Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 「ガンダム THE ORIGIN」は必読だ!
2005年08月27日(土)

 ガンダムオタクの皆さ〜ん!「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」最新刊、もう買いましたか〜?

 この通称「ガンダムオリジン」は、初代アニメ「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザイナー安彦良和自らが、新解釈で初代「ガンダム」を書き下ろして連載しているガンダム漫画で、「安彦ガンダム」と呼ばれ、数あるガンダム漫画の中でも一線を画し、巨匠が描くガンダム漫画としてファンを魅了しています。僕も魅了されてます。

 これまで「ガンダムオリジン」は単行本が9巻まで出ており、「始動編」「ガルマ編」「ランバ・ラル編」「ジャブロー編」が終わり、9巻が「シャアとセイラ編」の前編でした。そしてこのほど、ようやく待ち望んでいた最新第10巻「シャアとセイラ編」の後編が出ました。
 実はこの漫画は先程も述べたように、基本的にはTVアニメ版の初代ガンダムのストーリーを新解釈で追っているのですが、9巻から始まった「シャアとセイラ編」は、何とTVアニメでは登場しなかった「ガンダムオリジン」オリジナルのストーリーなのです。

 ジオン軍の英雄「赤い彗星」ことシャア・アズナブルと、連邦軍に所属するガンダムを搭載した宇宙船「ホワイトベース」の乗組員セイラ・マスは実は兄妹で、本名はシャアがキャスバル、セイラがアルテイシアであることは知られていますが、「ガンダムオリジン」ではこの2人の幼少時代のエピソードが、初めて語られています。そしてその中には、TVシリーズでも登場したランバ・ラルやガルマ・ザビの若き日の姿も見られます。シャアとセイラがどのような家庭環境に育ったのか、そしてなぜ離ればなれになってしまったのかという真実が、ガンダム史上で初めて明らかにされるというわけです。さらに、なぜキャスバルがシャア・アズナブルと名乗りジオンにいるのかという最大の秘密が、最新第10巻で明らかにされます。衝撃の事実でした。

 いや〜びっくり!シャア・アズナブルって、実は……。

 気になる方は、9巻、10巻を買って読みましょう。



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 「カウンタック」ようやく第3巻
2005年08月26日(金)

 5月21日付Voiceで紹介した梅澤春人のマンガ「カウンタック」ですが、そのときに1・2巻を見つけて買ってきたのですが、第3巻がようやく出たようなので買ってきました。このマンガの詳しい内容は5月21日付Voiceを参照して欲しいのですが、まあ一言で言うと、カウンタック版「頭文字D」といった感じでしょうか。しかし、作者がかつて週刊少年ジャンプで連載していた「BOY」を描いていた梅澤春人なので、「頭文字D」ほどのストイックさはないです。その代わり、カウンタックを初めとするポルシェ、フェラーリなど、かつてのスーパーカーブームの火付け役となった往年の名車たちが登場し、ウンチクを交えながら首都高や峠などでバトルを繰り広げたりとかなりバラエティに富んでいて、クルマ好きが読むマンガと言うよりは、もう少しライト感覚で少年漫画に近いです。

 「頭文字D」も、連載当初は主人公がまだ高校生だったこともあり、学校でのやりとりやバイト先でのエピソード、それに恋愛話なども見られたのですが、主人公が卒業してしまってからは、「プロジェクトD」というチームが結成され、様々な土地へ遠征しては地元の名うての走り屋たちと対決していくという展開になり、どんどん話は峠でのバトルシーンがメインになっていきます。現在「頭文字D」は単行本で31巻まで出ていますが、もう20巻を過ぎたあたりからは、単行本のほとんどが「ゴッパァァァァッ!」「キュルキュルキュルッ!」といった2台のクルマが走るコマばかりで、はっきり言ってマンネリ化も甚だしいです。

 その点、「カウンタック」は今のところ、バトルシーンこそありますが、舞台も峠道だけでなく首都高を爆走したりと様々で、それによってバトルも様々な要素を含んでいるので退屈しません。しかもカウンタックは、今となってはスポーツカーとしての性能よりも希少価値の方が高いクルマなので、スーパーカーの中でも特にクセが強く、本来は公道でバトルを演じるようなクルマではないわけです。そんなカウンタックでド派手なドリフトをしたり、首都高で他車の間を縫って爆走するというのは、なかなか迫力があります。

 僕が読んでいた学生時代の頃までの少年漫画って、ヒットしてくるとだいたい「対決モノ」に変わっていってしまうんですよね〜。「ドラゴンボール」は、後半は悟空がどんどん強くなって宇宙人と戦うようになってしまいましたし、「幽遊白書」も初めは幽霊となってしまった主人公が探偵じみたことをする話だったのが、いつの間にか霊界で魔物たちと戦う大会に出場するようになっていったし、あの「ジャングルの王者ターちゃん」ですら、格闘技大会に出場したりしてましたからねえ。当時ゲーセンなどで格闘ゲームが流行っていたからなのでしょうか。「頭文字D」もゲーセンで対戦レースゲームとしてヒットしているようですし、どうしてもそうなっていってしまうんでしょうかね。

 「カウンタック」には、そうはならないことを期待しましょう。



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 「マスター・アンド・コマンダー」を観る
2005年08月25日(木)

 WOWOWから録画した映画「マスター・アンド・コマンダー」を観ました。この映画は2003年に公開された映画です。
 広大無辺な洋上を舞台に、伝説的艦長と少年兵士たちの絆と成長を迫力の映像で描いたスペクタクル・アドベンチャーで、全20巻からなるパトリック・オブライアンの世界的ベストセラー海洋歴史冒険小説「オーブリー&マチュリン」シリーズから第10作目「南太平洋、波瀾の追撃戦」を軸に映画化したもの。監督は「いまを生きる」「トゥルーマン・ショー」のピーター・ウィアー、主演は「グラディエーター」のラッセル・クロウ。共演に「ビューティフル・マインド」のポール・ベタニーがいます。

 ヨーロッパがナポレオンに席巻されつつある1805年、海の上でもフランス勢力は圧倒的優勢を誇っていた。劣勢のイギリス軍は、それまでに多くの兵士を失い、幼い少年たちまで徴兵しなければならない戦況に立たされている。そんな中、弱冠12歳の士官候補生ブレイクニーら数人の少年たちも兵士として軍艦サプライズ号に乗り込む。そして、伝説的な名艦長として名を馳せるジャック・オーブリー指揮のもと、フランス軍の武装船アケロン号の拿捕という重大任務に向かう乗組員たち。しかし、彼らの前には、大海原の脅威という試練も待ち構えていた……というストーリー。

 実はこの映画、別の映画を観に行った時に予告編をやっていたのですが、そのときのキャッチコピーが次のようなものでした。


 1805年――
 ヨーロッパ征服を狙うナポレオンの前に、多くの兵士の命が犠牲となった。
 窮地に立つ英国軍が、一人の艦長のもとへ送り込んだのは、
 まだ幼い少年たちであった……。


 このコピーを見ると、まるで「戦場に送り込まれた幼い少年たち」のお涙頂戴モノの映画だと思ってしまいますよね。実際僕もそういった悲劇の物語だと思っていました。しかもこのキャッチコピーをナレーションしたのは「北の国から」の吉岡秀隆、焼酎のCMの「ソラク山の水は……澄んでいた……」と同じ口調で喋るもんだから、悲壮感たっぷりなんだよ〜!

 ところが、実際に映画を観てみると、特に幼い少年たちにスポットが当たっていたとは思いませんでした。むしろ予告編ではまるで主役のような扱いだった少年士官候補生も、膨大なクルーのうちの一人でしかありません。それどころか、彼等は少年であっても紳士として扱われ、特権も与えられ、そのかわりに大いなる責任を背負っています。その辺りの厳しさが心地よかったです。だからハリウッド的なお涙頂戴モノにはなっていませんでした。ピーター・ウィアー監督ならではの、真摯なつくりになっていると思いました。
 この映画は公開当時「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」という最大の対抗馬があったわけですが、予告がもう少し映画の内容を忠実に表現したものだったら、もっとヒットしたのではないかと思います。実際僕個人的には「ロード・オブ・ザ・リング」よりも好きだし、海洋モノとしても「パイレーツ・オブ・カリビアン」よりも良かったと思います。

 予告編の印象もそうでしたが、「マスター・アンド・コマンダー」という題名からして、戦艦と戦艦のドッカンドッカンといった壮絶な戦闘シーンなどがメインの映画かと思ったのですが、もちろん戦闘シーンは出てきますが、基本的には当時の時代考証に乗っ取った航海アドベンチャーという要素が強かったと思いました。冒頭の戦闘シーンの後はひたすらフランス戦艦との尻の取り合い、そして相手の裏をかく戦略的な騙し合いと、帆船の戦艦における頭脳的な戦略的要素がふんだんに盛り込まれており「昔の海戦はこんな風にしていたのかあ」とひたすら感心せずにはいられませんでした。

 何と言っても途中補給のために立ち寄ったガラパゴス諸島以外、すべて舞台が海洋上というのが良かった!

 この映画を観るまでは、主役のラッセル・クロウはルックス的にもどこにでもいそうなオッサンぽいので、派手さが無くミスキャストなのではないかと思ってましたが、実際観てみたら、ラッセル・クロウがとても頼もしくて力強く見えました。役作りのためにかなり太っていましたが、それがまた貫禄があっていい感じでしたね。

 この映画の中に、少年士官役でマックス・ベニッツという子役が出演していて全編通して活躍しているのですが、このマックス・ベニッツ、成長したら相当イケメンになるだろうなあ……。金髪イケメン好きの某○○さんが近い将来惚れ込むのは、まず間違いないでしょう。彼は「マスター・アンド・コマンダー」が映画初出演になりますが、この映画で見せた素晴らしい演技力と存在感で、今後良い作品に恵まれるといいですが。

 ちなみに、「ロード・オブ・ザ・リング」のピピンも出てました。旅の仲間たちは、色々なところで活躍しているんですな。



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 今日から8日間エクストレイル乗り放題
2005年08月24日(水)

 うちの両親は夫婦2人で年に1〜2回海外旅行に行っているのですが、今日から今月31日までの8日間、タイ、マレーシア、ブルネイの3ヶ国を回る旅行に出かけてしまいました。今年は10月にもイタリアに行くらしいのですが、息子の僕は仕事があるので置いてきぼりです。

 両親が8日間いないということは、その間父のエクストレイルが乗り放題と言うことなので、その間に新しい部屋で新たに必要になった家具を買って運んだり、いらなくなったものを実家に運んだり、畳んで束ねてある大量の段ボールを引っ越しのサカイに持っていったり、S2000ではできないことを一気にやってしまおうと思っています。

 「運転する」ということに関しては、やはりエクストレイルはオートマ車ですから、走っていてもミッション車のように交差点などでシフトダウンしたり、加速でシフトアップしたりすることがない上に、信号が青になって発進してからの加速も鈍いので面白味に欠けますね。おまけにS2000と比べてしまうと、路面のデコボコも全然伝わってこない、ハンドルには遊びが多すぎる、エンジン音が静かすぎるなど、快適故にかなり退屈な要素が多いです。一言で言うと、「移動する個室」のような感覚です。
 しかしまあ、それらを割り切って乗れば、視界が高く、渋滞時も足が疲れない、そして何と言っても物が多く積めると、S2000にはないメリットもいくつかあるんですよね。

 で、父のエクストレイルで特にいいなあと思うのは、カーナビにCDプレイヤーがついていると言うことです。僕のS2000は元々MDプレイヤーはついているのですが、CDプレイヤーはついていません。カーナビも、僕のカーナビはハードディスクナビなので、MP3プレイヤーにはなりますが、CDは聴けないのです。
 つまり、S2000で音楽を聴こうと思ったら、CDからMDにダビングしてMDで聴くか、パソコンを使って好きなMP3ファイルをメモリーカードにコピーし、それをカーナビのハードにコピーして聴くしかないわけです。MDやMP3なら、自分の好きな曲だけ入れれば好きな曲だけ聴けるというメリットはありますが、いちいちコピーするのが面倒なので、今S2000に積んである曲は長いこと更新していません。

 その点、CDプレイヤーがあると、家から好きなCDだけ何枚か持ち出せば、それをそのまま入れて聴けてしまうと言うのが、僕にとってはとても手軽でいいなあと思います。昔はMDプレイヤーもMP3プレイヤーもなかったので音楽はCDのアルバム単位で聴いていましたが、昔よく聴いていたアルバムなども、すぐに聴くことができますからねえ。

 先日エクストレイルで遠出をした際に、ABBAのアルバムを何枚か持っていったのですが、久しぶりにアルバムをまともに最後までじっくり聴いて、あまりの懐かしさに感激してしまいましたよ。特に「アライバル」なんて、僕が1歳の時から家でかかっていて聴いていたアルバムでしたからねえ。印象深いわけです。何せ泣きじゃくる僕が、ABBAをかけると泣きやんでヨチヨチ歩きで寄ってきたと言うんですから。

 そのうちS2000にも、6連奏のCDチェンジャーでもつけようかな。



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 「マツダイラ」第11話、執筆開始
2005年08月23日(火)

 現在M−NESTで連載中のF1小説「マツダイラ」は、おかげさまで10話まで公開することができましたが、早くも最新作第11話の執筆に取りかかりました。といっても仕事も忙しくなってきているので、公開までにはまだしばらく時間がかかると思います。

 元々「マツダイラ」の大まかなストーリーの流れは完結するまで決定しているのですが、その全体的な大きな流れや基本設定の他に、新たに思いついた細かいエピソードのアイディアなどを忘れてしまわないうちに、早く書き上げて進めてしまいたいので、急ピッチで書き進めています。
 実は皆さんに早く披露したい素晴らしいストーリーのアイディアが大量にあるのですが、その多くのアイディアがかなり先の話のアイディアなんですよね。ですから、それらを皆さんに披露するためには、早く話を進めていかないと辿り着かないと言うわけです。それに、現在公開中の第10話では話が大ききな進展を迎えましたから、その記憶が残っているうちに、その後の展開を進めていきたいと思っているわけです。

 さて、第11話は、さらに突っ込んだ展開になります。そして第10話で再登場した「ハイウェイ狙撃事件」の全貌が明らかになります。皆さんも第11話が公開されるまでに、なぜマーカス・ミッドフィールドが殺されなければならなかったのか、そしてなぜイタリアンマフィアが絡んでいるのか、勘を働かせて推理してみてくださいね。これまでに公開したエピソードの中に、そのヒントがいくつかちりばめられています。

 さらに第11話には、新しいキャラクターも何人か登場します。こうなってくるとほんとに人物相関図も作らなければ皆さんが混乱してしまうかもしれませんね。しかもその新キャラは外国人、横文字の名前ってなかなか覚えにくいですからねえ。

 「マツダイラ」はこれまで、主にアメリカ、日本、南極、モナコ、イギリスとすでに5ヶ国の国が登場していますが、11話では新しい国がストーリーの舞台になります。この国も僕が行ったことのある国ですが、第8話「The Fort in Bibry」以来の紀行モノの要素を盛り込んだ作品になると思います。僕が実際に訪れた時の経験をどこまで小説の中に反映できるかわかりませんが、皆さんも実際にその国を旅行しているような気分を味わえる作品にできればと思っています。

 公開はまだ未定ですが、9月中の公開を目指します。お楽しみに。



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 愛車に嵐を呼ぶ男
2005年08月22日(月)

 えー、実は先週金曜日から昨日まで、父のエクストレイルを借りて遠方にいたのですが、その間に静岡では金曜日・土曜日と、ものすごい雷雨に見舞われていたそうです。実は先週木曜日のVoiceでも書きましたが、木曜日には父にS2000のレクチャーをしたあと、洗車してるんですよね。

 で、気付いたんですが、洗車に関係なく雨が降る場合は、例えば僕が仕事場から家に帰る間のほんの数分、あるいは僕が外に外出しようとした瞬間などに雨が降り出すことが多いのですが、どうも洗車がらみの雨の場合、僕自身ではなく、洗車したばかりのS2000を狙って雨が降るようです。つまり、洗車がらみの雨は、ターゲットは僕自身ではなく、洗いたてピカピカのS2000だったようです。

 ですから、例えば僕が洗車をして翌日にS2000から離れると、雨は僕のいるところではなくS2000に降るというわけですな。いやはや、知らなかった……。雨はここまで僕に意地悪をしていたんですねえ。

 おかげで木曜日に洗ったS2000は、洗車からわずか4日で大量の水滴に覆われています。やがてこの水滴の上にホコリが付着し、水滴が乾燥してなくなる頃には、まだら模様になっているんだろうなあ……。



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 ミハエル・シューマッハ、八つ当たりか?
2005年08月21日(日)

 F1第14戦トルコグランプリの決勝がイスタンブールで行われました。初開催となったグランプリですが、キミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)が独走し今シーズン5勝目をマークしました。しかし、レース終盤に2位を走行していたチームメイトのファン・パブロ・モントーヤがチェッカーまで2周となった56周目のターン8で痛恨のコースオフを喫し。ランキング首位のアロンソが労せずに2位に浮上し、まんまとアロンソに8ポイントを献上してしまう結果となってしまいました。
 シーズンは残りあと4戦、本来なら残りの全レースでライコネンが勝ち、モントーヤが2位に入っても、アロンソが3位に入り続ける限りライコネンの逆転は不可能という状態なのに、今回アロンソが2位に入ったことで、結局ライコネンは2ポイントしか差を縮めることができず、依然としてアロンソが24ポイント差と圧倒的なマージンを持っています。

 さて、BAR・ホンダ勢は、ジェンソン・バトンが予選13番手から見事なオーバーテイクをみせ5位入賞を果たしましたが、佐藤琢磨は昨日の予選でマーク・ウェバーの予選アタックを妨げたことにより、レース審査委員会から予選タイム抹消のペナルティを科され、最後尾から決勝を迎えることになりました。琢磨はフォーメーションラップが終わると同時にピットインし、給油をおこなって1ストップ作戦に切り替えます。レースがスタートすると、比較的オーバーテイクがしやすいとされる今回のイスタンブールで、琢磨は11台をごぼう抜きにして9位でフィニッシュしました。惜しくもポイント獲得はなりませんでしたが、バトン同様BARの底力を存分に見せつけたレースだったと思います。しかし、今回の結果を見る限り、やはり予選でのミスとその後の妨害行為が悔やまれますね。琢磨は本当に、まともに順当なグリッドからレースができないケースが多いですな。

 そして、今回もっとも驚きだったのは、やはりミハエル・シューマッハのリタイヤでしょう。シューマッハは昨日の予選をノータームで終えたため、エンジン交換を行ない19番手からのスタートとなったのですが、10位まで順位を上げていた14周目のターン12、タイヤのトラブルにより1周遅れの最下位となったマーク・ウェバーが、シューマッハのインを刺しますが接触。2台はマシン修復のための緊急ピットインを余儀なくされてしまいました。ウェバーはフロントノーズを交換しレースに復帰、シューマッハもタイヤを交換しコースに戻りましたが、シューマッハはマシンのダメージは大きく、翌周ガレージへと消えていきました。

 それにしてもシューマッハは、時々不可解な動きをしますね。過去7回もチャンピオンになっている史上最強のドライバーなのに、なぜシューマッハはときどき今回のような理解不能な行動をするんでしょうか。ターン12でインに入ったウェバーにかぶせるように、まるで全然ライバルに追いつけないことに対して八つ当たりでもしているかのように、思いっきりガツンとウェバーにぶつけていますからねえ。ウェバーを無理に抑えても順位が下がるわけでもなく、メリットも全くなかったと思うのですが。いずれにせよシューマッハは今回、自らの失態で無意味にレースを終えることとなってしまいました。シューマッハは自業自得だとしても、ぶつけられた方のウェバーはたまったもんじゃないですね。彼は予選でも琢磨に妨害されていますからねえ。

 シューマッハはこのことに関して「ウェバーの姿を見ていなかった」とコメントしていますが、昨年のバリチェロといいシューマッハといい、もしかしてフェラーリの2人は、昨年までは圧倒的に速かいマシンで後続車を気にすることがなかったので、それに慣れてしまい、ミラーをまったく見ていないのでしょうかねえ。もう一度普通自動車の教習所へ通うことをおすすめします。後方確認や側方確認を怠って、すげー減点されそう……。

 バリチェロも今回は10位に終わり、フェラーリは昨年まで得意だった初開催のサーキットで、ノーポイントに終わってしまいました。フェラーリの黄金時代はすでに終わりを迎えてしまったようですね。シューマッハは今回のリタイヤでポイントリーダーのフェルナンド・アロンソとのポイント差は40と開き、6年連続通算8回目のドライバーズ・タイトル獲得は、絶望的です。94年にシューマッハが発タイトルを獲得した時のように、すでに世代交代はもう始まっているんですね。



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 F1トルコグランプリ予選
2005年08月20日(土)

 今日はF1第14戦、初開催となるトルコグランプリの予選がイスタンブールで行われました。ポールポジションはランキング首位のフェルナンド・アロンソ(ルノー)を26ポイント差で追うキミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)、そしてランキング首位のアロンソは3番手につけ、明日の決勝ではタイトルを争う2人の走りが注目されます。4位にはライコネンのチームメイトのファン・パブロ・モントーヤがつけましたが、マシンの速さは間違いなくマクラーレンがトップ。何とかアロンソの前に出てマクラーレンがワンツーフィニッシュを決め、アロンソとライコネンのポイント差を少しでも多く縮めて欲しいものです。

 さて、BAR・ホンダ勢ではジェンソン・バトンと佐藤琢磨が揃ってイスタンブールサーキットで最も難しいコーナーとなったターン8でオーバーランを喫し、バトン13番手、琢磨14番手。しかし琢磨は無線が通じないというトラブルに陥っており、インラップ中に次の予選アタッカーのウェバーが追いついてしまい、ペナルティの審議対象となってしまいました。うーん、今回も琢磨は、スタート前から問題を抱えてしまいましたねえ。

 バトンと琢磨がオーバーランしたターン8は、ザウバーのジャック・ビルヌーヴ、さらにはトヨタのラルフ・シューマッハも餌食となってしまいましたが、何とフェラーリのミハエル・シューマッハまでもがターン8で派手にスピンを喫してしまいノータイム、結局ミハエルは明日の決勝を最後尾からスタートすることとなってしまいました。フェラーリはバリチェロも11番手と振るわず、昨年までの圧倒的な強さが嘘のように今回も精彩を欠いてしまいました。これまで99年のマレーシアグランプリに始まり、アメリカ、バーレーン、中国と初開催のサーキットでは必ずフェラーリが勝ってきましたが、今回の初開催はどうやらフェラーリが勝つのは厳しい状況ですね。

 明日の決勝も、大波乱の展開が予想されますね。



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 「ポルターガイスト」「ポルターガイスト2」
2005年08月19日(金)

 先日、WOWOWで録画したホラー映画「ポルターガイスト」と「ポルターガイスト2」を観ました。「ポルターガイスト」といえば1982年に公開された、スティーブン・スピルバーグが製作、制作総指揮、原案、脚本を手がけた映画で、監督はトビー・フーパー。郊外に新築された家に越してきたフリーリング一家を襲う異常な現象。幼い娘キャロルアンが行方不明となり、霊媒師は悪霊の存在を感じとった。やがてその土地は元々墓場だった事が判明する……というストーリー。

 家族の愛が霊界に迷い込んだ少女を救うという、いかにもスピルバーグが好みそうなテーマを、トビー・フーパー監督が随所にグロテスクな描写を交えて描いている映画でした。ボロボロと崩れ落ちる顔などはフーパーのセンスでしょうが、クライマックスの光の一大スペクタクル・ショーになると途端にスピルバーグらしくなります。映画の舞台となる街が、この当時同時に撮影していた『E.T.』と同じロケ地でした。
 この映画はもう20年以上前の作品だからなのか、超常現象の現し方が新鮮で、でも結局は家の下に埋まっていた死者の霊によるっていうところが古典的で良かったです。

 さて、その続編である「ポルターガイスト2」ですが、主要キャスティングは前作と同じものの、スタッフが総入れ替えとなり、スピルバーグは「2」以降一切タッチしていません。
 前作で悪霊を退けたフリーリング家は祖母の屋敷に移ったのですが、一家の娘キャロルアンに再び悪霊の恐怖が……。SFXを駆使したホラー・シリーズ第2弾で、今回は悪霊と闘うインディアンの呪い師が登場。「エイリアン」の創造者H・R・ギーガーをクリーチャー・デザインに迎え、前作以上のモンスター映画を狙っていたそうですが、脚本・演出ともに今ひとつまとまりに欠ける作品となっていました。

 そこそこ格調高いホラー映画だった前作に比べて、「2」はグロテスク度がものすごく増えています。グチャグチャの幽霊が出てくるところなんて、悪趣味の極みでした。まあ2作目は前作よりもパワー・アップしなければならないのは宿命なのでしょうけど、ちょっとやり過ぎという感じでした。ただ、ガイコツ顔の老人を演じたジュリアン・ベックの不気味さはなかなか良かったです。

 ところが、この「ポルターガイスト2」の撮影終了後にジュリアン・ベックが急死し、祟られたのではないかと話題になりました。さらに、まだ僕は観ていないのですが、このシリーズの完結編である「ポルターガイスト3」の撮影終了直前に、シリーズを通して出演し名演技を見せたキャロルアン役のヘザー・オルークが、わずか13歳で急死してしまったのです。そのため1988年の映画公開時には、主役であるキャロルアン役のヘザー・オルークは、すでに他界していました。
 ヘザー・オルークは「ポルターガイスト」で、わずか7歳でスピルバーグによって映画デビューを果たしました。しかし、出演した映画は「ポルターガイスト」の3部作だけで、まさに彼女はキャロルアン役のために生まれ、そしてキャロルアン役のために死んでいったようなものですね。

 スピルバーグは「E.T.」のヘンリー・トーマスやドリュー・バリモア、そして「A.I.」のハーレイ・ジョエル・オスメント、さらには「宇宙戦争」のダコタ・ファニングと子役の才能を引き出すのが非常に上手いですが、やはり「ポルターガイスト」シリーズのヘザー・オルークは最高の子役だったと思います。1作目から7歳とは思えないような演技で共演者を食い、強烈な印象を残しました。彼女は僕と同じ歳に生まれたので、今生きていれば僕と同じ30歳、きっと大女優になっていたことでしょう。残念ですね。

 ところで、シリーズ完結編の「ポルターガイスト3」は録画に失敗してしまったのでまだ観ていないのですが、映画自体は「2」からスピルバーグが離れてしまったのでかなり期待はずれでしたから、「3」もきっとあんまりいい出来ではないんだろうなあと思っています。気が向いたらビデオレンタルで借りてきて観てみようと思っています。



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 父にS2000を運転させる
2005年08月18日(木)

 えー、ここ数日の高尚なネタとはガラリと変わって、今日はとても個人的なくだらないネタで申し訳ありません。

 実は明日金曜日から日曜日までの3日間、父のエクストレイルを借りて遠出するので、その間父がクルマがないと困るので、僕のS2000を父に貸すことにしました。しかし、父は今年3月にエクストレイルに乗り換えるまではミッション車に乗っていましたが、エクストレイルに乗り換えてからはオートマ車しか乗っていない上に、S2000は「乗る者を選ぶクルマ」と言われているほど普通の人には乗りにくいクルマです。なので今日は仕事がそれほど忙しくなかったこともあり、父に初めてS2000を運転させ、練習させることにしました。もちろん僕も助手席に乗ります。

 まず、S2000はキーを差してイグニッションまで回しても、セルがないのでそこまでしか回すことができません。エンジンを始動させるには、まずキーをイグニッションまで回し、その後クラッチペダルを踏みながら運転席の脇にある「スタートボタン」を押さなくてはなりません。まずはそれを教え、その後ギアの入れ方のコツなどを簡単にレクチャーしました。特にギアに関しては、父がエクストレイルに乗る前に乗っていたサニーは5速ですが、S2000は6速まであるので、バックギアを入れるにはシフトレバーを下に押し込み、さらに右へ入れるようになっているので、最初はなかなかバックギアに入らず戸惑っていました。

 その後路上に出て、まずは市街地を走らせました。シフトチェンジは通常はだいたい2000〜3000回転の間で行い、時速60キロでも6速まで入れてしまえば燃費を稼げると教えました。
 S2000は回転数が高いクルマなので、発進時などは普通のミッション車よりも若干アクセルをふかし気味で繋げるのですが、クラッチも結構硬いので、僕などは最初のうち(今でも時々)エンストしたりしていました。しかし、さすがにミッション歴の長い父は、一度もエンストすることはありませんでした。

 その後市街地から離れ、日本平(通称ダイラ)と呼ばれる峠道を走らせ、山道での走行を体験してもらいました。ダイラはくねくねと曲がりくねった山道ですが、S2000は馬力があるので、登りは3速だけで登っていけると教えました。またS2000はエンジンブレーキもよく効くので、下りも3速に入れておけば、ほとんどブレーキを踏まずにエンブレだけで行けると教えました。
 父はかねてからS2000を「狭いし低いし、ほんと乗りにくいクルマだなあ」と言っていましたが、ダイラを走りながら「さすがにコーナーは鋭く曲がっていくなあ」と珍しくS2000を褒めていました。

 帰りにガソリンスタンド寄って給油口の開け方を教え、ついでにスタンドで洗車もしてもらい、路上での運転を一通り終えてガレージに帰ってきました。最後に「もし万が一交差点などでエンストしてしまうと、S2000のエンジン始動が特殊だからパニクるかもしれないから、クラッチを踏んでスタートボタンを押すことを忘れないように」とくぎを差し、練習は終了です。

 まあ父は安全運転だし、問題はないでしょう。



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