくアロエジャムを混ぜて、おやつ替りに食べている。
それを見て、まだ予備がじゅうぶんあるのに、
あわてて牛乳を買ってきては、カスピ海ヨーグルトを作る旦那様。
(しかし、あまり食べない。)
先輩への義理だても大変ですなぁ・・・この、大豆の黒酢漬けは、昨年末から始まった。
なんでも、あの、松平 健 が毎日食べていると、テレビで仰ったそうな。
たしかに、マツケンサンバは、元気で若々しいオジサマのイメージ。
主人の気持ちはワカル・・・
(なーんて)黒酢を吸収して、膨れて柔らかくなった大豆を、毎日食べている主人、
休暇で帰省した娘達にも勧めたが、強烈な黒酢の匂いに顔をしかめた娘は、
「いらんわ!」と即座に拒否。
もともと黒酢とは長年の友である主人は、とても気に入ったようだ。
黒い物体のガラス容器は、今、三個も戸だなに並んでいる。
なんとなく、そこだけ見ると化学実験室を思い出してしまう。
でもね、信じる者は救われる! きっと、効くよ!
それが健康食品というもの。
今日、やっと通常の生活が始まりました。
年末より帰省していた娘や息子は三日の夜、東京、名古屋へと戻って行き、
今日が最後の休日の主人は、早朝よりゴルフ、
久々に一人、キッチンにて朝から日記帳に向かう私です。
年末から年始にかけて、束の間の賑やかな我が家、
それまで静かに淀んでいた家の中に、フレッシュな空気の流れが生じる時。
浴槽に身を浸している時でも、かすかに聞こえる足音、話し声、襖の音、テレビの音、
すべて、心地よいざわめきの音となって、耳に飛び込んでくる。
天井も床も壁も廊下も、みんな、久々の家族を懐かしみ喜んでいた四日間。
娘の着るウエディングドレスがやっと決まった。
東京から帰阪するたびに、結婚式場へ行ってドレスを試着しているけれど、
お色直しのドレスはまだ未定。
「私なんて、二着目で、すぐ決まったよ。」
と三十年前の自分を振り返る。
式場の衣装係りの人が選んでくれた一着目は、ノースリーブのウエディングドレス、
「あかん! 露出し過ぎ!」と即座に首を横に振った、付き添いの母と叔母、
選ばれた二着目のドレスは、首まで隠れたスタンドカラー。
当時の写真を見ると、首を覆うスタンドカラーに、五部袖から出た腕には白いロングの手袋、
ほんとうに白ずくめだ。露出しているのは顔だけ!
衣装を決めるのは、やはり同世代の人といっしょに行くべきかも。
ウエディングケーキも六万円!!(ホェーー!)
私達の時は、カット部分だけが本物というプラスチック製ケーキだったよ。
娘の結婚式場では、オール偽物かオール本物かの二種類だという。
うーん、結婚式場も商売上手ねぇ。
いちおう、安価な物もございます(が、ケーキカットのフリもできない)ってことかな。
「ウェルカムボード」「リングピロー」など、何、それ? と聞きなれない名前が次々と飛び出す。
(そして、費用はどんどん高くなる?)
でも、この三年間、ひたすら貯金に励んだ二人、援助は要らないと言う。
それに、一生のうちで何度もすることではないし(一度だけよ!)
二人で相談して満足いくように、今の調子で仲良く歩んでほしいと願う。
春がやって来るのが待ち遠しいような、そうでないような・・・
(だって、今が一番いい時?)