Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 「それマコ」掲示板連載再開へ
2005年10月07日(金)

 F1グランプリは今週末にいよいよ第18戦日本グランプリを向かえますが、それに合わせるわけではありませんが、うちも今週末にF1パロディの集大成「それゆけ!マコ・ハッキネン」の最新作をアップいたします。今回は、かつてMaxiさんの掲示板で連載されていた分の「その71」から「その80」までをまとめた集約版第8集で、「壮絶!愛のコリーナ争奪戦!」と題してお送りいたします。

 さて、Maxiさんの掲示板で連載していたのは「その80」まででしたので、今週末アップする第9集が、ストック分としては最後の分となります。そのため、第9集以降のストーリーはまったくないので、今シーズンのF1が終わった後のオフシーズンをめどに、「それマコ」の掲示板連載を再開したいと考えております。

 元々現在「FORMULA1」のページで公開している「それマコ」の集約版は、掲示板での連載がしばらく止まってしまったため、連載を再開するにも、読む方がそれまでのストーリーを忘れてしまっただろうということで、もう一度最初からストーリーを振り返ってもらえるようにと思ってまとめたもので、今週末アップする第8集でその目的が達成できるので、掲示板連載を再開しようというわけです。掲示板連載は、以前連載していた時と同様、短い1話を公開し、10話分貯まったら集約版として今後も「FORMULA1」のページにまとめていきます。わかりやすく言うと、掲示板連載が雑誌での連載で、集約版は単行本コミックスのようなものですな。

 で、連載を再開する掲示板ですが、以前連載していたMaxiさんの掲示板は、現在サイト自体が長い休止状態となってしまっているため不可能と言うことで、うちと相互リンクさせていただいている別の場所をお借りして、そこで連載する計画が進んでおり、管理人の方とも話はついているのですが、その話をしたのがずいぶん前のことだったので、今回の第8集公開後に、もう一度その管理人さんに確認を取り、正式に決定してから発表したいと思っております。

 万が一確認が取れずそちらでの連載が不可能ということになった場合は、とりあえずBarでの連載も考えておりますが、いずれにしても皆様には連載場所が決定次第お知らせいたしますのでお待ちください。

 それでは、今週末は日本グランプリとともに、「それマコ」をお楽しみに!



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 月間エンピツランキング急上昇!
2005年10月06日(木)

 先月の月間エンピツランキングですが、何と106票も獲得して一気に269位までアップしました!得票数、月間順位ともに最高記録です!これもひとえに皆様の清き一票のおかげです。ありがとうございました。ちなみに先月もっとも多くの票を獲得した記事は「F1、史上最年少チャンピオン誕生」でした。

 さて、毎回エンピツランキング1位を獲得している方は同じなのですが、その方の日記は先月も40848票も獲得し、2位の19175票を大きく引き離しているほど人気があるようです。さらに、ランキング上位の日記の内容を見てみると、KinkiKidsの堂本剛君やSMAPの草なぎ毅君のネタが大半を占めています。堂本君の場合は「正直しんどい」、草なぎ君の場合は「ぷっすま」のネタが多いようですね。うーん、ダブルツヨシは密かに人気が高いようですな。

 僕も堂本君や草なぎ君のネタをもっと書けば、もっとランキング上位にいけるんでしょうかねえ。……といっても、僕は「正直しんどい」も「ぷっすま」も好きで、観られる時は観ていますが、正直観て面白かったとしても、Voiceで書くほどではないんですけどね……。

 まあうちは、ランキングの順位は気にせず、今後もマイペースでやっていきたいと思います。

 あ、でも、是非投票してくださいね!



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 小ネタ係長のアフターファイブ
2005年10月05日(水)

 このところずいぶんと長文の記事が続きましたが、今日は昨日お伝えしたF1ホンダのニュースに動きもなく、今(午後7時過ぎ)もなお仕事中なので特にこれと言って書くこともないので、ここは小ネタ係長にご足労願って、スタイリッシュに決めていただきましょう。

■一見詩的だが、よく考えると変な言葉

 「掛け違えたボタン」
  →ただのあわてんぼさんやんけッ!はよ掛け直せッ!

 「冷静と情熱の間」
  →わかりやすく言うと“普通の状態”ってことやんけッ!

 「壊れかけのレディオ」
  →買い換えんかいッ!しかもレディオて……ラジオでええやんッ!

 「恋のダイアル6700」
  →下4桁しかわからんのかいッ!それたぶん出会い系サイトの勧誘やで……。


 ……………………4つしか思い浮かばんかったがな。



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 F1界激震!オールホンダ誕生と新チーム参入!
2005年10月04日(火)

 いやいやいやいや、今朝はF1界からもの凄いニュースが、突然何の前触れもなく飛び込んできましたね!実は僕もこのニュースは今朝初めて知ったのですが、その今朝の時点でVoiceが9月30日付から10月3日付まで4日分溜まっており、今日はこの記事をいち早く書きたいがために、無理してVoiceを書き進めてようやく追いつきました。おかげで今夜は仕事が深夜にまでおよびそうです。

 さて、まずはホンダによるBARチームの完全取得のニュースからです。ホンダは、BARチームの母胎となるBARH・リミテッドの株式を全額取得することに合意したと今朝の記者会見で発表しました。現在ホンダはBARH・リミテッドに45%を出資していますが、年内に全株式を取得するとのことです。
 これにより、2006年シーズンからは、ホンダ単独のF1チームとしてF1世界選手権に参戦し、ワールドチャンピオンシップ獲得を目指すことになります。
 F1チームは、引き続き英国ノーザンプトン州ブラックリーを本拠として、同バークシャー州ブラックネルにあるホンダ・レーシング・ディベロップメントリミテッドと連携してF1レースに参戦します。

 ホンダは2000年にBARとの間で、車体共同開発を含むエンジン供給契約を締結し、F1世界選手権に3度目の参戦。2001年12に、車体共同開発の強化を含めた2002年からの3年間の契約を更新しました。2004年の7月には、2007年シーズン末までの契約延長に合意し、11月には資本参加を行い45%の株を取得、開発体制の更なる強化を図ってきました。

 そして、もう一つ衝撃のニュースは、来シーズンからF1に新たなチームが参入するというものです。この発表も今朝のホンダの記者会見で明らかとなったわけですが、ホンダは、2006年シーズンに、新たに新規参入するチームがあることを示唆しました。さらにこのチームへホンダ・エンジン(2006年用V8−2.4リッター)を供給する用意があることを匂わせたのです。
 この新チームは現在のどこの自動車メーカーにも属していないということですが、詳細は明らかにされませんでした。またこれに呼応し、佐藤琢磨がこの新チームからオファーを受けていることも会見で明らかにされました。

 ホンダが突然明らかにした新規参入チームについてはまだ不確実な部分が多いですが、これだけの大メーカーが公式の会見で不用意な発表をするとは考えにくく、すでにかなり具体性があるものとみられています。関係者によれば、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏を始め、この新チーム加入にはFIAもほとんど合意しているのだといいます。
 一説では、日本のF1放映権を持つフジテレビもFIAに対して日本人ドライバーの存続を強硬に訴えたとのことで、こうしたことも新チーム誕生の後押しになっているのかも知れないと言われています。ただし、BARチームを買収した純ホンダ・チームを含め、こちらの新チーム名もまだ未発表です。一刻も早い詳細の発表が待たれます。

 琢磨がジェンソン・バトンのBAR残留決定の際に口にした「朗報」とはこのことだったのでしょうか。琢磨自身もホンダエンジンを搭載するという新規加入チームからオファーが来ていることを認めており、またそのオファーを受け入れるかどうかを検討しているとのことです。この新チーム参入が実現し佐藤琢磨がオファーを受ければ、佐藤琢磨はBARからは離脱するものの、引き続き来シーズンもホンダエンジンを搭載したマシンでF1を戦うことになります。

 いずれにせよ、佐藤琢磨の来シーズンは、思わぬ展開で開かれようとしています。この新規加入チームがどのようなチームなのかと言うことは現段階ではまったく謎ですが、今週末に行われる日本グランプリでは、もう少し具体的な情報が入ってくるかも知れませんね。

 佐藤琢磨の去就問題に関しては日本国内のみならず海外でも注目を集めていますが、ただルックスだけで好きなドライバーを選んでいるミーハーなファンや一部のF1ドシロウトのアンチ琢磨は別として、特に1990年代のホンダ黄金期を知る日本のF1ファンにとって、佐藤琢磨の存在価値は、数々の歴代記録を塗り替えてきたミハエル・シューマッハなど比ではないのです。

 確かに琢磨は、テストドライバーを挟んだ2002年からの3年間のキャリアの中で、何度となく他車と接触したり、自らのミスでマシンを壊したりして来ましたが、だからといって闇雲に琢磨のことを「危険なドライバー」であると決めつける日本人は、僕に言わせれば非国民もいいところですな。F1はレースなんですぞ!むしろ今のF1ルールは何かと審議だ罰則だと、ルールばかりが厳しすぎてレース自体は生ぬるい!
 ……まあ、「琢磨は危険」などという言う日本人の多くは、琢磨以上に過去に他者と接触してきては物議を醸しだしてきた、もっとも危険なドライバーの熱狂的ファンのようですが……。

 それはともかく、日本のF1ファンとしては、佐藤琢磨という存在は今のF1になくてはならない存在なのです。琢磨のこれまでの成績がどうだとか、速さやドライビングがどうだとかはこの際関係ありません。佐藤琢磨の存在価値は、理屈ではないのです。

 佐藤琢磨よ、日本のために、是が非でもF1に残れ!



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 DVDデッキの利点を最大限活用する
2005年10月03日(月)

 いや〜、DVDデッキって、ほんと便利ですよね。

 かねてからVoiceで書いているように、ハードディスク内蔵のDVDデッキを購入してから、ビデオテープを入れる必要がなくなったので、WOWOWの観たい映画などをバンバンハードの中に録り貯めたり、観たい番組を手軽にハードに録画して、残しておきたいものだけDVDに焼き、1度見たらもういらない番組はハードディスクから削除してしまえばいいので、非常に重宝しています。

 で、今の新居に引っ越してからは、ダイニングが広くなったので4人掛けの食卓を購入してそこで食事をしているのですが、テレビアンテナ線の関係でダイニングにテレビを設置することができませんでした。そのため、食事をしながらテレビを見たい場合は、テレビのある部屋にある小さめのガラステーブルで食べればできないこともないのですが、基本的には食事をしながらテレビを見ることはできなくなりました。

 しかし、DVDデッキがあるおかげで、ハードディスクに録画中の番組を録画しながら先頭から追っかけ再生できるため、ご飯を食べる時間に観たい番組の時間帯が重なってしまった場合、予めその番組を録画しておき、その間にダイニングの広い食卓でゆっくりとご飯を食べ、食べ終わったらテレビのある部屋に移動して、追っかけ再生で録画中の番組を観るなんてことができてしまうのです。

 やっぱり、テレビを見ながら食事をするというのは、お行儀が悪いですからね。

 ……とか言いながら、引っ越す前は余裕でやっていたのですが……。

 そうそう、今日なんか、観たい番組が2つあったのですが、その2つの番組がものの見事にバッティングしてしまったのですが、DVDデッキのおかげで、一方を録画しながらもう一方をダイレクトに観て、その後録画してあった番組を観ると言う風に、見事に2つの番組を堪能することができましたぞ。

 ……いや、「笑っていいとも秋の祭典」と「モノマネバトル」なんですけどね。



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 S2000リフレッシュ計画
2005年10月02日(日)

 今日はとても澄み切った青々とした空が広がる、秋晴れの天気となりました。そこで、毎回洗車するたびに雨に降られてしまい、すぐに汚れて(汚されて)しまう愛車S2000を洗車することにしました。一応天気予報では非常に勢力が強い台風が南の海で発生しているというようなことを言っていましたが、さすがに今の状態だとあまりにも汚くて、S2000も可愛そうだということで洗車に踏み切りました。

 今回も毎回同様、シェルの「おまかせ君倶楽部」のポイントを使って、洗車コースでは最高グレードである「手洗いフッ素加工洗車(車内清掃付)」のコースで洗車してもらったのですが、洗車が終わってからS2000のボディをじっくりと観察してみると、洗車では取れないような小さな水垢や細かい傷などをいくつか発見しました。僕のS2000が納車されたのは2001年の2月ですから、何だかんだいってもう4年は乗っていることになります。いくら頻繁に洗車しても、さすがに4年も経てば水垢や細かい傷が出てきても不思議ではないですね。

 そこで、洗車が終わって自分のガレージに帰ってきてから、本来フッ素加工をしてあるので必要ないのですが、小さな水垢や細かい傷を取るため、ワックスをかけることにしました。ところが、細かい傷はワックスで磨けば取れるのですが、小さくこびりついてしまった水垢が、相当強い力で擦っても全然取れないのです。もちろん水垢ですからツメでがりがりと擦ればある程度は取れるのですが、ワックスのスポンジで擦っただけではもはや取れないほど頑固な水垢が、ボディの数ヶ所にできているのです。

 僕はこのS2000を最低でも10年以上は乗ると決めているのですが、わずか4年が経過しただけの今の時期に、ワックスで磨いただけでは取れないほどの頑固な水垢が発生し始めているというのは、正直かなりショックでしたね。もちろんよーく目を凝らしてボディ表面を舐めるように見てみないとわからないような程度なんですが、手洗いフッ素加工洗車にかまけてボディ表面の観察を怠り、「4年が過ぎても新車の輝きを失っていない」と過信していたようです。

 そこで、僕はある計画を立てることにしました。引っ越しでかさんだ出費で財政が厳しいのですぐには無理ですが、S2000が納車されてから満5年となる2007年の2月に、その節目の記念として、S2000のボディをリフレッシュしてしまおうというものです。

 実は僕が会員になっているシェルの「おまかせ君倶楽部」には「おまかせ君プロ工房」というものがあり、そこでクルマのボディ表面をコンパウンドし、さらにその上からコーティングを施すという「ボディリフレッシュプラン」というものがあるのです。この加工を施すと、ボディ表面がまさに鏡面のような輝きを取り戻します。
 1回目の費用は確か2〜3万円ぐらいだったと思うのですが、そのコーティングは1年は保たれ、その間は極端な話、水洗いするだけで汚れが落ちてしまいます。
 さらにその1年間は毎回シェルで給油や洗車をするたびに、コーティングが剥がれていないかというチェック、さらには万が一剥がれていた場合はその部分を再コーティングするなどのアフターケアを無料でしてくれるのです。さらに、2年目からのコーティング加工は、確か1万円ぐらいでやってくれるという継続サービスもあります。

 お金をかけて手を抜くわけではありませんが、やはり輝きは失いたくないですよね。



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 阪神タイガース優勝
2005年10月01日(土)

 そういえば、この話題をすっかり忘れていました。

 プロ野球セ・リーグは29日、優勝へのマジックナンバーを「1」としていた阪神タイガースが阪神甲子園球場で巨人に5−1で勝ち、2年ぶり9回目、2リーグ制では5回目となる優勝を決めましたね。就任2年目の岡田彰布監督はスタンドを埋め尽くした今季最多の4万8576人の観衆の前で5度、宙を舞いました。阪神は20年ぶり2回目の日本一を目指し、10月22日から始まる日本シリーズでパ・リーグの優勝チームと対戦します。
 
 今季の阪神は投打の歯車がかみ合っていたと思います。投手では藤川球児、ジェフ・ウィリアムス、久保田智之各投手を軸とした救援陣の存在が光り、先行した試合では盤石の試合運びを見せました。特に藤川投手はこの日、日本プロ野球新記録となるシーズン79試合登板を果たしました。打線も上位が出塁し、金本知憲外野手、今岡誠内野手ら中軸で還すというパターンが威力を発揮しましたね。

 阪神はプロ野球改革の一環として今年、導入されたパ・リーグとの交流戦で八つの貯金を作って勢いに乗りました。交流戦期間中の6月9日に首位の座を奪回。8月に中日に2度、0.5ゲーム差に迫られたましたが、いずれも直接対決で退けました。9月14日に優勝マジック「13」を点灯させてゴールへ。球団創設70年、親会社の阪神電鉄開業100年という節目の年にペナント奪回に成功しました。

 思えば、僕が今まで生きてきた中で唯一プロ野球を生で観戦したのは、1985年、僕が小学校5年生の時に修学旅行で東京に行った際、後楽園球場(現在東京ドームがある場所)で観戦した巨人VS阪神戦でした。その年はランディ・バース、掛布、真弓などがいたタイガース黄金期で、その年に阪神は2リーグ制では3回目となる優勝を決め、さらに日本一にも輝きました。

 あれからもう20年が経ってしまったのかと、時の早さをつくづく感じます。

 一昨年は残念ながら日本一は逃してしまいましたが、今年は先程も書きましたように、阪神タイガースとしては節目の年でもあります。そして岡田監督は、一昨年チームを優勝に導き勇退した星野仙一前監督の後任として、昨年から監督に就任し、ベテラン星野監督と比較され、この2年間常にそのプレッシャーと戦ってきました。
 岡田監督には、是非阪神タイガースを日本一に導き、星野監督がなしえなかった悲願を達成して欲しいですな。

 阪神タイガースの最下位時代は、もはや終わりを告げたようです。



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 Mako、久々の大発見!
2005年09月30日(金)

 これまでも時々歴史的な大発見をしてきた僕ですが、今回、またも大発見をしてしまいました!この大発見は、今度の学会で発表する予定でいますが、毎回Voiceを読んで下さっている方だけ特別に!いち早くその大発見をご紹介してしまいましょう!


■芳醇な赤ワインに合うものを探す

 先日、結構高価なフランス産の赤ワインを手に入れたので、普段ほとんど家では晩酌はしないのだが、夜中に寝付けなかったこともあり、開けて飲んでみることにした。
 ところが、もう深夜なのでつまみはなしでワインだけで飲んでみたのだが、このワイン、高価なだけあってかなり芳醇でずっしりと重く、ワインだけで飲むにはあまりにも力強い味わいだったのだ。本来ならもっと早い時間に、それこそ匂いも味も強いブルーチーズ(青カビが生えたチーズ)ぐらいのつまみと一緒に楽しむようなワインなのだ。

 そこで、せっかくなのでつまみを用意してこのワインをじっくり堪能しようと思い立ったわけだが、すでに時間は深夜0時を回っており、コンビニや24時間営業のスーパーマーケットなどは営業しているものの、そんなお店に本格的なブルーチーズなど置いているはずもなく、しかたがないので冷蔵庫を開けて、ブルーチーズの代わりになるようなものはないかと探してみることにした。

 見つかったのは、納豆。

 ……納豆かあ……うーん、赤ワインと納豆、聞いたこともない組み合わせだぞ!片やフランスが誇る高価な赤ワイン、片や日本の朝ご飯の代名詞である腐れ大豆。同じ伝統的な食材ではあるものの、これまでの歴史の中では、おそらくまったく相対することはなかったであろう2つの伝統が、果たして口の中で調和し、絶妙の異文化交流的な味のハーモニーを奏でてくれるのだろうか……。

 今ここにある納豆と、本来芳醇な赤ワインと相性のいいブルーチーズの共通点と言えば、どちらも匂いがきつく味にもかなりクセがあると言うこと。逆に決定的に違う点と言えば、言わずもがな、あの納豆特有の粘りけだろう。ただ、その粘りけさえ気にしなければ、納豆の味的にはずっしりと重い赤ワインの風味と意外にマッチするのではないかと思い始めた。

 しかしここで、過去に犯してしまった痛い失敗が、僕の脳裏をよぎった。


■過去に犯した失敗

 以前、同じような食べ物の実験で、大失敗をしてしまったことがあった。夜遅くにお腹が空いたのだが、お金を下ろすのを忘れて手持ちがなく、かといってわざわざこれからキャッシュカードが使える店に食べに行くのもどうかと思い、家にあったパスタを茹で、何かパスタソースの代わりになるようなものはないかと、今回と同じように冷蔵庫を探ったのだ。

 今思えばこのとき、ニンニクとオリーブオイル、さらには鷹の爪まであったので、素直にペペロンチーノにしておけば美味しい夜食にありつけたのだが、僕はそのとき何を思ったのか、冷蔵庫の中で見つけたある別のものを、パスタソースの代わりにしてみたらどうなるだろうかという好奇心を抱いてしまったのだ。

 それは、レトルトの麻婆豆腐の元だった。

 元々僕は豆腐が大好きで、麻婆豆腐も好物のひとつだった。だからそのソースを使って、豆腐を入れる代わりにパスタと和えて食べても美味しいのではないかという仮説を立てたのだった。

 名付けて、「麻婆パスタ」。

 早速僕は麻婆豆腐の元を鍋にあけて火を通し、それにパスタを合え、出来上がったものを洒落た大きめのパスタ皿に上品に盛りつけ、フォークでパスタにソースを絡めながらクルクルとパスタを巻き、期待に胸を弾ませて一口目をほおばった。

 ところがその瞬間、僕はとんでもない過ちを犯してしまったことを悟った。

 本来麻婆豆腐は、ソースの味に豆腐の持つ独特の風味とまろやかなコクが混ざり合うことで美味しさを生み出すことができるが、その豆腐がない状態でパスタと和えてしまったため、ただ塩辛いだけのパスタになってしまい、どうポジティブに思考回路を働かせても「結構イケる」とはほど遠いほどひどい味だったのだ。

 しかし、せっかくパスタを茹で、麻婆豆腐の元も1回分消費してしまったため、捨てるのもあまりにももったいなかったのと、お腹は空いていたこともあり、僕はこの失敗をしっかりと記憶に留めて教訓とするため、水をがぶがぶと飲みながら、最後までこのクソマズイ「麻婆パスタ」を平らげたのだった。


■歴史的対面

 今回の赤ワインと納豆の実験も、先に述べた「麻婆パスタ」同様、期待を裏切られる可能性は大いに考えられた。しかし、今回の場合、仮に失敗したとしても、その被害は最小限で済む。もし食べてみて合わないようだったら、納豆はそのまま冷蔵庫に戻し、明日の朝ご飯のおかずにすればいい。ワインもコルクは抜いてしまったが、コルクの代わりに瓶に栓をする器具を持っているので、それで栓をして冷蔵庫に戻し、後日ブルーチーズを買ってきて飲めばいいのである。

 従って今回の実験は、好奇心を満たすという意味で、失うものもほとんどないので、チャレンジする価値は大いにあった。

 僕は早速納豆のパッケージを破ると、中に入っていたカラシとタレを納豆にかけ、それを入っていた発泡スチロールの容器の中で慎重に混ぜ合わせた。そして納豆に十分粘りけが出ると、僕はそのうちの一粒を恐る恐る箸の先でつまみ、口の中に入れた。さらにその状態で今度は芳醇な赤ワインが入ったワイングラスを持ち、ゆっくりと口を付け、ワインを口の中に流し込んだ。


 おおおッ!結構イケるじゃん!


 僕はワインを一口飲んで、夜中に独りで顔をびくっと上げて「オオッ!」という感嘆の声を挙げ、その感動に酔いしれた。結局その後、僕はワインのつまみとして、納豆1パックをぺろりと平らげてしまった。そしてそのときになって初めて、明日の朝ご飯のおかずを1品失ってしまったことに気付いたのだった。


■結論

 あくまで僕の個人的な好みではあるが、仮説で述べた通り、納豆もブルーチーズ同様匂いと味がきついので、それが逆に芳醇な赤ワインのずっしりと重い味わいにうまく調和し、絶妙のハーモニーを生み出すことがわかった。むしろワインが芳醇であればあるほど納豆との相性はいいものと考えられる。

 さらに、納豆特有の粘りけだが、これもワインが口の中に入ることで粘りがワインと混ざり合い、お互いの調和具合においてはブルーチーズよりも優れていると思われる。ただ、口の周りに糸を引いてしまい、ワイングラスにもその糸がからみついてしまうのが難点と言えば難点である。ワイングラスの口を付けたところには粘液の跡がつき、グラスが透明なのでそれがかなり目立ってしまうのは否めない。それを気にしなければ、味的にはかなり評価は高い。

 考えてみれば辛口の白ワインも、辛口の日本酒に似ているため、焼き魚との相性がいいのはよく知られている。それと同じで、芳醇な赤ワインと納豆も、イメージではまったく合いそうにないが、やってみると意外と合うことが今回の実験で証明された。

 ただし、これは極めて高度な味わいであり、シロウトにはおすすめできない。



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 F1ドライバーの夢(後編)
2005年09月29日(木)

 昨日に引き続き、僕が見た自分がF1ドライバーになった夢をご紹介いたします。例によって夢の中の話なので、興味がない方は飛ばしてください。


■第2話「ミハエル・シューマッハを待たせる」

 それは、たぶんレース終了後のことだと思う。夢の中で僕は帰り支度をしていたのだが、なぜかその場所は学校の教室のように、机とイスが整然と並んでいる部屋だった。部屋には僕1人しかおらず、外はすでに真っ暗。窓の向こうには、サーチライトに照らされたサーキットが広がっていた。ただし、そのサーキットは窓から全体が見渡せるほど規模が非常に小さく、さしずめ自動車教習所の練習コースのような感じだった。

 僕が帰り支度を続けていると、何と「DEKRA」と書かれた赤い野球帽を被り、赤いポロシャツにジーパン姿のミハエル・シューマッハがおもむろに入ってきたのだ!しかもシューマッハは、ポロシャツの裾をしっかりとジーパンの中に入れていた!


 シャツ・イン・ボトムッ……!


 さらにシューマッハは、なぜか日本語で「これから飯でも食いに行かないか?」と僕を夕食に誘ってきたのだ!

 もちろん夢の中でも、ミハエル・シューマッハは偉大な存在であることには変わりなかった。しかし、夢の中では「僕もF1ドライバーなのだ」と認識しているため、「まさかシューマッハと2人で飯を食いに行くようになるなんて、夢にも思ってなかったなあ」と、夢の中なのにそんなことを考えながら、僕はエラそうにシューマッハの誘いを快く了承したのだった。

 帰り支度を終えると、僕とシューマッハは揃って部屋を出て、バリチェロはどうのこうの、弟のラルフがああだこうだといった取り留めのない話を日本語でしながら建物の外に出た。ところが、そこで僕は部屋に忘れ物をしてしまったことに気付いた。その忘れ物が何だったのかは覚えていないが、とりあえず僕はシューマッハにそのことを告げ、ここで待っていてくれるよう頼み、急いで部屋に戻った。

 ところが、部屋に戻って探してみても、忘れ物が見つからなかった。しかしこの部屋のどこかにあることは間違いない。僕はシューマッハを待たせていることに後ろめたさを感じながら、必死で忘れ物を探し続けた。だが、無情にも忘れ物は最後まで出てくることはなかった。

 しばらく探し続けた後、シューマッハが待ちくたびれて帰ってしまったのではないかと思い、恐る恐る窓から外を見下ろしてみた。すると、赤い野球帽を被り、赤いポロシャツにジーパン姿のミハエル・シューマッハが、外灯の下で1人ぽつねんと立ちつくしているのが見えた……。


(完)



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 F1ドライバーの夢(前編)
2005年09月28日(水)

 9月22日付のVoiceの「エンピツ投票ボタン」でちらっと書きましたが、僕は過去に何度か、自分がF1ドライバーになっている夢をよく見ます。といっても実際のF1シーンのように華やかなものではなく、どちらかというと地味な夢です。今回は、そんな僕がよく見るF1の夢の中でも、特に印象的だった夢をご紹介しましょう。

 ……所詮夢の話なので、興味のない方が例によって飛ばしてください。


■第1話「Mako、立ち往生」

 それは、決勝レース中のことだった。僕はF1マシンの狭いコックピットの中でステアリングを握り、高速でコース上を周回していた。それはまるでテレビゲームをしているような感覚で、Gも感じなければスピードに対する恐怖も感じてはいなかった。しかし、自分が今何位で何周目を走行しているのかということはおろか、自分はどのチームに所属しているのか、今走っているサーキットがどこのサーキットなのかということすら、まったく把握していなかった。僕はただひたすら、走ったこともなければ見たこともないサーキットで、必死にハンドルを握りしめマシンを操っていた。

 ところが、僕の走る先に、突然あり得ないほどのバンク(遠心力を緩和するためにコースにすり鉢状に角度をつけること)がついた緩やかな高速コーナーが現れた!そのバンクの斜角はまるで競輪場のような、40度以上はあろうかというとんでもないバンクだったのだ!しかも、僕はそのコーナーの途中で、こともあろうに挙動を乱してしまい、マシンをスピンさせてしまったのだ!

 僕はバンク上でクルクルと回るマシンを何とか立て直そうと試み、幸いウォールにマシンをクラッシュさせてしまうことは免れたものの、ノーズ(マシンの先端)を上に向け、外側のウォールからわずか数センチのところで、まさに坂道停車の状態でストップしてしまった!

 幸いエンジンはまだかかっていたので、僕はコースに復帰しようと、踏んでいたブレーキペダルを離そうとした。ところが、僕のマシンの後方では何台ものマシンが高速で通過しているため、ブレーキペダルを離すと坂になっているのでマシンがバックしてしまい、後ろを通っているマシンに接触してしまうということに気付いたのだ。しかも僕が立ち往生しているというのに、無情にもレースはまったく中断する気配もスローダウンする気配もなく、僕の背後では何台ものマシンが切れ目なく高速でかすめていった。

 普通の乗用車だったらサイドブレーキがあるので、それをかければとりあえずブレーキペダルから足を離してもクルマが後ろに下がってしまうことはない。しかし、F1マシンにはサイドブレーキなどない。従ってマシンが後ろに下がらないようにするには、ひたすらブレーキペダルを踏み続けていなければならないのだ!

 しばらくその状態が続いていたので、少し足が疲れた僕は、一瞬だけ足を緩めてブレーキペダルを踏み直そうとした。ところが、その一瞬でマシンは予想以上に下がってしまい、後ろを通過するマシンとの距離がさらに近づいてしまった!もうこれ以上マシンを下げることはできない!僕はその場からまったく動くことができず、途方に暮れながら必死でブレーキペダルを踏み続け、ひたすら早くレースが終わってくれないかと願い続けていたのだった……。


(完)



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