Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 ミハエル、ハイドフェルドに謝罪
2005年03月19日(土)

 今週末はF1第2戦マレーシアグランプリが開催中で、今日は予選1回目が行われましたが、これに先立ちドライバーたちはドライバー・ブリーフィングを開き、その中で開幕戦でのミハエル・シューマッハとニック・ハイドフェルドの接触事故のことが全ドライバーの間で話し合われたようです。その結果、最終的にはシューマッハがハイドフェルドに謝罪することになったようです。
 ドライバーは約30分に渡りシューマッハとハイドフェルドのアクシデントについて話し合い、その後の投票の結果、19対1でシューマッハがハイドフェルドに謝罪することになり、彼もそれを受け入れたそうです。そして全員の前でシューマッハは立ち上がり口頭で謝罪したようです。

 この騒動は開幕戦オーストラリアグランプリの決勝レース中にシューマッハとハイドフェルドが接触してしまったことに端を発したわけですが、毎度のことながら、両者の見解は異なるものでした。ハイドフェルドは、ミハエル・シューマッハと接触したためにレースをリタイアする羽目になりましたが、この接触について、レース後に彼はシューマッハに責任があると明言しています。
「僕の動きは正しいよ。ミハエルは明らかに最初のシケインの進入でライン取りをミスして、出口で失敗をしていた。そして僕は彼と並んで、ブレーキを遅らせたんだけど、彼は僕のスペースを消してきたんだ。そのために、彼は僕を芝へと追いやってしまったんだ。明らかにブレーキ不可能な場所で、彼はそんなことをしてきたんだ。」

 一方、シューマッハはこれはレーシングアクシデントであると主張していました。
「こうしたアクシデントには多くの意見があり、僕の意見としては今回のアクシデントは誰のせいにすべきでもないと思っている。ピットアウト後、彼が来ているのは知っていたし、当然自分のポジションを守っていたんだ。彼がミラーから消えてコーナーへと進入したところで、接触したのがわかった。アクシデントのビデオは見たよ。彼は芝にマシンを乗せていてコントロールが完全には出来ない状態だった。彼が僕をオーバーテイクしようとしたことを責めるつもりはない。ただ、僕のマシンは少しダメージをおったために、レースを続けることが出来なくなったんだ。」

 一応誤解を招かないよう初めに断っておきますが、僕はアンチ・フェラーリですがアンチ・シューマッハではないので、あくまで僕なりに公平な目で映像を見て判断したつもりです。その上で、やっぱり僕も、このシューマッハとハイドフェルドの接触に関しては、シューマッハに非があると思います。
 まず、シューマッハはピットアウトの直後であり、ハイドフェルドよりも燃料を多く積んでいるためマシンが重く、ペースはハイドフェルドの方が速かったことは間違いありません。しかしながら当然両者同一周回なので、いくらペースが劣るとはいえ、シューマッハがハイドフェルドに道を譲る必要は全くないわけですが、映像を見る限りでは、ハイドフェルドはコーナーのかなり手前でシューマッハのインに入っていましたからねえ。そこへ来てシューマッハが幅寄せしてきたわけですから、ハイドフェルドはグリーンゾーンにおしだされてしまったんですね。そうなると、当然そのままコーナーへ突入するわけですから、ハイドフェルドはどうすることもできませんよね。そしてハイドフェルドはそのままターンインしたシューマッハの横っ腹に接触……どう見てもシューマッハの過失であることは明らかですね。

 どうしてドライバーというものは、お互い自分の非を認めようとしないのでしょうかねえ。過去の例を見ても、明らかにお前が悪いだろう!と思えるようなケースでも、非を認めないことがほとんどですからねえ。僕の記憶では、ドライバー素直に自分の非を認めた例は、近年では2001年のブラジルグランプリで、トップ走行中のモントーヤ(当時ウィリアムズ)が周回遅れのヨス・フェルスタッペン(当時ミナルディ)に追突した際に、自分のブレーキのタイミングが早すぎたとフェルスタッペンが認め、自発的にモントーヤに謝罪した時ぐらいでしょうかね。

 それから、ミハエル・シューマッハに関していえば、若い頃はセナに無謀にも突っ込んでセナにこっぴどく叱られたり、94年最終戦ではヒルに当たり、97年には故意にビルヌーヴにぶつけたりといろいろ乱暴なことはしてきましたが、最近はレース自体では、マシンが速いせいかそれほど危険な行為はなかったんですけどねえ。今回のラフプレーは、ちょっとらしくないですな。やはり今年の開幕戦は予選から予想外の苦戦を強いられてしまい、焦りが出ているのでしょうか。この王者の焦りが、今後のチャンピオンシップ争いに、大きな影響を与えそうですね。



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 ミカ・ハッキネン、F1復帰直前だった!
2005年03月18日(金)

 98年、99年に2年連続でワールドチャンピオンに輝き、2001年をもって現役を引退したフィンランドの元F1ドライバー、ミカ・ハッキネンですが、昨年からウィリアムズのレギュラードライバーとしてF1に現役復帰するとか、年末にはマクラーレンのテストドライバーとして現場復帰するとか、様々な復帰説が流れましたね。で、結局彼はF1ではなく、ドイツツーリングカー選手権(DTM)で現役復帰することになったわけですが、実は何と!昨年ウィリアムズからレギュラードライバーとしてのオファーを受けていたことを認めるコメントをしていたのです!

 これは「ミカ・ハッキネン:リターン・オブ・チャンピオンシップ」という本の中で彼自身が明らかにしたもので、「2004年4月9日にウィリアムズ側から最初のアプローチがあったんだ。妻から、『誰からの電話だったの?』と言われたから、『フランク・ウィリアムズから来季に関するオファーだ』と答えたんだ。そのとき彼はモントーヤの代わりを探していて、僕にオファーしてきたようだ。2日後、僕はレースにはいつでも興味があるし、まだまだしたいと思っていることを語ったんだ。休暇は十分に長かったからね。」とコメントしています。
 しかし、その後ウィリアムズ側と接触した際には、本命のドライバーが他にいることに気がつき、その数日後にバトンのウィリアムズ入りが発表されたといいます。その後、BARなどとも接触したものの、バトン問題が解決するまではシートに空きはないと言われ、そしてF1復帰を諦めたということでした。

 つまり、ウィリアムズは昨シーズンの開幕前からファン・パブロ・モントーヤがチームを離脱することが決まっていたため、モントーヤに代わるドライバーを探していたというわけです。そこで4月の時点ではハッキネンに白羽の矢が立ったわけですが、その後実はBARのジェンソン・バトンが本命であるということがわかり、さらにバトンのウィリアウズ移籍に関してBARと契約上の問題で騒動に発展してしまい、ウィリアムズがバトンを獲得できなければハッキネンを起用するという考えだったようです。ところが、このバトン問題は裁判沙汰にまでなり長期化してしまい、さらにハッキネン自身も若手のバトンと天秤にかけられているということでプライドを傷つけられ、結局自らF1復帰を諦めたというわけですね。

 ちなみにウィリアムズは、結局バトンを獲得することができず、代わりにジャガー(現レッドブル)のマーク・ウェバーを起用することになりました。その後もう一人のドライバーであるラルフ・シューマッハもトヨタへ移籍することが決まり、ラルフの後任も探さなくてはならなくなったわけですが、この時点ではすでにハッキネンはDTMへの参戦を決めていたため、最終的にジョーダンのニック・ハイドフェルドを起用するに至ったのでした。

 僕の個人的な意見を言わせていただければ、そりゃあやっぱりミカ・ハッキネンにF1で現役復帰して欲しかったですが、ハッキネンはもうF1ドライバーとしては若くありませんし、3年もF1から離れているわけですから、体力的にもかなり衰えているだろうと言うことは想像に難くありません。一方ジェンソン・バトンはドライバーとしてはまだまだ若く、実力に関してもこれからもっともっと伸びることは間違いないでしょうから、ウィリアムズがハッキネンよりもバトンを優先したのは納得できますね。
 それに、ハッキネンがF1に復帰しても、思うような成績が残せずに惨めな結果に終わってしまうかもしれないと考えると、やはり2001年に余力を残したまま、惜しまれながらF1を去っていったその潔さを損なわず、いい印象のまま僕たちファンの記憶に残って欲しいと思いますからね。F1に復帰しなかったのは、長い目で見たら正解だったかもしれませんね。

 ただ、ハッキネン本人にしてみれば、一度はオファーをされたにもかかわらず、その後問い合わせてみたら「実は他に本命がいて、その結果次第だ」と言われてしまっては、ぬか喜びもいいところですな。本人はF1復帰に相当意欲的だったらしいですからねえ。



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 「それゆけ!マコ・ハッキネン」更新!
2005年03月17日(木)

●「それゆけ!マコ・ハッキネン」を更新

 「FORLULA1」のページで連載しているF1パロディ「それゆけ!マコ・ハッキネン」の最新第7集「必見!各国情勢特集」の巻をアップしました。前回の第6集をアップしたのが昨年の1月下旬ですから、約1年2ヶ月振りの新作と言うことになります。今回も以前Maxiさんのサイトの掲示板で連載していた分の集約版で書き下ろしではないですが、もう連載していた頃からだいぶ年月が経っていますから、連載当時に読んで下さっていた方々も、すっかり忘れているのではないでしょうか。

 今回は題名の通り、「それマコ」の舞台であるフォーミュラ・ワールドの各国々の情勢にスポットを当てています。前回の第6集でウィリアムズ王国の剣士ビルヌーヴが初王座に決まり、フォーミュラ・ワールドは新たな戦いの幕開けとなります。ですからその前に、各国がどういう情勢で新しいシーズンを迎えるのかというのを解説しているわけですね。
 まずは「それマコ」では一番人気のキャラ、ウィリアムズ王国のフランク国王が、初っぱなからかましてくれます。そしてウィリアムズ王国からマクラーレン銀河帝国へと移った名鍛冶屋ニューウェイ作による、マコとクルサードの新しい武器の強さも必見です!
 今回は新キャラとして、フェラーリ帝国の剣士アーバイン、フェラーリ帝国の実権を握るルカ大司教、そしてフェラーリ帝国の支配者エンツォ・フェラーリ皇帝などが登場します。どれも個性的なキャラばかりですので、きっと皆様にも楽しんでいただけると思います。

 BarM−NESTでは、皆様からのご意見・ご感想をお待ちしております。皆様、どうぞお気軽に書いてくださいね。



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 F1開幕戦、無事キャプチャー
2005年03月16日(水)

 今年からF1の録画をDVD録画に切り替えたわけですが、先々週に行われた開幕戦オーストラリアグランプリの録画に失敗してしまったというお話は以前しましたよね。で、幸いなことにスカパーではレースウィークの翌週にもう一度再放送してくれるので、先週末に無事開幕戦の映像をMacにキャプチャーすることに成功しました。
 ただし、Macのハードディスク内には保存してあるのですが、未だDVDに書き込む際のエンコードに6時間以上もかかってしまうという問題が解決していないため、DVDに書き込むという作業はまだしていない状態です。

 問題は、エンコード時間だけではありません。DVDーRの表記では4.7GB、時間にして約2時間の記録が可能であると書かれていますが、実際には圧縮しない状態では4.4GB弱、時間にして約90分しか記録できないと言うことが判明したからです。
 つまり、レース前のスタジオでの解説やレース終了後のスタジオに戻ってのレビューをカットし、現地映像だけを残した状態でなお90分以上ある場合は、さらにそこからいらない部分を編集でカットして90分以内に収めなければ、DVDに書き込むことができないと言うのが現状です。

 ということは、もし仮にレース展開が大荒れになってセーフティーカーが導入されたり、赤旗中断でレース再開までかなりの時間を要して放送時間が2時間を超えてしまったら……最悪の場合レースの前後だけでなく、レース中の映像にまで編集のはさみを入れなければ90分に収まらなくなってしまうと言うことになります。せっかくCMなしのフルラップでレースが見られるスカパーなのに、そのレースシーンを編集してしまっては、地上波と大して変わらなくなってしまいますよねえ。それに、どこを切っていいのやら……。

 そんなわけで、現状とりあえずMacのハードディスクの中にはストックしてある状態ですが、引き続き何とか圧縮する方法を見つけだそうと、必死で調査しているところです。圧縮することによって90分以上の映像を記録することが可能になれば、できれば現地映像だけでも、すべて残したいですからねえ。フォーメーションラップからレース終了まで、そしてその後のウィニングランから表彰台に登るまでの様子、さらには表彰台での国歌演奏からシャンパンファイト、そして最後のドライバーインタビューまで。映像的には特になくてもいいものでも、それが流れている間に今宮純、川井一仁両氏の豪華なコメントが入っているわけですからねえ。できることならそのコメントも含めて、すべて残したいです。

 しかし、そうやってまごまごしているうちに、今週末は第2戦マレーシアグランプリが待っていますからねえ。ハードの容量にも限界がありますから、とりあえず開幕戦オーストラリアグランプリの映像だけでもDVDに書き込んでハードから削除してしまわないと、今度はマレーシアを保存する容量がなくなってしまうことになります。

 あー……問題は山積みだ……。



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 S2000の車両クラス、また上がる
2005年03月15日(火)

 昨年「S2000ニュース」でも取り上げましたが、今年、自動車保険におけるS2000の車両クラスが、またも上がってしまいました。今年は僕も30才になったので、本来なら年齢条件で保険料が安くなるはずなのですが、それを踏まえても昨年よりも保険料がアップしてしまいました。

 ちなみに今年のS2000のクラスは、車両:9、対人:8、対物:6、傷害:8となっています。それぞれ9が最高なので、どれだけS2000の評価が悪いかと言うことがわかるかと思います。保険会社の方によると、S2000での事故そのものはそれほど多くないようなのですが、事故を起こしたときの死亡率と傷害率が高いと言うことでした。また、S2000というクルマ自体が一般車と違い出回っている台数が少ないため、クルマを購入した際に自動車メーカーから保険会社に支払われるお金も少ないので、どうしても保険料が高くなってしまうようです。つまり、S2000がサニーやカローラのように多く出回っているクルマだったら、自動車メーカーから支払われるお金も増え、さらには台数に対する事故件数の割合も減ってくるため事故率も減り、保険料も安くなると言うことですね。

 自動車保険の車両クラスというものは、毎年その車種での全国的な事故率の統計によって変動するので、もし来年S2000での事故率が減少すれば、当然車両ランクも下がるので保険料も安くなります。しかし、来年さらに事故率が増加するようであれば、保険料もさらに高くなってしまうということもありうるわけです。

 まあそんなわけで、今年の僕の自動車保険料は、対人、対物、人身傷害、搭乗者傷害などすべて付けて10万円にまでなってしまったわけですが、今お世話になっている保険事務所の方は、父も含めてもう長いお付き合いですし、この方は実際に事故が起こってしまったときの処理に関してはベテランですから、すべておまかせして間違いはないと信頼しています。だから今年も引き続き、ここにお世話になろうと思っています。
 最近テレビやラジオなどで「自動車保険を多く払いすぎていませんか?」などという触れ込みで保険料の無料見積りのCMなどが流れていますよね。そう言うところで見積もりを出して比べてみたら、もしかしたらもっと保険料が安くなるのかもしれません。しかし、保険会社によっては、真夜中に事故を起こしてしまった場合、すでに保険会社の業務が終了してしまっており、担当者と連絡が取れないなんてこともあり得るわけです。さらに自動車ディーラーを含む保険代理業者などを通じて、間接的に保険契約をした場合、当然こちら側は担当者の顔を知らないということになるわけですからね。
 その点、僕や父がお世話になっている保険事務所の方は長い付き合いで何度もお会いしてくる方ですし、携帯に連絡してくれれば24時間対応すると言って下さっているので、非常に頼もしいです。もし万が一事故を起こしてしまったときのことを考えると、やっぱり信頼できるところというのが安心だと思いますね。それに僕はこの保険事務所と長く契約しているので、長期契約割引は最高ですからねえ。

 保険というものは結局のところ、いかに保険料の安いところを選ぶかと言うことよりも、いかに信頼できるかということが、もっとも重要なのかもしれませんね。



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 DVD、記録容量の謎
2005年03月14日(月)

 DVD録画を行うためには、まずは通常、DVD−Rという記録用のDVDメディア、いわゆる「生DVD」ディスクを買ってくるわけですが、このDVD−Rのパッケージを見ると、記録可能な容量は4.7GBと表示されています。
 ところが、実際にMacを使ってDVDに映像を書き込もうとすると、4.7GBどころか4.4GB以下しか書き込むことができません。それはなぜか!

 DVDの記録単位はbyte(バイト)、MacやWindowsなどのPCの容量を表す単位も同じbyte(バイト)で表示されていますが、実はこの2者、桁の計算が違うんです。PCでは1024byte=1Kbyte(キロバイト)で計算しますが、DVDでは1000byte=1Kbyteで計算しているのです。これは、コンピュータは2進数ですべて計算しているからです。単位はbit(ビット)で、8bit=1byteになります。ですから2進数で扱うため1000でくくるより、2の10乗(1024)の方が都合がいいからです。ということはつまり、

■DVD(10進法)の場合
  1byte=1000Kbyte(キロバイト)
 1Kbyte=1000Mbyte(メガバイト)
 1Kbyte=1000Gbyte(ギガバイト)

■PC(16進法)の場合
  1byte=1024Kbyte(キロバイト)
 1Kbyte=1024Mbyte(メガバイト)
 1Kbyte=1024Gbyte(ギガバイト)

となるわけです。ですから、DVDの記録可能容量をbyteに換算しますと、

 4.7Gbyte × 1,000 × 1,000 × 1,000
 = 4,700,000,000byte

PC上の計算に換算しますと、

 4,700,000,000byte ÷ 1,024 ÷ 1,024 ÷ 1,024
 = 4.377216100・・・Gbyte

つまり、パソコンだと実際には約4.37GBほどしか記録できないというわけです。うーん、なんだかとても損した気分ですな。



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 DVD録画、更なる問題
2005年03月13日(日)

 えー、前回は映画などのDVDの中身はMPEGー2という圧縮ムービーファイルであることが判明しました。なので映像を取り込んで編集したものを保存するときに、初めからMPEG−2形式にして保存すれば、DVD書き込みの際に6時間以上もかかっていたエンコード作業が、短縮できるのではないかというお話をしました。
 ところが、昨夜映像編集ソフトで、早速編集したファイルをMPEGー2形式に保存しようと試みたところ、何と更なる問題が発覚してしまったのです。保存形式の中に、MPEGー2が存在していないのです!つまり、MPEGー2形式で保存できないということです。なぜなんでしょうか。もしかして、MPEGー2というのが、別の名前になっているのか?いや、「MPEG」という規格は世界共通の規格なので、わざわざ名前を変える必要がないから、それは考えられないし……。

 ネットでいろいろと調べてみると、どうやらWindowsだと、初めからMPEGー2形式で映像を取り込んだり、編集した映像をMPEGー2形式で保存できるソフトがあるらしいのですが、Mac版だとどこにも見あたらないんですよね。いえ、一応MPEGー2に書き出しできるプロフェッショナル用のソフトは充実しているのですが、なんとも高価なんですよ。

 やれやれ……一難去ってまた一難ですよ。やっぱり時間をかけて確実にDVDに焼き込むしかないんでしょうかねえ。でもそれだと、2時間を超えるものはDVDに書き込むことができないと言うことになってしまいます。いずれにしても、F1開幕に合わせてあわただしく機材を買いそろえたはいいですが、DVD録画に関する知識が不十分のまま買いそろえてしまったので、準備不足のままここまで来てしまったと言うことですね。



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 DVD作成時間短縮の突破口
2005年03月12日(土)

 昨日のVoiceでは、ムービーファイルをDVDに書き込む際のエンコード(圧縮)作業に6時間もかかってしまうと言うお話をしましたが、何とかこの6時間もかかってしまうエンコード時間を短縮できないものかと、DVDの構造について、いろいろと調べてみました。
 MacやWindowsなどのPCでDVDの中身を見てみると、「VIDEO_TS」フォルダと「AUDIO_TS」フォルダという2つのフォルダが入っており、「AUDIO_TS」フォルダには何も入っておらず、「VIDEO_TS」フォルダの中身は「IFO」「VOB」「BUP」という3種類のファイルで構成されています。この3種類のファイルはいったい何なのかと言いますと、

【VOB】VideoObject
     映像/音声/字幕のデータを保存。

【IFO】Infomation
     VOBファイルの映像や音声を制御する為の情報を保存。

【BUP】BackUp
     IFOファイルのバックアップ。

であることがわかりました。また、市販されているほとんどのDVDは「VTS_01_1.VOB」(タイトル1)に本編が、「VTS_02_0.VOB」(タイトル2)以降に特典映像等が収録されているようです。ということは、この「VOB」というファイルがいったい何なのかということがわかれば、エンコード時間を短縮する手がかりになるのではないかというわけですね。

 試しに映画のDVDを開き、VOBファイルの1つを「WMP」や「QTP」などのムービー再生ソフトにドラッグしてみると、何とムービーが再生できてしまったではありませんか!ということは、「VOB」という拡張子はDVD形式だけの便宜上のもので、実際は別のムービーファイルであると言うことは間違いありません。そこで今度はこのVOBを解析してみたところ、何とこのVOB、実際は「MPEG−2」ファイルであることが判明しました。

 「MPEG−2」だったのか!

 「MPEG(エムペグ)」とは動画の圧縮方式の一つで、インターネットなどで使用されている圧縮画像形式「JPEG(ジェイペグ)」の動画版だと考えていただければわかりやすいかと思います。つまり、「MPEG」とは「JPEG」同様、保存する際に「圧縮≦画質」の度合いを選択することができ、それにより低圧縮で画質をほとんど落とさないようにするか、画質をかなり落としてでもデータ容量を下げるために高圧縮にするかを調節することができるというわけです。また「MPEG」は、動画の中の動く部分だけを検出して保存するなどして圧縮しているため、他のムービー形式と比べても、ある程度の画質を保ったままデータ容量を下げることができるため、特にインターネット上でのデータやりとりで広く使われている形式です。
 で、DVDの中に入っていたVOBは「MPEG−2」だったわけですが、「MPEG」には現在「MPEG−1」から「MPEG−4」まで各規定が定められており、「MPEG−1」はVTR並み、「MPEG−2」はハイビジョン並みの再生品質を持っています。

 ということはつまり、皆さん思い出してください。一昨日のVoiceで、まず映像をMacに取り込み、取り込んだ画像を編集してムービーファイルとして書き出しましたよね。このムービー書き出しの時に、今まではどの形式で書き出せばいいのかわからなかったので、とりあえず高画質の「QuickTime」形式に書き出していたのですが、ここで初めから圧縮ファイルである「MPEG−2」形式で書き出しておけば、いざそのファイルをDVD−Rに書き込む際に、エンコード作業の必要がなくなり、そのまま直で書き込みができるようになるのではないでしょうか?また、その「MPEG−2」の圧縮の度合いによっては、2時間を超えるムービーももしかしたら1枚のDVDに収まるようになるのでは?

 とりあえず現段階では机上論でしかないですが、これは試してみる価値がありそうですな!DVD作成に希望の光が差し込んできましたぞ!



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 DVD作成に6時間以上も……
2005年03月11日(金)

(昨日の続き)
 昨日のVoiceではDVDを作成するための映像の取り込み、編集作業、そしてムービーファイルの書き出しまでをお話ししましたが、あとはDVDに焼くだけで完成!……といいたいところなのですが、何とそのDVDに焼くという最終工程に、6時間以上もかかってしまいました……。

 一般的な一層式のDVD−Rディスク、いわゆる「生DVD」とでも言いましょうか、この容量はパッケージ表示では4.7GB(1GB=1024MB)、時間にして120分のデータを収録することが可能とされているのですが、昨日のVoiceでお話しした、編集して書き出されたムービーファイルの容量は約23GBもあり、これをDVDレコーダーでDVDに焼き付けるためには、まずファイルのエンコード(圧縮)が必要となります。そのエンコードに6時間以上もかかってしまうのです!ちなみにDVDーRは6倍速とか8倍速とか、倍速での記録ができるのですが、エンコードの作業はDVD−Rに実際に書き込む前の段階なので、この倍速はまったく関係ありません。
 しかも4.7GBまで収録できるはずが、実際には4.4GBまでしか入らず、時間も120分どころか、100分程度までしか収録できないことがわかりました。これじゃ2時間番組も収録できないし、全然使えないじゃん……と独り嘆いてます。

 うーん、どういうことなんでしょうかねえ。たぶんデッキ型のDVDレコーダーだったら、放送されている番組を録画しながらDVDに焼いていくこともできるはずですから、ムービーファイルを書き出す時点で実際にDVDに収まるファイル形式で書き出せば、エンコードの必要もないはずですし、ちゃんと120分ぐらいまでは収録できるはずなんですけどねえ。
 ただ、いろいろ調べてみたのですが、ムービーファイルに書き出すときに、どの型式で書き出せばいいのかさっぱりわからないんですよねえ……。たぶん圧縮によっては120分以上の映像も収録できるはずなのですが。

 どなたか、DVD作成に詳しい方いらっしゃいませんか?DVD1枚作るのに、毎回6時間以上もかかっていたら、今まで録り貯めたF1ビデオをすべてDVD化するのに、いったい何年かかることやら……。



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 DVD作成用の編集作業
2005年03月10日(木)

 MacによるDVD録画を導入したので、今まで録り貯めたF1ビデオの中から、まず手始めに昨シーズンの開幕戦をDVD化しようと思い、さっそくAVーDVコンバーターでMacの外付けハードに取り込んでみました。昨シーズンのF1ビデオは、すべて1本に予選から決勝まで収めたかったため3倍速で録画されているので、画質は当然落ちているんですが、それでもMacにはその画質をほぼ保ったまま取り込むことができました。しかし、DVDには決勝レースだけを残せばいいかなと思い、予選は取り込みませんでした。

 その後、DVDには分数にして120分しか入れることができないので、120分を超える場合は編集して120分以下に縮める作業です。この編集作業はMacのビデオ編集ソフトを使えばいとも簡単にできてしまい、デジタルなので切れ目もまったくわからず、ただ切って繋げるだけでなく、フェードイン、クロスフェード、フェードアウト、スクロールなどといった様々なトラディションの他、あらゆるフィルターをかけたり映像補正を施すことができます。
 まあ今回のF1の場合、別に凝った編集をする必要はないので、とりあえずTスクウェアのオープニングとスタジオでの前置きをカットし、いきなりFIAのアイキャッチから始まるようにしました。そのままFIAによる公式のスターティンググリッドとサーキットのインフォメーション表示まで残し、その後は実況や解説の言葉がちょうど途切れるところを狙って、そこからフォーメーションラップまで一気にカットしました。フォーメーションラップで何かハプニングがあればそれも残そうかと思ったのですが、特に何事もなかったので、全車グリッドに就きスタートシグナルを待つだけの場面まで切ってしまいました。
 その後はレース終了まで編集せずに残し、レース終了後のウィニングランからFIAによるリザルト表示までカットし、さらに3位までのドライバーが表彰台に向かうまでの様子から国歌演奏が終わるまでをカットしました。あとは適当に表彰台の様子を残し、きりのいいところでレース後のインタビューまでカット、インタビューが終わると現地映像は終了するので、その後のスタジオに戻っての解説もカットして終了です。

 編集作業が終わったら、次はこの編集した状態のものをムービーファイルに書き出す作業です。この作業は「書き出し」ボタンを押してしまえば、あとはMacが勝手に書き出してくれるので基本的には待つだけなのですが、実はこの作業に2時間以上もかかってしまいます。で、書き出している間他の作業(例えばネットサーフィンとかメールチェックとか)もできるのですが、当然書き出し時間はさらに長くなってしまいます。

 う〜む、デッキ型のDVDレコーダーなら録画からDVD作成までリアルタイムでできてしまうらしいですが、MacでのDVD制作には時間がかかります……。

(つづく)



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