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■ 狙われる日本選手団
2004年07月22日(木)
日本五輪選手団が狙われています。8月13日に開幕を迎える2004アテネ五輪は、イラク戦争後初の大会で、ギリシャ公安当局は史上最大の警備体制を敷いています。米英などイラク多国籍軍に加盟する各国は、前代未聞の銃器携行で自前の警備を展開していますが、危険度NO.2の日本選手団は丸裸状態。「アル・カイーダ」など国際テロ組織には、最小のリスクで最大の効果を引き出す絶好の標的となっているそうです。
ギリシャ政府は23日までに、米と英、イスラエル選手団の警備担当者に、銃器携行を特例で認めたそうです。米国は警備担当者やCIA以外にも、FBI係官を現地に約100人派遣するらしい。イスラエルは、72年のミュンヘン五輪でパレスチナ・ゲリラに選手団宿舎が襲われ、11人が殺害される事件が起きて以来、開催国と「暗黙の了解」で自前の警備が認められてきました。イスラエルに加えて今回、米英が認められた背景には、ギリシャ警備当局のリストで、テロの標的になる度合いが、4段階のうち「最高の危険度」に位置付けられたためだそうです。しかし、「反米感情に加え、親イスラムの意識が強いギリシャで、3国に特例を認めたことで、逆にテロを誘発する要因が増えた」との見方も強いようです。
イラク戦争に関与した国ほど危険度は高い。日本はロシア、イタリア、スペイン、デンマークとともに「2番目の危険度」にランクされています。アル・カイーダでラディンの右腕としてテロ活動を指揮するヨルダン人、ザルカウィ容疑者がウェブサイト上で、「イラクから自衛隊を撤退させなければ、攻撃する」と警告したばかり。警告声明は「これは日本政府に向けたものだ。撤退する以外に助かる道はない。そうでなければ米国やその他の国と同じ運命をたどる」と、テロ攻撃を示唆しています。これまでに多国籍軍参加各国の中で、アル・カイーダのテロ攻撃を受けていないのは、日本やオーストラリアなど数カ国だけ。不気味な沈黙は何を物語っているのでしょうか。日本五輪選手団を狙ったテロは、限りなく現実に近づいています。
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