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■ F1サンマリノグランプリ予選・決勝
2005年04月24日(日)
今回のグランプリは、午前に行われた予選2回目と午後の決勝で、2度驚かされてしまいました。まず午前に行われた予選2回目ですが、昨日の1回目の予選でキミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)、フェルナンド・アロンソ(ルノー)についで3番手につけたミハエル・シューマッハ(フェラーリ)が、フェラーリの本拠地でしかも得意であるはずなのに珍しい凡ミスをして、何と14番手に沈んでしまいましたな。ザウバーのフェリペ・マッサがエンジン交換のペナルティで予選順位から10番手降格となり決勝は13番手からのスタートとなりましたが、それにしてもシューマッハのあのミスは意外でした。
そして午後にスタートした決勝。ポールポジションからスタートしたライコネンが序盤は2位アロンソを引き離してレースをリードしますが、そのライコネンがまさかのマシントラブルでリタイヤ。その後アロンソがトップに立ちレースを引っぱっていきます。 ところが、レース序盤はこの抜きにくいイモラサーキットの特性で13位からなかなか順位を上げられなかったシューマッハが、前につかえているマシンがピットインして視界がクリアになった途端、ライバル車よりも2秒も速いペースで猛追を始め、レース終盤にはジェンソン・バトン(BAR・ホンダ)を抜いて2位浮上、その後さらにペースを上げてあっという間にトップをゆくアロンソの背後まで追いついてしまいました。 レースはそのままアロンソとシューマッハの激しいデッドヒートへと突入し、2秒以上速いシューマッハに対してアロンソはあえてペースを落としてシューマッハの抑え込みに徹し、抜きにくいサーキットで最後までミスすることなくシューマッハを抑えきり辛くも勝利を手にしました。
しかし……2秒以上も速く走られたら、もはやフェラーリだけまったく別のカテゴリーのようですな。もしシューマッハが予選で失敗していなければ、おそらくシューマッハは今回、全車周回遅れにして勝利していたことでしょう。そして今回は辛くもアロンソが勝ちましたが、今後はまた昨シーズンのようにシューマッハの独走が始まり、最終的には以前僕が書いたように、やっぱりシューマッハがチャンピオンになってしまうんでしょうなあ。
さて、今回フェラーリだけが圧倒的に速かったというのも、僕的にはしらけムードです。もちろんアロンソが最後までシューマッハを抑えきって、さらに素晴らしいバトルを見せてくれたので今回のレースに限っては面白かったですが、そもそもフェラーリは自社サーキットが無駄になるという理由だけで、フェラーリだけが他の9チームが合意したテスト制限を無視して身勝手なテストを続けていますからねえ。これでは全然対等ではないですよね。明らかに不当なことです。こんなことを続けていたなら、スポーツとしてのF1は成り立たなくなるでしょうね。
9チーム側が「30日案」を主張したのに対し、フェラーリは独自に「15000キロ案」を提示し、両者の歩み寄りは得られていないままシーズンに入っています。しかしフェラーリはこのサンマリノ前だけでもすでに7000キロは走ったとされ、今のペースでフェラーリがテストを続けていけばシーズン中に15000キロを超えるのは明白です。さらに驚くべきことに、これについて最近ロス・ブラウン(フェラーリ・テクニカル・ディレクター)は「タイヤテストとマシン開発テストとは別」と身勝手な主張をし始めています。
あー……フェラーリ撤退してくれないかなあ……。
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