そよ風


2005年06月06日(月) 元気なことは良いことだ。

元気であるということは、良いことである。

ついつい、当たり前のことを自分に言い聞かせてしまう
そんな今朝のできごとだった。
電話から流れる声の主は満八十歳の私の母だ。
用件はいろいろあったが、大きな課題がひとつあった。

「私も愛知万博に行きたい」と。

先日、主人の両親といっしょに車で愛知万博に行った。
そのことを何気なく私は母に言ったのだ。
こういう反応を我が母が示すとは予想していなかった。

「なんで、その時、私も誘ってくれへんかったん?」

厳密に言えば、今月で82歳と81歳の義父母、
80歳の我が母が一番若い。
その母だけ、なんでいっしょに連れて行ってくれなかったのか
と、本人はかなり御不満な様子。

しかし、あの日産マーチに五人でギューギュー詰めの
三時間の高速ドライブ、想像しただけでグッタリとなる。
後部座席で、揃いも揃ってよく肥えた母達に挟まれて、
真ん中で小さくなって長時間耐えられるだろうか・・・私。
名古屋に到着するまでに、疲れ果ててしまいそうだ。

日帰りバスツアーでも、と思ったりもしたが、
11時から4時過ぎまでの万博会場滞在なんて、
ただ並びに行くだけみたいなものである。

それでも、よかったら・・・と我が母に尋ねると、
そんなんだったらイヤだとごねる。
暑くても雨でもかまわないから行きたいと。

歳をとっても、いつまでも元気でいるのには、
胃腸が丈夫であること(二人の母は、かなりふくよか体型)
好奇心旺盛であること(たのもしいかぎり)
気が強いこと(ちょっと鼻息荒過ぎ)
などと、元気な三人の親を見て思う。

寝たきり症状、認知症などのお年寄りの介護で、毎日明け暮れている
方々のことを考えると、私は幸せなのだと、つくづく思うが・・・
しかし、自分の母だからといって、うかつに何でも喋らない方がいい、
なんて感じてしまったことが、少し寂しい。
以前の母だったら、ちゃんと事情を察してくれたのに。
ということで、今日もまたグチ日記になってしまった。



2005年06月03日(金) こんな時には・・・

昨日とはうって変わって、真夏のような陽射しの中、
窓ガラスを拭く手に力がこもる。
サッシの汚れを拭き取ったら、次は網戸をゴシゴシこする。

不安やストレスを払拭させるため、今日は掃除に励むことにする。
キッチンとか居間とかではなくて、普段サボっているところ、
ということで、まず、義父母の部屋から始めた。
将来同居するための部屋だけど、いまのところ、たまに泊まるだけ。
家具もない和室の八畳は、最近はもっぱら主人のトレーニング部屋だ。
私も時々太極拳の練習などをさせてもらっている。
縁側と反対側の窓の周辺が汚れていた。
それならば、まじめに掃除をさせていただこう!

私が心配していても、どうすることもできない。
不安やストレスを抱え込んで、神経をキリキリすり減らすことで
事態が好転するとは思えない。

こういう場合、私のような五十女の思い付くところは、掃除! 
もっとも、ふだんからキレイ好きのピカピカ主婦は
また、ちがうことに挑戦されるのだろう。

私の場合は掃除だ。毎日の掃除ではない掃除だ。
好きでないから頑張って真面目にやってる気分になれる。
ちょっとは神様も助けて下さるかも・・・
なんてね、要するに、苦しい時の神頼みなのだ(ヘヘヘ・・)

たとえ、結果が思い通りにいかなくても、掃除してキレイに
なっただけでもエエやん。

そう思って、子供達の受験の時も、いつも特別掃除をした。
(何度も書くけれど、ピカピカ主婦にとっては普通の掃除だと・・)

いつの試験だったか、廊下と縁側にワックスをかけてピカピカにした。
でも、終わってから、フと気付いた。
「ワックスがけなんかしたら、スベル、スベル、受験なのに・・」

でも、今までのところ、子供達の受験はいつも順調だった。
この掃除のお陰なんて思ってませんヨ。モチロン!!

掃除は、母の気休めなり。(現実逃避かも・・・)
専業主婦になったのだから、ほんとうはもっと掃除に頑張らなければ
いけないところなのだ。
こんな時にしか、真面目に頑張れないヶ所がまだまだあるよ。
ふだん、意識して視野に入らないようにしている所が。

とか、なんとか言って、今はパソコンに向かって日記を書いている私。
日記を書くのが好きな私は、人様の日記を読むのも好きだ。
そして、とても励まされて助けてもらっている。
弱っている時ほど、言葉は心に染み入る。
時には「良薬、口に苦しか・・・」と感じることもあるけれど。


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