そよ風


2005年05月11日(水) すっかり忘れていたこと。

すっかり忘れていた。
四月十二日は、私達の三十回目の結婚記念日だった。
もう31年目に入って、早一ヶ月が過ぎてしまったのね。
完璧に二人揃って忘れていたのは初めてかもしれない。
約十日後の娘の結婚式のことで、頭がいっぱいだったのか?

もともと記念日好きな人間ではないと思う。
プレゼントも欲しいと思わない。
花は好きだけど、根っこの付いていない花は
そんなに欲しいとは思わない。

でも、ショートケーキくらい買ったのに・・・


いよいよ明後日、名古屋行きが迫ってきた。
もちろん、「愛 地球博」見物だ。
それも、子連れ旅行ならぬ「ジジババ連れ旅行」だ。
八十歳の儀父母といっしょに行く「愛 地球博」 

大丈夫かな?

そもそも、娘への結婚祝いのお礼のつもりで、こちらが誘った。
最初は日帰りの予定だった。
でも名古屋への日帰りドライブには、慣れているとはいうものの、
万博見物後は少々キツイかな・・・。
ということで、あまり有名でない温泉宿に急きょ予約をした。
しかも当日、我が家をかなり早朝に出発しなければいけないので、
前日(つまり明日)から、両親が我が家に宿泊することになった。

ああー だんだんタイソウになってきたよ・・・

ということで、今日は朝からパタパタと忙しかった。
毎週、遊びに来るとはいうものの、宿泊となると
掃除どころも違ってくるのだ。
いつもは、リビングに張り付いている二人だけど、
お泊りとなると、まず両親の部屋と続きの納戸をちゃんと
きれいにしておかなくては・・・

同居のために作った和室八畳間は、今やすっかり主人の
トレーニングルームだ。
2キロ、5キロ、10キロのダンベルがゴロゴロ転がり、
私が三十年前に嫁入り道具として持参した分厚い和座布団が
部屋の中央でトレーニング用マットの代用品と化している。
主人の汗がいっぱい染み込んでいるのか、やたら重い。

三畳の納戸も、ほんとうは両親のための場所なのに、
私達の物で溢れている。
ファンヒーター、スーツケースなどの大物から、缶ビールや
トイレットペーパーの買い置きまで、ありとあらゆる物が
我がもの顔でこの納戸に収まっている。

なんて便利なスペース! 
でも、そんなデカイ態度で、のさばっていてはいけないんだよ。

いろいろ整理して、なんとか「おばあちゃん達の部屋」
みたいになったかな・・・

疲れた〜 そして、いつもここで思う。

「同居しているお嫁さんはエライわ!!」



2005年05月09日(月) 君の名は?


奈良県の山奥の森林で見つけた
あの黄色い花は、いったい何と
いう花なのだろう。
杉の落葉が茶色く腐葉土化して
ジメジメと湿った場所、そんな
目立たない所で、木洩れ日を浴び
ひっそりと咲いていた可憐な花達、

白い花はニリンソウ、
では黄色い花は何という名前?
場所や季節や花色からネット検索しても、その花には
いっこうに行き当たらなかった。
図書館で山野草関連の本を三冊も借りてきたけれど、
その黄色い花には出会えなかった。
主人は「名も無い雑草や」と言うけれど、名前のない
花なんてないのよ。

でも昨日、ついに、その花とよく似た写真に遭遇。
書店で三千円近くする分厚い「山野草辞典」を見つけ、
暇に任せてページを繰っていた時、「コレだ!」と
思う花の写真が出てきた。「キバナサバノオ」という
ややこしい名前を必死に老化した頭に叩き込み、
(立ち読みはツライね)帰宅後、ネット検索を開始。

たしかにネット上の写真を見ても、キバナサバノオの花と
あの花は似ている。が、葉の形が少しちがうような感じだ。

もし、キバナサバノオだったら・・・

キバナサバノオはレッドリストに載っている植物。
「絶滅危惧種」ということだ。
そんな貴重な花が、人目につかない所で群落を作って
咲き広がる姿を、こっそり私に見せてくれた?

ちょっと嬉しいような悲しいような複雑な気分・・・

とにかく、来年この時期、必ずまたあの森林に行こう!!


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