そよ風


2005年03月29日(火) 就職活動の思い出

昨日、息子の就職活動のことを日記に書いて、
四年前の娘の時のことを思い出しました。

毎日のように会社説明会や面接に駆け回っていた頃、
疲労が重なり、熱が出て気分が悪くなり、電車の中で倒れるように
しゃがみ込んでしまったことがありました。

家に辿り着いてから娘は言った。
「やっぱりお母さん達の年代の人達が、親切やった」と。

「次の駅で電車を降りていっしょに病院へ行きましょう」
と声をかけて下さったおばさんも

席が空いた時、他の人が座ろうとしたのをサッと遮って、
座席を確保して「ここへ座りなさい」と呼んで下さったおじさんも、

「どちらも、お母さんとお父さんと同じくらいの年代だったよ」
ということでした。

ほんとうに感謝したものです。

翌日には東京まで二次面接を受けに行くことになっていました。
でも解熱剤で無理やり熱を下げても、体調がどうしても回復せず、
新幹線に乗るために新大阪まで行ったにもかかわらず東京行きを断念、
家に戻ってきました。

いろいろなことがありましたね。
もちろん私は話を聞かせてもらうだけでしたが、
けっこう楽しい話も思い出に残っています。
面接が終わった後に、全く知らない間柄だけど同じ会社を志す同士達、
いっしょにお茶を飲みながら情報を交換したり、励ましあったり。
「私だけ大阪弁だった」という日もありました。

振り返ってみれば、就職活動という時期、いろいろな体験ができて、
そんなに悪くなかったのでは?

なんて言ったら怒られてしまいそうです。

やっぱり本人は大変だったでしょうね。

限りなく黒に近いグレーのスーツに黒いバッグ、
就職活動中の学生はひと目でわかります。
「頑張ってね」と心の中で声をかけたくなる私です。



2005年03月28日(月) 息子の就職活動

昨日は名古屋で下宿している息子のところへ主人と出かけた。
愛知万博の開幕から最初の日曜日、車の大渋滞に巻き込まれるのでは?
そんな心配をして朝早く出かけたけれど、近畿自動車道、
西名阪、東名阪、名古屋高速、すべてスイスイ走りぬけ、
いつもと同じ約三時間のドライブで息子の部屋に到着した。

昨日の名古屋での一日、就職活動の状況などを聞かせてもらいながら、
母親として真剣に反省することがあった。

今に始まったことではないが、息子の少し言葉足らずな性格が
ここに来て、とても気になるのだ。
今までは単に「あの子は無口で大人しい子だから」と思ってきた。
そして「男の子だから、それでもかまわない」と
そのことを深く気にもせず、ここまで来てしまったように思う。
でも、今頃、それを後悔してしまう。
母親として怠慢だったかな・・と。

息子は、自分の考えをきちんと言葉で伝える努力をあまりしない。
自分を理解して欲しいと強く願わないのだろうか。
中途半端な言葉だけでも、相手は理解してくれると思うのだろうか。
それとも親に対してだけなのだろうか。

面倒見の良いやさしい姉、息子に甘かった母親(私です)、
そんな中で幼少時代を過ごした息子は、自分自身で言葉を駆使して
いろいろな要求を伝える機会が少な過ぎたのかも知れない。

私は、ものわかりの良過ぎる母親だったのか?
いいえ、たぶん意識して息子にきちんと話をさせるという努力を
怠ってきたような気がする。
息子の発する言葉が不十分でも、すぐに「うんうん、わかったよ」
と言ってしまう母だったと思う。

なんて、今頃、後悔しても遅いんだよね。

それでも、小、中、高、大学と、それなりに友人達にも恵まれて
楽しい時期を過ごしてきたのだから、それはとても嬉しい。

友人達とは長い付き合いの中で、少しずつでもお互いに性格や人柄を
理解しあえて友情も成立する。

でも就職採用試験での面接は、やはり第一印象が大事だ。
自分自身をその場でアピールしなければならない。
「そのうちにわかってもらえる」というような悠長な関係ではない。

などと、まあ、いろいろ私が心配しても仕方のないこと。

主人の親は「名前の通った会社でないとアカン」などと言うが、
(実はそれが今の私の物凄いストレスになっている)
私達としては、とにかく自分に合った職場に就職して欲しいと願うばかりだ。


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