今日のおたけび または つぶやき

2011年04月08日(金)  何度でも、と言われたってなあ



本震後1ヶ月はデカい余震に注意、とは聞いていましたが、

もう何回も震度5レベルはあったし1ヶ月近くたってるし、

そもそも気象庁の予想だってデカいのがくる確率は10%以下とか言ってたのにね。



やっと片付けの成果も見えてきて、さて次は!という矢先にまたやりなおしというのは、

身体の疲労もさることながら、それ以上に心の疲労感がハンパないですよね。

でも放っておいたって勝手に元通りにはなってくれないし。




数日前の「めざまし」でしたか、亀裂や段差が入ってめちゃくちゃになった道路を、

6日で元通りに復旧させた日本の技術に海外が驚愕、といった特集をやっておりました。

道路のみならず、落ちた橋を自衛隊の人海戦術で8時間で通したり、自衛隊が所有する浮橋が

水の中に投入されると自動的に開いて、それを次々に繋いでゆくことによりあっという間に海の中に

長い橋ができあがったりとか。


しかも8時間で仮復旧の橋でも重機や輸送用の大型車両が充分通れるし、浮橋も戦車だって

通れるという堅固な出来上がり。




日本のこういう技術は本当に凄いらしいのだが、そういうものだと思ってしまっているせいか

外から「それって凄いんだよ」と言われないと「凄いことだったんだー」と気づかないものです。

というか、実際に作業を目の当たりにすることなんてないしね。

またたく間に堅固なモノが美しく出来上がってゆく様子は、本当に面白くて感動的でした。



一部しか復旧していない東北新幹線にしたって、

ぐしゃぐしゃになった仙台駅舎とか、立ち並ぶ電柱がずーっと斜めになってしまっている様子とか見たら、

復旧するのにいったい何年かかるのだろう・・なんて思ったりしたのですよ。

にもかかわらず「4月末までには全面復旧」。これも本当はとてつもなく驚愕すべきことでしょうが、

できるというならできるのだろうなー、と、わりとあっさり納得してしまったりして。



いやマジでニッポン凄いらしいですよ奥さん。

自分は枕木一本、鉄板1枚運んでないのでその凄さを1ミリも担っておりませんが。




で、なぜそんなに凄いかといえば、

「台風とか地震とか頻繁にある災害大国で、対応に馴れているから。つまりは経験が豊富だから。」

おお。しごくまっとう。

災害の経験にはいつだって多くの悲しい犠牲がつきものだから、できれば経験しないで済む方が

絶対にありがたい。でも経験してしまったら、それを余すところなく今後のために生かすしかないですね。




しかし。

作業に対して超本意気で、超統制のとれた最大級の人数を配置して、最先端の技術を駆使してるから、

とはいえ、あーいうことができてしまうことがわかってしまうと、

いつになっても何年たってもずーっと進展がない(ように見える)うちの近所の道路工事とか、

いったいなんなんでしょうね? ま、それはそれでそういうやり方に意義があるのでしょうね。(そ、が多すぎ)





2011年04月06日(水)  『心を整える。』長谷部誠






敬服。

心から敬服。

見た目もカッコいいのに中身のカッコよさといったらそれをはるかに凌ぎます。



言わずと知れた、サッカー日本代表チームでゲームキャプテンを務めた長谷部選手の著書です。

サッカーに特に興味があるわけでもなく、サッカー選手としての長谷部がどれくらい凄いかも、

実はまったくわかっていないわたしです。が、それでも読んでみたいと思ったのは、



見た目は絵に描いたような爽やかなオトコマエで、っつーかむしろ「やさおとこ」なビジュアルで、

正直、そんな目立つプレーとかで印象に残っているわけでもないけど、

でも百戦錬磨の猛者が揃う日本代表チームをまとめあげるキャプテンで、

しかも愛読書がニーチェとか、いったいどーいう人なわけ!? というみーはーな理由からでした。



どんな環境でも一定以上のレベルのプレーを続けるには「つねに安定した心」が必要である、

というのが長谷部の持論で、そのための「心を整える」方法が、とても具体的に書かれています。

かと言ってただの精神論ではなく、ただのハウツーものでもないのです。

体調管理、身のまわりの環境づくり、ものごとの考え方、取り組み方、

選手や監督をはじめあらゆる人間関係から学ぶこと、心がけていること、などとにかく多岐にわたり、

それはつまり長谷部誠という人の「生き方」そのもののご紹介になっているわけで。



「これといった長所もなく、華麗な経歴もない僕がここまで生き残ってこられたスキルと概念です。」



と、まえがきに書かれていますが、いやいやいやいや。

27歳という若さでありながら、なんと素晴らしくバランスのとれた一流の人間に、

自分自身を鍛え上げてこられたことか。



どのエピソードもとても興味深いのですが、長谷部とはこういう人だったのだ、というのが一番よくわかるのが、

ドイツでの所属チームの契約延長を決める時のお話。

チームの上層部と長谷部の代理人との間にこのようなやりとりがあったそうなのです。



「実はハセベのプレーがあまり印象に残っていない。彼の良さはどこにあるんだい?」

「確かに彼のプレーは目立たないかもしれない。でも90分間、彼のポジショニングを観続けてくれ。

 彼がどれほどチームに貢献しているかわかるはずだ。」

そして後日、

「きみの言っていたことがわかったよ。彼は組織に生まれた穴を常に埋められる選手だ。

 とても考えてプレーしているし、リーグ全体を見渡しても彼のような選手は貴重だ。」




こういう姿勢がサッカーだけでなく自分の生きるフィールド全体に生かされているからこそ、

人間関係や時流をも鋭く見極め柔軟に対応できる、頼れるキャプテンでいらっしゃったのでしょう。



アジアカップの時の裏話も色々あって本当に面白いですー。

あの時にそんなことが起きていたのね!と。選手の顔もいっぱい浮かんでくるし。



座右の書の一冊に加えさせていただきますよ。

印税は全額、震災への寄付金になるそうです。





2011年04月04日(月)  街を歩けば募金箱に当たる



当然ですが。

どのお店にも置いてあるし、

繁華街を歩けばいったいいくつの団体さんの募金箱の前を通るのかしらん。



募金先を絞って郵便局から直接振り込むことに決めたわが家は、

他の団体さんの前はどれも申し訳なく思いつつも通り過ぎるばかりですが、

通り過ぎるけど募金してないわけじゃないのです、と弁明するわけにもいかず。



小銭をあまり持ち歩きたくない夫は、小銭でよければいつでも入れさせてもらいたいらしいのだが、

例によって超シャイなおじさんなので、募金箱を持った方々にとても大きな声で「ありがとうございます!!」

と言われるのが恥ずかしい、という小心者にもほどがあるという理由で、

誰も持ってない募金箱にしか入れられない、ということになっております。

たしかに、小銭ばかりなのにそんな盛大にお礼を言われてもね。



庶民の庶民らしい金額の支援も積もり積もればちゃんと力になると思いますが、

なんとも効率よく超高額をポンと寄付してくださる著名人の皆さんもいて。

スポーツ選手や芸能人の「1億円」だってものすごいと思ったのに、孫社長100億円て!



総資産はとんでもない額なのだから、100億出したって痛くも痒くもないだろうに、とも聞きますが、

とんでもない総資産を持つ人誰もが100億円を出してくれるわけじゃないしね。




100億かぁ・・・1万円札が何枚になるのだ?(答え:100万枚←結局これでもよくわからない庶民)




孫社長は無類の龍馬さんフリークとして、たまラジにゲストでいらしたことがありました。

その時にいろいろ語られていたのですが、自分で起業するにあたり、

「自分が創業者で50年ぐらい直接陣頭指揮してやったとしても、次の人またその次の人とバトンを渡し続け、

300年ぐらい成長し続け繁栄し続け、世のため人のためになるでっかい起業をしなくては」

という志を持って会社を興したと語られていました。



ご自身も若い頃、国籍のことで悩まれたりお父上が倒れてお家が経済的にどん底になったりしたので、

弥太郎(@龍馬伝)的にただひたすら自分がのし上がるのだ、誰よりも金持ちになるのだ、という

動機だけになってもおかしくない方でいらっしゃいます。




でもそこは龍馬さんの生き方に感化された方らしく、

「みんなぁが働く場を得て幸せになる」ために、どういう企業を作らねばならないか、を、

ひたすら考え続けてきたというのが、こういう非常事態における行動にも現れるのかな、などと思いました。




日本赤十字に集まった寄付がかつてないほどの高額なので、

その分配にお国が関与するようなことを聞きましたが、

とにかく迅速に、最大限に有効に活用できるよう、しっかり考えていただきたいです。



まさかとは思うが、国が本来出すべきものに、よもやこの寄付をちょこっとでも充ててしまおうか、なんてことに

絶対なりませぬよう。ほんとにもう、よろしくお願いいたしますよ。




そうそう、話は変わりますが麿も北の大地に帰ってしまわれたのですね。

NHK札幌放送局アナウンサー・キャスター・ブログ

助っ人お疲れさまでございました。

非常事態でなくても、たまに関東にもお顔を見せていただけると嬉しいです。




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