Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 東京・築地最終日
2004年08月11日(水)

 今日は築地のスタジオに午後1時集合だったので、11時台の新幹線に乗って東京へ行って来ました。おそらく今回の仕事で築地へ行くのは今日が最後になると思います。築地で行う撮影は全て終了したからです。もっとも、次の号では再び築地に行くことになるわけですが。

 今回は、現像が上がってきたポジのチェックをしてきました。まずはトリトンスクエアでロケをした時のポジ。5日付のVoiceで書いたとおり、日差しが出たり隠れたりと、なかなか安定しないコンディションの中でのロケだったのですが、カメラマンが優秀なだけあって、どのカットもしっかり同じような明るさで上がってきていたのはさすがでした。日差しが強いときはレイスクリーンで光を和らげ、逆に日差しが足りないときはレフ版を使って光を採取し、常に安定した露出を保っているんですねえ。まさにプロの技です(……いや、実際プロの方なんですけどね)。

 モデルさんの表情やポーズ、そしてロケーションや色合い、全てにおいて全く問題ない仕上がりでした。特にモデルさんの表情は、こちらもさすがはベテランのモデルさん、自然で爽やかな笑顔を見せてくれていました。待機中などの素の状態では特に笑顔というわけではなかったのですが、いざ本番という時になると、満面の笑みで様々な表情を作り出すモデルさんは、これまたプロの技ですねえ。ポジは1カットにつき6〜12回ほどバリエーションを撮っているのですが、どれもいいので選ぶのに苦労しました。なのでクライアントさんに見ていただいて、ポーズや商品の見え方などで判断してチョイスしていただきました。

 今回の仕事はまだ終わったわけではありませんが(むしろこれからが僕の腕の見せ所)、クライアントの担当者の方々を始め、カメラマンさん、スタイリストさん、コーディネーターさん、アシスタントさん、皆さんとても素晴らしい方々ばかりで、年代も同年代と言うこともあり、とても楽しく充実した仕事をさせていただきことができました。また、皆さんそれぞれの仕事にこだわりを持って打ち込んでいる姿を見て、僕自身色々勉強になり、また刺激になりました。

 さて、ここからの仕事は、今回上がってきたポジを使って実際にデザインとレイアウトを進めていく、僕の本領発揮です。皆さんの仕事に負けないよう、僕も自分の役割をきっちりとこなしていきたいと思っております。




 バトン、ウィリアムズへ電撃移籍!
2004年08月10日(火)

 このところ仕事が忙しくてまったくネットを見ることができず、F1ニュースも全然把握していなかったわけですが、F1界にはBAR・ホンダのジェンソン・バトンが来シーズンウィリアムズに移籍するという、衝撃的なニュースが駆けめぐっていますね。

 Barの「QUESTION」でも来シーズンのウィリアムズのドライバーズラインナップの予想を募集しましたが、僕は以前Voiceで予想したとおり、現ジャガーのマーク・ウェバーと現BARのテストドライバー、アンソニー・デビッドソンの2人になると予想していました。マーク・ウェバーは予想通り来シーズンのウィリアムズ入りがすでに決定していますが、バトンはまったくのノーブレーキ……もとい、ノーマークでしたねえ。だってねえ、昨年までならいざ知らず、今年はウィリアムズがまったく精彩を欠き、逆に現在バトンが在籍しているBARの方が好調で、バトンも自身最高位である2位表彰台を含む数回の表彰台をものにしていますからねえ。その登り調子のBARから不調のウィリアムズに移籍するなんて、理解に苦しみますね。

 このバトンの移籍問題に関して、BAR側は契約違反であるとしてバトンを訴える構えを見せ、様々な物議を醸しだしています。そもそもバトンはBARと来シーズンまで契約を結んでいましたが、その契約には「ホンダがBARに対し継続的で安定したエンジン供給を行うこと」が条件に含まれていたようです。つまりホンダがBARに対して安定したエンジン供給ができない場合は、バトンに契約を解除する権利が与えられていたというわけですね。

 で、ホンダは先日BARとのパートナーシップの継続を発表し、自動的にバトンのBAR残留が決定したものと思われていたのですが、ホンダが「ただし、エンジンに関するレギュレーションの変更などで、ホンダにとってF1に参戦する価値がなくなってしまった場合、パートナーシップを解消することができる」という条件を盛り込んだことを逆手にとって、ウィリアムズとバトンは、ホンダがBARに安定したエンジン供給を行うとは言い切れないとして移籍に踏み切ったといわれています。

 何だかとても無理がある主張だとは思いませんか?これではBAR側がバトンに対し憤慨するのも無理はないでしょう。バトンは以前「ウィリアムズへの移籍はまったく考えていない」とコメントしており、BARではチームのエースとして優遇されていましたから、BARやホンダとしては「裏切られた」という思いしかないでしょう。

 しかし、その後の話では、実はバトンのウィリアムズへの移籍は、今シーズンの開幕前からすでに決まっていたという話も出ています。またバトンは契約金の他に、獲得したポイントに応じたボーナスをもらえることになっていたらしいのですが、そのボーナス分の支払いがなされていなかったことでバトンがチームを批判していたともいわれています。結局のところ、金銭的な問題でバトンはウィリアムズへの移籍を決めたというのが大方の見方のようです。

 僕はコース上でのレースの結果しか興味がないので裏側の諸事情はどうでもいいのですが、バトンがBARとの契約を破棄してウィリアムズに移籍するということにはかわりないので、ウィリアムズがその違約金を肩代わりしてBARに支払い、BARはバトンを手放すしかなさそうですね。そうなると、来シーズンは琢磨がエースドライバーに昇格か?そしてそのチームメイトは誰になるんだ?噂ではミカ・ハッキネンの名前も挙がっていますが……琢磨とハッキネンのコンビというのも、にわかに信じがたいです。




 ホイッスルおじさんノーブレーキ
2004年08月09日(月)

 最近、近所で自転車に乗ってホイッスルを吹くおじいさんを頻繁に見かけるようになりました。このおじいさんは自転車に乗りながら、信号のない交差点に差し掛かると、クルマでいうところのクラクション代わりにホイッスルを吹き鳴らし、クルマや歩行者に注意を促しながら交差点を通過していきます。

 数ヶ月ほど前から見かけるようになったこのおじいさんを、僕は「ホイッスルおじさん」と命名したのですが、このホイッスルおじさん、「ピリリリリリ〜ッ!」と力強く吹き鳴らして交差点を通過したあと、ホイッスルの音でみんなが振り向いて注目の的になるのが恥ずかしいのか、その後やや弱めに「フィッ……フィッ……」とホイッスルを吹き、さらに照れ隠しに必ず「ピッピピピッピ!ピッピ!」とリズムを刻みます。
 恥ずかしいならグリップのところに付いているベルを「チリンチリン」と鳴らせばいいじゃないかと思ったのですが、よく見たらベルの上の部分が取れていて、鳴らしたくても鳴らない状態になっていました。なるほど、だからホイッスルを吹いて注意を促していたのですね。しかし、いつも突然背後から「ピリリリリリ〜ッ!」とけたたましく鳴らされるので、僕は毎回ビックリさせられます。

 ところが、最近恐ろしいことに気付いたのです!何とこのホイッスルおじさん、交差点に進入するときにホイッスルを鳴らすのはいいのですが、その後毎回まったく減速せず、そのままノーブレーキで交差点を通過していたのです!幸いそれほど速い速度ではないのですが、もしやこのホイッスルおじさん、自分が交差点で減速したり一旦停止する気がないので、他のクルマや通行人に停まるようにホイッスルを鳴らしているのか?あるいはベルが壊れているだけあって、ブレーキも壊れていて減速したくてもできないのか?ということは止まるときは両足を地面につけて地面と靴底の摩擦で止まっているのか?……もしそうだとしたら、事故が起きる前に自転車を買い換えることをオススメします。




 撮影最終日
2004年08月08日(日)

 今日は築地にあるスタジオで、商品の撮影を行いました。今回はモデルさんの撮影ではなく、ハンガーに吊した状態の商品や畳んだ状態の商品を撮影する、いわゆる「ブツ撮り」です。ブツ撮りはモデル撮影と違って動くことがないので、モデル撮影よりもスムーズに撮影が進むものと思われがちですが、とんでもありません。ブツ撮りはモデル撮影以上に気を使わなければならないことが多く、かなりの時間を要するのです。

 モデルさんのカットは、商品を実際に着用するとこんな感じになりますよという、いわゆるイメージ的な意味合いが強いので、全体的なディティールや雰囲気が重要視され、自然に着こなした感じが出ていれば基本的にはオーケーなのです。しかしブツ撮りは商品そのものを撮影するわけで、通信販売なのでお客さんはカタログに載った写真だけで商品を選ばなければならないわけですから、当然ブツ撮りでは商品の質感や色を正確に撮影しなくてはならないわけです。ですからライティングも商品によって変えなくてはいけませんし、見栄えを少しでも良くするために、シワの入り方にも細やかな注意が必要になってくるのです。
 当然多くの商品は布でできているので、特に吊し撮りではドレープと呼ばれるシワがよってしまいますが、そのドレープを如何に自然に、見栄え良く見せるかがスタイリストさんの腕の見せ所というわけです。また商品によって光沢のあるものやマットなものを如何に正確に見せるか、あるいは革製品や金属製品に関しては素材感やてかり具合などの調整はカメラマンの腕の見せ所となってきます。僕は今回の仕事ではデザイナーであるとともに、全体の構成を指示するディレクターの役割を担っていますので、クライアントさんと共に商品のドレープ加減をチェックしたり、本番撮影の前に撮影されるポラロイドで色や質感をチェックしたりして、必要であれば手直しをしてもらい、最終的な本番撮影のゴーサインを出します。

 そうそう、ポラロイドで思い出しましたが、今回の仕事ではモデル撮影もブツ撮りも、すべてデジカメではなくポジフィルムで撮影しています。ここ数年でデジタルカメラが急速に進歩してきましたが、特にこの仕事のようなカタログなどの印刷物では、まだまだポジフィルムによる撮影が主流なのです。なぜなら、今のデジカメの表現力では色が浅くなったりハレーションを起こしたりと正確ではなく、デジタルデータなので独特のギザギザが出てしまい、一定以上の大きさに拡大することができないからです。
 ポジフィルムならフィルムにシャープに焼き付いているので、実際にポジフィルムが上がってきてそれを製版で分解(スキャニング)してデータ化する際、あらかじめ拡大率をしっかりと指示さえすれば、いくらでも写真の扱いを大きくすることができるのです。

 ちなみにポジフィルムは、普通に写真屋さんで売られているような一般的なネガサイズの35mmフィルムではなく、業務用の「シノゴ」と呼ばれる40×50mmのフィルムを使って撮影します。デジカメではモニターさえあれば画面上で上がり具合をチェックできますが、ポジフィルムでは現像するまで上がり具合をチェックできないので、まずはポラを撮って確認するというわけですね。

 さて、今日は36カットのブツ撮りを1階と2階の2箇所のスタジオを使って半分ずつ18カットに振り分けておこなったのですが、先に述べたように1つ1つの商品に対して時間をかけて撮影し、さらに1つの商品を撮影したら次の商品に入れ替えてセッティングし、といった具合に撮影が進んでいくので、結局朝の8時からスタートした撮影は夕方の6時過ぎまでかかり、何とか終電で静岡に帰ってくることができました。次は11日に現像が上がったポジフィルムのチェックをするため、再び東京へ行きます。




 サッカーアジアカップ決勝
2004年08月07日(土)

 中国で行われているサッカーのアジア・カップ最終日は今日、当地で決勝を行い、前回覇者の日本が中田浩(鹿島)の決勝点などで中国を3−1で下し、2大会連続3度目の優勝を果たしました。日本は前半22分、中村(レッジーナ)の左フリーキックをきっかけに福西(磐田)が先制。同31分に中国の李明に同点ゴールを許しましたが、後半20分に中村の右コーナーキックを中田浩が押し込んで勝ち越し、後半終了間際には中村のパスを受けた玉田(柏)が追加しました。

 日本はこの後アジア王者として、来年のコンフェデレーションズカップ(ドイツ)と、ホームアンドアウエー方式でチュニジアと対戦するアジア・アフリカ選手権に出場します。また、今回のアジア・カップ大会最優秀選手には中村が選ばれました。

 今回は中国の反日ムードの中での完全アウェーの決勝戦だったわけですが、日本に敗れた中国のハーン監督は試合後の記者会見で「負けてはならない試合に負けた。非常に失望している」と述べていたそうです。同時に審判員の判定に不満を表明していましたね。日本の先制点のきっかけとなったフリーキックについて「(日本のファウルで)中国のフリーキックとなるべきだった」と指摘し、さらに決勝点となった中田浩のゴールには「ハンドのファウル」とコメントしていました。ハーン監督は「このような状況で勝つことはできない」と強調。日本と中国との違いに「経験の差だけだ」との認識も示しました。

 前者のフリーキックについては僕は映像を見ていなかったので何とも言えませんが、後者の決勝点となった中田浩のゴールに関しては、確かに映像を見る限り、中田の腕にボールが当たっているように見えますね。公平な立場で見れば、僕もこのゴールはハンドだったと思います。おそらく主審はゴール際の選手が重なっている状態で中田のハンドを見逃したために中田のゴールを認めたのだと思います。中国人サポーターにとっては、このシュートは納得できないものだったであろうことは想像に難くありません。しかしまあ、今回の大会では日本代表は再三に渡って不公平と言わざるを得ない判定を受け続けてきたわけですから、最後ぐらい日本に有利な審判の誤審があってもいいのではないかと思ったりもします。

 試合後の表彰式で、中村俊輔が思いがけず大会最優秀選手に選ばれ、半ば困惑したような表情で照れくさそうにトロフィーを受け取っていたのがとても印象的でしたね。しかし今回の大会で中村は本当に大活躍だったと思います。中田英寿などの主力選手を欠いての戦いで、「英さんが帰ってきてもポジションは渡さない」と強気な発言をしていた中村は、その言葉通り素晴らしい働きをしたと思います。中村の見せたフリーキックからの芸術的な直接ゴール、そしてコーナーキックからの正確なセンタリングなど、その技術は大いにファンを魅了したことでしょう。中村俊輔といえば、りぶらさんが大ファンだったと記憶しています。この文章を読んでくださっているかはわかりませんが、きっと嬉しかったでしょうね。




 スタジオ撮影
2004年08月06日(金)

 今日は東京は築地のすぐ近く、もんじゃ焼きで有名な月島にあるスタジオでモデル撮影を行いました。このスタジオは背景(ホリゾント)が白いスタジオで、そこにカラーペーパーバックを張って、モデルの背景がその色のグラデーションになるように撮影します。写真は白ホリの前にベージュのペーパーバックを張った状態です。今日の撮影は昨日のロケとは違いスタジオ内での撮影なので、天候や時間帯、それに風や通行人などに妨げられることがないので、撮影はスムーズに進行しました。

 昨日はカジュアルウェアとスポーツウェアの撮影だったので野外でのロケでしたが、今日は紳士ビジネススーツとカジュアルスーツ、それに女性用の水着とインナーの撮影です。モデルさんはビジネススーツが日本人の男性モデル、カジュアルスーツは外国人の男性モデル、水着は日本人の女性モデル、インナーは外国人の女性モデル、それに腰から下のパンツカットに日本人の女性モデルの計5名のモデルさんを撮影しました。外国人のモデルさんが2人いたのですが、2人とも日本でモデルの仕事をしているのでカタコトの日本語なら理解できるため、コミュニケーションはまったく問題ありませんでした。

 こういったカタログや雑誌の撮影では、1カットにつき何枚も撮影してその中から良いショットを選んで使用するため、モデルさんは1シャッターごとにポーズや表情を変えて静止し、様々なバリエーションを撮影していきます。この1シャッターごとにポーズや表情を変えていく動作は、モデルさんによってそのペースが微妙に違っていて興味深かったです。
 昨日のモデルさんは今回のような仕事を多くこなしているようで、約0.5秒ぐらいでポーズや表情を素早く切り替えてきっちりと静止し、端から見ると精密なロボットのような動きでした。今日のモデルさんでは、日本人男性モデルさんは約1秒ぐらいかけてゆったりとポーズを変えて丁寧にバリエーションを変えていました。また外国人女性モデルさんは、流れるようなエレガントな動きで笑顔を振りまきながらバリエーションを変えていました。外国人男性モデルさんは、カタログの仕事の経験がまだあまりないのか、若干動きがぎこちなく、ポーズを決めた直後に一瞬動いたりと、クセのある感じがしました。

 いずれにしてもモデルさんは、どのポーズが見栄えが良く、自分のどの表情が良いのかというのを、知りつくしているのでしょうね。容姿だけでなく骨格にしても、どのモデルさんもバランスの取れた優れたプロポーションで、まさにモデルという職業は、選ばれし者の職業なんだなあと実感しました。皆さん足が長くて顔が小さく、まるで少女漫画に出てくる主人公のようなスタイルでした。




 ロケ
2004年08月05日(木)

 今日は東京は築地にあるトリトンスクエアという場所で、モデルさんのロケを行いました。全国に流通している某有名通信販売の仕事なのですが、僕が今回手がけているのはその総合カタログの2005年春号、そのため当然掲載される商品も全て春物なので、モデルさんは長袖上着の商品を着用して、炎天下の中ロケに臨みました。

 モデルさんはベテランの方でこういったことは慣れているとは思いますが、僕らからしてみれば、季節はずれの服装でのロケは本当に大変だと思います。半袖Tシャツで見守っていた僕らですらかなり暑かったですからねえ。おそらく今回とは逆に寒い時期に涼しい恰好をしてのロケも何度も経験しているのでしょう。
 撮影中、何度か中断することがありますが、フィルム交換や天候の変化によって撮影が中断するたびに、スタイリストさんやコーディネーターさん、それにメイクの方がモデルを取り囲み、日傘でモデルさんを日差しから守りつつ、うちわで扇いで少しでも暑さを緩和させたり、メイクを直したり服装の乱れを直したりします。

 カメラマンさんは、僕より2つ年下の若い方ですが、経験豊富で全幅の信頼を置ける優秀なカメラマンです。先ほども述べましたが、今回撮影しているものは春号なので、光の感じも「夏」の光になってしまわないよう、レフ版やレイスクリーンと呼ばれる光の強さを弱める幕を使って明るさを調整しながら撮影しました。

 今日は朝9時から撮影を開始したのですが、午前中は晴れていたのですが雲が多く、しかもその雲がとても速く動いていたので太陽が頻繁に見え隠れし、いわゆる「晴れ待ち」が多く大変でした。また午後になると雲が増え始め、さらに風も強くなってしまい、モデルさんの髪の毛がすぐに乱れ、衣服もはためいたりと別の苦労が発生しました。そのためなるべく風が少ない場所を撮影ポイントにし、さらにモデルさんの髪の毛の見えない部分をヘアピンで留めたり、髪の毛をワックスで固めたりと工夫して撮影しました。

 何とか日が傾きすぎる前に撮影を終えることができましたが、終わり頃になって雲行きが怪しくなってきて、今にもポツリときそうな状況でしたが、最後まで無事に撮り終えることができてホッとしました。僕は雨男として知られていますが、モデルさんが晴れ女なのだそうで、「私の晴れ女が勝ったようですね」と言われてしまいました。

 お昼はロケバスの中でいわゆる「ロケ弁」を食べたのですが、このロケ弁、とても大きなお弁当で、「仕出し懐石」と書かれているだけあって非常に美味しかったです。1つ1800円もするそうです。美味しいわけだ。

 今夜は築地のホテルに泊まり、明日は築地のすぐ近く、もんじゃ焼きで有名な月島にあるスタジオで引き続きモデル撮影です。今夜は1日中炎天下の中で立ちっぱなしだったので、足が棒のようです。もちろんそれは他の方々も同様なのですが、今夜はホテルでゆっくり休んで明日に備えたいと思っております。




 Mako、急遽今夜上京
2004年08月04日(水)

 このところ東京への出張が増えていますが、明日出張予定のスケジュールを確認したところ、明日の朝7時に築地集合であることがわかり、明日の始発ではとてもその時間には間に合わないので、急遽今日のうちに東京入りすることとなりました。

 この仕事は規模が大きいためにスケジュールの調整が難しく、スケジュールを管理している担当者から毎日のように変更されたスケジュール表が送られてきます。そのため僕の他の仕事のスケジュールを組むことができず、かなり忙しい状況です。今夜は出張前に色々とHPを更新しようと思っていたのですが、残念ながらまたもや先送りにせざるを得なくなってしまいました。

 更新を予定していたコーナーを楽しみにして下さっている皆様、申し訳ありませんがもう少し時間を下さい。この仕事が一段落したら、一気に滞っている分をアップします。では皆様、行って来ます。




 サッカー日本代表、アジアカップ決勝へ!
2004年08月03日(火)

 アジアカップ準決勝の日本対バーレーン戦が今日、済南の山東省スポーツセンターで行われ、激しい点の取り合いとなるなか、延長戦にもつれ込み、日本が4―3でバーレーンを破り、決勝進出を決めました。前半は序盤から日本が攻めるものの、前半6分にバーレーンの早いカウンター攻撃で先制点を奪われました。日本も12分に玉田がシュートしたものの、バーに嫌われてしまいます。ただ、バーレーンのカウンター攻撃が早く、その後も、日本ゴールが脅かされました。日本も積極的に攻めたものの、攻めきれない状況が続き、40分には、相手選手と接触した遠藤が一発退場となり、前半は0―1で終えました。

 後半は、10人で戦う不利な状況のなか、後半3分に中村のCKを中田が頭で合わせ、同点ゴールを奪いました。さらに後半9分、突破した玉田が見事なシュートを決め、勝ち越しに成功。その後、不利な状況のなか何度もバーレーンの攻撃を防いだものの、26分に同点ゴールを許し、さらに40分にカウンター攻撃から逆転されてしまいます。しかし、後半45分に中沢が同点ゴールを決め、3―3で延長戦に突入しました。

 延長戦に入り、前半3分に、抜け出した玉田が逆転ゴール決め、1点リードのなか延長戦の前半を終えました。延長戦の後半、2分に相手選手も一発退場となり、同じ10人の戦いとなり、日本は1点リードを守り切りました。試合後、ジーコ監督は、「1人少ないなか、厳しい試合となった。最後まであきらめず、もう1度奇跡を呼び込もうと選手に呼びかけた。すばらしい選手だ」と述べました。また、もう一つの準決勝、中国対イランではホスト国の中国がイランを下して決勝に進出したため、7日の決勝で日本は中国と対戦することになります。

 それにしても今回のアジアカップは、ホスト国が反日意識の強い中国だからなのか、ここまでの前戦を通じて日本に対する不可解なジャッジが多いですね。前戦ヨルダン戦でも、明らかに日本のフリーキックであるはずの、相手ペナルティエリア内での相手ディフェンダーのチャージにもノーホイッスル、そして今回も遠藤に対する一発退場……。
 0―1の前半40分、日本はカウンターのチャンスを迎えていました。遠藤が中央でドリブル。守備に来たMFサルミーンをぎりぎりまで引きつけ、右にいたMF中村にパスを出したのですが、直後、遠藤の右こぶしがサルミーンのほおに軽く触れたのです。相手は一瞬の間を置き、顔をゆがめて大げさに倒れ込みました。しかし、主審はその演技に気付かず、遠藤に対して赤いカードを提示したのです。負けていれば、最大の敗因となったかもしれません。「あれはまったく故意じゃない。普通ならファウルにもならない」と代表で初のレッドカードを受けた遠藤は試合後に言葉を絞りだしていました。

 さらに、今回の大会では日本代表への「反日ブーイング」が続いており、決勝での日中戦は大きな混乱も予想されます。今日行われた日本対バーレーン戦でも、これまで試合が行われた重慶同様、日本選手のプレーや試合前の「君が代」斉唱に大ブーイング。勝利が決まると拍手の代わりに、ごみがグラウンドへ投げ込まれました。試合中のヤジはともかく、試合前の国旗掲揚や国歌斉唱に対するブーイング行為は、もはやスポーツ観戦マナーの範囲を逸脱しています。戦時中に旧日本軍に侵略された中国人の感情はわかりますが、スポーツと政治はまったく関係ありません。中国人サポーターには、対戦相手に対する「礼儀」をわきまえてもらい、両国にとって素晴らしい決勝戦にして欲しいものです。




 「マツダイラ」執筆停滞
2004年08月02日(月)

 「マツダイラ」の第9話の完成が大幅に遅れていまして、一部では「あまりにも話が壮大すぎて連載続行を断念したのではないか」とも囁かれていますが、とんでもありません!「マツダイラ」は僕のライフワークですから、何年かかろうとも最後まで書き上げます!

 ただし、僕が「マツダイラ」を書くときは、中途半端に今日はここまで、明日はここまでと書いていると全体的なディティールを崩してしまうので、書くと決めたときに1話分を一気に書き上げてしまうタイプなのですよ。だから良いアイディアが浮かんでも、とりあえずノートに書き留めたりはしますが、基本的には書き始めるまではじっくりとそのアイディアを熟成させておくのです。
 そしていざ書くときは「マツダイラ」以外のことは一切考えず、どっぷりと「マツダイラ」の世界に浸って、ラジオや音楽も一切かけず、無音の中で書き上げます。このところ仕事が予想以上に忙しくてなかなか「マツダイラ」を書き上げるための時間が取れない状況ですが、もうしばらく時間を下さいね。

 その代わり、今後は今まで以上に面白い展開になっていくことをお約束しましょう。自分で言うのも何ですが、まだ「マツダイラ」を読んだことのないという方、絶対ハマるから、騙されたと思って読んでおけ!





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