Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 Mako、タイツデビュー
2005年12月06日(火)

 Mako30歳、ついにタイツデビューしてしまいました。

 いえ、タイツと言っても「もじもじ君」のような全身タイツではありませんよ。いわゆる「ももひき」というやつですわ。先日ユニクロで買ってきたヒートテック素材のインナーで、長袖Tシャツとタイツを買ったというお話をしましたが、まだ履いていなかったタイツの方を、いよいよ今日履いてしまいました。

 このユニクロのタイツは保温効果の高いヒートテック素材に、汗をかいてもすぐに乾くドライ機能もプラス。さらに部屋干しした時のいやなにおいを防ぐ加工も施され、ウエストは締め付け感の少ないアウトゴム仕様になっています。そして前開きタイプ!


ユニクロのヒートテックタイツ


 以前にもお話ししましたが、このヒートテックという素材は、湿気を熱に変換するというユニクロのオリジナル商品で、先に着ていた長袖Tシャツの方は、中に着ているだけでTシャツ自体が熱を発しているのが何となくわかり、上半身だけが何だかぽかぽかして、暖房の効いている部屋では逆に少し暑いぐらいの効果がありました。

 で、今まではタイツと言えばスキー場でスキーウェアの下に履くか、学生時代に大阪で早朝6時からガソリンスタンドでバイトしていた頃に制服の下に履いていたぐらいで、静岡ではこれまでまったく履いたことがありませんでした。
 しかし、実は僕は結構冷え性で、しかも毎日自転車か徒歩で仕事場に通い、引っ越す前は徒歩で約5分ほどで着いたのが、少し遠くなって徒歩で15分ほどかかるようになり、さらに自転車だったら5分ほどで着くのですが、自転車だと風を切って走るのでとても寒いと言うことで、今年から履いてみることにしました。

 とりあえず今日はジーパンの下に履いて1日過ごしてみたのですが……うーん、どうもTシャツほどの効果は感じられませんでした。何だかジーパンの下にぴったりと肌に密着しているタイツを履いていることで、ジーパンとタイツの間に隙間ができ、タイツが熱を持つと言うよりは、逆にひんやりとして寒かったです。

 ヒートテックは前述のように湿気を熱に換えるという性質を持っていますが、足って上半身とは違ってほとんど汗をかかないから、熱を帯びないのでしょうかねえ。それとも、ジーパンみたいな隙間のあるズボンには効果がないのでしょうか。今度機会があったら、ウィンドブレーカーのようなズボンの下に履いて実験してみようと思います。

 一度タイツを履いてしまうと、その快適さがクセになって手放せなくなるという話をよく聞きますが、履いたことで逆にひんやりと冷えてしまうんだったら、履かない方がいいような気もするのですが……。
 それとも、ひんやり感じるだけで、実際には暖まっているのでしょうか?もしかして、僕の温度感覚がおかしいだけとか……。

 タイツ姿を全身鏡で見てみたら、我ながら相当カッコ悪かったです。こんな姿は、カノジョか両親の前でしか見せられないですな……。



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 Mako Hakkinenn、肉体派宣言
2005年12月05日(月)

 僕も今年の2月に30歳になり、体力的にも体型的にも油断できない年齢になってきました。今のところまだ体力・体型ともに中年としては理想的に近い水準を保っていますが、これからどんどん年齢を重ねるごとに、体力は衰え、体型は一度太ってしまうとなかなか元に戻らなくなってしまいます。

 僕が現在やっているスポーツはテニスだけですが、今年に入ってからはなかなか行く機会がなくて、毎週やっているにもかかわらずほとんど行くことができませんでした。あと身体を動かすと言えば、毎日の通勤で自転車を使っているぐらいで、他の時間はほとんどMacやシンセサイザーに向かって仕事をするというデスクワークです。

 そこで、そろそろ体力と体型を維持するために、スポーツジムにでも通って筋力トレーニングでも始めてみようかと思っています。実は以前も少しだけ近所のスポーツジムで水泳をやったりしたことがあったのですが、そのスポーツジム、8月に引っ越したらより近くなって、歩いて5分もかからないんですよね。そのスポーツズムは水泳だけでなく他の筋力トレーニングマシーンも完備されていて、会員になればそんなに高くない値段で通うこともでき、家からも近いし夜10時までやっているので、結構手軽なんですよね。

 あとは、12月と寒い季節に入ったことですし、しばらくはジョギングもしてみようかと思います。ジョギングといっても最初はペースもそんなに上げず、距離もそう長くない距離から始めて、慣れてきたら少しずつペースト距離を上げて、無理のない程度に走ってみようと思っています。

 食生活も、20代の頃はコレステロールとかも特に気にせず毎食がっつりと食べていたのですが、実は2月に30歳の誕生日を迎えてから、油も「健康エコナ」のような低カロリーに変え、マヨネーズやマーガリンもカロリーが半分のものに変えたんです。元々野菜は昔から豊富に摂っていたので栄養のバランスは保たれていたのですが、30を過ぎると途端に内臓脂肪やら体脂肪がつきやすくなると言われているので、あまり食べ過ぎず、炭水化物を摂りすぎないように気を付けたいと思います。

 ちなみに現時点で身長172cmに対して体重は60〜64kgを上下しています。体脂肪率は、20代後半までは8%をキープしていましたが、先日測ったら11%まで増えていました。身長172cmでの平均体重は65kgですから、今のところまだ体重は平均を下回っているようです。ちなみにウエストは75cmです。

 ただ、贅肉よりも筋肉の方が重いので、筋力トレーニングをして筋肉がつき、身体が引き締まっても体重はほとんど減ることはないんですよね。しかしまあ、運動不足で体力が低下するよりはいいかなと思っています。



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 ジャック・ビルヌーヴ、F1残留!
2005年12月04日(日)

 F1からこの話題。

 今シーズン、ザウバーに在籍していた97年ワールドチャンピオンのジャック・ビルヌーヴは、ザウバーと2006年までのドライバー契約を交わしていました。しかし、今シーズン途中にザウバーがBMWに買収されることが決まり、チームは2006年から「BMWザウバー」として新体制になることになりました。で、ビルヌーヴは旧ザウバーのペーター・ザウバー代表とは良好な関係を築いていましたが、BMWの首脳陣は今シーズン思うような結果を挙げられなかったビルヌーヴに難色を示しており、ザウバー時代のビルヌーヴとの契約を破棄し、新体制となった来シーズンは彼をチームから放出するのではないかと囁かれていました。

 しかし、BMWザウバーは今月1日、2006年のレギュラードライバーとして、ジャック・ビルヌーヴが確定したことを発表しました!これでビルヌーヴは晴れて来シーズンもF1ドライバーとして現役続行が決定したことになります。ちなみに、すでにウィリアムズからニック・ハイドフェルドがBMWザウバーに移籍することが決定しているため、ビルヌーヴのチームメイトはハイドフェルドと言うことになります。

 BMWのディレクター、マリオ・タイセン氏は「われわれはビルヌーヴの昨年の仕事ぶりに注目していたが、前半戦こそまだ以前のようなパフォーマンスを発揮できていなかったものの、後半戦では本来の走りを取り戻しつつあった。われわれの新しいチームに、彼が貢献してくれるものとして期待している」とコメントし期待を寄せています。またビルヌーヴも「僕はかつてBARで、新チームを軌道に乗せるまでの仕事の困難さを嫌というほど経験している。この経験が、BMW新チームにおいてもきっと役に立つと確信しているよ」と語りました。

 僕はもともとビルヌーヴは好きなので、ビルヌーヴ残留決定のニュースは嬉しかったです。しかし反面、アメリカのカートチャンピオンという肩書きをひっさげ、インディ500も制して96年に鳴り物入りでウィリアムズからF1デビューを果たし、デビュー戦でいきなりポールポジションを獲得し、決勝でも2位という好成績を収め、デビュー2年目の97年に早くもワールドチャンピオンに輝いたビルヌーヴが、まさかここまで残留でやきもきさせられるとは……。
 かたや今シーズン共に戦ったチームメイトのフェリペ・マッサは来シーズンフェラーリへ。ビルヌーヴにとっては、父親であるジル・ビルヌーヴもフェラーリドライバーだっただけに、マッサのフェラーリ行きは複雑な心境だったでしょうねえ。

 まあ、確かにビルヌーヴは2003年の最終戦鈴鹿直前にBAR放出が決まり、その落胆から鈴鹿を欠場し、翌2004年は事実上浪人状態。シーズン残り3戦はルノーでレースに復帰しますが、結果は今ひとつパッとせず、結局ルノーのレギュラーシートを得ることはできませんでした。
 今シーズンはザウバーで走りましたが、マリオ・タイセン氏が語るように、シーズン序盤はマッサの後塵を拝し、なかなか結果を残すことができませんでした。
 事実上BMWの単独参戦となるBMWザウバーは、そのデビューシーズンから勝負に出るために、ビルヌーヴを残留させるべきか否か、相当悩んだでしょうね。今シーズンの後半から調子を上げ始めたビルヌーヴが来シーズンも上り調子のままいけるのか、あるいは再び序盤は不調でスロースターターなのか、これは大きな賭でしょうからねえ。

 実際のところ、旧ザウバーとビルヌーヴとの間で交わされていた契約はかなり強固なものだったようで、それを破棄するためには、BMWはビルヌーヴに対して相当の代償を支払わなければならないと言われていました。
 今回のビルヌーヴ残留の背景にあるものは、果たしてマリオ・タイセンが言うような、ビルヌーヴの実力を買ってのものなのか、あるいはデビューシーズンの資金を少しでも確保するための妥協の結果なのか。その真意は我々には知るよしもありませんが、ビルヌーヴは無事首が繋がったわけですから、来シーズンはBMWを唸らせるような活躍を見せて、タイトル争いを引っかき回して欲しいものです。

 来年頑張らないと、今度こそ引退に追い込まれそうですな……。



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 「マツダイラ」キャラクターデザインに着手
2005年12月03日(土)

 実は今、M−NESTで連載中のF1小説「マツダイラ」のキャラクターデザインを考えています。先月末に第11話を公開し、そろそろ登場人物が増えすぎてしまい、読者の方々もどれが誰だったかわからなくなってきているのではないかと思い、ここで一度これまで登場した主要な登場人物をビジュアル化して、キャラクター紹介でも作ってみようかと思いたったわけです。

 「マツダイラ」ではこれまでに、扉ページにイメージとしてマキシ・レッドフォード、リヴェール・ウェスター、ミハエル・カッズ・クーンのビジュアルを公開していますが、それ以外の登場人物のビジュアルは一切公開してきませんでした。もちろん本文にも挿絵などまったく入れていませんので、今まで各キャラクターはどんな容姿をしているのかというのは、読者の皆さんのご想像におまかせしてきました。
 しかし、やはりさすがにここまで登場人物が増えてしまうと、読者の皆さんも混乱してしまうでしょうし、各キャラクターのイメージもぼやけてしまうのではないかと思い始めたわけです。

 で、とりあえず鉛筆で各キャラクターのラフスケッチを描き始めているのですが、やはりケン・マツダイラと神宮庄之助のデザインは頭を悩ませてしまいます。他の主要キャラクターに関しては、マキシ、リヴェール、カッズはすでにイメージ写真がありますし、ハイド・ボーン博士は典型的な老博士とイメージも沸きやすいですし、慶喜、範子、幸恵、美香といった若手のキャラに関しては、若者向けの雑誌を広げれば資料はいくらでもあるんですよね〜。

 まずもっともデザインしにくいのは、何と言ってもメインキャラの1人、ケン・マツダイラですね。彼は本編の描写では普通の中年男性で、頭のてっぺんにはほとんど頭髪が残っていないと言ういわゆる「典型的なオッサン」。しかし、本編をお読みいたければわかるように、その性格は個性的で何を考えているかわからず、人を食ったようなひょうひょうとした一面もあるので、なかなかそれをビジュアル化するのは難しいですね。しかも彼はメインキャラですから、いくら「典型的なオッサン」とはいえ、ある程度主役を張れる容姿じゃないと説得力に欠けてしまいますよね。それも、小さな企業の社長が世界最高峰のF1の世界に殴り込もうってわけですから、当然それなりの貫禄も必要になってきます。

 ほんとにただのオッサンにしてしまうと、例えば蛭子さんが主演のアクション超大作みたいな、アンバランスなイメージになってしまい、「何でこんな親父臭いのが主役なのよッ!」とおすぎにキーキー言われてしまいそうです。

 次に、神宮庄之助。こちらも非常にイメージが難しいです。本編では中年のケン・マツダイラにタメ口をきいているので、少なくともケン・マツダイラと同世代であることはわかりますよね。しかし、その言動はいつもエネルギッシュで、それでいてレース戦略に関して才能を発揮し、物事を冷静沈着に判断するいわゆる「キレ者」。やはりビジュアルもそれなりにシブい中年像にしたいんですよね。髪も長髪の設定ですし。ただ、あまりシブくしすぎてしまうと、今度は彼独特のチャキチャキの江戸っ子のようなべらぼうめ口調とのギャップが出てきてしまい、そのバランスが非常に難しいです。

 とりあえず現時点では、このケン・マツダイラと神宮庄之助以外のキャラクターを固めつつあります。すでに扉ページのイメージ写真で公開しているマキシ、リヴェール、カッズに関しても、特にそのイメージ写真の容姿にはこだわらず、改めてキャラクターデザインを考えています。ですから皆さんにも、あくまで扉イメージは「実写版マツダイラ」ということで割り切っていただきたいと思っています。

 で、ケン・マツダイラと神宮庄之助に関しては、焦らずじっくり時間を掛けて、イメージを煮詰めていきたいと思っています。来年早々には皆様にも公開できるよう頑張ります。お楽しみに。

 うーん、キャラクターデザインは難しい……。



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 月間エンピツランキング上昇中!
2005年12月02日(金)

 さあ、このVoiceを書いているのはすでに12月半ばですが、このところ恒例となってきました月間エンピツランキング、9月に269位(106票)、10月に242位(112票)と順位・得票数ともに新記録を毎月更新してきましたが、何と先月11月のランキングは、118票獲得して一気に202位(3165件中)まで上昇しました!ちなみに先月もっとも多くの票を獲得した記事は「Qちゃん復活!」でした。

 いや〜それにしてもVoice、とどまるところを知りませんなあ!ついに100位台まであと3位ですよ!ちなみにあと3票多く票を獲得していれば199位でした。いやはや、こんなに更新が滞っているVoiceに118票も投票していただきありがとうございました!

 ちなみにランキング首位の日記とランキング上位のラインナップは毎月変わりありません。うちもKinki・Kidsとか草なぎ君の記事をメインで扱おうかなあ。(そこまでして上位に行きたいのか)



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 緊急事態!スーパーアグリ来季参戦に黄信号!
2005年12月01日(木)

 今日はF1界から驚きのニュースが飛び込んできました。今日1日にFIAから発表された2006年F1エントリーリストに、注目の亜久里チーム「スーパー・アグリ・フォーミュラワン」の名前がなかったのです!
 情報は錯綜していますが、FIAから申請手続きの不備を指摘され、書類の再提出を求められたというのが有力だそうです。またコンストラクターズとしてのシャシー製作の問題について論点になったという話もあります。そしてその有力な説である申請手続きの不備というのが、4800万アメリカドル(約57億円)のエントリーフィーを支払うことができなかったというものです。

 スーパー・アグリ・フォーミュラワンはこれまで日本のIT企業最大手ソフトバンクとスポンサー交渉を進めてきたと言われていますが、その交渉が難航してエントリーフィーが用意できなかったと言うことなのでしょうか。
 FIAのマックス・モズレー会長もバーニー・エクレストン氏もスーパー・アグリ・フォーミュラワンのF1への参戦は歓迎していると伝えられているだけに、再申請でエントリーフィーを納め、後からエントリーが認められる可能性はあるとはいえ、いったん発表になった後の場合では、全チームの了承が必要とされるケースが考えられます。しかしその場合、巨額なチーム分配金がこれまでの10チームから11チームに分けられることになるため、特に下位チームの承諾を得るのは極めて困難が予想されます。

 スーパー・アグリ・フォーミュラワン、その新規参入のニュースは非常に衝撃的なものでしたが、やはり一筋縄ではいかなかったようですな。当初はかねてから話題になっていたシャシー製作の問題が浮上しましたが、その問題はすでに自前シャシーを準備中ということで解決したかに見えたのですが、今度はもっとも肝心ないわゆる「ショバ代」不足ですか……。

 そもそも、F1に参入するのに約57億円ものエントリーフィー(供託金ですな)が必要であるというのもとんでもない話で、この規定がメーカー以外のプライベートチームの参入を阻んでいるということから、今回はモズレー会長やエクレストン氏らの支持を得ていることもあり撤廃されるのではともみられていたのですが、やはりそれが足かせになってしまったようです。ちなみに、この規定ができてからF1に参入できたのは唯一、世界の巨人トヨタだけです。

 仮にスーパー・アグリ・フォーミュラワンが57億円のエントリーフィーを用意することができ、それをもってFIAに適切に再申請できた場合、全チームの承諾が得られれば、スーパー・アグリ・フォーミュラワンは晴れて来シーズンの開幕戦でグリッドに並ぶことができます。しかし、現在のコンコルド協定では上位10チームにはテレビ放映権料の優先的な分配が約束されているとみられ、これを考えるとミッドランドやトロ・ロッソなど脅かされる可能性のある低位チームが、すんなりスーパー・アグリの加入を認めるとは考えにくいのが実情です。
 スーパー・アグリ・フォーミュラワンはすでにリーフィールドのファクトリーで、60人体制でマシン開発が進められていると言われていますが、万一参戦が認められなかった場合、厳しい状況に追い込まれるのは必至、大丈夫なんでしょうか。

 そもそも、57億円のエントリーフィーを用意できるんでしょうか……。



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 「マツダイラ」未公開シーン
2005年11月30日(水)

 さて、昨日は無事に「マツダイラ」の新作をアップすることができましたが、昨日も書きました通り、今回もざっと書き上げた後、かなりのシーンやセリフをカットして贅肉を削ぎ落としました。最初に書き上げたバージョンでは、いわゆる「ポリー殺し」に関してもっと突っ込んだ描写や詳細が書いてあったのですが、よく考えてみると、命を助けてくれたとはいえ、初対面の人間に対してここまで事細かに話したりしないだろうと言うことで、今回は大幅にカットしました。しかし、いずれ事件の全貌は明らかになります。

 そしてもう一つ、実は最初のバージョンでは冒頭にマツダイラ本社での朝礼のシーンがあったのですが、これも読み直してみて必要ないだろうと言うことでカットしました。完成版では、福島君を社長室に呼んで、その席でF1プロジェクトを「グランプリ・ユニット」と「ジャパン・ユニット」に分割することを初めて明かしていますが、実は当初の内容では、本社の全体朝礼の場でそのことを明かしています。さらに朝礼ではF1プロジェクトのスタッフ増員も告知しています。そしてその朝礼の後、松平は社長室へ行って神宮と話をし、その後福島君を呼び出すという流れになっていました。

 では、今回はVoice読者限定で、その未公開シーンをお見せしましょう。



【マツダイラ第11話 未公開シーン】

 静岡県静岡市、マツダイラ本社───マツダイラ・モータースは本来市販車のチューニングパーツを製造・販売する会社で、全国10ヶ所に営業所があり、その他に約200店の販売代理店を抱えているが、静岡市郊外の丘にある本社には、事務館と工場を合わせて約100名の従業員が勤務している。その従業員全員が朝の8時から本社敷地内の広い駐車場に集まり、朝礼が行われていた。松平が従業員たちを見下ろすように朝礼台の上でマイクを持ち、朝礼台の両側に置かれた小型のスピーカーから割れるような声を響かせながら、朝礼を仕切っている。

「……えーすでに皆さんもご存じの通り、私はマツダイラF1の監督に就任することになり、代わって伊達宗政前取締役専務が来週から正式にマツダイラ・モータースの社長となります。ですから皆さんも来週からは、伊達さんを呼ぶ時は間違っても“専務”と呼ばないようにして下さい。」松平が威勢のいい声でそう言うと、従業員たちの間から笑いがこぼれた。朝礼台の横で両腕を後ろに組んで立っていた伊達も思わず苦笑する。
「……えーさて、我が社が誇る市販車『イエヤス』と『タケチヨ』の生産もすべて終了し、あとは発表と販売を残すのみとなりました。そこで、製造に関わった工場部門を中心に、F1プロジェクトのスタッフを増員したいと思います。詳細は後ほど書類を配布しますが、主にF1マシンの組み立て、整備などを行うスタッフを募集します。」松平の言葉に、従業員たちはざわめき始めた。松平は構わず話を続ける。
「F1プロジェクトは今後、本社ファクトリーでの作業と井川山中にあるK−6でテストなどを行う『ジャパン・ユニット』と、海外での他のF1チームとの合同テスト、及び再来年からはF1グランプリに帯同する『グランプリ・ユニット』の2チームに分けます。人数枠はジャパン・ユニットが10名、グランプリ・ユニットが8名です。グランプリ・ユニットに決定したメンバーは、通常業務が終了した後、事務館で行う2時間の英会話教育を受けてもらいます。特にグランプリ・ユニットは海外勤務になるので、なかなか日本に帰ってくることができなくなります。その辺も踏まえた上で、希望者は後で配布する書類の応募用紙に必要事項を明記し、総務課に提出して下さい。」

 従業員たちはお互い顔を見合わせ、ざわざわと話し合い始めた。マツダイラ・モータースには、自動車好きでモータースポーツに関心を持っている従業員が多い。マツダイラはこれまでにも国内のレースシーンで活躍し、昨年は世界三大レースのひとつに数えられるル・マン24時間耐久レースにも関わり、プライベート・チームに総合4位という快挙をもたらした。マツダイラには、そういったモータースポーツ活動に憧れて入社してきた者が多くいるのだ。そして社長の松平も、モータースポーツに対する情熱を持った者を積極的に採用してきた。それ故それらの者たちにとっては、世界最高峰のモータースポーツであるF1グランプリに参加するということは、まさに夢のような話なのだ。
「……えー最後に」松平はざわめく従業員たちに一言付け加えた。「私のことも、来週からは“監督”と呼ぶように。“社長”と呼ばれても返事しませんので。」その言葉に、再び従業員たちの間から笑いが起こった。



 ……さあ、いかがでしたか?読んでみると、朝礼の内容は福島君とのシーンですっきりとまとめることができるので、なくても問題ないシーンですよね。そして公開している完成版ではカットされていますが、福島君とのやりとりの中でも、当初は「朝礼でも話した通り」という松平のセリフが入っていました。このカットされた朝礼のシーンの名残が、完成版でもその後社長室にやってきた秘書のセリフに見られますね。皆さんは気づきましたか?

 他にもいくつかこういったシーンをカットしたのですが、他のカットしたシーンは残念ながら今後のストーリーに影響するので、まだ皆さんにお見せすることはできません。今後の展開をお楽しみに。



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 マツダイラ最新作を公開
2005年11月29日(火)

●「MAZDAIRA」最新作を公開

 本格F1小説「マツダイラ」の最新作、第11話「A Girl from Nice」をアップいたしました。珍しく公約通り11月中のアップができてホッとしています。

 さて、前回の「Visitors before dawn」から約4ヶ月ちょいと、比較的早く続編を上げることができたわけですが、本来はもっと早くアップしたかったんですよね。というのも、前回の終わりで「ハイウェイ狙撃事件」に関連するエピソードが再登場し、読者の皆さんの記憶が新しいうちに続編をアップしたいと思っていたんです。
 しかし、今回のエピソードは、読んでいただくとおわかりになると思いますが、特に人間模様というか感情の部分が物語の主体になっているため、ざっと書き上げてからの熟成にかなり時間を要してしまいました。

 今回のお話は、ある人物が松平の元を訪れ、それによって松平の過去の出来事が明らかになるというストーリーなのですが、すでに出来上がっている裏設定では、かなり重い背景を含んでいます。その裏設定は今回明らかにはされていないのですが、当然それを知っている登場人物は心の奥底に重い感情を抱いているわけで、表には出さないけど、内に秘めた複雑な感情を上手く表現するのに苦労しました。

 さらに、劇中ではカーチェイスのシーンも登場するのですが、やはり映画ばりのカーチェイスを文章で表現するというのは実に難しいものですな。頭の中では迫力のあるシーンが浮かんでいるのですが、それが文章になることで迫力が半減してしまい、なおかつ映画なら映像があるので一目瞭然のシーンを事細かに描写しなくてはならないと言うことで、このシーンだけで相当の文字数を消費しています。結果的に今の状態に落ち着いたのですが、読者の皆様にシーンの迫力と状況が上手く伝わればいいのですが……。

 で、11月18日付のVoiceでは、主な舞台は日本ですがイギリス・ノーサンプトンでのエピソードもあるとご紹介しましたが、上記のように各キャラクターの感情表現やカーチェイスの表現などを熟成させるためにかなりの文字数を使ってしまったので、今回は敢えなくそのシーンをカットし、次回に持ち越しとなりました。
 そのため、いつもなら読者を飽きさせないための工夫として、あるエピソードの間にまったく別のエピソードを挟み込んだりして、多角的な場面転換をしてきたのですが、今回は過去のエピソードが挿入されているものの、結果的にはすべてのチャプターで松平がメインで登場するという異例の構成になってしまいました。たぶん全チャプターに1人のキャラクターがメインで登場するのは、第1話のマキシ・レッドフォード以来ではなかろうかと。
 ちなみに今回、残念ながらノーサンプトンのシーンがカットされてしまったので、マキシ・レッドフォードの登場はありません。マキシ不在は第4話、第6話、第7話、第9話と意外に結構あるんですよね。ただまあ、第8話、第10話がオンステージだったのでバランスは取れているのではないでしょうか。ノーサンプトンでのマキシのシーンは次回第12話の冒頭に登場します。

 さて、11月18日付のVoiceで新しいキャラクターが登場すると書きましたが、ジョルノ、エマ、そして真衣が新たに登場しましたね。さらに名前だけではもう数人ストーリー上に浮上してきました。皆さん、そろそろ登場人物を整理するのが困難になってきていそうですね……。現在人物紹介を準備中ですので、もうしばらくご辛抱下さい。たぶん来年早々には何とか準備できると思います。
 そして同じVoiceの中で、以前にちょっとだけ登場した人物が再登場するとも書きましたが、そうです、第4話で登場した、彼ですね。さらにここ数年行方不明のモンテカルロさんの名前を拝借したのは、現在のところは名前だけですが、大物人物ですね。悪役っぽい感じですが……。

 ちなみにマツダイラF1のチーム体制の中に登場する人物ですが、歴史上の人物から名前を取っている人の中に混じって、神宮庄之助とカッズ・クーンとハイド・ボーンを除き、3人のBarの人物が入っています。さあ、それは誰でしょう。

 皆様のご意見・ご感想をお待ちしております。こちらまでお寄せ下さい。



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 Makoはユニクロのヒートテック
2005年11月28日(月)

 もうすぐ11月も終わり本格的な冬が到来しますね。さて、皆さんはユニクロの「ヒートテック」というのをご存じですか?ヒートテックは暖かさが持続するというユニクロのオリジナル商品で、衣服内の蒸気を熱に変化させる特殊加工素材を使用している優れものです。

 ヒートテックには3つのラインアップがあり、吸湿温熱の機能を備えたヒートテックに抗菌・防臭加工をプラスした「ヒートテックプラス」、さらに保湿成分を配合し女性の肌に優しい「ヒートテックモイスト」があります。
 ヒートテックの商品にはクルーネックTシャツ、タートルネックTシャツ、ハイネックTシャツUネックTシャツの各半袖・長袖、キャミソール、タイツ、ハーフタイツ、ソックスなどがあり、僕はクルーネックTシャツを4枚購入しました。

 実際着てみると、確かにヒートテックTシャツを着ている上半身は熱を発しているようで、普段の自転車での通勤時や室内でも、上半身だけ暖かくてヒートテックを着ていない下半身が何だか冷えるというおかしな状態になっています。特に自転車で寒い外で風を切って走っているときなど、上半身はぬくぬくとしていて心地よかったです。それから、底冷えする夜などもヒートテックを着て寝れば、寒さで夜中に目覚めることもなく、朝までぐっすり寝られます。
 着た感触は、肌触りも柔らかく、かなり伸びるストレッチ加工になっていて脱着が楽です。また、洗濯した際も、外に干せば約30分ほどでほぼ乾いてしまうというのが便利ですね。

 これだと上半身だけが暖かくて下半身が冷えてしまうので、もう少し寒くなったらタイツも買おうかなと考えています。今までは何だかカッコ悪いのでタイツなど履いていなかったのですが、昔から冷え性で悩まされてきましたからねえ。もう30過ぎたことだし、タイツデビューしようかな。

 皆さんも是非ユニクロのヒートテック、お試しあれ。



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 大関・琴欧州誕生へ
2005年11月27日(日)

 日本相撲協会は大相撲九州場所千秋楽の今日、11勝を挙げた関脇・琴欧州の大関昇進についての理事会招集を北の湖理事長に要請しました。理事の間にも異論はなく30日の理事会、番付編成会議で欧州出身では初の「大関・琴欧州」が誕生することになります。日本相撲協会は「朝青龍と千代大海を倒した時点で審判部内で100%昇進賛成となった」と述べていました。

 琴欧州は今日の千秋楽で大関・魁皇に破れるも今場所11勝。名古屋場所、秋場所では優勝争いに最後まで加わるなど安定した力を発揮し、直近3場所で36勝と、昇進の目安となる33勝を上回りました。30日朝に福岡県久山町の佐渡ケ嶽部屋で伝達式が行われる見通しです。

 大関誕生は02年名古屋場所後の朝青龍以来、昭和以降では77人目。ブルガリア出身の琴欧州は02年九州場所の初土俵から所要19場所での昇進となり、年6場所制が定着した58年以降幕下付け出しを除いて最速。米国(小錦、曙、武蔵丸)、モンゴル(朝青龍)に続く外国出身大関が誕生します。

 また今日の取り組みでは朝青龍が千代大海を寄り切って14勝目。すでに決めている7連覇、15回目の優勝に花を添え、14日目に新記録を作った年間勝利も84勝に伸ばしました。さらに千秋楽で小結・旭天鵬が勝ち越し、三役が全員勝ち越したのは00年春場所以来となります。そして三賞は殊勲賞、敢闘賞を琴欧州がダブル受賞、敢闘賞はその他雅山、栃乃花が受賞し、技能賞には時天空が受賞しました。

 圧倒的な強さを誇る朝青龍に身長2メートル以上の琴欧州、2人の外国人力士が日本の国技である相撲で大活躍し、今後もこの2人による優勝争いになることは必至でしょう。朝青龍は現時点ではまったく死角なし、琴欧州も実力は昇り調子であることから、琴欧州が近い将来横綱に昇進して、再び大相撲の頂点は外国人力士に独占される可能性も高いと言えます。
 現在日本人力士では、魁皇、千代大海、栃東の3人が大関にいますが、終盤まで優勝争いに留まった千代大海は11勝4敗、魁皇は千秋楽で琴欧州を下すも10勝5敗、栃東に至っては4日目から休場という不甲斐なさ。しばらくは新しい日本人横綱の誕生は見られそうにありませんな。

 かつて優勝争いを繰り広げていた力士たちは、横綱最有力とまで言われていた武双山がすでに引退、出島が前頭2枚目、雅山が前頭3枚目、土佐ノ海が前頭10枚目と3役以下に下がってしまっています。関脇の琴光喜も一時は強さを見せたものですが最近ではすっかり影を潜めてしまいました。そのうちどんどん外国人力士が上位に上がってきて、国技が外国人に独占されてしまいそうで心配です。



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