Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 朝青龍の大記録
2005年11月26日(土)

 福岡で行われている大相撲九州場所14日目、今日の結果次第では朝青龍の3つの偉大な大記録が一挙に決まることになります。まず一つ目の記録は前人未踏の7場所連続優勝、2つ目は史上初の年間6場所完全制覇、そして3つ目は年間最多勝ち星ですね。
 6連覇は元横綱・大鵬が1962〜63年、66〜67年に2度達成し、朝青龍が秋場所で並んでいました。年間勝ち星も一昨日12日目の時点で元横綱・北の湖が78年に記録した82勝に並んでいます。そして史上初の年間6場所完全制覇も、昨日13日目の時点でただ1人の1敗で単独首位。つまり昨日の時点ですでに3つの大記録に大手がかかっているというわけです。

 さて、今日の優勝争いに関係する取り組みは、前日に朝青龍に土を付けて2桁勝利を達成しヨーロッパ人初の大関昇進をほぼ手中に収めた関脇・琴欧州と星1つの差で朝青龍を追っている大関・千代大海、そして結びの一番は地元で角番脱出を果たした大関・魁皇と横綱・朝青龍。この2番で千代大海が破れ朝青龍が勝てば、明日の千秋楽を待たずに朝青龍の優勝が決定します。

 まずは琴欧州VS千代大海。千代大海は前日の相撲で、優勝戦線に残るために魁皇に対し立ち会いで変化して勝ちを得ましたが、今日の格下・琴欧州には真っ向から勝負を挑みます。ところが、2メートル以上もある琴欧州に盤石の体制を作られ、そのまま豪快な上手投げで破れました。
 そしてその後の魁皇VS朝青龍戦。朝青龍は盤石の体制で魁皇を寄り切り、千秋楽を待たずして通算15回目の優勝を決め、この瞬間3つの大記録がいっぺんに朝青龍の手中に入りました。朝青龍は魁皇を寄り切ったあと、感極まって涙を浮かべていましたね。

 しかし朝青龍、強いですねえ!もう15回も優勝しているんですか。優勝15回といえば、元横綱・輪島を抜き、単独5位ですからねえ。朝青龍の初優勝はちょうど3年前の平成14年九州場所。その後翌年の初場所で連続優勝。さらにこの年に1場所おきに優勝して早くも4回の優勝を果たします。翌平成16年には唯一九月場所だけ魁皇に優勝を奪われるも6場所中5回優勝。そして今場所ついに完全制覇を果たして早くも15勝ですよ。横綱・貴乃花が22勝ですから、25歳とまだまだ若いですし、歴代優勝回数更新も十分狙えますね。まさに大相撲界のミハエル・シューマッハですな。

 歴代記録といえば、今日の取り組みで大関・千代大海を下したブルガリア人関脇・琴欧州は、昨日も横綱・朝青龍を倒して質の高い11勝目を挙げ、ヨーロッパ人初の大関昇進はほぼ間違いないでしょう。この琴欧州の大関昇進も実は初土俵から19場所目と史上最速!何だか日本の国技である相撲で、外国人力士が輝かしい記録を次々に打ち立てていますな……。

 がんばれ!日本人力士!



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 今場所の大相撲は面白い
2005年11月25日(金)

 元横綱・貴乃花が引退してから相撲をほとんど見なくなっていたのですが、現在福岡で行われている大相撲九州場所はなかなか面白いですな。史上最多7場所連続優勝と史上初の年間6場所完全制覇、そして年間最多勝ち星82勝という3つの大記録に挑む横綱・朝青龍、ヨーロッパ人初の大関昇進を目指すブルガリア人力士・琴欧州(身長2メートル以上!)、久々に優勝争いに名乗りを上げた大関・千代大海、地元福岡で角番脱出と優勝を狙う大関・魁皇。今場所はこの4人の力士の戦いに注目していました。

 今日はその大相撲九州場所の13日目、注目していた4人の力士がそれぞれ直接対決を迎えた大一番が待っていました。まずはともに2敗の千代大海と魁皇の大関対決。優勝戦線に踏みとどまるためには絶対に負けられない千代大海は、立ち会いに変化して魁皇を下して2敗を守り、自力優勝の可能性が復活しました。魁皇は角番は脱出しましたが、この時点で優勝の可能性が消えます。

 そして今場所最大の大一番、勝てばヨーロッパ人初の大関昇進がほぼ確実となる関脇・琴欧州と、勝てば前人未踏の7場所連続優勝に史上初の年間6場所完全制覇に最多年間勝利数更新と3つの大記録が一気に手に入る横綱・朝青龍の対決。
 注目の取り組みは、立ち会いで両者がっぷり四つに組みますが、琴欧州が左上手をがっちり引き付けての寄り倒しで朝青龍に完勝。無敗の横綱に土を付け、目安とされる10勝目を挙げて、場所後の昇進に大きく前進しました。朝青龍の最多年間勝利数の更新は明日以降に持ち越しとなりました。

 今日の結果で、明日14日目に朝青龍が魁皇を下し千代大海が琴欧州に敗れると、朝青龍の7連覇が決まります。とりあえず琴欧州は2桁勝利で大関はほぼ確実だし、魁皇はカド番を脱出したし、朝青龍は3つの大記録に大手がかかっていますし、まだ千代大海も優勝の可能性を残していますし、今場所は久々に話題の多い場所になりましたな。



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 Mako、ゴルゴ13と決別!
2005年11月24日(木)

 今年の8月に引っ越しまして、今はかなり広くて快適な家に住んでいるのですが、新しい家では収納できるものはなるべく収納してしまい、より部屋を広く使おうと言うことで、引っ越しの際にカラーボックスの本棚を3つ処分してきました。

 その本棚には、主に昔集めた漫画がぎっしり入っていて、その3つの本棚は前のアパートの細長い廊下のような部屋に置いてありました。その細長い廊下のような部屋は一番窓際に面していて、ベランダの代わりにその部屋があるような作りになっていて、そこに入らない限りは3つの本棚は目につかないようになっていて、半ば倉庫のような感覚で使っていました。
 しかし、新しい部屋は広くなってベランダもついているのですが、前の部屋のように倉庫代わりの部屋がなかったので、漫画本がぎっしり入った3つの本棚を部屋に配置すると、とてもスペースがもったいないし見栄えもよくないと言うことで、思い切って捨ててしまったというわけです。

 さて、ということはその3つの本棚に入っていた漫画本の行き先がなくなってしまうわけですが、今まで色々漫画を集めてきて、忘れた頃に読み返したりすると結構懐かしかったり面白かったりしたので捨てずにとってあったのですが、とりあえず引っ越しの際はすべて引っ越し屋さんに段ボールに詰めてもらって、新居に持ってきておきました。
 で、その漫画本は段ボール箱6箱分にも及ぶ膨大な量だったのですが、ついに今回、その漫画本を「処分するもの」「とっておくもの」に分け、ブックオフに売ることにしました。

 僕は本に限らず、CDでも服でもなかなか捨てないタチなのですが、仕分けしてみると、やっぱり結構愛着のある漫画や面白い漫画などもあり、選定は結構苦労しました。そうやってどんどん買っていくうちにここまで貯まってしまったんですけどね。しかし、そんなことを言っていては減るものも減らないですし、これはもう読み返すことはないだろうと思ったものは、割り切って今回すっきりと処分してしまうことにしました。

 では、その仕分けした漫画のラインアップをご紹介しましょう。

■処分するもの

 ●「きまぐれオレンジロード」(まつもといずみ)……全18巻
 ●「ドクタースランプ」(鳥山明)………………………全18巻
 ●「ドラゴンボール」(鳥山明)……………………………38冊
 ●「みゆき」(あだち充)…………………………………全12巻
 ●「陽当たり良好」(あだち充)……………………………全5巻
 ●「ついでにとんちんかん」………………………………全18巻
 ●「ゴルゴ13」(さいとうたかを)…………………50冊以上


■とっておくもの

 ●「シティーハンター」(北条司)………………………全35巻
 ●「キャッツアイ」(北条司)……………………………全18巻
 ●「北斗の拳(文庫版)」(武論尊・原哲夫)…………全15巻
 ●「ウイングマン」(桂正和)……………………………全13巻
 ●「電影少女」(桂正和)…………………………………全15巻
 ●「ツルモク独身寮」(窪之内英策)……………………全11巻
 ●「ジョジョの奇妙な冒険」(荒木飛呂彦)………第3部完結分
 ●「コジコジ」(さくらももこ)……………………………全3巻
 ●吉田戦車の漫画………………………………………………10冊

 処分するものの中の「ゴルゴ13」は、ストイックな男のバイブルとして愛読していたのですが、さすがに延々と続きそうなのできりがないので、持っていた50冊以上にも及ぶ単行本をすべて手放すことにしました。
 「ゴルゴ13」は、極論で言えば世界的な歴史的背景が物語に反映されていて、漫画としては一番面白いと思うのですが、これだけ増えてしまうと置く場所に困ってしまいますね。1冊1冊読み直して厳選しようかとも思ったのですが、まあ漫画喫茶に行けば置いてありますし、それこそブックオフに行けば立ち読みできると思い、全部処分します。

 さらばゴルゴ13……。

 さて、これで6箱あった段ボール箱を3箱まで減らすことができました。これだけ減らせば、あとは押入れの中に収納できそうです。いずれは押入れの中に本棚を作って、そこに漫画を入れようかなと思っています。
 で、処分する方の段ボール箱3箱分をブックオフに持ち込んだのですが、小学生時代から集めていた古い本などもあって値段が付かないものも多かったですが、全部で1800円にもなりましたぞ!たぶんほとんど売れなくて500円ぐらいにしかならないと思っていたので、ちょっと得した気分でした。

 ちなみに、現在集めている漫画もあるんですよね。「エンジェルハート」「カウンタック」「頭文字D」「機動戦士ガンダムオリジン」……あー、また漫画が少しずつ増えていきます。



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 「誘惑の光景」展を観に行く
2005年11月23日(水)

 今日は自宅からクルマで約15分のところにある静岡県立美術館で開催中の「誘惑の光景」展に行ってきました。この展覧会は19世紀のロマン主義版画のウジューヌ・ドラクロワ、ジョン・マーティンなどの作品が展示されているもので、人間の「欲望への誘惑」をキーワードに、文学と芸術とが一体となった版画作品が展示されています。

 18世紀後半から19世紀半ば頃にかけて、ロマン主義の作家たちはさまざまな文学的主題を、挿絵として視覚的に表現しています。この展覧会ではイギリスとフランスの作家たちに焦点を当て、「失楽園」「聖書」「ファウスト」「シェイクスピア作品」の4つのテーマによって構成されています。

 昨年1月25日付のVoiceでもご紹介しましたが、僕はいわゆる石版や銅板を細かく削って描くエッヂングの作品が大好きなのですが、今回観た作品の多くは石版によるエッヂングで、以前観た「ローマ散策展」のビラネージよりもさらに精密に描かれており、エッヂングとは思えないほど滑らかで壮大でした。特にジョン・マーティンの「失楽園」は、登場人物の描写もさることながら、それよりもむしろ背景の描写に力が込められている作品が多く、遠くの山々や宮殿、さらにその向こうの雲など、版画とは思えないようなリアルな遠近感に吸い込まれてしまいそうでした。

 彼らがひとつの版の中で刻んだ風景は、技法は異なるものの、情熱に満ちた独自の光と影の世界を演出しています。「誘惑」を軸に展開される、劇的なモノクロームの迫力に満ちた人間ドラマが、小さなスペースの中に圧倒的なスケールで活き活きと描かれていました。
 また、先に述べたように、4つのテーマごとにブースが分かれており、さらにその各テーマをストーリーに沿って追っていくという構成になっていて、作品とともにストーリーのあらすじや場面解説も添えられていたので、簡略的ではありますが「失楽園」「聖書」「ファウスト」「シェイクスピア作品」それぞれの物語を把握しながらじっくりとその世界に浸ることができます。
 ドラクロワ、ジョン・マーティンの他にも、リチャード・ウェストール、ウィリアム・ブレイク、チオドール・シャセリオー、ジェイムス・バリー、ギュスターヴ・ドレ、トニー・ジョアノといった当時の名だたる版画家たちの作品が約120点も展示されていて、とても見ごたえがあり、すべて観て回るのに2時間以上も要しました。

 芸術の秋に、久々に美術館へ足を運んで、ヨーロッパの古典文学の世界へつかの間のトリップをすることができました。やはり時々こうやって現実世界から離れて、美術館の静寂な空気の中で芸術に浸ることは大事なことですよね。芸術は、人間だけが楽しむことのできる文化なのですから。



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 F1、スーパーアグリは自前シャシーか?
2005年11月22日(火)

 来シーズンからF1に新規参入することとなったホンダ系チーム「スーパー・アグリ・フォーミュラワン」ですが、とりあえず来季のエントリーは無事に済ませたものの、レギュレーションでは「シャシーは自前で製作したものを使用し、他チームのマシンの流用は認められない」と定められているため、当初予定されていたBAR・ホンダ(来季オールホンダ)と同じシャシーを使用することができません。そこで現在FIAと他の10チームによって、「他のチームからシャシーの知的所有権を買い、それを元にシャシーを製作する」という裏技が協議されてきました。

 しかし、チーム数を増やしたいFIA側はこの「知的所有権の売買」という案を容認しているものの、10チームのうちいくつかのチームが難色を示しているため、まだ確定はしていませんが、この案は認められない可能性が非常に高いと言った状況です。
 もしこの「知的所有権の売買」が認められないとなると、スーパー・アグリはBAR・ホンダからのマシン転用もできなくなるため、自分たちでオリジナルのシャシーを用意しなくてはならないということになり、今からマシン開発をしては来シーズンの開幕戦に間に合うはずもなく、現実的にスーパー・アグリの来季参戦は不可能ということになってしまいます。

 ところが!何とスーパー・アグリのチーム代表である鈴木亜久里氏は、自身が率いるARTAのイベントに出席し、来季使用シャシーについて、こういったケースも見越していたのか「すでに自前で開発している」ことを明らかにしたのです!

 これは、先に合流が発表された旧アロウズのチーフ・テクニカル・オフィサー、マーク・プレストンらが独自のデザインを進めているものを指すと思われますが、彼はアロウズではR&Dの責任者、その後マクラーレン・チームでもデザイナーとして働いた経験を持っており、さらに当時のテクニカル・グループも現在亜久里チームに加入しているとみられおり、基本的に旧アロウズ・チームで成功した3年前のアロウズシャシー「A23」がベースになるのではと言われています。
 とりあえずこれで、スーパー・アグリのマシンが来シーズンの開幕戦で無事グリッドに並ぶことは、ほぼ間違いないと言えるでしょう。

 ……しかし、アロウズ「A23」は、現マクラーレンのマイク・コフラン氏がアロウズのテクニカル・ディレクター当時に開発したシャシーで、2002年シーズンにハインツ・ハラルド・フレンツェンによってスペインとモナコの両グランプリで6位入賞を果たした秀作ではあるものの、来シーズンこれを使うとなれば4年落ちのシャシーですよ。ホンダ技術陣の支援も見込まれますが、相当の苦戦は必至と言わざるを得ませんね。

 まずはデビューシーズンということで、来シーズンは何とか踏ん張って次の年に繋げて欲しいものですね。そして佐藤琢磨が来シーズンこのマシンに乗ることがほぼ確定的ですが、琢磨も来シーズンは、さらに厳しいレースを強いられそうですな。割り切って来シーズンは1年辛抱して……いやいや、できれば戦闘力が低いマシンでも、何とか良い結果を出して欲しいものです。



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 片頭痛よさらば
2005年11月21日(月)

 ご存じの方も多いかと思いますが、僕は長年、年に2回やってくる片頭痛に悩み続けてきました。そこで今年の2月8日に初めて受診し、2月22日に2回目の受診をして、「マクサルトRDP錠」という片頭痛にしか効かない薬と「ミグシス錠」という脳の血管が広がるのを抑えて片頭痛を起こりにくくしていく薬を処方されたのですが、そのおかげで体質が改善されたのか、例年なら10月下旬から11月上旬にかけてやってくる片頭痛が、今年はまだ来ていません。それどころか、2月に受診して以来まったく頭痛が来ないので、自分が今まで長い間片頭痛に悩まされていたことすら、すっかり忘れていました。

 毎年季節の変わり目になると片頭痛がやってきて、そのたびに仕事に支障をきたしたり、友達と遊んでいる時に友達に心配掛けたりしていましたが、今はまったくその兆候はないようです。

 今後もしまた片頭痛が起こった時には、「マクサルトRDP錠」と「ミグシス錠」という効果的な回避手段ができたのでひとまず心配はしていませんが、このままずっと片頭痛が来なくなればいいなあと思っています。

 僕の片頭痛に関して色々と心配してくださった方々、ありがとうございました。



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 Qちゃん復活!
2005年11月20日(日)

  陸上・東京国際女子マラソンが今日国立競技場発着で行われ、高橋尚子(ファイテン)が大会歴代3位となる2時間24分39秒の好タイムをマークし、2年ぶりのマラソン復帰戦を優勝で飾りました!2年前のアテネオリンピック選考会を兼ねた25回大会では、高橋は2位に終わり、代表から漏れてしまいました。今回はその同じ場所で雪辱を晴らし、見事な復活劇を遂げました!

 36秒差の2位にジビレ・バルシュナイテ(リトアニア)が入り、2年前の大会で高橋に逆転勝ちしたエルフィネッシュ・アレム(エチオピア)は3位でした。レースは終盤、高橋とバルシュナイテ、アレムが先頭集団を作って競り合いましたが、高橋が35・7キロでスパート、そのまま差を広げてゴールしました。

 非常に切れ味鋭いスパートでしたね。高橋は上り坂に差しかかる直前の35・7キロで勝負に出ました。2年前、アレムに抜かれた因縁の坂です。高橋は「あの坂に負けたくないという思いがあった。自分自身の思い出との戦いだった」とレース後に語り、抜かれた39キロ付近で後ろを振り返っていました。「このまま逃げさせてほしい」とずっと願っていたそうです。

 高橋尚子は、恩師・小出義雄監督のもとを離れ、練習パートナーらと結成した「チームQ」で挑む初レースでした。以前「報道ステーション」でもその「チームQ」の特訓の模様が特集されていましたが、練習内容は最終的に自分で決断していたそうですが、迷いの連続だったようです。

 2年ぶりのレースで勝ったのはもちろん大きな前進ですが、最も価値があるのは、指導者につかない状況で鮮やかな復活を遂げたことでしょう。指導者への依存度が高いためですが、高橋はその壁も突き破りました。しかも、ふくらはぎなど右足の3か所の筋膜に炎症を起こした状態でです。

 一方、3位に終わったアレムは「風が強くて前に進まなかったため、こういう展開になってしまった」と語りました。2年前のこの大会では、終盤失速した高橋を抜いて優勝を飾りましたが、この日は中盤以降、向かい風に悩まされ、35・7キロでライバルに突き放されたようです。「高橋さんは2年前とは違って、すばらしい走りだった。優勝を祝福したい」と脱帽していました。

 世界最強の呼び声の高い日本女子のオリンピック代表権争いは、アテネオリンピックで金メダルを獲得した野口みずきを筆頭に、今後も熾烈を極めそうです。しかし、高橋尚子が今回復活を遂げたことで、確実に高橋尚子の北京が手の届くところまで見えてきたのは言うまでもありません。しかし、3枠の代表争いを勝ち抜くには、どの選考会を選ぶか慎重な戦略が必要となってくるのは間違いないでしょう。

 高橋は今回の東京国際優勝によって、来年12月のドーハ・アジア大会代表(2人)の権利を得ました。しかし、日本陸連は「別次元の問題だ」と出場は要請しない意向を示しています。北京オリンピック代表選考は07年夏の大阪世界選手権と同年冬からの国内レースで行われますが、暑さに強い高橋が大阪を選ぶかどうかが注目です。
 大阪世界選手権で日本人トップでメダルを獲れば北京オリンピック代表に内定する予定ですが、アテネオリンピック金メダリストで日本記録保持者の野口みずきは、高温多湿の大阪出場には消極的だそうです。一方、昨年ベルリンで高橋の記録を破った渋井陽子は大阪に意欲的な姿勢を見せているようです。

 今回復活した高橋、次は野口、渋井と勝負が待っています。



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 ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー
2005年11月19日(土)

 えー、早いもので今年もボジョレー・ヌーヴォーが解禁になりましたねえ。皆さんはもうお飲みになりましたか?(え?今頃その話題かって?)

 さて、ボジョレー・ヌーヴォーというと、2年前に「10年に一度の出来映え」と言われていたので僕も買って飲んでみたのですが、正直言えば、同じ値段を出すならもっと美味しいワインはたくさんあるよなあという印象でした。まあ、僕自身ワインの味がそんなにわかるわけではないんですけどね。

 で、昨年、今年も「今年は出来がいい!」と言われていて、じゃあ2年前の10年に一度というのはいったい何だったんだろうと思ってしまいますが、きっと近年は地球温暖化現象の影響で、毎年ブドウが豊作なんでしょうねえ。

 今年のボジョレー・ヌーヴォー、僕はランクが上のボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーを買って飲んでみました。確かに出来はよかったですね。というか、僕的には2年前の「10年に一度の出来映え」のボジョレーよりも、今年のボジョレーの方が好きですね。なんかこう、いかにもフレッシュで若々しく、「ボジョレー・ヌーヴォー」って感じがします。2年前のボジョレー・ヌーヴォーはボジョレーにしてはかなり濃厚で、ボジョレー・ヌーヴォーらしさが感じられなかったのかもしれません。

 ところで、2年前のボジョレー・ヌーヴォー解禁の時にもお話ししましたが、解禁日に店頭に並んでいるボジョレー・ヌーヴォーは、先発で空輸されてきたものなんですよね。で、今第2便で船便のボジョレー・ヌーヴォーがこちらに向かっていて、船が赤道を通過するためその熱で劣化してしまうので、安くなって売り出されるというわけです。

 で、その空輸で送られてきたボジョレー・ヌーヴォーと船便で送られてきたボジョレー・ヌーヴォーの違いは、わかる人にはわかると言われていたので、お酒の味の違いに詳しい僕が行きつけのショットバーのマスターにその違いがわかるかと尋ねてみたところ、ほとんどわからないのだそうです。ブラインドだったらまったくわからないと言っていました。

 ということは、別に船便の値下げしたボジョレー・ヌーヴォーを買っても全然問題なく楽しめると言うことなんですね。まあ、ボジョレー・ヌーヴォーは一種のイベントなので、解禁日に買って飲みたいものですけどね。

 そうそう、濃厚な赤ワインにはクセのあるブルーチーズが合いますが、ボジョレー・ヌーヴォーのような若いワインには、モッツァレラチーズぐらいで十分ですな。今回は決して納豆などと一緒に飲んだりはしませんでしたぞ!



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 マツダイラ最新作、今月中に公開
2005年11月18日(金)

 現在第10話まで公開されているF1小説「マツダイラ」ですが、その最新第11話を準備中です。今月中には公開できると思います。題名は未定ですが、新しいキャラクターも登場します。

 今回の主な舞台は日本。マツダイラF1に大きな動きが見られ、さらにケン・マツダイラの過去のエピソードが明らかとなります。その中で2人の新キャラが登場するのですが、このうちの一人が、あのマーカス・ミッドフィールドが狙撃された「ハイウェイ狙撃事件」に大きく関与しています。
 また、マツダイラF1の具体的なチーム体制も公表されるのですが、その中にはお馴染みのキャラクターの他に、Barに来られた方のハンドルネームに由来している名前、あるいは徳川家とゆかりのある歴史上の人物に由来している名前も連ねています。歴史に詳しい神宮さんでしたら、思い当たる名前も多いのではないでしょうか。

 さて、今回も毎度のことながら、日本以外にもエピソードは及んでいます。イギリスのノーサンプトンとイタリアのナポリです。ノーサンプトンといえばF1に詳しい方ならおわかりになるかもしれませんね。またイタリアのナポリといえば、賢明なマツダイラ読者の方でしたらピンと来る方もいらっしゃるでしょう。

 ところで、ケン・マツダイラの過去のエピソードが明らかになると書きましたが、そこで彼は興味深い特技を披露します。この特技、僕としては早朝の静岡にある日本平でよく見かける光景なんですよね。朝のダイラには、今回のケン・マツダイラのようなおっさんが結構多くいるんですよ。どんな特技を見せてくれるのかは、お楽しみと言うことで。

 そうそう、以前ちょこっとだけ登場したある人物も、今回再登場します。

 「マツダイラ」第11話、お楽しみに。



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 「大奥」は恐ろしい
2005年11月17日(木)

 今日はたまたまテレビでやっていたテレビドラマ「大奥〜華の乱〜」を初めて観ました。「大奥〜華の乱〜」は木曜後10時に放送されているフジテレビ系時代劇で、シリーズ第3弾の同作はサスペンス色の強い点が視聴者の関心を集めているそうです。
 内山理名扮する主人公の安子を中心に、将軍・徳川綱吉(谷原章介)や正室の信子(藤原紀香)、側室、柳沢吉保(北村一輝)ら個性豊かな登場人物が繰り広げる愛憎バトルが人気を集めています。

 いやそれにしても恐ろしいドラマでした。「大奥」というと、大昔に沖雅也が殿様役を演じていた頃のものを観た記憶がありますが、こんなに恐ろしい内容だったかな?
 今日放送の6話は、お世継ぎをめぐり側室・お伝の方(小池栄子)と安子のバトルがクライマックスを迎えたのですが、今までの内容を知らないので話の内容はさておき、自分の子どもを病気で失った安子(内山理名)と、同じように自分の子が原因不明の病に冒されて危篤状態に陥ってしまったお伝の方(小池栄子)が殴り合いのケンカをし、側にあった灯籠が倒れて炎が上がってもお構いなしに殴り合いを続けている様がとても恐ろしかったです。

 もう少しで屋敷が全焼するところだったぞ!

 で、実は安子はお伝の方が自分の子を毒殺し、お伝の方は安子が自分の子に毒を盛ったとお互い思っていたらしく、それが元で大げんかになったのですが、そのケンカの後に、正室の信子(藤原紀香)が不敵な笑みを浮かべて2人のケンカの様子を傍観していたのを安子が発見し、安子は自分の子とお伝の方の子を殺したのは正室の信子ではないかと疑いを持つようになります。

 で、驚いたのはそれらのシーンで流れた音楽!

 ケンカのシーンでは、オーケストラを使った荘厳で激しい時代劇風の音楽が使われていたのですが、その後炎の向こうで正室の信子(藤原紀香)が不敵な笑みを浮かべているカットで、突然エレキギターが「ギュイイイイン!」と鳴り、一気に曲調がハードロックになりました!

 大奥における女たちの壮絶なバトルは、まさにハードロックの世界!



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