そよ風


2005年04月04日(月) へこんでます。

自分では常識だと思っていることが、他の人では全然違っている・・・
今回の私の失敗もその認識が甘かったからでしょう。

以前にも日記に書いたことなのですが、娘の結婚式の話です。
娘の友人が六ヶ月の赤ちゃんを同伴して出席してくれることになり、
母親の私は心中ずっと複雑な思いを抱き続けてました。

なぜなら、御実家は我が家のすぐ近く、
常日頃から赤ちゃん連れで時々帰ってきているようだし、
御主人の御実家も同じ町内です。
こちらとしては、結婚式の当日だけでも、
どちらかのお母様にお孫さんを預かってもらえないかと、
日が近づくにつれて、そういう思いが大きくなってきました。

それで、その友人のお母さんとも顔見知りの私は、
先日ついつい言ってしまったのです。

「Yちゃん、赤ちゃんといっしょに結婚式に出てくれると言う話だけど
大丈夫でしょうか。」

「六ヶ月の赤ちゃんだったら、Yちゃんも大変だと思うし、
もし泣き出したりしたら、席を外してもらわないといけないし・・・」

たしかに、暗に迷惑だというニュアンスが満ち満ちていました。

若い人だけの結婚式ならいいけれど、親戚や年寄りもいるし・・・などとね。

その言葉は非常に残念な結果をもたらしました。

「そんなこと、今まで思ったことはありませんでした」と最初の一言。

ガ〜ン・・・

「私は預かれません。赤ちゃんは母乳しか飲まないし、
泣き出したら、どうしてよいかわからない。
そういうことだったら、娘に結婚式に出ないよう言います。」

これって、最悪のパターンです。

予想できなかったのでしょうか。

私は甘い人間なのだと思いました。

私は、お母さんがお孫さんを預かってくれると思ってましたから。

最初の返事からして予想外でした。

赤ちゃん同伴での友達の結婚式への出席、
少しは当方のことを気にして下さっている、
何か迷惑をかけることがあるかも知れないと心配してくれている、
なんて勝手に思い込んでいた私です。

結婚式の参加を断ってきたYちゃんに
「お母さんから出てくれるように頼んでほしい」
と娘に言われて悩んでいます。

結局、最初から何も言わなかった方がよかったのでしょうね。

結婚式は親の為のものではないんですものね。



2005年04月01日(金) 桐野夏生 「玉蘭」

桐野夏生といえば、私はあの「OUT」以来です。
図書館で予約してから、けっこう長い間待たされた「OUT」は、
残念ながら私好みの小説ではありませんでした。
もちろん、まだテレビドラマ化されていない時のこと、
あまりにも血生臭いショッキングな場面にタジタジ・・となりました。

ということで、先週図書館で桐野夏生の「玉蘭」を
気まぐれに借りてしまったのは、題名に惹かれたからです。
「玉蘭」の二文字から思い浮かべるイメージは
「中国の歴史」と「清楚な花」のミックス(???)。
いくらなんでもあの血生臭い「OUT」とは、違ったものだろうと。

で、読み終えた感想は?

残念ながら、私は読書感想文というものを書けない人なのです。
こと恋愛小説になると、からきしダメですね。
面白いのか、つまらないのかさえも、わからない。
ただ、小説に出てくる登場人物は、それぞれに好きでした。
それぞれの人の主張、言い分、気持ち、を読むのがとても面白かった、
というところでしょうか。

感想文になっていない感想です。

それと、最後にちょっとした「どんでん返し」がありました。
そう感じるのは、私だけかも知れません。

気になったことは、中国での日本人留学生のことです。
小説に登場する留学生達は、ハッキリ言ってとても乱れています。
何も知らない人が読むと誤解を招くのでは? と心配さえしてしまいます。
私の知っている範囲の人達はみな真面目な学生でしたし、
留学生寮を訪れた時も、とても管理の行き届いた、
どちらかといえば厳しいくらいの印象を受けたものです。

話はガラリと変わりますが、雫井 脩介の「火の粉」
ちょっと前にテレビの二時間ものドラマになりました。
あれ、やっぱり内容がかなり違いましたね。
テレビドラマになると、あんなものなのでしょうか。


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