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■ フセイン元大統領拘束!
2003年12月15日(月)
昨夜はテレビを見ていなかったのですが、すごいニュースが飛び交っていたんですねえ。イラクのフセイン元大統領がアメリカ兵により拘束、その後DNA鑑定などで本人と断定、健康診断を受けて今後はイラク民衆による裁判に掛けられるのだとか。このニュース、昼過ぎにネットのニュースを閲覧して初めて知りました。
フセイン元大統領は生家のあるティグリット近郊の民家の地下に潜伏していたところを発見されたらしく、ヒゲや頭髪は伸び放題だったとか。さらに拳銃と大金を所持していたらしいですが、抵抗することはなく、誰も怪我人を出すことなく無事に逮捕されたそうですね。 このフセインの拘束によってイラクで37年間も続いた独裁政治が幕を閉じ、イラクが民主国家として再生していく希望の光が見えたと言っていいでしょうが、各メディアが伝えているように、しばらくはフセイン派の自爆テロや奪還攻撃は続きそうですね。イラクでは長年に渡ってフセイン政権下で虐げられてきたクルド人を含む多くの民衆が、今回のフセイン拘束のニュースを喜ばしく思っているようですが、中にはフセインによって経済的援助を受けていた地区などもあり、そこでは英雄視されていたために反米感情が強まった感も観られます。同じイラクでも複数の人種が混在する中東での政治的勢力は複雑に入り組んでいて、日本人の僕らにはよくわからないですね。
ただ、アメリカのブッシュ政権はそもそもイラク攻撃をする上で、ありもしないイラクの大量破壊兵器の存在をねつ造して戦争を起こしたという疑惑が持たれており、そのイラク戦争で感動的な救出劇と言われた女性アメリカ兵士救出作戦もヤラセだったということが明るみに出て、その正当性が非常に怪しいものになっていたわけですが、奇しくも今回のフセイン拘束によって大きな戦果を挙げたことになり、辛くも面目を保った形となりましたね。
日本は日米安全保障条約によって自衛隊による人道支援を余儀なくされていますが、僕個人的には、国際社会の一員として自衛隊は現地で復興支援活動をおこなっていくべきだと思っています。しかし、フセインが拘束された今、未だにテロの標的となり多くの犠牲者を出し続けている米英の軍隊が、一刻も早く駐留を中止して自国に撤退することを望みます。そうすれば日本もイラクに自衛隊を派遣しなければいけないということはなくなるのではないかと思います。派遣したとしても、反感を買っているイラク戦争の直接の当事者である米英軍に守られた中での支援活動と、米英軍が完全に撤退した後での支援活動、果たしてどちらが自衛隊にとって安全なのでしょうかねえ。テロの主な標的にされている米英軍と共に支援活動をおこなうのは、自衛隊にとって返って危険であるような気がしてならないのは、僕だけでしょうか。
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