Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 F1スペイングランプリ、ライコネン優勝!
2005年05月08日(日)

 スペイン、バルセロナサーキットで行われたF1第5戦スペイングランプリは、マクラーレン・メルセデスのキミ・ライコネンがポールポジションから圧倒的な速さで2位フェルナンド・アロンソ(ルノー)との差を広げ、一度もトップを明け渡すことなくそのままチェッカーを受け、今季初優勝、通算3勝目をマークしました。
 一方、前回サンマリノグランプリで驚異的なスピードを見せつけてアロンソと激しいバトルを繰り広げたミハエル・シューマッハ(フェラーリ)は、このスペインで初優勝をものにするかと思われましたが、予選から振るわず、決勝では2度にわたるタイヤのパンクで今季3度目のリタイヤを喫してしまいました。
 ヤルノ・トゥルーリ、ラルフ・シューマッハのトヨタコンビは3位、4位でフィニッシュしコンストラクターズ2位を維持しています。以下フィジケラ、ウェバー、モントーヤ、クルサードまでが入賞し、もう1台のフェラーリ、バリチェロは9位に終わりフェラーリはノーポイントに終わりました。

 いや〜しかし今回のキミは速かった!前回もポールポジションからスタートし、マシントラブルでリタイヤするまでは2位アロンソを引き離しており、マクラーレンも速くなってきたかなとは思っていましたが、まさかここまで速くなっていたとは……。前回のレースの続きが、今回のレース結果だったんですねえ。それを考えると、前回も速さだけなら十分優勝できるだけのものを持っていたわけですね。

 ここバルセロナはマクラーレンにとっては最も得意とするコースで、かのミカ・ハッキネンもこのコースでは確信的な強さを誇っていました。彼がタイトルを獲得した98、99年はここできっちりと勝ち、シーズン序盤に出遅れた2000年も、得意のスペインで勝利を挙げて復調のきっかけを作りました。
 そしてミカファンにとっては何とも印象的だったのが2001年、レース終盤にトラブルを抱えていた2位ミハエル・シューマッハを置き去りにして独走態勢を築いていたハッキネンは、最終ラップ、それもあとほんの数コーナーでゴールという場面で突然エンジントラブルにより失速してしまい、劇的なリタイヤをしてしまったというレースでした。
 あのレースは結果的にハッキネンはリタイヤに終わりましたが、終始ハッキネンのレースだったことは言うまでもなく、逆転勝利を飾ったシューマッハはもちろん、観客の誰もがハッキネンのレースを頌えました。レース後シューマッハと抱き合っていたハッキネンの顔も、実に晴れ晴れとしたものでした。信頼性不足が深刻だったマクラーレンを象徴するレースでしたね。

 そんなわけでスペイングランプリはマクラーレンにとっては非常に縁起のいいサーキットであるわけですが、そのスペインで同じフィンランド人の、ハッキネンの正当な後継者とも言うべきキミ・ライコネンが勝利したというのは、何だか感慨深いものがありますね。ハッキネンも2000年はここからタイトル争いに加わっていきましたから、ライコネンもそのときと同じように、現在首位をひた走るアロンソを追いかけて欲しいものです。ただ、ハッキネンは2000年のアメリカグランプリでエンジントラブルに見舞われ、事実上タイトルが絶望的になってしまいましたが、今年はそんなことにはならぬよう、最終戦までタイトルを争って欲しいものです。

 それにしても、キミってまだ3勝目だったんですね。もっと勝っているのかと……。

 さて、もう一人気になるのは何と言ってもシューマッハ、彼もここスペインは2001年から昨年まで4連勝、ベネトン時代にも94、95年と連勝しており通算6勝もしている得意のコースだったわけですが、今回はタイヤのマッチングに問題がったようで予選から全く振るいませんでしたね。
 どのみちシューマッハとフェラーリは心配しなくてもそのうち戦闘力を取り戻し、あっという間にタイトル争いに舞い戻ってくるとは思いますが、ここまでまともにレースができない状況というのは非常に珍しいですね。僕としてはシューマッハには最後までバトルを演じてもらい、その中で若い世代がシューマッハに挑んでいくという姿を見たいのですが、どうも今年のフェラーリは空回りが続いていますね。

 次戦モナコグランプリはシューマッハが最も得意とするサーキットであり、またルノーも得意とするサーキット。テクニックのシューマッハが勝るか、マシンの相性がいいルノーが勝つか、はたまた全く予想だにしなかった大番狂わせが待っているのか、待ち遠しいですねえ。



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 チーズフォンデュの覚え書き
2005年05月07日(土)

【材料】フォンデュ鍋約1個分
・グリエールチーズ    250g
・エメンタールチーズ   250g
 (チーズは全部で500gになるようにする)
・コーンスターチ     大さじ1
・辛口白ワイン      250cc
・にんにく        1かけ
・キルシュ(チェリー酒) 大さじ1
・ナツメグ        少々
・バゲット        1本


【作り方】
1.チーズをすりおろすか細かく刻み、コーンスターチを全体にまぶしておく。
2.鍋の内側ににんにくの切り口をすりつけ、白ワインを入れ火にかける。
3.ワインが温まってきたら、チーズを少しづつ入れ、ゆっくり溶かしていく。
4.チーズがすべてよく溶けたら火を弱め、キルシュ・ナツメグを加える。
5.一口サイズにカットしたパンをフォークにさし、チーズをからめ食べる。

【注意点】
・コーンスターチは熱いものに入れるとだまになってしまうのでしない。
・チーズがとけにくくなるのでワインは決して沸騰させない。
・チーズに塩気があるので基本的に塩・こしょうはいらない。

【その他の具】
・じゃがいも
・にんじん
・カリフラワー
・アスパラガス
・ベビーコーン
・プチトマト
・ホタテ
・海老
・リンゴ
・バナナ
 (下ゆでが必要なものはあらかじめ火を通し、適当な大きさにカットしておく)



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 ミカ・ハッキネン、健在!
2005年05月06日(金)

 昨日はとても残念なお話をしなくてはなりませんでしたが、今日のVoiceは嬉しいお話ですぞ!(少なくとも僕にとっては……)

 98、99年のF1チャンピオンで、その後もまだまだ勝てるだけの実力を残していながら、2001年シーズンをもってファンに惜しまれつつ、あまりにも潔くF1から去ってしまったミカ・ハッキネン。しかし、彼は今シーズンからドイツツーリングカー選手権(DTM)のドライバーとして現役復帰し、4月17日に行われた開幕戦ホッケンハイムでは、うっかりピットレーンでスピード違反を犯してペナルティを受けるというおっちょこちょいな一面も見せつつ、何とか復帰戦を8位入賞という結果で終えることができました。

 そして何と!5月1日に行われた第2戦ユーロスピードウェイ・ラウジッツで早くも3位表彰台に登り、レーサーとしての健在振りをアピールしてくれました!レースはメルセデスのゲイリー・パフェットがスーパーポールから優勝を飾り、パフェットから4秒遅れの2位となったのはアウディのトム・クリステンセン、そしてそのわずか2秒差で、メルセデスに乗るミカ・ハッキネンが3位に入りました!大型ルーキーとして注目を浴びていたハッキネンは「最高のレースだったよ。最初のピットストップで幾分タイムをロスしたけれど、最終的には、DTM2戦目にして表彰台に立つことができ、嬉しくてたまらない」とコメントしました。
 この結果パフェットがランキングトップに立ち、2位は開幕戦ウイナーのメルセデスのアレジとなり、ハッキネンは7ポイントで現在ランキング5位につけています。

 ハッキネンは開幕戦ホッケンハイムでも、ペナルティさえなければ2位表彰台は堅かったと言われているようなので、F1では初勝利までに実に長い年月を費やしましたが、DTMでの初勝利はそう先の話ではないかもしれませんね。もしかしたらデビューシーズンからタイトル争いをする可能性も……。今年のDTMは目が離せません!



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 F1、BARに2戦出場停止処分!
2005年05月05日(木)

 先日BAR・ホンダの「隠しタンク」による不正問題を書きましたが、今日、ついにその最終結論が出されましたね。FIAの国際控訴審裁判は、BARチームに対し「サンマリノグランプリの失格」と「2レース出場停止」という処分を下しました。処分は今回の違反対象となったジェンソン・バトン(3位)だけでなく佐藤琢磨(5位)にも適用されます。ただしサンマリノグランプリの結果自体に変更はないそうです。これによりBARは、今週末に行われる第5戦スペイングランプリと第6戦モナコグランプリに出場することができなくなりました。

 なお、1年間の「謹慎期間」も付加されており、出場停止処分を受けてから1年の間にもし再犯があった場合には、さらに6ヶ月の出場停止処分が追加されることになるようです。

 さてさて、今回のこの裁定ですが、琢磨ファン、ホンダファンの僕としては非常に残念な結果ではありますが、まあ、違反は違反ですから、仕方がない結果、そして極めて妥当な処分だったと言うべきでしょう。FIAが求めていた「今シーズンの残りの全レース除外」はちょっと厳しすぎるのではと思いましたが、公平な目で判断すれば、不正を犯したBARはそれ相応のペナルティを受けるべきですし、FIAとしてもBARを本当に完全にシーズンから除外してしまったら、残りすべてのレースを18台で開催しなくてはならないわけですから興行的にマイナスになるのは必至ですし、両者にとって一番いい落としどころだったのではないでしょうか。

 今回の件でBARは何が悪かったのかもう一度おさらいしますと、まず事の発端であった、「レース後の車検でバトンのマシンの最低重量が規定より少なかった」のが、まずレギュレーションに違反していますね。このことだけならバトンだけに何らかのペナルティを与えれば事は済みます。
 しかし、問題はこのバトンのマシンの違反によって発覚した「隠しタンク」の存在です。ですから、今回の裁定のうちの前戦サンマリノグランプリの失格は、規定最低重量違反を犯したマシンに乗っていたバトンだけでなく、それと全く同じ構造のマシンに乗る琢磨にも適用されたというわけです。至極当然のことですな。
 BARはこの隠しタンクの存在を認めた上で、「もう一つのタンクはいわば車体の一部であり、レース中はいかなる時も規定最低重量を下回ることはなかった」と主張していますが、そもそも燃料タンクが単一ではないということが、すでに今シーズンのテクニカルレギュレーションに違反しています。つまり、第2のタンクが存在するという時点で、BARは有罪と言うことになるわけですね。

 BARが悪意を持って、この隠しタンクを使ってレース中の規定最低重量を欺いてアドバンテージを得ようとしたかどうかは定かではありませんし、我々は知るよしもありません。しかし、サンマリノグランプリ後に車検を担当したスチュワードは、ジェンソン・バトンのマシンのバルクヘッドの裏に、フュエルチャンバーと呼ばれるものが隠されているのを発見しました。このチャンバーの存在は、燃料をバラストとして使用していることを隠そうとする意図を感じさせるものであり、さらに、燃料をバラストとして使っていたと考えると、給油の直前には規定重量を下回る状態で走行していた可能性も十分にあるとみられます。

 F1はスポーツですから、ルールがある以上はルールに従うのが当たり前のこと。それを違反したBARは、罰せられて当然であると言えます。何でBARはこんな事をしてしまったのでしょうか。そのことが一番残念ですね。ドライバーが可愛そうです。それに、やっぱりBARというかホンダには、F1においてスポーツ精神に背くようなアンフェアなことはして欲しくないのです。応援するチームだからこそ、ホンダは健全であって欲しいと願っています。

 ……ま、公平な目で見れば、僕の見解はこんなものですね。ただ、純粋にファンの心情としては、やはりF1はヨーロッパの文化、ホンダやトヨタはいじめられる運命にあるんだなあとつくづく思います。FIAはBARのボロを見つけるチャンスを以前からうかがっていたように思います。しかしサンマリノ以前の3戦は、いずれもBARが完走できなかったために、BARのマシンを調べることができなかったわけですね。つまり、サンマリノでバトンが表彰台に登ったことで、FIAとしてはようやくBARのマシンを徹底的に調べる機会が巡ってきたというわけです。

 しかし、きっと今回の不正を働いていたのがフェラーリだったら、FIAはまったくとがめることはなかったでしょうね。フェラーリやフェラーリファンがF1の興行収益に及ぼす影響は測りしれませんからねえ。だって考えてもご覧なさい、フェラーリのためにイタリアで2回グランプリを開催したいがために、イタリアグランプリの他にサンマリノグランプリがあるんですから……。

 それにしても、ほんと残念な結果です。せっかくBARはサンマリノで好調さを取り戻し、その後のテストではマシン改良が功を奏してコースレコードを叩き出し、しかも今週末はBARが得意とするスペイングランプリだったのにねえ。自業自得と言われればそれまでなんですけどね……。



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 ドラマ「エンジン」を観る
2005年05月04日(水)

 今日は仕事から帰ってきた後、ビデオに録画されているドラマ「エンジン」の第1話を観ました。このドラマは、以前Voiceでも紹介しましたが、現在放送中のフジテレビの月9ドラマで、SMAPの木村拓哉が海外F3000の元レーサーという役を演じるということで、僕も興味を持っていました。

 で、ようやくその第1話を観ることができたのですが、キムタク主演のドラマは脇を固める俳優陣も豪華な面々が集うのが通例なので、「エンジン」もキムタク以外の俳優陣も気になっていました。やはり予想通り共演者は、主役を張れるクラスの俳優が揃っていました。
 ヒロインは小雪で、以下堺雅人、松下由樹、高島礼子、岡本綾がおり、さらにキムタク演じるレーサー神崎次郎の父親役に原田芳雄、次郎がかつて所属していた国内F3チームの監督に泉谷しげるといった顔ぶれです。
 ちなみにこのドラマはレースもののドラマと言うよりは、次郎の父親が経営する子供福祉施設の子どもたちと木村拓哉の交流を描いたホームドラマになるため、ほかにもたくさんの子役が登場します。その数は2歳から18歳までの12人。

 さらにスタッフ陣も、脚本に「GOOD LUCK!」「白い巨塔」の井上由美子、演出に「白い巨塔」「ラストクリスマス」の西谷弘、「僕と彼女と彼女の生きる道」の平野眞、企画に「白い巨塔」「救命病棟24時」の和田行、プロデューサーに「プライド」の牧野正など、豪華な顔ぶれが揃っています。

 さて、ドラマの内容ですが、第1話は、海外のF3000チームに所属していた次郎がトラブルを起こしてチームをクビになり、失意の帰国をして父親の経営する子供福祉施設に居候するという展開でした。その冒頭に登場した、実際にフォーミュラマシンに乗り込んだ次郎が、チームメイトとコース上で激しいバトルを繰り広げるシーンはなかなか迫力もあり、さらに今年のF1開幕戦マレーシアグランプリでロケを行なったシーンもチラリと登場したりと、結構楽しめました。

 キムタクの演技は相変わらず他のドラマと同じような演技で、やっぱりコイツは役を演じ分けられないなあとは思いましたが、今回は「GOOD LUCK!」の「ぶっちゃけ」、「プライド」の「Maybe?」などのような意味不明な決めセリフもなく、まあキャラクター的にも合っているので、特に違和感もなく観ることができます。

 ストーリー自体は、なかなか面白いと思いましたよ。元々「キムタクがレーサーの役を演じる」というだけで、内容はホームドラマになるとは聞いていたので、第1話を観る限りは今後も期待できると思います。それに、ホームドラマとは言ってもキムタク演じる次郎はまだレーサーを続けることを模索しているので、今後もレースシーンなどが登場するのではないかと思っています。
 今のところキムタクのドラマではパイロット役を演じた「GOOD LUCK!」の方が好きですが、アイスホッケーの選手を演じた「プライド」よりはよっぽど面白いと思います。

 まあ、まだ第1話ですから何とも言えませんけどね……。



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 近所のショットバーで飲む
2005年05月03日(火)

 夜、なかなか店を開けてくれない近所のショットバーが珍しく開いていたので、顔を出してきました。ここは小さなバーでカウンター席が7席しかないお店なのですが、マスターが関西人の気さくな方で、年齢も僕とそれほど離れていないので、とてもアットホームな雰囲気でお酒を楽しむことができます。しかも家のすぐ近所で美味しいマティーニを飲むことができるので、僕はこの店をとても気に入っているのです。昔から夢だったんですよね〜!ドラマみたいな、マスターと知り合いの行きつけのショットバーがある生活って。しかもお値段はかなりリーズナブルなんですよ。ほんとにたまにしか店を開けてくれないのが難点ですが……。

 今夜は常連さんのKoさんが1人来ていて、最初のうちはその方と楽しくお酒を楽しんでいたのですが、その後さらに常連さんでお酒はめっぽう強いKeさんが来て、この方がとっても過激で面白い方なので、さらに盛り上がりました。

 おかげで明日も仕事があるので今夜はちょっとだけと思っていたのに、気がつけばマティーニに始まり、ジントニック、ジンライム、バイオレットフィズ、テキーラ、ブラッディ・サム、ジンロックと7杯も飲んでしまいました。しかし、とっても楽しくて美味しいお酒でした。やっぱりここで常連さんやマスターと熱く語り合いながら飲むお酒は美味い!



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 「ハウルの動く城」を観る
2005年05月02日(月)

 昨日は1994年に亡くなったF1界の英雄アイルトン・セナの命日でしたね。セナの詳しい戦績などは2002年5月1日付けのVoiceに書かれていますので、興味のある方は読んで下さいね。

 さて、今日は時間があったので映画館へ行き、宮崎駿監督の最新作「ハウルの動く城」を観に行ってきました。実は宮崎映画を劇場で観るのは、今回が初めてです。しかしもう公開終了が間近なので1日1回しか上映されておらず、ちょうど観ることができて良かったです。おかげで席もめちゃくちゃ空いていました。

 で、内容に関してはネタバレになってしまうので詳しくは書きませんが、僕的には宮崎映画の中では「天空の城ラピュタ」「風の谷のナウシカ」に次いで3番目に好きな作品ですね。やはり僕は男の子なので「ラピュタ」のようなわくわくするような冒険活劇が好きなのですが、「ハウル」はその「ラピュタ」以来久々の男の子が主人公の作品だったし、内容的にもとてもわかりやすく、面白かったと思います。
 日本映画の記録を塗り替えた「もののけ姫」や「千と千尋の神隠し」も面白かったのですが、僕的にはこの2作品に反映されている宮崎監督独特の特殊な世界観や哲学が難解で、1回観ただけでは完全に理解しきれないので、今のところは「ハウル」よりは評価は下です。

 さて、「ハウルの動く城」では、主人公の魔法使いハウル役にSMAPの木村拓哉、ヒロインの少女ソフィ(荒地の魔女の呪いで90歳の老婆にされてしまう)役に女優・倍賞千恵子、荒地の魔女役に俳優・美輪明宏と実に豪華な声優陣が顔を揃えて話題になりましたね。

 まずハウルのキムタクですが、さすがにドラマなどで見せるようなキザな印象はなく、強大な魔力を持ちながら王宮の招請に応じず毎日を無為に生きている美少年を、よく演じていたと思いました。キャラクター(容姿や性格など)とのギャップもなく、ハマっていると思いました。

 次にソフィの倍賞千恵子ですが、このソフィというキャラクターは元々帽子屋で働く若い娘だったのですが、先程も述べたように、呪いによって90歳に変えられてしまいます。で、90歳になってしまったソフィはやはりベテラン女優!と思わせる演技ぶりでしたが、さすがに少女の声は無理があるように思えました。いえね、そりゃ上手いんですけどね、でもやっぱりその声には少女の若々しさがなく、倍賞千恵子の年齢を感じさせてしまいます。どうしても顔と声、それにしゃべり方に違和感を感じてしまいます。
 ただ、ソフィは映画の序盤ですぐに老婆にされてしまいますので、それ以後は全く違和感を感じることなく観ることができました。老婆になってしまった時の演技の変わり様は、まるで声優を変えたんじゃないかと思ってしまうほど見事なものでしたぞ。

 荒地の魔女の美輪明宏は、もう非の打ち所がないくらいハマり役でした。怪しさと言い見た目と言い、荒地の魔女のキャラクターそのものでしたね。

 他に「ハウルの動く城」のマスコットキャラ的存在(「となりのトトロ」で言うところの真っ黒クロスケ)である、動く城の暖炉に住む火の悪魔カルシファーというキャラクターがいるのですが、この役はきわもの系のキャラクターではお馴染みの我修院達也(元・若人あきら)が演じています。彼もおちゃめで人なつっこくかわいらしいカルシファーのキャラクターにピッタリで、僕的にはかなり気に入りました。

 でも、僕がこの映画で最も気に入ったキャラクターは、ハウルの弟子の少年マルクルと、謎の老犬ヒンですな。マルクルの「待たれよ」というセリフとヒンのちょこまかとした動きがとても可愛くて良かったです。で、このヒンはその名の通り、息を切らして「……ヒン……ヒン……」と鳴くぐらいしかセリフがないんですが、この声を演じているのって、原田大二郎だったんですねえ……。別にそんなベテラン俳優を使わなくても良かったような気がするのですが……。でもいい味出していましたぞ!

 もう間もなく公開も終わってしまいますね。まだ観ていない方、あなたが守りたい人と一緒に、観に行ってみてはいかがですか?



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 チーズフォンデュセットを買う
2005年05月01日(日)

 今日の話ではないのですが、先日、静岡市にある「CASA」という日用雑貨のお店でチーズフォンデュセットを買ってきました。以前は人から借りていたチーズフォンデュセットが長い間僕の家に置いてあったので何度か作って、うちでの飲み会などでもてなしたりしていたものですが、そのセットはもうずいぶん前に返してしまったので、また欲しいなとは思っていたんです。先日ちょうど街へ出る用事があったので探してみたら、イタリア製の本格的なものが安く売っていたので、迷わず買ってしまいました。

 ところで皆さん、チーズフォンデュってご存じですよね?

 一応説明いたしますと、チーズフォンデュとはアルコールランプなどで下から熱せられた厚底の鍋の中でとろとろと溶けているチーズに、フランスパンやブロッコリー、ポテトなどをつけて食べる、若い人達の間で注目を集めているおしゃれで人気の食べ物です。

 で、今回買ったチーズフォンデュセットは、イタリア製チーズフォンデュ鍋(耐熱陶器製品・直径19cm、高さ7cm)1個、アルコール式ランプ1個、スタンド1個、フォンデュフォーク4本、トレイ1枚のセットで、あとは薬局で燃料用のアルコールとチーズフォンデュに必要な材料だけ買ってくれば、家庭で手軽に本格チーズフォンデュを作ることができてしまうというものです。

 チーズフォンデュを作るのに必要な材料は、ニンニク、エメンタールチーズ、グリエールチーズ、ワイン、キルシュ(サクランボの蒸留酒)、フランスパン(バケット)、ソーセージ、ブロッコリー、アスパラガス、人参、魚介類、じゃがいもなどです。
 作り方は、まずニンニクを陶器鍋の内側にこすりつけて香りをつけ、コンロで熱しながらエメンタールチーズ、グリエールチーズ、ワイン、キルシュを混ぜて塩こしょうなどで味を調えます。いい感じにトロトロになったら鍋をスタンドに移し、下からアルコールランプで熱し続けます。あとは一口サイズに切ったフランスパンやボイルしたソーセージ、ブロッコリー、アスパラガス、人参、魚介類、じゃがいもなどをフォンデュフォークに刺し、鍋のチーズをつけてそのまま食べます。

 チーズフォンデュのお供には甘口の白ワインがお奨めです。ぜひあなたも試してみてはいかがですか?



チーズフォンデュセット



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 理容師の親友に髪を切ってもらう
2005年04月30日(土)

 今日は髪を切りに行ってきました。いつもは街の中心部にある、月〜木曜日の夕方4時までに入れば1500円の美容院で切ってもらうのですが、今日は小学校、中学と一緒だった同級生のシゲが店長を務めるお店で、しかもシゲ直々に切ってもらいました。

 シゲの実家は3件のお店を持つ床屋さんで、シゲも高校を卒業してから10年間もの間、東京で理容師の修行をしてきました。で、その修行が終わり静岡に戻ってきて、店を任されることになったというので、今日初めて切りに行ってきたというわけです。
 シゲは極めて温厚でまじめな性格で、昔から几帳面で根気強くひたむきな性格なのですが、何と彼は、理容師の全国大会優勝という輝かしい経歴の持ち主です。しかも!彼のお兄さんも理容師なのですが、そのお兄さんは何と世界チャンピオン!……いや〜、今まで知りませんでしたが、すっかり大物になってしまっていました。

 シゲが店長を務めるお店は当然「美容院」ではなくいわゆる「床屋さん」ということになる(だからカミソリが使えるのでヒゲも剃ってくれる)わけですが、街中にあり、お店も近頃の洒落た美容院のようにとても綺麗なお店で、床屋さんによくあるクルクル看板もないので、女性客も多いのだそうです。お店では店長のシゲの他に見習いの子が1人いて、彼がコーヒーを入れてくれました。

 何とこのお店では、コーヒーか紅茶をサービスで出してくれるのです!

 さて、いよいよ僕の番になり、待望のシゲ直々の散髪が始まったのですが、切ってもらいながら、とても感慨深いものがありましたよ。何と言っても、親友に髪の毛を切ってもらうんですからねえ。しかも日本チャンピオン!前々から修行を終えて静岡に帰ってきたらぜひ切ってもらおうと思っていましたが、ようやくそれが実現しました。
 で、シゲはもちろん10年間も東京で修行を積んで来て日本チャンピオンにもなったわけですから散髪の腕は言うまでもありませんが、このお店は、他にも人に優しいシゲらしい特色があるのです。

 シゲのお店は、散髪〜シャンプーの後のマッサージにかなりの時間をかけてくれるのです!

 普通床屋さんでも美容院でもサービスでマッサージをしてくれるお店はありますが、シゲのお店はそのマッサージにとてもじっくり時間をかけて、念入りにやってくれるのです。しかもそれはこのお店のモットーで、「ここではマッサージもしっかりとするようにしよう」というシゲのこだわりでもあり、ちゃんと肩こりのツボなども勉強し、見習いさんに指導しているのです!これは普段肩こりがひどい僕にとっては非常にありがたいことですね。なぜマッサージをそれほど念入りにしてくれるのかというと、このお店のマッサージはサービスではないからです。つまり、このお店のマッサージはシャンプーとセットの別料金というわけです。有料オプションのようなものですね。しかし、それでもシャンプー&マッサージで+600円ですから、全然安いんですけどね。このマッサージだけでも、クイックマッサージのお店などでは2000円ぐらいは取れるほどですよ。

 そんなわけで今日は親友と久しぶりに再会し、懐かしい思い出話などを交えながら、親友に散髪してもらい、さらに充実したマッサージまでしてもらって、見た目もさっぱりとカッコ良く(?)なり身体もリフレッシュできて、とても幸せな気分を味わうことができました。

 これからは、毎回シゲのお店で散髪するぞ!



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 F1、BARに不正の疑い
2005年04月29日(金)

 先週末に行われたF1サンマリノグランプリ決勝レース後の重量計測で、3位表彰台に登り今シーズン初めてポイントを獲得したBAR・ホンダのジェンソン・バトンのマシンが、最終的に規定の数値を下回ったにもかかわらずスチュワードが合法との決定を下したことについて、スチュワードを指揮するFIA自身がこれに控訴する声明を発表したようです。FIAはスチュワードの決定に満足しておらず、5月4日にパリで臨時の国際控訴院を開催するようスケジュールを組んだようです。

 通常FIAは、レース終了後に完走した全てのマシンを対象にレギュレーション違反がないかどうか、重量、寸法、その他ランダムな項目の車検を実施しています。サンマリノグランプリにおいても通常通り、FIAがジェンソン・バトンがドライブしたマシンの車検を行い、最低重量を含む全てのレギュレーションに合致していたことが確認されたようです。
 その後FIAは更なる項目のチェックをするため、燃料タンクそして全ての燃料系システムの中の燃料を抜き出すよう、チームに指示を出しました。そしてマシンの重量を計測した結果、全ての燃料を抜き出した状態では最低重量を下回っていたというのが、今回の騒動の始まりでした。

 これについてFIAから説明を求められたBARは、チーム側のデータ、そしてスチュワードが測定したデータをもとに、マシンがレース中のいかなる時点においても最低重量を上回っていたことを証明しました。そして昨夜遅くイモラサーキットにおいて、スチュワードがBARの説明とその証拠を認め、マシンがレギュレーションに適合していたことを認める書類(ナンバー49)を発行しました。
 ところが、英国時間4月25日の午前11時30分に、BARはFIAのセクレタリー・ジェネラル(スポーツ部)からFAXを受け取りました。その内容は、サンマリノグランプリ終了後のスチュワードが下した判定(ナンバー49)に対し、FIAが抗議するというものだったのです。

 BARに掛けられている疑惑はどうやら、「秘密の燃料タンク」を使用して最低重量を誤魔化していたというものらしいです。今回バトンのマシンは燃料等をすべて抜くと594キロであり、600キロと定められた規定に違反していることになりますが、最低重量に違反していただけならばバトンの失格&罰金程度の処分になると思われます。
 しかし、もし意図的な隠れタンクがあるとしたら、それだけで明確なレギュレーション違反となるだけでなく、極めて悪質な違反とされた場合、BARに対して高額な罰金が科せられるだけでなく、最悪今季のチャンピオンシップから除外(佐藤琢磨も含め)というケースもあり得ると噂されています。

 BAR側はレース後の事情聴取で、ゴール後のクーリングラップで使用する燃料分を考慮すると、レース中のいかなる場合にもBARのマシンは最低重量を下回ったことはないと説明、スチュワードはこれを受け入れて失格の裁定を出さなかったようです。
 しかしFIAはBARのマシンの燃料タンクの構造自体を問題視しているというわけです。燃料タンクに関しては、「単一のゴム製袋型燃料タンク」という以外に明確な規定はないと思いますが、もしBARのマシンがもう一つの秘密タンクをマシンに内蔵していたとしたら、これはレギュレーション違反と言うことになります。さらにその目的が最低重量規定を巧みにクリアするため、ということになれば厳罰は免れないでしょう。

 とりあえずは、国際控訴院の判断が下される5月4日を待つしかありませんね。



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