Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 「ミスティック・リバー」を観る
2005年09月16日(金)

 DVDデッキに録り貯めていたWOWOW映画の中から、「ミスティック・リバー」という映画を観ました。
 この映画は2003年に公開された映画で、クリント・イーストウッドが監督・製作を手がけ、何と音楽まで手がけるという多才ぶりを発揮しています。しかしイーストウッド自身は映画に一切出演しておらず、今回は制作側に徹しています。

 そして、この映画を彩るのが3大スターの共演。ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケヴィン・ベーコンという個性派俳優が揃い、人気作家デニス・ルヘインのただでさえ濃密な傑作ミステリー小説を、より重厚に演出している超豪華な映画です。
 かつての幼馴染みが、ある殺人事件をきっかけに25年ぶりに再会、事件の真相究明とともに、深い哀しみを秘めた3人それぞれの人生が少しずつ明らかになっていくさまが、静謐にして陰影に富んだ筆致で語られていきます。主演の3人、ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケヴィン・ベーコンをはじめキャスト全員の演技が高次元でぶつかり合い、素晴らしいアンサンブルを披露していますぞ。

 ストーリーを解説しましょう。ジミー、ショーン、デイブの3人は少年時代、決して仲が良いわけではなかったがよく一緒に遊んでいた。ある日、いつものように3人が路上で遊んでいたところ、突然見ず知らずの大人たちが現われ、デイブを車で連れ去っていってしまう。ジミーとショーンの2人は、それをなすすべなく見送ることしか出来なかった。数日後、デイブは無事保護され、町の人々は喜びに沸くが、彼がどんな目にあったのかを敢えて口にする者はいない。それ以来3人が会うこともなくなった。それから25年後。ある日、ジミーの19歳になる娘が死体で発見される。殺人課の刑事となったショーンはこの事件を担当することになる。一方、ジミーは犯人への激しい怒りを募らせる。やがて、捜査線上にはデイブが浮かび上がってくるのだったが……というお話。

 この映画はアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞でショーン・ペンが主演男優賞を、ティム・ロビンスが助演男優賞を揃って獲得し、さらに全米批評家協会賞でクリント・イーストウッドが監督賞を受賞。その他アカデミー賞とゴールデン・グローブ賞で助演女優賞、監督賞、脚色賞にノミネート、また英国やヨーロッパ、日本でも高い評価を受けました。

 やはり、ショーン・ペンとティム・ロビンスがアカデミー賞を受賞しただけあって、特にこの2人の演技は非常に光っていたと思います。小さな町を牛耳っているワルだが、実は家族を何よりも大切にしていて、最愛の娘が殺されたことにより、深い悲しみと激しい憤りに震えるショーン・ペン。そして、少年時代に誘拐・監禁され性的暴行を受けたという暗い過去を持ち、現在は一人息子とキャッチボールをし、毎朝息子をスクールバスまで見送りに行くという平凡な父親としての人生を送るも、未だに心に陰を持つティム・ロビンス。この2人は大人になっても町を離れることなく、それぞれの妻が姉妹であることもあり、ショーン・ペン演じるジミーの娘が殺害されたことにより、再び交流を持つことになります。この2人のやりとりと感情の変化が、映画全体を通して非常に濃密に描かれていると思いました。

 ケヴィン・ベーコンは、町を出て殺人課の刑事となったショーン役を演じていますが、彼は事件の当事者ではなく捜査する立場であるという役柄上、一歩引いた形でかつての幼なじみである2人に関わってきますが、ケヴィン・ベーコンもなくてはならない存在感を醸し出しています。やはり彼は主役ではなく、こういったちょっと引いた役がとても似合うと思います。彼の存在は、映画の中でいつもスパイスとしての効果を見事に発揮していると思いますね。

 実は僕、ショーン・ペンが出演している映画を観るのは、マイケル・ダグラス主演の「ゲーム」(1997)以来2度目なんです。この映画でのショーン・ペンはそれほど目立った演技はしていなかったので、実質最近の彼の演技を観るのはこれが初めてと言うことになります。なので今回の彼の役にはすんなり入っていくことができましたが、驚いたのはもう一人のティム・ロビンスでした。

 ティム・ロビンスの出演作品も実はそれほど観ているわけではないのですが、僕の中でのティム・ロビンスと言えば、やはり無実の罪で脱獄不可能と言われた刑務所に入れられ、そこから奇跡の脱獄を果たすというスティーブン・キング原作の感動作「ショーシャンクの空に」(1994)が印象的です。しかし、今回の映画では「ショーシャンクの空に」の時のような活き活きとしたイメージは見る影もなく、非常に老け込んでしまったなあという印象を受けました。まあ「ショーシャンクの空に」から10年も経っているわけですから、だいぶ恰幅がよくなり、髪の毛も白髪が増え、落ち着いた雰囲気で抑制の利いた演技が評価されて、彼自身初のアカデミー賞を獲得することができたんでしょうけどね。
 最近では「宇宙戦争」でもチョイ役で出演しているのですが、そのときの役なんて、一見ティム・ロビンスだとはわからないぐらいの老け役でしたぞ。
 ティム・ロビンスって、調べてみたらトム・クルーズ主演の「トップガン」(1986)でも脇役で出演していたんですね。知りませんでした。そういえば「トップガン」にはメグ・ライアンもチョイ役で出てたなあ。

 さて、ケヴィン・ベーコンですが、彼の普通の役、というか正義感あふれる役を観たのは久しぶりな気がします。彼は「13日の金曜日」の第1作目(1980)で、キャンプ場でカノジョとエッチをした後、カノジョが部屋を出ていき、独りでベッドの上で待っている時に、ベッドの下から串刺しにされるというホラー映画では古典的な殺され方でシリーズ初の犠牲者となりましたが、10年後の「フラットライナーズ」(1990)では普通の好青年、翌年の「JFK」(1991)では服役中の証言者というチョイ役を演じていました。しかし、「激流」(1994)で初の悪役を演じて、以後はその悪役顔が印象として定着したのか、どうも悪役というイメージが強いんですよね。実際他の悪役と言えば「インビジブル」(2000)ぐらいしかないんですけど。
 彼は「激流」の後、全米一悪名高きアルカトラズ刑務所を閉鎖に追い込んだ、一人の囚人と彼を支えた若き弁護士の友情を描いた衝撃の実話「告発」(1995)で、囚人ヘンリー・ヤング役を見事に演じ、演技派俳優という地位を確立しました。

 今回の映画では、僕が観た映画の中ではトム・ハンクス主演の「アポロ13」以来久々の“普通の”ケヴィン・ベーコンが見られたと思います。責任感と正義感のあふれた刑事で、でも疑惑をもたれている幼なじみが犯人であると認めたくないと言う人間らしさもあり、さらには何らかの理由で妻と別離し、時々電話をかけては、受話器の向こうで何も言葉を発しない妻に向かって語りかけたりと、非常に魅力的な男性像を演じています。風貌も刑事だけあってスーツでビシッと決め、髪型も短くさっぱりと切り揃えられており、清潔感にあふれていて婦人警官にも食事に誘われていましたぞ。こんなに小ぎれいなベーコンを観るのは珍しいですが、顔がかなりシャープなので、こういったスーツ姿もけっこう似合うなあと実感しました。

 この映画、オススメ度はかなり高いですぞ!

 明日は、監督クリント・イーストウッドの魅力に迫ってみたいと思います。



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 引き続き「サザエさん」
2005年09月15日(木)

(前回のあらすじ)前回をお読みください。


「波平、おちこぼれ」


   (夕暮れ時、縁側で独り寂しそうに黄昏れる波平。)
   (子供部屋からは、家族の楽しそうな笑い声。)
   (そこへ、タマが縁側へやってきて寝ころぶ。)

波 平 ……おお、タマか。わしはどうやら孤立してしまったようじゃ。
    この歳でインターネットはさっぱりわからなくてのお……。

タ マ (ROM中)

波 平 家族は「2ちゃん」というサイトに夢中になっておるんじゃが、
    わしには何が面白いのか、さっぱり理解できんよ……。

タ マ (ROM中)

波 平 ……お前は猫だから、インターネットなど無縁じゃな。
    もはや家族の中で話せるのは、お前だけじゃよ。

タ マ (ROM中)

波 平 ……はあ、インターネットか来るまでは、
    わしが一家の大黒柱としての威厳を保っていたのじゃが、
    もはやわしは、ネットについていけない、ただの老いぼれじゃよ……。

タ マ (ROM中)

波 平 ……タマ、もっとこっちへ来て、わしを慰めておくれ。

タ マ タ━━━━━━。゚(゚∀゚)゚。━━━━━━ン!!

   (タマ、突然何かを発見したらしく、一目散で走り去る。)

波 平 ……………………………………

   (再び縁側に独り取り残される波平。)




波 平 タマ━━━━━。゚(゚´Д`゚)゚。━━━━━ッ!!!


(誰か、続ける?)


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 ネタがないので「サザエさん」
2005年09月14日(水)

「磯野家、ネットデビュー」


   (夕暮れ時、いつものように帰り道を歩く波平。)

波 平 そう言えば、今日は我が家にインターネットがやってくるんだったな。
    ……しかし、便利な世の中になったものだわい。
    家にいながらにして、世界中と繋がっているなんて。
    きっと今頃我が家では、インターネットに夢中なんじゃろうなあ。

   (などと思いつつ、自宅へと辿り着いた波平。玄関の戸を開ける。)

波 平 ただいま。帰ったぞ〜。

ワカメ 父さんキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
カツオ 土産持ってないし…_| ̄|○
サザエ 乙
フ ネ 飯クエー

波 平 ……お、お前たち、一体どうしたんじゃ?
    何だか様子が変じゃないか……?

タ ラ わーい♪おじいちゃんおかえりなさいです〜!
波 平 おお〜!タラちゃ〜ん!ただいま〜!
タ ラ ……と、言ってみるテスト

波 平 ………………………………………

   (家族のいつもと違う様子に困惑しつつ、食卓に就く波平。)
   (磯野家一家団らんの夕食が始まる。)

カツオ 吉牛ウマー!(゚∀゚)

波 平 ……何?この牛丼は吉野家の牛丼なのか?
フ ネ いいからクエー
波 平 ……か、母さん?
サザエ ネトのしすぎで料理は無理ぽ…
波 平 ……む、無理ぽ……?

マスオ サザエ、おかわりキボンヌ
サザエ 自分で汁
マスオ いやマジレスキボンヌ
サザエ 自分でよそえゴルァ!
マスオ (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

波 平 ……お前たち、ほんとに今日はどうしたんじゃ?
    わしがいない間に、何かみんなで悪い物でも食べたのか?

ワカメ ( ゚д゚)ポカーン
カツオ その隙にワカメの牛肉ゲッツ!o(・∀・)o
ワカメ ガ━━(’Д゜;)━ン!!
カツオ 人の牛肉ウマー!(゚∀゚)
ワカメ ウワァァ━━━━━。゚(゚´Д`゚)゚。━━━━━ン!!!
マスオ 激しくワロタ
ワカメ 人の牛肉取るなゴルァ!ヽ(`Д´)ノ
カツオ (;゚∀゚)=3ムッハー!!!
ワカメ カオリたんに言いつけてやるー!ヽ(`Д´)ノウワァァン

カツオ カ…カオリたん…(;´Д`)'`ァ'`ァ

波 平 ……一体、みんなどうしてしまったというんじゃ!
    今日はみんなおかしいぞ!何があったんだ!

ワカメ ( ゚д゚)ポカーン
フ ネ 誌ランヨ┓(´_`)┏
サザエ マターリしてきた(゚з゚)

波 平 ……何だか、気分が悪くなってきた……。
    今日は、わしは先に休むことにしよう……。

サザエ 乙
カツオ ノシ
フ ネ はよ練れ
タ ラ 逝ってヨシ!(っ・ω・)っ

波 平 ……お、お、おまいら……。


(誰か、続ける?)


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 「毒を吐く」て……
2005年09月13日(火)

 最近ネットでよく見かける言葉なんですが、

 「毒を吐く」

 ……すごい言葉ですなあ。

 何というか、すごく醜悪で品がない言葉だと思いませんか?最近ではそれをわかった上で、自虐的に使っているケースもあるようですが。僕は昔ファミコンでやった「ドラゴンクエスト2」のモンスターが吐く、「毒の息を吐いた!」という攻撃を思い出しましたよ!そのモンスターが徘徊しているエリアでは、近くの町に駆け込んで、毒消しを大量に買った覚えがあります。

 この「毒を吐く」という言葉、まあ「毒舌をふるう」とか「毒づく」ということであると言うことはわかるのですが、一体いつ頃から、そしてどこから発生した言葉なのでしょうかねえ。やっぱり「2ちゃんねる」ですかね?「怪傑えみちゃんねる」でないことは確かでしょう。何かと詳しい某Yさんのツインターボな知識力なら、もしかしたらご存じかもしれませんね。詳細キボンヌ。

 しかし、「毒を吐く」というと、もはや「手きびしい皮肉や悪口」「辛辣な皮肉」という本来の言葉の意味から外れて、もはあ〜っと臭い息を吐きながらわめき散らしているようなイメージですな。あるいは、例えばフットサルとかの試合で、チーム全員が試合前にカレーとかペヤングソース焼きそばとかを食べておき、試合中に相手チームに臭い息で嫌がらせをするような感じです。

 「毒を吐く」、あまり自分では使いたくない言葉ですな。

 まあ実際、僕が「毒舌をふるう」とか「毒づく」ことはまずないんですけどね。

 ……え?昨日のVoiceの最後の1行は「毒舌」じゃないのかって?

 ……いやいや、あれは「毒舌」とは言わないでしょう。あれは事実ですし、至極正論ですからねえ。「FIAはバカである」というのは、「毒舌」とは言いませんよ。強いて言うならば、「覚えてろよ〜!」的な「捨てゼリフ」に近いかもしれませんけどね。

 ……え?そういうのが「毒舌」だって?

 ……あら、手厳しかったですか?辛辣でしたか?



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 佐藤琢磨は終わった
2005年09月12日(月)

 昨日はF1第16戦ベルギーグランプリが行われましたが、その決勝レース中に起きた佐藤琢磨(BAR・ホンダ)とミハエル・シューマッハ(フェラーリ)の接触事故について、様々なサイトで物議を醸しだしているようですね。
 特にミハエル・シューマッハファンのサイトでは、元々佐藤琢磨はうっとおしい存在だったようですが、今回の一件でもうケチョンケチョンに非難を浴びていました。僕が唯一死ぬほどキライなミハエル命のイタイ子ちゃんも、ここぞとばかりに「琢磨には早くF1からいなくなって欲しいです!(`〜´)」と息巻いておられましたぞ。
 一方、佐藤琢磨ファンのサイトでは、非常に重い空気が立ちこめていましたが、大方は佐藤琢磨の否を受け入れている様子で、その上で「とにかく信じて応援するしかない」というスタンスを守っているようです。

 さてと、ではもう一度、シューマッハと琢磨の事故を振り返ってみましょうか。

 まず、事の発端は11周目に起きたルノーのジャン・カルロ・フィジケラのオー・ルージュでの単独クラッシュでした。この事故によりセーフティーカーが導入され、すでにピット作業を終えたマシンを除く16台のマシンが一斉にピットへ入ってきてタイヤ交換と給油を済ませました。もちろんシューマッハも琢磨もピットインしてタイヤを交換しました。
 セーフティカーは13周でピットに戻り、レースは14周目にリスタート。ところが、このリスタート直後のラ・ソースの進入で、11番手の琢磨が10番手のシューマッハに追突。シューマッハのマシンはこのアクシデントでマシン後部のサスペンションを損傷しスピン。佐藤はスピンしたシューマッハに進路を塞がれる形となり、再び接触。2台はコース上にストップし、その場でリタイアを余儀なくされてしまいました。

 では、両者の言い分です。

■ミハエル・シューマッハ
「僕は何も見えなくて、ただマシンのリアに衝撃を感じたんだ。複雑なコンディションが僕たちの助けになると期待していたのに、こんな風にレースを終えるなんて馬鹿げているよ。彼から切腹のような経験を何度か受けているが、今回の件もその一つだろう。このことは彼に対して、過去にも話をしてきたが、どうしたら治るのかはわからないよ。」

■佐藤琢磨
「リスタート後、ミハエルと僕はジョーダンのマシンをオーバーテイクしようとしていたんだ。ミハエルは僕の前に、左手にはジョーダン、そして右手はピットウォールが目前に迫っていた。したがって、ボックス状態になり、逃げることが出来ない状況だったんだ。ターン1では、彼にチャレンジしようとしたんだけど、そこで彼があまりにもブレーキを早くしてきたように見えたよ。それに反応してブレーキをかけたけど、フロントをロックさせてしまい、彼のマシン後部と接触してしまったんだ。」

 今回の事故に限って言えば、僕の結論として、完全に佐藤琢磨に否があったと思います。琢磨はコメントで「左手にはジョーダン、そして右手はピットウォール」と語っていますが、映像を見る限り、琢磨の後ろは開いていたことになります。つまり、シューマッハが減速した際、右か左へ避けて追突を回避するのは不可能だったとしても、事前に少しシューマッハとの間隔を開けることは可能だったと言うことです。

 さらに、「彼があまりにもブレーキを早くしてきた」とコメントしていますが、リスタートしたばかりでタイヤもブレーキもまだ暖まっていない状態、しかも路面は相変わらずウエットコンディション。こんな状態ではラ・ソースの進入でブレーキングを早めにするというのは十分考えられることであると言えます。従って琢磨は、ラ・ソースでシューマッハに仕掛けようとして接近しすぎたのが一番の原因であると言えるでしょう。つまり、このコースでは他にも仕掛けるチャンスはあったわけですから、何もあのような状況で、しかもよりによってあんな場所で仕掛けようと思わなければ、今回の事故は防げたでしょう。今回の事故は、琢磨の判断ミスが招いた事故ですね。

 いずれにしても、今回のレースで琢磨はミスによるリタイヤ、そしてチームメイトのジェンソン・バトンは3位表彰台に登っていますから、チームが琢磨を放出するための材料は、すべて揃ったと言うことになりますね。残念ですが、琢磨の来シーズンのレギュラーシート獲得は、もはや絶望的ですな。

 ところで、今回の件に限って言えばシューマッハにはまったく否はないですが、彼がコメントで言っていた「彼(琢磨)から切腹のような経験を何度か受けている」というのは、どれを指しているんでしょうかねえ?2003年鈴鹿グランプリでシューマッハと接触したこと?それとも、昨年のヨーロッパグランプリでバリチェロと接触したこと?……はて、どちらも琢磨には否はなかったと思うのですが?

 まあ、シューマッハは今年結果が残せなくていらついているようなので、今回の一件でプンスカしているのも無理はないですが、僕に言わせれば、何だかんだ言って「どっちもどっちじゃん」と言った感じですね。シューマッハの方がこれまで、琢磨よりはるかに多く「切腹」してきていますからねえ……他車を巻き込んで……。そうやって勝利を掴んできた男ですから。今年だって、開幕戦ではニック・ハイドフェルドに、この前のトルコではマーク・ウェバーにぶつかって自滅していますよね。もちろん故意ではないでしょうけど、明らかにシューマッハの強引な幅寄せでしたよね。
 シューマッハも散々いろんな人にぶつけてきたんですから、たまには誰かにぶつけられても、別にいいんじゃないでしょうか。個人的にはそう思います。

 ただ、これだけははっきり言えるでしょう。

 「ミハエル・シューマッハなら、どんなに他車にぶつけても罰則なし」

 あ、そうそう、もう一つ大事なことを忘れるところでした。今回のベルギーでの一件で、FIAは佐藤琢磨に対して次戦ブラジルグランプリでの10グリッド降格というペナルティを科しましたが、これはただ単にFIAお得意の「ジャパンいじめ」ですな。シュー様大好きのFIAが、あまりにもシュー様がご立腹なのを見て、相手は日本人の佐藤琢磨だし、厳しい罰を与えてやれ〜!といったところでしょう。

 だってねえ、相手が誰だろうが、ただ止まりきれなくて追突しただけですよ?同じく今回モントーヤと接触したピッツォニアは罰金だけで済んでいるんですよ?他にも同じようなケースは腐るほどありましたが、そのほとんどはお咎めなしですよ?何で琢磨だけ10グリッド降格やねんッ!なんちゅう強引なペナルティ!この決定が何よりも驚きでしたね!


 バッカじゃねえのFIA……。


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 ベルギー決勝はレースも観戦も大混乱!
2005年09月11日(日)

 皆さん、投票には行ってきましたか?僕もちゃんと行ってきましたぞ!今日は色々と用事があったので昨日不在者投票で投票してきたのですが、不在者投票なのにものすごい人の数で、近所の小さい公民館で30分ぐらい並んでしまいました。

 さて、今日はF1第16戦ベルギーグランプリの決勝だったのですが、夜8時50分から始まったスカパーでのF1観戦は、色々な意味で大混乱でしたぞ。
 まず、決勝の現地の天候は曇り、厚い雲と霧に覆われた上空からはいつ雨が降り出してもおかしくない空模様。また午前中に降った雨の影響により路面が濡れているため、ウエットレースが宣告されました。多くのチームがスタンダード・ウエットを選択して決勝に臨みます。

 毎年何かしら起こるスタート直後のタイトな1コーナーですが、今回は何事もなく全車スムーズに1コーナーをクリアしていきました。さらに、10番グリッドからのスタートとなったBAR・ホンダの佐藤琢磨が素晴らしいスタートを決め、オープニングラップで4台を一気に交わし、6番手までポジションをアップさせました。

 ところが、レースが3周目に突入したあたりから、急にスカパーの入りが悪くなり、画面が乱れ始めてしまいました。そして映像がブツブツと途切れがちになった後、完全に映像が映らなくなってしまい、画面には「現在電波を受信することができません」という文字情報が表示されてしまいました。静かになってしまった部屋の中でよくよく耳を澄ますと、ベランダから激しい雨音が聞こえて来るではありませんか。

 「ギャ〜〜ッ!ベルギーじゃなくてこっちで大雨が降り出した〜〜ッ!」

 どうやら、突然降り出した大雨と空を覆う分厚い雨雲のせいで、スカパーの衛星電波が受信されなくなってしまったようです。何もよりによってF1の決勝中に降り出さなくてもいいのに……。これじゃ「スパ・ウェザー」じゃなくて「Mako・ウェザー」だよ……。レース中に現地で雨が降って波乱の展開になるのは大歓迎ですが、テレビ観戦に支障をきたすこっちの波乱はいらないです。

 で、一向に映る気配がないので、まあ人工衛星の問題なので僕にはどうすることもできないので、仕方なくチャンネルを変えて、衆院総選挙の開票特集番組をしばらく観ていました。うーん、さすがは総選挙!ものの見事に全チャンネル選挙一色!……と思いきや、フジテレビだけは世界柔道を中継していました。

 で、しばらくして再びチャンネルをスカパーに戻してみると、ホッ!良かった映ってる!10周目が終わったあたりの映像から電波が復旧していました。どうやら雨が小雨になり、雲も少し切れたようです。
 ところが、よく見ると画面にはイエローコーションのマークが……。何か事故でもあったのかな?と思ったら、何とマシンを降りたフィジケラの映像と、その後フィジケラのオー・ルージュでの大クラッシュのリプレイが!

 「うわ〜!フィジケラ事故ったのか!しかし派手に事故ったなあ〜!」

 などと思ってると、今度は何とシューマッハが歩いてピットに戻ってくる映像が!

 「ゲゲゲッ!シューマッハまたリタイヤしちゃったの?」

 そしてその直後!今度は佐藤琢磨が歩いてピットに戻ってくる映像が!

 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁッ!琢磨もいつの間にかリタイヤしてる〜〜!」

 「一体何があったというのだぁぁぁぁぁぁッ!詳細キボンヌッ!」

 その後レースを見守っていると、シューマッハと琢磨の接触事故のリプレイが!

 「おおおおおおおッ!琢磨はシューマッハに追突してしまったのかッ!」

 しかも当てられた方のシューマッハは怒りを露わにしながらマシンを降りて琢磨の元に歩み寄ると、まだマシンの中にいた琢磨に一言二言何か言った後、琢磨のバイザーをペシッ!

 「あ〜あ、琢磨、よりによって皇帝に追突してしまうとは……。」

 ……とまあこんな感じで、今日のF1観戦は何かと混乱してしまいました。一応ハードディスクに録画はしていましたが、その後も何度か映像が途切れてしまったりしたので、もう一度来週の再放送を録画して、それをDVDにダビングしようと思っています。

 来週の再放送でも雨が降って電波が途切れたら嫌だなあ……。

 レースは結局ライコネンが優勝しましたが、2位を走行していたモントーヤがまたしても残り周回数あとわずかという場面でピッツォニアと接触してしまい後退、マクラーレンのワンツーフィニッシュはまたも幻となってしまいました。これで3位だったアロンソは労せずして2位に浮上してそのままフィニッシュ。本来アロンソとのポイント差を4ポイント縮められたはずが、モントーヤの後退で今回も2ポイントしか縮めることができませんでした。こりゃあアロンソのチャンピオンは決まりだな……。

 3位にはBARのバトン。うーん、琢磨はリタイヤでバトンはまたも表彰台。これでは、BARが必死になってバトンを引き留めるのも無理はありませんね。



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 F1ベルギーグランプリ予選
2005年09月10日(土)

 今日はF1第16戦、ヨーロッパラウンド最終戦となるベルギーグランプリの予選が行われましたね。ベルギーグランプリの舞台となるサーキットは、温泉で有名なスパとフランコルシャンをまたがるスパ・フランコルシャンサーキットです。うーん、安易なネーミングですね。静岡と清水にまたがるからと言って「静岡・清水サーキット」と名付けているようなものですな。
 スパ・フランコルシャンは低速、高速入り混じった複雑なレイアウトで、今では少なくなった“ドライバーズ・サーキット”として名高く、このサーキットを好むドライバーは多いですね。1コーナーのヘアピン(ラ・ソース)を抜けたドライバーは全開で加速し、大きな壁に見えるほど急勾配のオー・ルージュに300km/h近い速度で飛び込んでいきます。

 今日の予選では、案の定マクラーレン・メルセデスの2台がフロントローを独占しましたね。でもポールポジションはタイトル争いを演じているキミ・ライコネンではなくファン・パブロ・モントーヤ。前回は予選でトップタイムをマークしたライコネンが10グリッド降格のペナルティを受けたため、繰り上がりで2番手のモントーヤがポールからスタートしましたが、今回はモントーヤが正真正銘ベビーシッター、もとい、ポールシッターとなりました。

 一方、ランキング首位をひた走るルノーのフェルナンド・アロンソはチームメイトのジャン・カルロ・フィジケラ、トヨタのヤルノ・トゥルーリの後ろ5番手。しかし決勝ではフィジケラが10グリッド降格となるため、アロンソは4番手からスタートすることになります。
 またフェラーリ勢はミハエル・シューマッハが弟ラルフの後ろ7番手(決勝では6番手)、バリチェロは13番手からのスタート、うーん、やはりフェラーリはここでもイマイチピリッとしませんな。シューマッハは「雨が降れば有利になる」と言っていましたが、このサーキットは「スパ・ウェザー」と呼ばれるほど気まぐれな天気が有名ですから、明日の決勝は雨がらみのレースになる可能性も大いにあります。

 さて、BAR・ホンダ勢はジェンソン・バトンが9番手(決勝では8番手)、佐藤琢磨が11番手(決勝では10番手)と、まあまずまずのポジションです。しかし相変わらず琢磨はバトンに勝てませんね。今回もバトンに実力の違いを見せつけられてしまった感じです。
 しかしここスパ・フランコルシャンは非常にチャレンジングなサーキットですから、琢磨にはアグレッシヴなオーバーテイクシーンを見せて欲しいものです。



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 「イベント・ホライゾン」を観る
2005年09月09日(金)

 今日はWOWOWから録画してあった映画の中から、「イベント・ホライゾン」という映画を観ました。この映画は97年に製作された映画で、まさに宇宙での幽霊船を題材にしたSFホラーで、最新SFXを駆使したハリウッド映画では珍しくユニークなSF映画だといえるでしょう。

 西暦2047年。調査救助船“ルイス&クラーク”号が海王星への極秘任務に飛び立った。その目的は7年前に海王星で消息を絶った超深度宇宙探査船イベント・ホライゾン号の救助であった。実はイベント・ホライゾンには重力制御による新航法システムが取り入れられており、今回の作戦に特別参加したウェアー博士はそのシステムの開発者だった。やがて海王星でイベント・ホライゾンの姿を捕えた一行は船内に侵入するが、同時にクルーが幻覚や幻聴に苛まれるようになっていた。ウェアーもまた家庭を顧みないために自害した妻の幻影を目にする。やがてクルーの一人が小型のブラックホールを生み出すという重力制御装置のコアに取り込まれるという事態が発生。そして船内の異変は加速度的に増していく。いったいイベント・ホライゾンに何が起きたのか? そしてブラックホールを抜けたこの船は7年間どこにいたのか? 謎が深まる中、何かに取り憑かれたウェアーは“ルイス&クラーク”号に爆弾を仕掛けるのだった……というストーリー。

 この映画は位置づけ的にはB級映画とされていますが、観てみたらなかなか面白い映画でした。何と言っても冥王星の軌道上に浮かぶ巨大な幽霊船のセットが素晴らしく、無重力の感覚や宇宙空間での浮遊感などもよく表現されていました。
 一言で言うと「エイリアン」と「惑星ソラリス」を足して2で割ったような感じですが、いわゆるエイリアンは一切登場せず、最後まで宇宙の“お化け屋敷”的な映画だったと思います。
 しかしまあ、やはりB級映画と言われているだけあって、内容的にそれほど濃いものではなかったとも思います。この映画を劇場で観ていたら、きっと怒り狂っていたと思います。自宅で、タダで録画したものを、期待せずに観たのが良かったのかもしれませんね。

 しかし、キャストは以外と豪華でしたぞ!何と「ジュラシック・パーク」と「ジュラシック・パーク3」で主役の恐竜おじさんを演じたサム・ニールが何と悪役!そして、「マトリックス」シリーズでモーフィアス役を怪演したローレンス・フィッシュバーンがこの映画では主役を演じていました!

 ローレンス・フィッシュバーンは、この映画でもキャプテン役でした。



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 世界柔道開幕
2005年09月08日(木)

 木曜日は、毎週楽しみにしているドラマ「電車男」の日なのですが、今日から「電車男」を放送しているフジテレビでは世界柔道を生放送するため、「電車男」は来週に持ち越しとなったようです。

 さて、2年に1度行われる柔道の男子第24回、女子第14回世界選手権が今日、当地のカイロスタジアムで開幕しました。初日は重量級の男女4階級があり、日本選手はいずれもメダルを獲得しましたね。男子100キロ級の鈴木桂治は、この階級では初優勝を果たし、03年大阪大会の無差別級、アテネ五輪100キロ超級と合わせて「世界3階級制覇」を果たしました!鈴木は順当に勝ち進むと、決勝はビタリー・ブボン(ウクライナ)に内またで一本勝ちしました。
 一方、2連覇を狙った男子100キロ超級の棟田康幸は決勝で、アレクサンドル・ミハイリ(ロシア)に、初出場の女子78キロ級の中沢さえも決勝でユリセル・ラボルテ(キューバ)に、ともに一本負けで銀メダル。女子78キロ超級で、アテネ五輪優勝の塚田真希は3位決定戦に回って銅メダルに終わりました。

 柔道は正直言うとほとんどわからないのですが、一応柔道は日本のお家芸ですから、今回の世界柔道でも金メダルを多く獲得して、日本のメンツを保って欲しいと思います。
 初日の金メダルは大本命の鈴木のみで、あとは銀2つに銅1つですか。まあ今日の出場者が全員メダルを獲得したのは良かったですが、ちょっと頼りない気がしますねえ。やはり柔道も国際的に知られるスポーツになり、外国人選手も強くなってきたんですねえ。日本の伝統が、世界的に浸透しているんですねえ。

 日本のお家芸と言えば、国技である相撲もありますが、こちらも現在頂点の横綱に立つのはモンゴル人の朝青龍ただ1人。今週末から大相撲が始まりますが、早く次の日本人横綱が誕生して欲しいですね。最後の日本人横綱は、平成10年に横綱に昇進し、2年後の平成12年に引退した若乃花ですから、実に6年間も日本人横綱が誕生していないことになります。早く千秋楽の横綱同士の結びの一番を観たいものですな。



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 サッカー日本代表 VS ホンジュラス
2005年09月07日(水)

 今日宮城スタジアムで行われた、サッカーの国際親善試合、キリン・チャンレンジカップの日本VSホンジュラス戦、すごい試合でしたね。

 日本は中田英寿を含む欧州組6人全員が先発出場しましたが、前半はホンジュラスが3―1でリードし、敗色ムードのまま折り返しました。しかし、後半開始早々に日本は中村の左FKを柳沢が頭で合わせて2点目を決め1点差に詰め寄ります。ところが、その直後に再びホンジュラスに得点を許し、再び2点差の4―2となってしまいました。
 それでも、今日の日本代表は勢いをまったく失うことがありませんでした。中村のPKで再び1点差となり、その後も怒とうの攻撃を続け、25分には柳沢が同点。観客席を青く染めたサポーターの大声援に押され、33分に交代出場の小笠原のゴールでついに逆転しました。日本はそのまま1点のリードを守りきり、何と4―5の劇的逆転勝利で、苦手としていた中南米のチームから初めて勝利をものにしました。

 いやはや、前半を3−1で折り返した時には、まさか勝つとは思いませんでした。

 日本代表のジーコ監督は「ボクシングのスパーリングのような試合だった。勝利したが、悪いミスがいくつかあった。いつもと違うことをトライできたので、それはプラスだった」と、試合を振り返っていましたが、まさにその通りですね。今日の試合はゴールを決めては決められといった、まさに点の取り合い。日本も非常に素晴らしい攻撃を見せて何度も得点のチャンスを引き寄せましたが、逆にホンジュラスの奇襲も驚異的で、中盤でパスカットされると、そのまま一気にゴールまで攻め込まれるというシーンが何度もありました。
 しかも、日本の守備の要である宮本と中沢の防衛がまったく機能せず、相手選手をゴール前で全くのフリーにしてしまったシーンも多く見られました。

 今回日本が5得点もしたことは大いに評価できますが、一方で守備陣がまったく精彩を欠いてしまったことは、大きな課題となるでしょう。今回守備陣がきっちりと機能していれば、おそらく日本はもっと楽にホンジュラス戦で勝っていたのではないでしょうか。前半終了直前での、エース中田英のミスから失った3失点目もあります。ワールドカップまであと9ヶ月、ジーコ監督の信頼が厚い欧州組の選手でさえ危機感はあります。これからさらに強化しつつ、今回のような競争意識を高めて欲しいですね。



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