Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 「マツダイラ」を堪能する
2005年06月28日(火)

 M−NESTが誇る本格F1小説「マツダイラ」も、次のエピソードでようやく10話目を迎えることになりますが、その最新作の推敲を前に、もう一度自分で第1話から「マツダイラ」を一気に読み直してみました。
 いや〜自分で言うのも何ですが、やっぱり何度読み返しても面白いわこれ!ストーリー展開もさることながら、それぞれのキャラクターのセリフの言い回しから背景描写、それにあらゆる場所にちりばめられた伏線とつながり、我ながら良くできた作品だなあ。まあ、しっかりとしたストーリー設定やキャラクター設定があり、読者を惹き付けるためにありとあらゆる趣向を凝らし、僕の中の持てるすべての想像力を駆使し、考えに考え抜いて書き上げているわけですから、面白くないわけがないんですけどね。

 ……と、ここまで書くと「自画自賛かよッ!」と思われそうですが、そりゃそうですよ皆さん。だってねえ、自分で書いたものを自分で読んで面白くなかったら、他人が読んでも面白いわけないですからねえ。まずは書いた本人が自分で読んで「面白い」と思えるものでなければ、読者を楽しませることなんてできませんよ。小説に限らず、絵でも音楽でも映画でも、それを“自分の意志で”世間に発表するということは、その作品に対して自信を持っているからできることなのですよ。逆に自分の作品に自信がないのだったら、その作品を世間に発表するのはやめは方がいいです。

 もちろん、実際他人が「マツダイラ」を読んで面白いかどうかなんてことは僕にはわかりませんし、それは読者それぞれが決めることです。しかし、大事なのは、まず自分で読み返して面白いと思えるものを書くと言うことですね。ただし、読みもしないうちから「面白くなさそう」などという方は、おとといいらっしゃい。

 第10話「Visitors before dawn(仮題)」は、7月中旬頃の公開予定です。



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 改めまして、スペイン屋台「パエリ屋」
2005年06月27日(月)

 昨日は静岡市にある美味しいお店、スペイン屋台「パエリ屋」をご紹介すると言っておきながら、このお店でのエピソードばかりを長々と書いてしまい、全然お店の宣伝になっていなかったので、今回改めてお店のご紹介を、ちゃんと書こうと思います。

 このお店は「スペイン屋台」と銘打っていますので、当然スペイン家庭料理専門のお店です。店の名前にもなっているスペインの焼き飯パエリヤを中心に、「タパス」と呼ばれるスペインの小皿料理などを出しています。
 僕が行くと必ず食べるのが、「チョリソとカルバンゾ豆の煮物」「イカの墨煮」「ニンジンサラダ」「ムール貝のワイン蒸し」「生マッシュルームのガーリック炒め」、そして「シーフードのパエリヤ」などです。ちなみにパエリヤができるまでにはかなり時間がかかるので、初めから食べるつもりでしたら、一番最初に注文しておくと良いでしょう。

 「チョリソとカルバンゾ豆の煮物」は、チョリソと呼ばれるスペインのピリ辛ソーセージとカルバンゾ豆、それにガーリックを煮たもので、僕がこのお店で一番好きな食べ物です。「イカの墨煮」は、リング状に切ったイカをイカ墨で煮たもので、イカ墨独特の重厚なコクとほのかな渋み、そしてほど良い塩加減がサイコーで、メインであるイカを食べ終わった後、スプーンでイカ墨をすくってイカ墨も残さずぺろりと食べてしまいます。これを食べると舌が真っ黒になり、翌朝トイレに行くと……。

 「ニンジンサラダ」は、千切りにしたニンジンをおそらく甘口のお酢のようなもので和えているのだと思うのですが、これがまたさっぱりとしていて、食感もサクサクコリコリとしていてとても美味しいです!他の料理が結構油を使ったものが多いので、途中で胃を一休みさせたい時などに良さそうです。ニンジンがこんなに美味しいものだったとは……。

 「シーフードのパエリヤ」は、イカ、ムール貝、海老など海の幸が盛りだくさんのパエリヤで、パエリヤには欠かせないトマトソースとの相性も抜群です。ただ、パエリヤはできるまでに時間がかかるので、パエリヤが出てくるまでに他の料理を食べ過ぎるとパエリヤが入らなくなってしまいますので、パエリヤを注文した時は注意しましょう。このお店の料理はどれもとても美味しいので、僕はいつも食べ過ぎてしまい、帰る頃にはお腹がはち切れそうになります。

 アルコール類もビール、ワイン、カクテル、ウイスキーなど一通り揃っていて、スペインのビールなども飲むことができます。また、赤ワインに数種類のフルーツを漬け込んだこのお店特製のサングリアは、フルーツの甘みと赤ワインの芳醇さがほどよく調和していて、パエリヤに良く合います。ちなみに僕がよく飲むのは、たぶんこのお店のオリジナルだと思うのですが、「アフターシックス」というウォッカ・ベースのカクテルです。あと先日行った時に気に入ったのはシェリー酒でした。コクのある甘みが食欲をそそり、スペイン料理にもとても良く合いますよ!

 ……とまあ、ざっと料理を紹介してきましたが、やはり料理評論家ではないので、文章で味を表現するのは非常に難しいですな。皆さん、ちゃんと伝わっていますでしょうか?しかし、百聞は一見(一食?)にしかずと言いますから、是非静岡にお越しの際は、お立ち寄りください。

 ちなみに、お店で「マコ・ハッキネンのHPを見て来ました」と言っても、特にサービス等はありませんので予めご了承ください。







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 スペイン屋台「パエリ屋」
2005年06月26日(日)

 昨日ご紹介した静岡市の美味しい焼き鳥屋「鳥匠」に続きまして、今回も地元ネタで申し訳ありません。

 実は同じく静岡市中心部に、僕の行きつけのスペイン家庭料理のお店があるのですが、先日飲みに行った時にそのお店の奥さんから「Makoちゃんのホームページで紹介してよ」と言われていたので、今回この場をお借りしてご紹介いたします。

 今日ご紹介するお店は、静岡市葵区両替町にあるスペイン屋台「パエリ屋」というお店。このお店は、サッカースペインリーグ「リーガ・エスパニョーラ」ファンの仲むつまじいご夫婦が経営しているお店です。元々は同じ界隈の別の場所で経営しており、テレビなどでも紹介された静岡市では結構有名なお店だったのですが、その当時は店内がそれほど広くなかったので、1年半ほど前に一旦店を畳み、今年5月24日に広い場所でリニューアルオープンしました。

 ただ、広くなりすぎて、もはや「屋台」ではないような気が……。

 このお店を経営しているご夫婦は、本名はわからないのですが、ニックネームは旦那様が「セニョール」、奥さんが「セニョリータ」だと自称してました。しかしお2人ともどう見ても日本人です。いえ、実際生粋の日本人です。先程「リーガ・エスパニョーラ」ファンと書きましたが、旦那さんはベッカム、ロナウド、ジダンなどが所属しているレアル・マドリードファン、奥さんがロナウジーニョなどが所属しているバルセロナファンと、夫婦で応援しているチームが分かれており、旦那さん曰く、むしろ奥さんの方がリーガ・エスパニョーラに詳しいのだとか。F1で言えば、旦那さんがフェラーリファン、奥さんがマクラーレンファンみたいな感覚でしょうかね。
 実際に何度かスペインに行ってリーガ・エスパニョーラを生で観戦したこともあるそうで、以前の狭かったお店では、スタジアムの前でバルセロナの帽子を被ってはしゃいでいる奥さんの写真などが貼られていたのですが、広いお店になってからは貼られていないので、見られなくなってちょっと寂しいッス。ちなみにリニューアルオープンするまでの約1年半の間にもスペインに行っていたらしいです。

 それから奥さんはF1も観ているようなので、初めてこのお店に行った時に、僕がF1ファンでホームページを持っていて、そのホームページでは「マコ・ハッキネン」と名乗っているという話をしたら、次に行った時には、その名前を中途半端に覚えていてくれました。

「……えーと、マコネン君だっけ?」

 ………略し過ぎだ〜ッ!

 その後何度かお店に行くようになり、ようやく「マコ・ハッキネン」とまともに覚えてもらえるようになったのですが、先日リニューアルオープン後に初めて行った時に、電話で予約した際、今度は本名を名乗っても誰だかわかってもらえませんでした。

「毎度ありがとうございます〜!パエリ屋です!」
「あ、もしもし、中野ですけど……」
「……中野さん……」
「……あ、えーと……マ……マコ・ハッキネンですけど……」
「ああ!マコ・ハッキネン!誰かと思っちゃったよ!」
「……はあ、すいません……」

 いえね、そりゃ他にも「中野さん」という常連さんはいらっしゃるでしょうし、「マコ・ハッキネン」という名前を覚えてくださっているのは嬉しいのですが、ネット上でならともかく、さすがにリアルで「マコ・ハッキネン」と自分で名乗るのは、すごく恥ずかしいんですけど……。

 基本的にこのお店では奥さんがドリンクを作ったり料理を運び、旦那さんは厨房でひたすら料理を作るという役割分担となっています。それで、以前の狭いお店の頃は、カウンターの上から豚足やらニンニクやら鶏肉やらがのれんのようにぶら下がっており、その奥で料理を作っている旦那さんがほとんど見えませんでした。しかし、新しいお店ではカウンターも広くなり天井も高くなって、今のところ何もぶら下がっていないので、旦那さんがよく見えるようになりました。
 旦那さんは明るい奥さんと比べると、どちらかというと照れ屋さんという感じで、黙々と料理を作っているという印象です。でも、話しかけると愛想良く答えてくれますし、時々会話にも入ってきてくれて、僕の小ネタにも笑ってくれます。ちなみに先日行った時に「ラストサムライ」のトム・クルーズのモノマネをしたら、ややウケでした。それから、照れ屋さんの割に、たまに奥さんのノロケ話などもしてくれます。


 ……やべえ!この店のエピソードばっかりで、全然店の宣伝になってないじゃん!


(……続くッ!)



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 静岡市の美味い焼鳥屋
2005年06月25日(土)

 このところ、焼鳥屋で美味い焼き鳥が食べたいという衝動に駆られていたのですが、その話を以前、いつもお世話になっている会社の方2人に話したところ、昨日の夜にメールが来て、「良かったら明日の土曜日の夜、3人で久しぶりに飲みに行かない?」と誘われたので、今夜仕事を無理矢理終わらせて焼鳥屋に行ってきました。

 ここから先は、地元ネタですがすいません。

 静岡市在住の皆さん!静岡市葵区の常磐公園の近くにある「鳥匠」という焼鳥屋はサイコーです!焼酎も良いものが揃っているし、ワインは赤と白がそれぞれ1種類ずつしかありませんがなかなか美味しいし、何と言っても焼き鳥専門店で焼き鳥以外のサイドメニューがないので、ここのご主人は焼き鳥にすべてを注いでいてとても美味しかったです!焼き鳥一筋40年の老舗だそうですからねえ。

 塩で焼いた鳥は、周りはかりっといい焦げ加減!かみしめると、じゅっと肉汁がしみ出てくるのがたまらなくイイ!ねぎまや鳥革などの定番メニューはもちろん、特に「ツル」という鳥の首の部分は、その塩加減とコリコリとした歯ごたえが抜群でしたぞ!
 珍しいものでは、鳥の心臓がまろやかで柔らかくて美味しかったです。レバーにも似ていますがレバーほどのパサパサ感がなく、味も意外とあっさりしていて香ばしかったです。それから、シシトウや茄子、それに椎茸などの野菜を焼いたものや、アスパラのベーコン巻きも絶妙の焼き加減で美味しかったです。

 ちなみにこのお店は1本単位で注文できるので、とりあえず僕はメニューの「端から端まで」を1本ずつ注文しました。あとは特に気に入ったものをもう一度注文したりしましたよ。

 僕はいつも居酒屋では初めから日本酒などに行ってしまうのですが、今回は普段あまり飲まないビールを飲んで焼き鳥を思う存分堪能しましたぞ。



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 ジーコ初の母国ブラジル対決(見逃し)
2005年06月23日(木)

 昨日はサッカーのコンフェデレーションズカップの1次リーグB組、日本VSブラジル戦が行われたんですね。すっかり忘れていて見逃してしまいました。

 日本は世界王者ブラジルと2―2で引き分る大健闘をみせましたが、ベスト4進出はならなかったようですね。ニュースによると、日本は前半10分にブラジルのロビーニョに先制ゴールを許しましたが、同27分に中村が同点ゴール。同32分のロナウジーニョのゴールで再びブラジルにリードを許したものの、後半残り2分に途中出場の大黒が同点ゴールを決めたそうですな。

 やはり大黒が今回も決めてくれましたか!もちろん世界に通用する中村のゴールも素晴らしいですが、大黒はほとんどの試合でゴールを決めてくれるので、もはやフォワードとしては外せない存在となりましたね。
 それでも日本は、4強進出に必要な勝利を逃してしまいました。日本は1勝1敗1分の勝ち点4でブラジルと並びましたが、得失点差でブラジルに準決勝進出を譲ることとなりました。

 さて、よくよく考えてみるとこの試合、日本代表の監督であるジーコにとっては初めての母国ブラジルとの対決になったわけですよね。現役(ブラジル代表)時代、国を背負う側として長く口ずさんだ歌を、日本代表のジーコ監督は、今回「敵」として初めて聴いたことになるわけです。「感動した。本来のものより短くされていたが、長いままだったら心臓がどうなっていたか、ゾッとする」とジーコは表現したそうです。

 これまでも、アジアでのアウェー戦に臨む時や、2度のコンフェデレーションズカップの抽選会などで、世界のサッカー関係者が「白いペレ」と称されるジーコにに抱いてきた敬意は表れていたそうです。しかし今回はそれを大きく上回ったようですね。試合の45分前、準備に現れたロナウジーニョらブラジル代表選手は、日本の練習を見守るジーコ監督に真っ先に歩み寄ってあいさつをしたそうです。

 日本にとって、親善試合を含め7度目の対戦で初めて、ブラジルに時間稼ぎをさせるほど追いつめた素晴らしい戦いができたのは、ひとえに日本代表を3年近く育ててきたジーコのおかげと言っても過言ではないでしょう。今回は惜しくも引き分けという結果に終わりましたが、1年後のドイツワールドカップで、是非日本とブラジルがもう一度対戦する機会があればいいなと思います。



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 なななんと!渋谷「アクア」白井さんの続報!
2005年06月22日(水)

 今年の4月26日付のVoiceで書いた「勧誘電話の撃退法」という記事で、東京・渋谷にある『アクア』というウェディング・ジュエリーを扱っているお店の「白井」という名前の女から電話があったというお話をご紹介しましたね。

 で、この電話は実はいわゆる勧誘電話で、その白井という女は「現在20歳以上の、お仕事をしていらっしゃる独身男性の方を対象に、キャンペーンのご案内をさせていただいているんですが、間違いないですよね?」と勝手にどんどん話を進めていくので、僕がそれを遮って、「どうしてこの電話番号と僕の年齢や独身であることまで知ってるんですか?」と聞いたら、「あ、それはですね、調査会社に依頼して調べてもらったんです〜」と答えたので、「それってマズいんじゃないの?はっきり言ってプライバシーの侵害じゃん」と言ったらおもむろに向こうが電話を切った、という内容でした。

 ところが!なななんと!今日も仕事場に、その渋谷「アクア」の白井という女から電話がかかってきたのだ!しかも電話の声も前回の声とほぼ同じでしたぞ!「白井」という名前が本名かどうかは怪しいものですが、明らかに前回と同一人物からの電話だと思われます。なんか浜崎あゆみのパチもんみたいな喋り方でしたから。

「あ、もしもし〜!白井と申しますけど、マコトさんいらっしゃいますか?」
「僕がマコトですが?」
「あ!マコトさんですか?初めまして〜!突然のお電話ごめんなさいね!私東京・渋谷にある『アクア』っていうウェディング・ジュエリーを扱っているお店の白井ともうします〜!」

「あのすいません、以前にもお電話いただきましたよね?」
「え?以前にも当社からご案内させていただきましたか?」
「ええ、白井さんから。」
「え?私はしていないですよ?」
「白井さんという方は何人かいらっしゃるんですか?」
「いえ、私だけですけど。それでですね、今回お電話させていただいたのは、現在20歳以上の、お仕事をしていらっしゃる独身男性の方を対象に、キャンペーンのご案内をさせていただいているんですが……」

「あのすいません、どうしてここの電話番号を知ったのですか?」
「あ、それはですね、調査会社に依頼して調べてもらったんです〜」
「それって、プライバシーの侵害じゃないの?」

 ブツッ!…………ツーッ ツーッ ツーッ ツーッ…………








デジャヴュかと思いましたよ
デジャヴュかと!


 コイツ全く進歩してねえじぇねえか……。次にコイツからかかってきたら、向こうが名乗ったと同時にこちらから電話を切ることにしよう。


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 アメリカグランプリに関する僕の考え
2005年06月21日(火)

 Barではアメリカグランプリ後、様々な意見交換が成されていますが、僕の考えを、わかりやすく箇条書きにしてみました。といってもこれもBarに書き込んだものですが、一応残しておくという意味でVoiceにも書き込んでおきましょう。(え?手抜きじゃないかって?)ちなみにBarに書き込んだものから、いくつか項目を追加しています。


●ミシュランが安全なタイヤを用意できなかったのはミシュランの失態である。
 →同意できる。ブリヂストンは用意できたのに、ミシュランはできなかった。

●ミシュランはミシュランチームに、安全上の理由からレース不参加を訴えた。
 →同意できる。安全が確保できない以上、レースに出場するべきではない。

●ミシュランはFIAに最終コーナーにシケインを設けるよう訴えた。
 →同意できない。現実的ではないし、ブリヂストンに対して不公平となる。
  また、いくらなんでもそれはミシュランの身勝手な訴えだと思う。
  ただしこの訴えは却下されたので、問題にする必要はなし。

●ミシュランはFIAにフランスから新たにタイヤを空輸させてくれと訴えた。
 →同意できない。ルールに反しているし、ブリヂストンに対して不公平。
  ただしこの訴えも却下されたので、問題にする必要はなし。

●FIAはミシュランチームに、最終コーナーで減速してでも出走せよと命じた。
 →同意できない。これも現実的ではないし、ドライバーには無理な話。
  レースをしている以上、ある区間で減速せよと言われてもできるわけがない。

●FIAはミシュランチームに、何度タイヤ交換してでも出走せよと命じた。
 →同意できない。それこそ茶番劇。欠場した方がはるかにマシ。
  しかも何度もタイヤ交換できるほどタイヤがない。馬鹿げた発想。

●ブリヂストンユーザーの3チーム6台はレースに参加した。
 →同意できる。ブリヂストンタイヤには問題がないので、走らない理由はない。

●ミシュランのシケイン設置の訴えに対し、フェラーリだけが反対した。
 →同意できる。フェラーリがミシュランの失態のために歩み寄る必要はない。

●今回のアメリカグランプリの問題に対する責任はミシュランにある。
 →同意できない。今年のタイヤレギュレーションは不確定要素が多すぎる。
  ミシュランがタイヤ開発に失敗したのは事実だが、出走を取りやめることで、
  ミシュランなりの落とし前はつけたと思う。

●今回のアメリカグランプリの問題に対する責任はFIAにある。
 →同意できない。FIAもルールに基づき公平に判断を下したまで。

●レース中、観客がペットボトルや空き缶をコース上に投げ入れた。
 →同意できない。気持ちはわかるが、マナー違反も甚だしいどころか、
  300キロで走行するドライバーにとっては非常に危険な行為である。

●今回のアメリカグランプリの問題はレース中のタイヤ交換禁止が原因である。
 →同意できる。それ以外の何物でもない。

●レース中のタイヤ交換禁止というルールは元々ミシュランの提案だった。
 →同意できる。その時点ではそうした方がより安全になると考えられていた。

●ミシュランが提案者だったら、同社がそれに適合するタイヤを用意できて当然。
 →同意できない。溝付タイヤで1レース同じタイヤしか使えないという試みは
  今シーズン初めての試みであり、タイヤ開発は手探りの状態でしかない。
  つまり実際に1レース耐えきるタイヤかどうかは、レースでしかわからない。

●レース中のタイヤ交換禁止というルールは危険である。
 →同意できる。溝付タイヤではドレッドが剥離しやすいので危険だ。
  ただし、開幕当初はここまで危険であるという認識はなかった。

●レース中のタイヤ交換禁止というルールは廃止にするべき。
 →同意できる。1シーズンの中でレギュレーションをコロコロと変えるのは
  普遍性という観点では良くないが、このルールだけは廃止にするべき。

●今回のアメリカグランプリの結果は公正なリザルトである。
 →同意できる。ミシュランはタイヤを用意できず、ブリヂストンはできた。
  従ってドライバー、マシン、エンジン、タイヤなどの複合要素での競技で
  レースに出場できなかったミシュランユーザーは敗北したと言える。

●今回のアメリカグランプリの事態は回避できないものだった。
 →同意できる。競技の公平性を保つという意味で、今回の異常な事態は
  レース中のタイヤ交換禁止というルールが存在する以上、回避できなかった。

●ミシュランとミシュランチームには、ペナルティが与えられるべきだ。
 →同意できない。レースに欠場するという時点で大きな代償を払っているし、
  ルールに違反していないためペナルティを与える必要はまったくない。

●アメリカグランプリの損害賠償は、ミシュラン側がすべて支払うべきだ。
 →同意できない。FIAがF1の全責任を負う立場である以上、
  FIAがアメリカグランプリの損害賠償を支払うべき。

●ミシュランとミシュランチームがした行為は、ボイコットである。
 →同意できない。FIAに盾突いたり抗議の意味合いがあるわけではないので、
  ボイコットとは言えない。彼らの行為は安全を第一に考えた苦渋の決断である。


 今回のアメリカグランプリは、タイヤ交換禁止というルールが果たして妥当だったのかという疑問を投げかける、象徴的なレースだったと言うことでしょうかね。



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 F1、6台だけの決勝レース!
2005年06月20日(月)

 F1第9戦アメリカグランプリは、大変な事態となってしまいましたな。

 グランプリ初日のラルフ・シューマッハ(トヨタ)、リカルド・ゾンタ(トヨタ)に起きたアクシデントを受けて、ミシュランは事故直後から2件のタイヤトラブルに関する検証を行なってきましたが、原因究明には至りませんでした。
 ミシュランタイヤを装着するマシンがレース中に高速オーバルのターン13で再びタイヤトラブルが起きないとは保証ができないことから、土曜日の公式予選終了後から、チーム首脳とFIAの間で、その対策について、日曜日の決勝直前まで話し合いがもたれました。その中にはターン13にシケインを設置しては、という意見まで出されたほど、事態は深刻を極めました。
 これにミシュラン・ユーザー7チームと、ブリヂストン・ユーザーであるジョーダン、ミナルディは賛同したものの、フェラーリとFIAは受け入れず、結局、従来通りのレギュレーションを遵守する形でフォーメーションラップのスタートを迎えることとなりました。
 
 最悪の場合、ミシュランユーザーがスターティンググリッドにつかないことも考えらましたが、なんとか全車グリッドに着き、現地時間午後1時(日本時間20日午前3時)、フォーメーションラップが始まりました。
 しかし、すぐさまミシュラン勢の各チームはドライバーに対し、ピットインを指示。ポールポジションのヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)を先頭に、マクラーレン・メルセデス、ルノー、BMWウィリアムズ、BAR・ホンダ、トヨタ、ザウバーとすべてのミシュランユーザーがピットインし、レースをリタイアしてしまいました。これは、ミシュランからのアドバイスの下、供給を受ける7チームが共にドライバーの安全を最優先とした決断でした。
 
 この結果、今年のアメリカグランプリはブリヂストンユーザーであるフェラーリ、ジョーダン、ミナルディの6台で決勝が行なわれるという異常事態の中、スタートが切られることになりました。
 観客が大ブーイングを発してコース上にペットボトルや空き缶などが投げ込み、さらにサーキットから帰り始める観客が増えていく中レースは6台で淡々と進み、結局シューマッハが今季初優勝(通算84勝目)を飾り、2位にはチームメイトのバリチェロが入り、フェラーリは今シーズン初のワンツーフィニッシュを決めました。

 フェラーリと同じくブリヂストンユーザーでレースに参加したジョーダン・トヨタとミナルディ・コスワースの2チーム4台も最後までレースを走りきり、いつもは最後尾を争うこの2チームが揃って入賞することとなりました。ジョーダンの新人ティアゴ・モンティロは、参戦9戦目にして思わぬ形でグランプリ初表彰台を獲得することとなったのです。4位にはジョーダンのナレイン・カーティケヤンが入り、5位クリスチャン・アルバース、6位パトリック・フリーザッハーの順でフィニッシュしました。

 この結果、今回一挙に18ポイントも獲得したフェラーリはトヨタ、ウィリアムズの2チームを抜いてコンストラクターズランキング3位に浮上しました。そしてジョーダンとミナルディが今回初入賞を果たしたことで、昨年コンストラクターズ2位だったBARだけがまだポイントを獲得していない唯一のチームとなってしまいました。
 またドライバーズランキングでは、今回優勝したミハエル・シューマッハがランキング2位のキミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)にわずか3ポイント差まで迫りました。首位のフェルナンド・アロンソ(ルノー)とは25ポイント差です。

 今回の一件に関しては、今後様々なところで物議を醸しだしていくことでしょうから、今はとりあえず僕は何も言わないことにしましょう。
 ただ、ひとつだけ言えることは、今回のアメリカグランプリの異常なレース、僕は特に悲しみも憤りも感じませんでしたね。ただ、滅多に観られないような貴重なレースを目にしたな、と。



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 F1アメリカグランプリ予選
2005年06月19日(日)

 先週のカナダグランプリに引き続き、今週は同じアメリカ大陸で第9戦アメリカグランプリが行われています。時差の関係で、日本のF1ファンにとっては2週連続で眠い目をこすってのF1観戦になりそうですな。

 さて、昨夜(深夜3時)は、アメリカグランプリの予選が行われました。相変わらずミシュラン勢が強さを発揮した予選でしたが、今回ポールポジションを獲得したのはルノーのアロンソでもなくマクラーレンのライコネンでもなく、トヨタのヤルノ・トゥルーリ!トゥルーリ自身にとって初ポールポジション獲得であるばかりでなく、トヨタとしてもF1参戦4年目にしての悲願達成、決勝に期待がかかりますな。

 2番手にはマクラーレンのキミ・ライコネン、そして3番手には前戦カナダでポールポジションを獲得したBAR・ホンダのジェンソン・バトン、4番手にはルノーのジャン・カルロ・フィジケラと続き、今回の1・2列目はF1屈指のイケメンたちがズラリと顔を揃えました。ちなみに5番手にはフェラーリのミハエル・シューマッハが入りましたが、イケメンかどうかは……僕の口からは何とも言えません。

 現在ポイントリーダーのフェルナンド・アロンソ(ルノー)はシューマッハの後ろ6番手、さらにその後ろにフェラーリのルーベンス・バリチェロが続き、昨年ここで日本人2人目の3位表彰台をものにした佐藤琢磨(BAR・ホンダ)は8位につけました。

 やはり今回もフェラーリは、2列目につけませんでしたね。今年のフェラーリはやっぱり予選で速さを発揮できませんね。フェラーリにタイヤを供給しているブリヂストンも「うちのタイヤは決勝に照準を合わせているので予選には向いていない」というコメントの通りと言うことなのでしょうか。シューマッハはこのアメリカグランプリも得意コースのひとつですから、この位置からの追い上げに期待がかかりますな。

 気になるのは、金曜日のフリー走行でトヨタのラルフ・シューマッハのクラッシュですね。彼はタイムアタックに入ろうとした矢先の最終コーナーでマシンコントロールを失いスピン。アウト側のセーファーバリアにマシン左後部を激しく接触させてマシンは大破してしまいました。ラルフは幸いにも大事に至らず、自力でマシンを降りたようですが、この影響でセッションは赤旗中断となってしまいました。ラルフは、昨年のアメリカグランプリ決勝でも同じ最終コーナーでクラッシュしており、2年続けての大クラッシュを演じることとなってしまいました。大事を取って今回はレースを欠場することになりましたが、怪我がなくて本当に良かったです。

 決勝は今日の深夜、明日の仕事に影響が出ないか心配です。



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 お墓の開眼供養
2005年06月18日(土)

 実はこのほどうちの両親が、静岡市内に将来自分たちが入るお墓を購入したのですが、今日はそのお墓に魂を入れる「開眼供養」という儀式があるというので、僕も参列してきました。

 生前にお墓を建てることを「寿陵」というそうです。生前にお墓を建てることは、家に幸せをもたらし、長生きができて縁起のよいこととされているそうです。しかしお墓を建てても、そのままではただの石です。そこで、新しくお墓が完成したら、必ず開眼供養を行います。これは、新しいお墓に魂を入れてもらうことを意味しており、「入魂式」と呼ぶこともあります。
 開眼供養の主な流れは、まず墓前に線香と供物を供え、読経、除幕、焼香などをします。だいたい1時間程度で終わりました。

 うちの親戚のお墓は、父方のお墓、母方のお墓ともに結構離れた場所にあるため、なかなかお墓参りに行くことができないのです。しかし、この開眼供養によって、新しく建てたお墓に先祖代々の魂を呼び寄せ宿らせるのだそうです。ですからこのお墓にお参りすることで、実際にお骨が埋葬されているお墓をお参りして供養したことになるのだそうです。「遠隔お墓参り」とでも申しましょうか。

 両親が建てたお墓は静岡市の中心部に近い、徳川家康ゆかりの浅間(せんげん)神社がある静端山の麓にあり、クルマで約10分のところにあるので、これからは定期的にお墓参りをして、おじいちゃんおばあちゃんの供養をしたいと思います。



両親が建てたお墓



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