そよ風


2005年03月04日(金) 泣くのはどっち?

「息子の結婚式のビデオを見に来ませんか?」
友人から誘いの電話があったのは先日のこと。

正直、ありがたいような、ありがたくないないような・・・

なんといってもその友人の家は遠い。
川西市の山奥だ。(失礼・・)

頭の中でソロバンがパチパチ、
往復の交通費約二千円、手土産のケーキ千円、昼食代千円、
約四千円の出費は痛い!
なによりも、そんな遠くまで往復する気力も体力も湧いてこない。
やはり、今ちょっと疲れ気味なのかな?

でも、「娘さんの結婚式も近いし、何か参考になるかもよ」
そんな友人の親切な思いやりをムゲに断るわけにもいかず・・

で、昨日、折りしも三月三日のひな祭り、
遠路遥々、川西市の山奥まで出かけてきた。

交通費二千円也と無駄なエネルギーを節約するために
すぐ近くまで通勤している主人のコペンに同乗したのだった。


さて、息子さんの結婚式のビデオ鑑賞は予想外に面白かった。

花婿の父親に当たる友人の旦那様、
新郎新婦からの花束贈呈の辺りから、ひとり様子が変・・・
感極まって涙がポロポロ溢れてくる様子。
最後の挨拶をする段になり突然、「ゥオオー!!!」って、大泣き。
あわてて「すみません」と言って、必死で気を取り直すも、また泣く。
涙にむせびながら、途切れ途切れ、やっと挨拶を終了した旦那様。

凄まじき「花ムコの父の涙」だった。

その間、隣の新郎新婦は複雑な表情。
さらにその隣の新婦のお父様、シラ〜っとした表情に見えるのは気のせい?
花嫁の父の演出を奪われてしまったのでは??
なんて余計なことを思ってしまう私達。

ちなみに息子さん、決して養子に行ったわけでもなく、
友人宅の近くに住んでいる。

失礼極まりない三人の主婦達は、涙、涙、で挨拶の旦那様の姿に
ケタケタとお腹を抱えて大笑いしたのだった。(ごめんね)

友人の旦那様、朝出かける時に
「ビデオの最後の場面、絶対に友達に見せるなよ!」
と何度も念を押し、
「うん、うん、わかってるって!」
と友人は安心させて送り出したそうな。

いや〜、結婚式ビデオ、とても参考になりました。

感極まると、予想外の自分の姿を曝け出してしまうというか・・・



2005年03月02日(水) コペン効果

「コペン効果」のせいで、とてもご機嫌麗しい最近の主人、
とにかくドライブに出かけたくてウズウズしている。
一泊で何処かにドライブに行こうとしつこく迫る。

毎日の通勤だけでは物足りないのですか?

学生時代にアルバイトでお金を貯めて、
初めて中古の車を買った当時を思い出すという。

嬉しくて毎日その車で走り回っていたという三十数年前、

今、その時の気持ちと全く同じだと嬉しそうに言う。

私だって憶えているよ。

あの黄色いダイハツフェローには、よく乗せてもらったから。

「下駄を鳴らして奴が来る〜♪」
「ゆかたの君は〜ススキのかんざし〜♪」
そんな曲がいつも流れていた車の中。

大学に到着する前に「ベル」でコーヒーを
鳳のアトラスでケーキを食べてのドライブ通学。

主人を若い頃のあの嬉しかった時と、
全く同じ気持ちにさせてくれたコペンの力は偉大だ。

早朝から夜遅くまで仕事の毎日、子供の結婚や就職、年老いた両親のこと、
いろいろあって精神的にも忙しい筈の主人なのに、
心から喜んだりワクワクしたりするスペースも、ちゃんと存在する。

私なんて、ひとつでもイヤな事や少しでも辛い事があると、
精神全体が黒雲に覆われたようになり、喜ぶべきことでも喜べないのに。

これはこれ、それはそれ、心の中もきちんと分けないとダメですね。

ちなみに、お腹の中はきちんと分かれている私。

どんなに満腹でも、ケーキやお菓子は入るし美味しいと感じる。


そうそう、昨日、会社から勤続三十年の表彰状と記念品を頂いてきた主人、

コペンがなによりの御褒美となってよかった。


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