Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 F1、シューマッハはやっぱり速かった!
2005年12月16日(金)

 F1は現在ヘレスでの合同テストが4日目を向かえていますが、昨日15日、このヘレス合同テストにミハエル・シューマッハが登場しました。もちろんシューマッハがF1マシンのステアリングを握るのは今年10月16日に行われた最終戦中国グランプリ以来となるわけですが、シューマッハは例年最終戦終了後は長い休暇に入り、オフテストを行うのは年が明けてからなんですよね。シューマッハが年内ににオフテストを行うのは、実に1998年以来7年ぶりなのです。

 言うまでのもなくシューマッハとフェラーリは今シーズン極度の不振に陥り、2000年以来5年連続で君臨し続けてきたチャンピオンの座を明け渡してしまったわけですが、それが発憤材料になったのか、「休んでいる場合じゃない」と言いながらサーキットに戻ってきたシューマッハは、今回初めて2006年用のV8−2・4リッターエンジンを体験しました。
 シューマッハのテストは、序盤いきなりスピンしてコースアウトを喫し、赤旗中断の原因を作ってしまいましたが、その後は快走。来季のチームメイトであるフェリッペ・マッサが操る暫定制限付きV10エンジンのマシンをさらにコンマ1秒上回って、初日からこの日のベストタイムを記録してみせました。しかもマシンは今シーズンの改良型ではなく、2004年型のマシンに2006年用のエンジンを搭載した、シャシーはいわば1年落ち!これでV10エンジンを積んだ2005年型マシンを駆る同僚にコンマ1秒もの大差をつけてしまうシューマッハは、やっぱり速いんですねえ。

 ちなみにシューマッハのタイムは1分18秒953、2番手のマッサは1分19秒060、以下モンターニュ(ルノー)、コバライネン(ルノー)、デビッドソン(ホンダ)までが1分19秒台、ゾンタ(トヨタ)、モントーヤ(マクラーレン)、キャロル(ホンダ)、パニス(トヨタ)、デ・ラ・ロサ(マクラーレン)、ロズベルグ(ウィリアムズ)、ハイドフェルド(ザウバー)が1分20秒台でした。このコースのコースレコードは、ルノーのフェルナンド・アロンソが2月にマークした1分15秒727ですが、エンジンの排気量がダウンした2006年仕様では、1分18秒台が現在のところ最速ラインだと思われます。
 2006年仕様では、ルノーのモンターニュが制限付きV10−3・0リッターエンジンを搭載して2日目に1分18秒804のトップタイムをマークしていますが、V8−2・4リッターエンジンではシューマッハがマークした1分18秒953がトップタイムです。

 来シーズンのF1は基本的にV8−2・4リッターエンジンに統一され、予選方式も今シーズンとは大きく変わり、前戦の結果が予選の出走順に影響しないルールになったので、再びシューマッハ&フェラーリの巻き返しに期待がかかります。そしてシューマッハにとっては、来シーズンがフェラーリとの契約が切れる節目の年。このまま2007年以降もフェラーリで走り続けるのか、それとも心機一転フェラーリを離れるのか、あるいはいよいよF1から引退するのか、その去就を賭けた大事なシーズン、注目したいですね!



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 「カウンタック」に温めていたネタを先越される
2005年12月15日(木)

 スーパーカーブームを懐かしむのとクルマ関係の漫画だと言うことで、梅澤春人の漫画「カウンタック」を集めているのですが、その最新巻である第4巻が出ていたので、早速買ってきました。

 ところが、この「カウンタック」の第4巻で、僕が以前から温めていた「マツダイラ」用のネタが先に使われてしまい、参ってしまいました。あ〜悔しい!悔しいったらありゃしない!それこそ次回第12話で使おうと思っていたネタだったのに……。

 「マツダイラ」では第5話で産業スパイのエピソードを書いたら、そのすぐ後に現実にトヨタF1のスパイ疑惑が浮上して予言したかのようになってしまいましたが、まだこれは「マツダイラ」の発表の方が先だったから良かったんですよね。
 ところが、先月公開した第11話では、マツダイラF1のチーム体制が具体的に明らかとなるのですが、このエピソードを書いている最中に実際にF1界では「スーパーアグリ・フォーミュラ1」がチーム体制を発表し、ちょうど「マツダイラ」でもリリースペーパー形式でチーム体制を発表するつもりだったので、スーパーアグリの二番煎じみたいになってしまって悔しかったんですよね〜。まあ元々やろうと思っていたことだったので変えませんでしたが。

 しかし、今回の「カウンタック」で先越されてしまったネタは、構想は漠然と決めていたにしろ、まだこちらは書き始めてもいない段階で、しかも「カウンタック」の方は僕は連載は読んでいないのですが、単行本で今出てきたと言うことは、そのだいぶ前に連載で登場してきたということになり、今このネタを「マツダイラ」で書いてしまうと、完全に「カウンタック」のパクリと言われてしまいそうです。

 そんなわけで、このネタはボツにするので、ここで公表してしまいましょう。

 実は、「マツダイラ」に登場するケン・マツダイラはいわゆる“中年走り屋”で、若い頃から静岡市にある日本平という走り屋のメッカと言われるスポットで走り込んでいるドリフトの達人なんです。(この設定自体が、すでに「頭文字D」のパクリだと言われそうですが……)
 日本平は実在する場所で、日本三大絶景に一つに数えられる場所でして、実際昔から走り屋やライダーたちのアタックスポットとして有名でした。僕の自宅からも近いので僕もしょっちゅう走りに行くのですが、日本平には今でも血気盛んな若い走り屋に混じって、いわゆる“ベテラン”と呼ばれる中高年の走り屋さんたちがいたりします。走り屋と言っても一般的にイメージされそうな“ならず者”などではなく、話すと皆さん気さくでいい人ばかりで、家ではいいお父さんだったり奥さんに頭が上がらなかったりする普通のおじさんたちなんですね。そしてケン・マツダイラもそんなクルマをこよなく愛し、走ることを楽しむ中年走り屋なのです。

 さて、数々の伝説や名勝負を生み出し、今でも様々なエピソードが語り継がれている静岡市屈指の走り屋スポット日本平ですが、15年ぐらい前から走り屋に対する規制が厳しくなり、かつてのドリフトスポットや数々の伝説のコーナーには、センターラインに「キャッツアイ」と呼ばれる視線誘導標が埋め込まれていて、その区間での車線をまたいだドリフトが不可能となってしまいました。

 で、この今では誰もセンターラインを越えてのドリフトをしなくなった日本平で、ケン・マツダイラはキャッツアイをまたいでクルマの前輪と後輪の間に通し、その状態で2車線をめいっぱい使ってスライドしたまま、窓を拭く雑巾のようにコーナーを抜けていくという荒技を披露する予定だったんです。要するに、それだけケン・マツダイラは優れたドライビングテクニックと度胸を持っていて、さらに未だに若い走り屋でもしないような無謀で大胆な走りをするようなクレイジーな中年であることを描きたかったんですよね。

 ところが、「カウンタック」の第4巻では、見事にそのキャッツアイをまたいでのドリフトを先に描かれてしまっていました。しかもその無茶なドリフトをしたのはカウンタック!これではもう僕の方は何も書けませんよ。僕が考えていたアイディア以上のことを先にやられてしまっていますからねえ……。

 というわけで、このエピソードはボツにすることになりました。



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 マツダイラ外伝「範子と慶喜」(その2)
2005年12月14日(水)

■男が女を守るとき


「ねえ……」範子は慶喜の隣で、うつぶせの状態で慶喜の腕を枕にし、露わになった肩ごしにとろんとした視線を向け、気だるそうな声を出した。慶喜の腕に、範子の温かい息がかかる。
「……何?」慶喜はしばらく仰向けで天井を見つめたまま心地よい疲労感に浸っていたが、範子の声に、身体を横に向けた。2人の顔の距離は、お互いの鼻と鼻がくっつきそうなほど近づいた。
「私と2人で夜道を歩いていて、突然2人組の男に因縁つけられたりしたら、松平君はどうする?」範子は上目遣いに慶喜を見つめながらそう言った。
「どうしたの急に……」慶喜はそう言いながら、露出した白く透き通るような範子の背中に、そっと布団を掛けた。
「うん、ふと思っただけ。どうするのかなあって。」

「そうだな、オレが盾になって、ノリちゃんを逃がそうとするかな。」慶喜は答えた。
「おお、頼もしいじゃん。」範子は潤んでいた目を丸くした。
「うん、だってさ、男だったら殴られたりするだけで済むけど、女の子の場合はそれだけじゃ済まないじゃん。レイプとかされそうでコワイし……。」
「……そうだよねえ、女はそれがコワイね。」
「うん、だからとにかく、何としてもノリちゃんを逃がすよ。オレがその2人組を何とか引き留めて、ノリちゃんに『逃げろ!』って叫んで、ノリちゃんが見えなくなるまでは耐えるよ。」
「耐えられるの?」範子は意地悪そうに聞き返した。
「まあ、何とかなるんじゃない?オレも別に腕っぷしに自信あるわけじゃないけどさ、一応鍛えているし、2〜3発殴られてもそれほど痛くはないと思うよ。」
「え〜!痛いでしょう!」範子は笑った。
「いや、そう言うときはね、結構アドレナリンが分泌されているから、それほど殴られても痛みは感じないと思うよ。そりゃみぞおちとか食らったら苦しいだろうけど。」
「だめじゃん」

「……あとは、ハッタリをかますかな。」慶喜は一瞬考えて付け足した。
「ハッタリ?」範子は興味深そうに聞き返した。
「うん。以前テレビで護身術が紹介されてたんだけど、その中で胸ぐらを捕まれたときの返し方をやってて、それだけは覚えてるんだよね。」
「へえ!どんなやつ?」範子は目を輝かせた。
「ちょっと手を出してみて。」慶喜に言われて、範子はうつぶせの状態から身体を慶喜の方に向け、布団の中から片手を差し出した。
「例えばノリちゃんがこうやってオレの胸ぐらを掴んだとするでしょ?」慶喜は範子の手を自分の胸元に押し当てた。慶喜の厚い素肌の胸板に、範子のひんやりとした手の冷たさが伝わった。
「そしたら、胸ぐら掴んだ手の親指の付け根のあたりと小指の付け根のあたりをすばやく両手でガッ!て掴んで、逆側にひねるんだよ。そうすると相手はいきなり腕をひねられて痛いから、反射的に身体をその方向に持っていこうとするんだよ。だからその力を利用して、そのまま相手の腕ごと自分の方に引き寄せながらひねり倒すと、相手は痛くて倒れ込んでしまうんだよ。」
「へえ〜!すご〜い!ちょっと松平君の手を貸して!」範子はそう言って慶喜の手を両手で持つと、そのまま慶喜に言われた通り、彼の腕を逆にひねった。
「いたたたた!痛いってノリちゃん!」慶喜はたまらず悲鳴を挙げた。
「きゃははは!ほんとだ〜!すごいすごい!」範子は無邪気にはしゃいだ。
「ね?結構使えるでしょ?」慶喜はひねられた腕を逆の手で押さえた。
「うん!私にもできるかも!」
「……まあ、あまり女の子の胸ぐらを掴む男はいないだろうけどね。」
「それもそうか」
「でも、もしやるんだったら、素早くやらないとダメだよ。胸ぐらを捕まれたら、すぐに両手でガッ!て相手の手を掴んですぐに逆にひねる。まごまごしていたら手を外されちゃうからね。」
「素早くね!わかった!」

「で、話を戻すけど、このやり方で1人をひねり倒したら、コイツ強いのか?って相手に思わせることはできると思うんだよね。少なくとも一瞬躊躇はするはずだよ。」
「うん、確かにそうかもね。」
「あとは、パンチよりも蹴りだね。」
「へえ!そうなんだ!」
「パンチよりも蹴りの方がリーチも長いし、相手のパンチをかわしながら蹴られるじゃん。いざとなったら急所を蹴ってもいいし、腹を蹴ってもいいし、弁慶の泣き所(足のすね)を蹴ってもいいし、下手にパンチを出すよりは、かなりのダメージを与えられると思うよ。」
「……うーん、確かに。」範子は感心して頷いた。
「あとは、ノリちゃんが安全なところまで逃げられたら、オレも逃げるよ。」
「あら、最後まで戦わないのか!」範子は笑った。
「そりゃそうだよ。別にケンカに自信あるわけじゃないし、怪我したくないし。意地張って戦い続ける必要なんてないじゃん。逃げるが勝ちって言うだろ?」
「なるほどね。」

「満足のいく回答でしたか?」慶喜は範子に聞き返した。
「うん!満足!弱いけど体を張って必死に守ってくれるから気に入った!」
「弱いって言うなよ……弱いけど……」慶喜は苦笑した。
「あははは!ウソウソ!頼もしいよ!」範子はそう言って慶喜の背中に両手を回して抱きしめた。範子の身体が慶喜に密着し、範子のふくよかで柔らかい乳房が慶喜の胸に押しつけられる。
「暖かい……」範子はつぶやいた。
「……うん、暖かいね」慶喜も囁くように答えた。
「眠るまでこうしてて……。」範子は一層強く慶喜を抱きしめた。
「うん、いいよ。」慶喜はそう言って、範子の背中を抱き返した。しかし、範子の髪の毛が顔に触れて少しくすぐったかったので、何とか範子の頭の上に顔を出し、少し顎を上げた状態の無理な姿勢で範子の頭を自分の胸元に抱え込んだ。そしてそのままじっと動かずに、範子が寝付くのを待ち続けた。

 程なくして、範子の小さな可愛らしい寝息が聞こえ始めた。


(完)



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 マツダイラ外伝「範子と慶喜」(その1)
2005年12月13日(火)

■女が歳を感じるとき


 慶喜は、夜の繁華街に向かっていた。街のネオンや街頭の光が、ワックスで磨き上げられた彼の黒いRX−7のボディを流れ、その女性的なプロポーションを一層引き立てていた。クルマは郊外の通りを滑らかな動きで走り去ると、やがて夜を楽しむ者たちが集まる繁華街へと入っていく。
 水温計がようやく適温になり、ヒーターの風が暖かくなり始めた頃、慶喜はハザードランプを点灯して、大通りの一角にクルマを寄せて停車した。そこは大通りから飲み屋街へと入っていく道との交差点で、週末の仕事を終えこれから豪遊する人々が飲み屋街へと流れ込んでいた。
 窓から外を見回してみたが、まだ範子は来ていないようだった。慶喜はバックミラーを見ながら、深々と被った黒い毛糸の帽子を被り直すと、運転席の両側から出てくるヒーターの暖かい風に両手をかざし、手を温めた。家を出てから数分のうちにここに到着したため、革張りのステアリングとチタン製のシフトレバーはまだ冷たかった。

 カーステレオからハードロックが流れる車内は、エンジンをかけたままの状態だったので、程なくして身体の芯まで暖まるほどになってきた。慶喜が赤いレカロのシートに身体を沈ませながら、かなり長い時間通りを行き交う人々を眺めていると、ようやく飲屋街の奥から、範子が数人の友人たちと共に歩いてくるのを発見した。
 範子は女性のわりに背が高く、淡いピンク色のカシミヤのハーフコートを着ていて、その上にワインレッドのマフラーを巻き、下は寒い夜だというのにバーバリー柄のミニスカートを履き、そこからすらりと長い足が伸びていた。そのまるで自信に満ち溢れたような優雅で上品な歩き方は、彼女がレースクイーンであることを再認識させられる。友人との会話が弾んでいるのか、楽しげに首を横に振るたびに長い髪が滑らかに揺らめくその姿は、人通りが多い繁華街でも一際目立っているように思えた。

 範子は慶喜のクルマに気づき、友人たちと笑いながらクルマの方に近づいてきたが、クルマの前まで来ると、慶喜に手を振りながらも、一向にクルマに乗り込む気配がなく、相変わらずその場で友人たちと立ち話をしていた。その嬉々とした話し声はクルマの中の慶喜にもかすかに聞こえていた。どうやら範子の友人が慶喜のRX−7を気に入り、そんな“カッコイイ”スポーツカーでのお出迎えに羨ましがっているようだった。範子は自分のクルマではないからと言いながらも、言われてかなりご機嫌のようだった。慶喜はもうこういった状況には慣れっこなのか、再びシートに身体を沈ませて両手を頭の後ろに回すと、ハードロック鑑賞にふけった。

 範子がクルマに前まで来てからおよそ15分ほどして、ようやく助手席のドアが開けられた。範子は車高の低いRX−7にお尻から乗り込み、上品に長い両足を車内に折りたたみ、ドアを閉めた。途端に車内は甘い香りで包まれる。範子はクルマに乗り込んでも、ウィンドウを開けて外にいる友人に愛想を振りまいた。まるでまだまだ話は尽きることがないといった感じだ。範子の友人が窓越しに運転席の慶喜に挨拶をし、慶喜も軽く会釈して応えた。そして範子はドア越しに友人と手を振り合い、ようやくウィンドウを締めた。

「ごめんね〜!」範子はようやく迎えに来た慶喜の方を向くと、そのまま慶喜の首に両腕を回して唇にキスをした。範子の甘い香水の匂いがより鮮明になるが、慶喜の下唇を吸い込むような範子の大胆で濃厚なキスは、かなりお酒臭いものだった。
「人に見られるって!」慶喜はキスもそこそこに範子を押し戻した。
「いいじゃん別に見られたって〜!」範子は不機嫌そうに頬をふくらませながらシートベルトを着用した。
「待ちくたびれたから怒ってるんでしょ!」
「別に怒ってないって。CD聴いてたし。」慶喜はそう言ってハザードランプを消し、サイドブレーキを戻してギアを入れ、クルマを発進させた。
「エアロスミスじゃん。新譜?」範子はダッシュボードの上に置かれたCDジャケットを手に取った。
「うん、今日買ってきたばかりだよ。」
「へえ〜!今度貸してよ」範子はCDジャケットの文字を熱心に目で追っていた。
「ああ、一通り聴いたら貸してあげるよ。」慶喜は、範子がそのCDに興味を持ったのが少し嬉しかったのか、正面を向いたまま笑みがこぼれた。

「立ち話していたらすっかり冷えちゃった!」範子は両手を擦りながら息を吹きかけたり、エアコンの吹出口に手をかざしたりして両手を暖め始めた。
「そりゃノリちゃんミニスカートだもん、寒いに決まってるじゃん。よくそんな恰好で平気だよね。」慶喜は笑いながらそう言った。
「いや、油断したよ。パンツにしておけば良かった。」
「まあ、ノリちゃんは仕事でも真冬に水着姿になったりするし、慣れているのか。」
「そんなことはないよ、寒いもんは寒い。」範子もおどけながら答えた。
「へえ、そうなんだ。女の人は結構ミニスカートでも平気なのかと。」
「う〜ん、まあ、10代の頃とか、20代前半までは平気だったよ。」
「へえ〜そうなんだ!」慶喜は意外そうな顔つきでちらりと範子の方を見た。
「うん。数年前にね、寒い日に生足にミニスカート履いて出かけようとしたら、お母さんに『あんたなんて恰好してるの!それじゃ足が寒いでしょう!』って言われて、『何で足が寒いの〜?足なんて顔が寒くないのと同じで寒いわけないじゃ〜ん!』って言ったことがあるのよね。」
「……はははは、それは女の人だからだろうなあ。」慶喜は苦笑した。
「そうそう、でね、その時にお母さんに、『そりゃまだあんたが若いからだよ』って言われたんだけど、最近その言葉の意味がわかったよ!」範子は楽しそうに話を続けた。
「はははは、そうなんだ」慶喜は何て答えていいのかわからず笑ってごまかした。
「うん、やっぱり足は寒いわ。若い頃は足が寒いなんて思ったこともなかったけど、私ももう25だからねえ、若くはないんだなあって実感するようになったね。」
「そう言えば、真冬でも半袖半ズボンの小学生とかよくいたよね。」
「そうそう!私が小学生の時もいたいた!」
「やたら気合い入ってたよなあ。」
「今思うと不思議よね。ジャージとか着ればいいのに。」範子は楽しそうにはしゃいだ。

「……話変わるけど、この後どうする?このままどっかドライブにでも行く?」
「……寒いからドライブはいいや。松平くんちで温かい紅茶飲みたいな。」
「ああ、そういや昨日新しくアールグレイ買っておいたよ。」
「やった!じゃあそれ飲もう!」

 2人を乗せたクルマは、夜の街を抜け、郊外へと走り去っていった。


(完)



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 「ながら書き」ができる邦楽
2005年12月12日(月)

 僕は基本的に、仕事をする時や文章を書く時は、無音状態で作業しています。仕事の場合、音楽関係の仕事とデザイン関係の仕事の2種類があるのですが、音楽関係の仕事の場合は言うまでもなく「音」の仕事なので、他の音が聞こえては仕事にならないので無音状態なのは当然ですね。
 ただ、デザイン関係の仕事の場合は、頭の中で何かを考えながら作業すると言うよりは、むしろ色の配置やレイアウトのバランス、ギミックの作成や画像処理など、ある程度感覚的な作業なので、音楽やラジオが聞こえていてもそれほど影響されることもないので、デザイン関係の仕事の時は音楽やラジオを聴きながら作業することもあります。

 さて、文章を書いているときですが、このときは基本的に無音状態のことが多いです。音楽やラジオを聴きながら、あるいはテレビを付けたままの状態で文章を書くと、頭の中で構築されている文章や思い出そうとしている表現、書きたいことなどが混乱してしまい、文章がまとまらなくなってしまうからです。この状態では、一度書き上がった文章を読み直す時も正確な判断をすることができません。特にテレビやラジオなどから聞こえてくる言葉で、気になるニュースや話などが出てくると、そっちの方に気が行ってしまい、文章を書いたり考えたりすることに集中できなくなってしまうのです。

 しかし、僕が書く文章にもいくつか種類があり、例えば仕事で書く、雑誌や広告などに掲載するための文章やコピー、日頃あったことや物事に対する考えなどを書き記すVoiceなどのエッセイ、掲示板の書き込みに対して返事を書くレス、そして物語を書き進めていく小説などがあります。この中で音楽を聴きながら書くいわゆる「ながら書き」ができるのは、掲示板へのレスかVoiceなどのエッセイぐらいですね。

 で、「ながら書き」ができるVoiceや掲示板へのレスでも、音楽の種類は限られてきます。具体的に言うと音楽だけのインストゥルメンタルか、洋楽のジャズ、ボサノヴァ、あるいはポップスでもカーディガンズ、メイヤ、リサ・ローブといった比較的ライトな曲調のものに限られます。邦楽は歌詞が日本語なので歌詞の意味が頭に入ってきてしまうので、基本的には「ながら書き」では受け付けません。

 ところが、僕が最近ごくたまに聴く数少ない邦楽の中で、いくつか「ながら書き」ができるものを発見しました。僕が邦楽で持っているCDといえば、最近のものではスピッツ、ラブサイケデリコ、エゴラッピン、バード、ミーシャなどですが、その中でスピッツとラブサイケデリコが、「ながら書き」ができる邦楽のようです。

 まずスピッツは、皆さんもよくご存じのように、ボーカルの草野正宗の脱力した歌い方と、全体的にライトで優しげな曲調が耳にほどよく入ってきて、思考回路を妨害することなく、そのまま日常の環境音のように自然に聞き流すことができるのが要因のようです。現代のJ−POPシーンにおいて、これほど全体的な曲の展開がフラットで、ボーカルがほどよく脱力したサウンドは珍しいと思います。他にもスピッツの場合、あまり主張しない伴奏と、一見おしゃれで可愛らしいんだけどあまり意味を成していないような歌詞も、自然に聞き流すことができる大きな要因になっているのではないでしょうか。スピッツは、じっくり聴けばもちろんどれも素晴らしい曲ですが、音楽としてボーカルや伴奏が主張しすぎていないのが魅力なのかもしれません。

 次にラブサイケデリコ、こちらはスピッツとはガラリと変わって、ボーカルも伴奏も結構主張しているのですが、全体的な曲調が60〜70年代を彷彿とさせるようなレトロ調の曲で、なおかつ歌詞は日本語なのですが、ボーカルのKUMIがその歌詞を英語のような発音で歌っているので、歌詞が日本語に聞こえないと言うのが洋楽的で聴きやすいのかもしれません。KUMIの淡々と言葉を吐き出すヴォーカル、佐藤直樹が作り上げる無機質なサウンドが触発し合い、不思議な哀愁を漂わせた楽曲になっているので、BGMとしては最適と言えるかもしれません。

 しかし、この「ながら書き」ができるスピッツとラブサイケデリコを聴きながら、試しに「マツダイラ」の次回作の執筆を始めて見たら、やっぱり集中できなくて長続きしませんでした。頭の中で構築している表現や描写や言葉などがスピッツの歌声によって混乱してしまい、もっと遠くまで君を奪って逃げるような、君と出会った奇跡がこの胸に溢れるような、君の青い車で海に行くような、そんな内容になってしまいそうです。



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 スーパーアグリを阻むコンコルド協定
2005年12月11日(日)

 今月初めに発表されたFIAの来シーズンのF1エントリーリストに、「スーパーアグリ・フォーミュラ1」の名前は記載されていませんでした。これはスーパーアグリ側のエントリー申請に手違いがあったためで、期日以内に4800万アメリカドル(約57億円)のエントリーフィーの支払いができなかったからでした。しかしスーパーアグリ側はその理由について、「マネー・ロンダリングの誤解により、資金振り込みに遅延が生じてしまった」と説明しているため、すでに約57億円のエントリーフィーは支払われているということになります。

 ところが、現在のFIAの規定では、エントリー締切日以内にエントリーフィーが支払われなかった場合、その後再申請することは認められているものの、F1の全チームの同意が得られなければエントリーできないことになっています。
 単純に考えれば、スーパーアグリ・フォーミュラ1は、すでにエントリーフィーを支払っているため、あとは全チームが同意してくれれば、晴れて来シーズンの開幕戦でグリッドに並ぶことができるわけですが、この「全チームの同意」というのが、実は単純なものではないようです。

 そして、スーパーアグリが無事エントリーするために必要な「全チームの同意」を阻んでいるのが、「コンコルド協定」と呼ばれるものです。コンコルド協定とは、F1に参加する全てのチームとFIAがかわした、F1運営に関する協定書です。その内容は未公表のためさだかではありませんが、全チームの合意を必要とする反面、署名したチームはその内容に従わなくてはなりません。現在のコンコルド協定の有効期限は2007年末までとなっています。コンコルド協定の名前は、第一回の署名作業がFIA本部のあるパリのコンコルド広場で行われたことに由来しています。

 で、このコンコルド協定の中には、上位10チームだけがF1専用機での輸送やテレビ放映権料の分配などで優遇されるという項目があり、スーパーアグリが参戦すればチーム数が11チームになるため、スーパーアグリに食われて上位10チームから漏れてしまう恐れがある下位チームが、スーパーアグリの参戦を阻んでいると言われています。そしてその同意を拒否しているのは、ジョーダンを買収したミッドランドであると言われており、商業上の理由から11番目のチームを実現させたいバーニー・エクレストン氏がミッドランドへの説得を続けているといいますが、功を奏していないようです。

 コンコルド協定は、全チームの合意によってかわされた協定であるとはいえ、矛盾が多いですね。今シーズンは参戦チームが10チームしかいなかったので、最下位に終わったミナルディも上位10チームに入り、放送権料の分配などで優遇され、F1専用機での輸送ができました。しかし、現在のコンコルド協定がかわされた1997年時点でチーム数は12チーム。つまり下位2チームが上位10チームから漏れることになり、その2チームは放送権料の支給も上位10チームより少なく、また自前で輸送機をチャーターしてF1マシンを各サーキットに輸送しなくてはならないため、それだけで莫大な経費を必要とします。

 現在のF1では、より多くの資金を持つチームが良いエンジンと良いドライバーと契約することができ、マシンの開発にもお金をかけることができます。従って多くの資金を持つチームとそうでないチームとの実力差が著しく開いてしまっているのが現状です。
 しかし、コンコルド協定では、その多くの資金を持つチームに多くのお金が行き、資金がなくて上位に上がることができないチームはまったく優遇されていない仕組みになっています。このコンコルド協定が、F1へのプライベーターチームの新規参入を阻んでいるわけで、上位チームと下位チームの差は開く一方なのです。

 現在のコンコルド協定では、最低でも10チーム以上の参加が原則とされていますが、仮にスーパーアグリの来シーズンのエントリーが認められなかったとしたら、F1は来シーズンも今シーズン同様、最低ラインの10チーム20台での争いと言うことになります。一方、現在F1では12チーム24台までの枠が認められているわけですから、2チーム4台分の枠が空いていることになります。
 もったいない話ですが、現在のコンコルド協定がある以上、枠が12チーム24台すべて埋まるのは、まだだいぶ先の話になりそうですね。

 まずはスーパーアグリの参戦が認められ、来シーズンは久しぶりに12台による争いが見られることを期待しましょう。



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 F1、ビルヌーヴがテストで最速
2005年12月10日(土)

 12月4日付のVoiceでもご紹介しましたが、来シーズンBMWザウバーの残留を決めたジャック・ビルヌーヴが、今日4日目を迎えたヘレス合同テストで最速タイムをマークしました。

 合同テストはウィリアムズ、ホンダ、レッドブルらが昨日までに引き上げており、マクラーレン、フェラーリ、トヨタ、BMW、そしてミッドランドだけとなっていましたが、ビルヌーヴは来シーズンから導入されるV8−2.4リッターエンジンが搭載されたマシンで、制限付きのV10−3リッターエンジンを搭載するマクラーレン・メルセデスのペドロ・デ・ラ・ロサを抑え、コンマ7秒以上の大差を付ける1分18秒782のトップタイムをマークしました。

 このヘレスでのレコードタイムはルノーのフェルナンド・アロンソが今年2月にマークした1分15秒727ですから、タイム的にはレコードタイムから約3秒遅いタイムになるわけですが、来シーズンからエンジンがこれまでのV10−3リッターからV8−2.4リッターに引き下げられるため、F1全体のラップタイムが遅くなることが予想されています。現段階ではどのチームもV8−2.4リッターエンジンに関しては手探り状態であるため、ビルヌーヴが今日トップタイムをマークしたことは大いに価値の高いものだと言えるでしょう。

 ちなみに3番手以下はリカルド・ゾンタ(トヨタ)、ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)、アレキサンダー・ブルツ(マクラーレン・メルセデス)、マルク・ジェネ(フェラーリ)と続き、いずれもV8−2.4リッターエンジンでした。さらにその下にジョーダンを買収したミッドランド・トヨタの4台が続きますが、こちらは制限付きV10−3リッターエンジンを搭載したヴィンケルホック、ルシノフが7・8番手、V8−2.4リッターエンジンを搭載したアルバース、デル・モンテが9・10番手でした。

 今回のヘレスでの合同テスト全体では、前日の9日にマクラーレンのデ・ラ・ロサが1分17秒303というトップタイムを記録していますが、このタイムは先程も述べたように制限付きV10−3リッターエンジンでのタイムで、今日ビルヌーヴがマークした1分18秒782というタイムは、8日にジェンソン・バトン(ホンダ)が記録した1分19秒094を破る、V8−2.4リッターエンジンとしては最速タイムということいなります。
 来シーズンからは基本的にこのV8−2.4リッターエンジンで争われることになるため、ビルヌーヴ、そしてザウバーを買収したBMWの躍進が期待できそうです。ビルヌーヴも気合い充分なようですね。



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 「マツダイラ」人物相関図完成!
2005年12月09日(金)

●「MAZDAIRA」人物相関図を公開

 マツダイラファンの皆様!お待たせしました!Barでも告知しましたが、先日Voiceで書いた通り、F1小説「マツダイラ」の第11話終了時点の人物相関図を、ついに完成させましたぞ!先日ホワイトボードで書いたラフから、さらにイタリアンマフィアのモンテール・カルロス一家との関係も含め、第11話までに登場したすべてのキャラクターの関係を網羅することができました!

 本当ならデータが重くならないようにHTMLで組みたかったのですが、ご覧いただくとおわかりのように、かなり複雑なものになってしまい、とてもHTMLでは無理と言うことで、敢えなく画像で作りました。GIF形式で保存しているので、表示にはそれほど時間はかからないかと思います。
 ただ、画像だとどうしても小さい文字はつぶれて読めなくなってしまうので、見栄えは悪いですが、結構大きめの文字で作りました。「マキシ・レッドフォード」なんて「マキシ」「レッド」「フォード」と3行になってしまってますね。でも、「慶喜」という文字はこれ以上小さくなると、確実につぶれてしまうでしょうからこの大きさが限界のようです。

 で、ラフと完成した相関図を見比べていただくとおわかりのように、左右反転しています。普通横書きのページでは左上から右下に向かって読んでいくものですが、ラフの状態では、その左上にサブキャラが固まってしまい、メインであるマツダイラF1プロジェクトの枠が右の方にいってしまうので、反転させてサブキャラを右に来るようにしました。

 で、色分けですが、マツダイラF1プロジェクトだけ色を入れてありますが、本来マツダイラ・モータースのコーポレートカラーは金赤(M100+Y100)という真っ赤な色なのですが、関係を示す矢印を目立つ赤にしたかったので、苦肉の策でマツダイラ・モータースの色をグリーンにしました。マツダイラ・ユーロはコーポレートカラー通りのブルー、で、マツダイラF1のチームカラーは本来はゴールドなのですが、今回は画像を最小限の軽さにしたかったのでGIFで最適化しているため、グラデーションを使うことができなかったので、仕方なく黄色にしました。その他の組織はすべてグレーで表示しています。

 いや〜それにしても、やっぱり実際に作ってみると、複雑な人間関係ですねえ。よくここまでまとまったなあと自分でも思います。まあ、ジョルノ・フェレーラのように仕方なく上の方と下の方に2つ出てくる人物もいますが……。カッズ・クーンなんて3つも入っていますね。

 皆様のご要望にお応えする形で今回人物相関図を作ってみたわけですが、実際作ってみると結構楽しくて、時間を忘れてあーでもないこーでもないと試行錯誤しながら作っていました。完成してみると、自分で言うのも何ですがなかなかしっかりまとまっていて、すべてのキャラクターが網羅されているので一目で人間関係を見渡すことができ、今後の執筆作業でも活躍してくれそうです。

 「もう登場人物が増えすぎて誰が誰だかわかんなくなっちゃったよ」と思っていた皆さん、この人物相関図を横に見ながら、「マツダイラ」の複雑な人間関係を理解していただけるとありがたいです。
 この人物相関図は、今後新作をアップするたびに更新します。で、第一部が完結したら、第一部終了時点までの人物相関図を残し、第二部からは新たに、第二部用の人物相関図を作る予定です。

 また、以前お話ししました通り、来年早々にはビジュアルを含めたキャラクター紹介などもアップする予定なので、皆様これからもF1小説「マツダイラ」をよろしくお願いします。



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 発表!「F1十大ニュース2005」!
2005年12月08日(木)

 BarM−NESTで12月1日まで、F1オフシーズン企画「F1十大ニュース」を開催しておりましたが、おかげさまで6人の方がご投票してくださり、「F1十大ニュース」を決定することができました!投票してくださったやす吉さん、神宮さん、ONIちゃん、クハナさん、ゆうきちさん、ご協力ありがとうございました!

 で、Barで結果を発表すると書いていましたが、Voiceのネタがないので、急遽Voiceにて発表してしまうことにしました!Barには後ほど告知いたしますので、皆さん許してね!

 さて、ではまずどのようにして「F1十大ニュース」を選出したのか、そのルールを説明いたしましょう。

■ルール
投票者は今年のF1シーズンのレース内容や出来事から、もっとも印象的だったニュースを8つ選んで、1位から8位までの順位をつけてBarに投票する。すでに投票した後でも、投票のやり直しが可能。その場合、再度順位をつけて投票し直す。

■判 定
判定は、投票者が投票した1位から8位までのニュースに、F1のポイント制度同様のポイントを加算していき、最終的にポイントの多い順に1位から10位までのニュースを「F1十大ニュース」とする。なお、ニュアンスは違っても同様のニュースであれば、同じニュースとして判断する。

  1位…10ポイント
  2位……8ポイント
  3位……6ポイント
  4位……5ポイント
  5位……4ポイント
  6位……3ポイント
  7位……2ポイント
  8位……1ポイント


 それでは、Barメンバーズが選んだ「F1十大ニュース」、結果発表〜!


■結果発表

 1位 前代未聞、6台だけの決勝レース…………………43ポイント
 2位 11番目のチーム誕生………………………………37ポイント
 3位 シューマッハ&フェラーリ、王座陥落……………33ポイント
 4位 世代交代本格化………………………………………24ポイント
 5位 BAR、燃料タンク問題で失格……………………20ポイント
 6位 佐藤琢磨、不振を極める……………………………19ポイント
 7位 アロンソ、史上最年少チャンピオン………………18ポイント
 8位 来季オールホンダ誕生へ……………………………14ポイント
 9位 3リッターV10エンジン最後の年………………13ポイント
10位 相次ぐ買収劇、ミナルディ&ジョーダン消滅……13ポイント

 詳細はこちらをご覧ください。

 やはり一番のニュースは、6台のみでの決勝レースとなったアメリカグランプリでしたか。やはりねえ、ミシュランの失態によって、ミシュランユーザーの7チーム14台が決勝レース不参加を決め、ブリヂストンユーザーの3チーム6台のみによる、今まで見たこともない異様な光景のレースでしたからねえ。
 しかしまあ、お金を払ってサーキットに足を運んだ観客たちは「ファンを馬鹿にしている!」「金返せ!」と憤慨していましたが、テレビで観戦している分には、歴史的な、非常に珍しいものを見ることができて良かったかなと個人的には思っています。

 来年も、是非やりましょうね!「F1十大ニュース」!



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 「マツダイラ」今度は人物相関図に着手
2005年12月07日(水)

 えー、以前からF1小説「マツダイラ」をご愛読いただいているヒデボーさん、ONIちゃん、それからやす吉さんなどから、あまりにも登場人物が増えすぎてしまったので、人物相関図を作って欲しいというご要望をいただいていたので、このたび重い腰を上げて(おい!)「マツダイラ」の人物相関図を作ってみることにしました。

 で、とりあえず現在公開中の第11話までに登場した主な登場人物の相関図を、簡単にホワイトボードに書き出してみました。


ホワイトボードに描いた相関図のラフ


 「きたねぇ字」とか言わないように。ホワイトボードだと描きにくいんですよ。現状では自分がわかればいい程度のラフなので、組織名や名前など省略して表記していますが、賢明な「マツダイラ」読者の方なら、どれが誰なのかおわかりになられるかと思います。(え?全然わかんない?)

 皆さんご存じのように、うちのサイトは掲示板BarM−NEST以外の全ページ横幅を統一しておりまして、「マツダイラ」の本文はもちろん、「F1レポート」から「S2000ニュース」から「それマコ」からこのVoiceに至るまで、すべてのページを上部フレームのメニュータグの横幅にきっちりと合わせています。
 そのため相関図を作ろうと思ったら、当然横幅は決まっているので、縦に構築していかなければならないという制約があるため、まとめるのに結構苦労しそうです。現状ではマツダイラF1プロジェクトの構成をメインに、それを取り巻く人間関係を記してありますが、もう少しうまくまとめて第11話終了時点で登場したすべての登場人物を網羅したいと思っています。

 なるべく早いうちに完成させるつもりなので、もうしばらくお待ち下さいね。



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