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■ 変貌したダイラ(前編)
2003年11月13日(木)
今夜は仕事が比較的早い時間に終わったので、S2000で久しぶりに夜のダイラ(峠道)に走りに行ってきました。といっても僕は走り屋ではないので「頭文字D」のように攻めた走りをするわけではなく、単に夜のワインディングを楽しんだだけですが。
ダイラは静岡市では屈指の走り屋たちが集う峠道で有名なのですが、峠道での走行の他に、頂上の広い駐車場では毎晩のようにドリフト大会が行われており、おのおの自慢のマシンで順番にドリフトテクニックを披露していました。そのため辺り一面にゴムの焼ける匂いが立ちこめ、夜のダイラには毎晩タイヤのスリップ音が響き渡っています。万が一の事故に備えてレッカー車まで待機しているという本格ぶりです。ちなみに僕はいいタイヤを履いているのでもったいないので、そのドリフト大会に参加したことはありません。
ところが、静岡市と清水市が合併し新清水市が誕生したのをきっかけにダイラの頂上を美化しようと言うことになり、駐車場に無数に描かれたタイヤのスリップ痕を消すのに2億円かかるというので、市は憤慨し、ドリフト大会を行なっていた連中を相手取り、その予算を請求する裁判を起こしたという噂も流れました。この裁判がどうなったかというのは知らないのですが、ダイラの頂上の駐車場は新静岡市となった今年の4月1日までに改装工事を終え、花壇で周りを囲んで新たにきれいなアスファルトを敷き、売店やロープウェイが閉館した夕方以降は一部の駐車場以外クルマが入れないように封鎖されるようになりました。
おかげでドリフト大会はできなくなり、ダイラの山頂には静かな夜が訪れるようになりました。駐車場には外灯がいくつも灯り、夜でも明るい駐車場は、山頂の展望台から夜景を見に訪れるカップルたちの、ロマンチックなデートスポットになりました。何せダイラは、「サザエさん」のオープニングでも登場したことのある、日本三大絶景の一つに数えられていますからねえ。
(続く)
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