そよ風


2005年05月07日(土) 天からの贈り物?

昨日の日記の続きです。

奈良県は大峰山麓の森林の中、偶然見つけた可憐な花の
小さな群生地、そこは道から少し外れた目立たない場所。

小さくて地味で、まるで雑草のように生えている可愛い花を
こっそり持って帰りたいという誘惑、でもそれはいけないこと。

それをきちんと守らなければ、自然に生えている美しい山野草や
高山植物は、たちまち消えて無くなってしまう。
こころ無い人間の行為で、絶滅の危機に瀕している動植物は
たくさんあるのだ。採取する量や質にかかわらず、自分もその
ひとりになってはいけない。

そんな真面目な私は、少し離れた所にクチャクチャと丸められた
ティッシュらしき物を発見。

こんな所に誰がゴミなんか捨てたのだろう。

でもティッシュの中に何か入っている。緑色の葉みたいな物が・・
よく見ると、私が欲しいと眺めている、まさにその花ではないか。
根の周囲を濡れたティッシュでくるんであったのだ。

私と同じことを考えて、花を持ち帰ろうとした人がいたのねー
でも、なぜ、今ここに置いてあるのだろう。
やっぱりイケナイことだと思い、持ち帰るのを中止したのだろうか。
だったら、ちゃんと土に戻すべきだ。このままでは、ティッシュが
乾けば枯れてしまう。

それとも後で取りに戻ってくるのだろうか。
全長二キロ以上の森林のコースを舞い戻ってきて、再びこの場所を
見つけることができるだろうか。しかし、そういうことをする意味も
ないし、考え方として無理があるように思う。


ということで、私は、その花を再び土に戻すことは・・・しませんでした。
ありがたく、そのティッシュで包まれた数本の苗を頂くことにしたのです。
その苗を、さらに自分のティッシュで包み、デジカメのケースに入れ込んで
隠すようにコッソリと車の所まで運びました。


帰宅してから、心あたりの山野草をネットで調べた結果、
まさに花も葉の形もピッタリ一致しました。
白い花は「ニリンソウ」でした。大切に育てるつもりですので・・・
ただし、黄色い花の名前はいまだに不明です。







2005年05月06日(金) 誘惑

先日、この私、誘惑と戦った。

決して、してはいけない誘惑・・・

鬱蒼とした森林の中の自然歩道を歩いていた時、
偶然、可愛い花が群生している場所を見つけたのだ。
倒木の陰になり、落ち葉や小枝が腐ってジメジメした
道から少し外れた目立たない場所に、
黄色と白の小さな花が咲き広がっていた。

花の写真撮影したいのに、倒木などで思うように近付けない。
しゃがんで無理矢理近付くと、「踏みつけてるぞ!」と主人の声、
ほんとうに足元の腐った木屑の中にも可憐な花がチラホラ、

誘惑がムクムクと湧き上がった。
「ねぇ! うっかり足で踏みつけてしまうくらいなら、
家に持って帰って育てた方がマシとちがう?」

こんなにいっぱい咲いてるんだもん。
ひと握りの花の根っこを掘って採取しても、何の影響もないだろう。
売ってお金儲けするわけでもないし・・・
ちゃんと育てるのだから、ちょっとくらい採ってもいいのでは?

ダメダメ、花の好きな人がみんなそう思って採取したら、
自然に咲いている可愛い花は、アッという間に無くなってしまう。
それが自然破壊だ。みんなで自然を守らなくてはいけない。
しかも、人が少ないとはいえ、ここは公共の自然歩道。
ここの自然の美しさは、みんなの物。

でもでも、さっきからここを通る人達、誰もこんな小さな花には
目も留めないで、さっさと行き過ぎてしまうよ。

欲しい・・・

かなりの誘惑。でも、良心が許さない・・・自然を守らなくては!

でも、これからは、常にカバンの中に、小さなスコップを入れておこう・・・

????? (ダメです!!)

毎年、新緑のこの時期がやって来ると、秋の紅葉シーズン同様、
ドライブに出かけたくてウズウズしている主人と
愛車コペンで大峰山方面にドライブに出かけた一昨日のことです。


私は、実は、持って帰って来てしまったのです。
今、小さな植木鉢で、元気に育っていると思います。

ただ、自然破壊をしてしまったかどうか・・・というのは、
ちょっと予期せぬことが(大げさかな?)あったからです。

つづく


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