Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 セナのビデオを買う
2002年10月26日(土)

 火曜日以来ずっとネットができない状態なのでF1の情報がまったくわからず、「F1速報」の日本グランプリ号を探しに本屋に行ったのですが、「F1速報」はおとといの木曜日に発売されたばかりだというのに売り切れでした。やっぱり琢磨効果なのでしょうか?で、かわりにNumberという雑誌から出ているアイルトン・セナのビデオを見つけたので買ってしまいました。

 このビデオは1995年に発売された「アイルトン・セナ・パーソナルトーク 未来へのメッセージ」(全4巻)をもとに、あらたにダイジェスト制作されたものでセナが一番信頼を寄せていたと言われる元ホンダF1総監督の桜井氏との対談がメインのようです。最初の15分ぐらいしか観られませんでしたが、セナのF1に対する様々な考え方がセナの口から語られ、非常に興味深い内容でした。じっくりと最後まで観たかったのですが、仕事が忙しいので、感想はまた今度お話しすることにしましょう。

 ……あー、今週もONIのように……もとい、鬼のように忙しいなあ……。ネットに全然いけてないけど、メールとか溜まっているんだろうなあ……Barはどうなっているんだろう……。




 「ヴァニラ・スカイ」のサントラ
2002年10月25日(金)

 仕事をしながら、映画「ヴァニラ・スカイ」のサントラを聴いています。最近観た映画の中でも特に印象に残った作品だったのですが、映画の内容もさることながら音楽が非常に好きな映画でもあります。

 特に好きなのが2曲目の「everything in its light place」と3曲目の「Vanilla sky」です。前者はレディオヘッド、後者は言わずと知れたポール・マッカートニーの曲ですが、前者は何といってもエレクトリックピアノのシンプルなイントロ、そして細い声で語るように始まる歌い出しが不可思議な印象を醸し出していていいですね。そして「Vanilla sky」は、広大なグランドキャニオンを馬にまたがって旅するような、のんびりとした、それでいて実にシブいアコギの音と、ポールの「♪インザッヴァ〜ヌィ〜ラッ、インザッヴァ〜ヌィ〜ラッ、インザッヴァ〜ヌィ〜ラッスックァ〜イ」という納豆のように粘っこい歌い方がいい!

 それにしても「ヴァニラ色の空」というこの表現のセンス、天才ですな。サントラのジャケットはトム・クルーズの顔のアップなのですが、その背景が青空なんだけど若干セピアがかっていて、ああこれがヴァニラ色の空なんだ〜と納得できるジャケットです。僕が歌詞や歌の題名でこれまでにセンスを感じたのは、元YMOの細野晴臣が遙か昔に組んでいた「はっぴいえんど」というグループの「風をあつめて」という曲だったのですが、それ以来ですかね。僕にもこんな素晴らしい言葉のセンスがあったらなあ……。




 若手ストリートミュージシャン「モノクロ」
2002年10月24日(木)

 我が家に若者がやってきました。お世話になっているベテランデザイナー、SARAさんの教え子たちで、何でも自分たちで作った曲をCDにしたいのでうちでレコーディングをしたいと言うことでした。彼らは男性2人組のストリートミュージシャンで、ユニット名は「モノクロ」。1人は22歳でカレッジセールのゴリ似、もう1人はハタチで雰囲気が何となく藤原竜也似、どちらもSARAさんの教え子だけあって礼儀正しい子たちでした。僕もこのところデザインの方の仕事が多忙を極めていて音楽活動から遠ざかっていたので、若いミュージシャンの音楽活動に関わることはとても興味があるので、とりあえず今度の日曜日に最初のレコーディングをすることにしました。いや〜今日の顔見せで意気投合したし、日曜日が楽しみ楽しみ!……それにしても、来月の10日までに12曲……間に合うのか……?



 ベートーベンの「第九」
2002年10月23日(水)

 ベートーベンの「第九」のCDを久しぶりに聞きました。「第九」はモーツァルトの「レクイエム」とともに中学時代に合唱で歌っているので、(BeBeさんも同級生なので一緒に歌った)一応バスのパートは一通り原語で歌えるのですが、(「第九」はドイツ語、「レクイエム」はラテン語)まあ「第九」は奥が深い、素晴らしい作品だと思います。
 あまりにも有名な「♪フロ〜イデッシェ〜ナ〜ルゲ〜ッタ〜ルフ〜ンケ〜ン」のフレーズ以外でもいい曲がたくさんあって、「第九」をフルで聴くと新しい発見があるかもしれませんよ。邦題が「歓喜の歌」と言うだけあって、ほんとに最初から最後までバイタリティに溢れ、気持ちが充実したときに聴けば、至福の喜びに浸ることができます。

 ……そういえば長野オリンピックの時に、確かオリンピックテーマが「子供たちのためのオリンピック」とかで、開会式のセレモニーでは森山良子が不思議なコスチュームを着た子供たちと戯れながら歌を歌ったりしていましたが、このとき世界の小澤征爾が新日本フィルハーモニー交響楽団を指揮し、世界各国とリンクしながらこのベートーベンの「第九」を演奏しました。
 ところが、これを見た30歳の主婦が「テーマが『子供たちのためのオリンピック』なのに、『第九』は難しすぎて子供たちにはわからない」という信じられない批評を朝日新聞の読者の欄に投稿していました。

 ……「第九」ぐらい子供に聴かせんか〜い!音楽の時間でも必ず習うほどの、世界どこに行ってもたいてい知られている、あの有名な「第九」を知らない方がよっぽど恥かくぞ!……ああ、きっとこの30歳の主婦には、小澤征爾の「『第九』という素晴らしい音楽を子供たちに知ってもらいたい」という気持ちが理解できなかったのでしょうねえ。たぶんこういうお母さんが、子供が喜ぶからといって「団子3兄弟」のCDを買ったりしているのだろう。

 世界の小澤征爾が、オリンピックのセレモニーという世界の注目を浴びる大舞台で、なぜあえて「第九」という超スタンダードでポピュラーな曲を選んだのか、ちょっと考えればわかると思うんだけどなあ……。




 i-Mac、壊れる
2002年10月22日(火)

 自宅のi−Mac、とうとう壊れてしまいました。壊れてしまったというか、初期化して必要なものをバックアップから移すと、どうもその中に破損ファイルが紛れ込んでいるらしいのですが、Nortonで検証しても「問題はありません」と言われ、断片化を解消しようとすると「ディスクが破損しています」と言われてしまいます。
 実際NortonのCD−ROM自体が破損しているらしく、正常なNortonで検証してみないと何とも言えませんが、どのファイルが破損しているのかがわからないというのも困りものです。オフィスのMacも諸事情によりネット回線を切っているので、現在ネットがまったくできない状態に陥っており、孤立しています。
 自宅にはもう一台ノート型のMac「i−Book」があるのでこれを機にi−Macのデータやら環境やらを全てi−Bookの方に移植したいのですが、今週はまた仕事が山のようにあるのでしばらくはネットを見られない日々が続きそうです。




 「マトリックス」を観る
2002年10月21日(月)

 以前テレビでやっていた「マトリックス」が仕事で見られなかったのでビデオに録画してあったのですが、不評だったと言われていたわりにはなかなか面白かったです。
 今僕たちが住んでいる世界が仮想世界で、僕たちは実は作られたプログラムの中で疑似体験をしているという設定もなかなか興味深い設定だし、何よりも視覚効果が評判通り非常に斬新で楽しめました。見終わった後、思わず布団の前に立ち、身体を反らして弾丸を避ける様をスローモーションでマネしたりしてなりきってしまいましたよ。

 ……そういえば小学校の頃、テレビで少林寺やらジャッキー・チェンのカンフー物とかやると、次の日は男子は廊下でみんなカンフーごっこをしていました。「オレジャッキー・チェンやるから、お前サモハン・キンポーな!」「ええっ!オレがサモハンかよ〜!せめてユン・ピョウにしてくれよ!」とかね。
 あと、小学3年生ぐらいの頃は、当時アメリカで人気だったテレビドラマ「白バイ野郎ジョン&パンチ」というのが日本でも放映されていて、友達と二人で自転車でマネして遊んでいました。これも「オレジョンやるから、お前パンチな!」「ええっ!!オレがパンチ?何だかパンツみたいでかっこわるい名前でイヤだ〜!」と、同じ様な感じでした。昔からテレビやら映画の影響をモロに受けていましたねえ。だから未だに人前でモノマネするのが得意なんだよなあオレ……。




 テニスの後にデータ喪失
2002年10月20日(日)

 今日は一日仕事でしたが、午前11時から午後1時まで2時間だけテニスに行って来ました。天気予報ではお昼頃から雨が降るという予報でしたが、幸い今回は降られずにすみました。
 で、今日は4人しか集まらなかったので、ペアを変えつつ6セット先取でずっと試合をし続けていたのですが、まあ今回は不調もいいとこでした。前回はガットとグリップを変えて絶好調だったのですが、今日はボールも思ったところへいかず、サーブも決まらず、何カ月振りかのダブルフォルトを連発してしまいました。成績は1勝2敗、長時間の時に8勝1敗という好成績を収めたのがウソのようです。どうやら仕事の疲れがたまっているようですね。

 テニスから帰ってきた後は再び仕事をしていたのですが、夜になってMacの異変に気付きました。何とOutlookExpressがフォルダごと消失してしまったのです。8月の下旬にバックアップを取っていたものでブラウザ自体は復帰しましたが、肝心のメールはそのバックアップ以降のものは送受信したものすべてが消失してしまい、回復も不可能な状態となってしまいました。
 実はMacに損傷にあったのはわかっていたのですが、修復ソフトのCD−ROM自体が破損してしまっていたために修復ができず、そのまま放置していたらついに今回のようなトラブルが出てしまいました。おかげで仕事は全く進まず、結局明日大変な思いをする羽目になってしまいました。

 まあ仕事の方は何とかなるのですが、8月以降に色々な方から頂いた大切なメールがなくなってしまったのは非常に残念でなりません。どうしてこうトラブルが続のでしょうかうちのi−Mac……。やっぱり中古で5万で買ったから、もう寿命なのでしょうか。




 ニューフェアレディーZ VS S2000(4)
2002年10月19日(土)

 S2000はとにかくここのクラスでは世界一を目指し、走りというものに徹底的にこだわった車で、そのままサーキットの持ち込んめるほどの性能を備えています。しかしシビアさと引き替えに高次元な走りを積極的に楽しめるかわりに、性能を引き出すためにはある程度ドライビングに習熟している必要があり、つまり6MTのみしか作らなかったという点からも、ホンダの潔さは、乗る者を限定してしまった車だと言えるでしょう。
 一方Zは誰もが楽しめるスポーツカーを目指し、走りにこだわった、街乗りからワインディングまで気軽に楽しめるよう、徹底して安定性を確保し、誰もが安心して性能を享受できる車だと言えます。

 つまり、この2台は共にスポーツカーでありながら、住む世界が全く違う車なのです。確かにS2000の方がスポーツカーとしてはよりそれらしい性能を備えていますが、逆にZは、新しいスポーツカーの形であるとも言えます。ユーザーを限定してしまった感のある鋭く尖ったある意味封建的とも言えるS2000と、一般性を与えることでより多くの人が乗ることを望んだ新世代スポーツカー、あなたならどちらを選びますか?




 ニューフェアレディーZ VS S2000(3)
2002年10月18日(金)

 S2000のエンジンは、スポーツカーとしては理想の極地にあるといっても過言ではないでしょう。運動性能を邪魔しないために極めてコンパクト・軽量に設計され、2.0Lの直4自然吸気であるにもかかわらず最高出力は250馬力、リッターあたり125馬力で、同クラスのターボ車に勝るとも劣らないパワーを引き出してくれます。さらに最高回転数は9000回転まで出すことができるのです。吹け上がりも高回転まで非常に鋭く、回転が高まるにつれてパワーが張り、6000回転を超える頃にはV−TECが作動して一段と鋭さと伸びが増し、気持ちよく加速してくれるのです。さすがは専用エンジンと言ったところでしょう。
 一方のZはスカイラインGT−Rに搭載されているのと同じ3.5LのV6自然吸気エンジンで、最高出力も280馬力を誇るものの回転数はスポーツカーとしては物足りない6500回転、実際に走らせると非常に穏やかで、鋭さは全く感じないらしいですね。しかしZのエンジンはどこでも十分なパワーを得られるため、実用的であるという点ではスカイラインと共用しているというのも頷けます。さらにエンジン音も高回転でいななくS2000に比べてZはとても静かで、気付かないうちに高スピードに達してしまうようです。つまり、Zもスポーツカーとしての速さは十分備えていると言うことですね。

 トランスミッションは、S2000が6MTのみに対し、Zは6MTとMTモード付きの5ATの2種類が用意されており、6MTの操作感は専用設計のS2000が圧倒的でしょう。ハンドリングはどうでしょう。この要素に関しては、専用設計と共用設計の違いがもっとも如実に現れる部分だと言えます。S2000はホンダとしては久々のFRだけに、非常にシャープでダイレクト感の高いハンドリングです。一方Zはとにかく安定性を重視しているため、常にどっしりとした感じを伴うそうです。

(つづく)




 ニューフェアレディーZ VS S2000(2)
2002年10月17日(木)

 なぜ2.0Lの直4エンジンのS2000と3.5LのV6エンジンのZが同じ価格帯なのでしょうか?その答えは、それぞれの車の成り立ちが、決定的に違うからなのです。

 S2000はエンジンをはじめ、トランスミッションなどのドライブトレイン、サスペンションやブレーキなどのシャシーなど、そのすべてがS2000のためだけに作られたものであり、他のモデルと一切を共有しない、ストイックなまでのスポーツカーなのです。
 対するZは、V8エンジンやそれと組み合わせられるトランスミッション、それにサスペンションやブレーキを含むシャシーなど、目に見えない多くの部分をスカイラインと共有する車なのです。
 つまりS2000は僕と同じ一人っ子で、Zはいわばスカイラインの弟に当たるわけですね。ですから仮にS2000が他のモデルと部品を共有していればもっと安値になったでしょうし、Zが専用設計であれば倍近くの価格になったことでしょう。スポーツカーとしてどちらが良いか悪いかは判断しかねますが、いずれにしてもこの成り立ちの違いが、2台の走りを大きく分ける要素になっていることは間違いないでしょう。

(つづく)


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