べつに今さら宣言するまでもないのですが。
「DEATH NOTE」のミサミサを観て「くあぁわぁうぃうぃーー!」と思って以来、
「SPEC」の当麻で確固たる地位(わたしの中で)を確立されましてん。
今は「鍵のかかった部屋」でちょっと見え隠れするくらいですが(だって佐藤浩市氏面白すぎ)、
最近たまたま、わりと立て続けに彼女の出演作品を観ましたの。
WOWOWで「寿歌」(舞台。出演者は堤真一、橋本じゅん、戸田恵梨香の3人のみ。
核戦争後の人がいなくなった世界での旅芸人。ちょーカワイイ。)、
「アマルフィ 女神の報酬」(新米の大使館職員、イタリア語がしゃべれず自信なさ気だけど一生懸命)、
「アンダルシア 女神の報復」(なかなか頼れる外交官になってた)、
地上波では「阪急電車 片道15分の奇跡」(DVな彼氏を持つ女子大生)など。
(実は「LIAR GAME」はお話自体あまり興味がなくてちゃんと観たことがない)
オトコマエさんを追いかけるように追いかけてはおりませんが、ドラマや映画や舞台で
ちょっと見かけるだけでも「おっ 戸田ちゃん(はぁと)」と嬉しかったり。
最初は単純になんとなく好き、だったのですが、インタビューを読んだり対談番組を観たりして、
ものすっごい努力家の女優さんであることを知り、さらに好きになってしまったのですよ。
戸田ちゃんに限らず、活躍し続けている方はみなさん大変な努力家ではいらっしゃるけれど。
経緯は存じ上げませんが、彼女は「元ヤンキー」と思われることが多いのだそう。
でも子どもの頃は友達と遊ぶ時間もないほど習いごとはさせられるわ、門限は厳しいわで、
全然そんなことはなかったのに、とご本人はおっしゃっていました。
だいぶ前になりますが、瀬文@SPECこと加瀬亮さんとの対談番組「アシタスイッチ」で、
女優になりたての十代の一時期、異常と思えるほど演技の勉強にのめりこんでパンクした時期が
あったことを語られていました。
ドラマの現場で監督から演技のいろいろなリクエストされても、それに全然応えられなくて、
「勉強しなきゃまずい」と焦るあまり、自分が咀嚼できる以上に詰め込みすぎた時期があったと。
午前中に3時間ジムに行き、そのあと事務所に行って映画などを観て勉強し、
家に帰ったら自炊してご飯を食べながらまた映画を観、カメラを回して自分を映しながら
セリフの言い方を勉強し、お風呂に入りながら録音した自分の声を聞き台本を読み、
ちょっとでも時間があればカルチャー誌から名言集から哲学書まであらゆるジャンルの本を読み漁り、
時間のすべてを自分の勉強に使いたくて、ご飯に誘われるのもイヤだったと。
でも、そのせいで人と会話する機会がなくなり、人としての幅が広がらなくなってしまった。
そんな窮屈な時間を2、3年くらい過ごし、精神的に行き詰ってしまった。
今から思うと自己満足だったのかな、と。
やらなきゃいけないという使命感にがんじがらめになっていたことに気づいた途端、
変なプライドや鎧からも解き放たれて、今はすごく自然体でいられるようになったそうな。
こう語る戸田ちゃんでしたが、いやもう凄まじい勉強家。
「もっと勉強しなきゃ」と自覚したのがスマップ木村くんと共演した「エンジン」というドラマだったというから、
それから数年間というと、17歳から19歳くらいのことでしょうか。
その話を静かに聞いていた加瀬氏、
「でもそれは全然無駄にはなってないでしょ。それがあったからポーンって行った気がするし。」
スタジオのコメンテイターのおひとりも、
「自分の自然体を見つけるには、ある一時期詰め込みすぎたり背伸びしすぎるのも必要。
そういうことを経ない『自然体』というのは、ただの『怠け者』だったりする」と。
そういう時期を経て精神的にも成長し、
あんなかわいいミサミサや、素晴らしく突き抜けた当麻が生まれたのかと思うと、
戸田ちゃんがますます好きになるのでした。
加瀬氏とのエピソードで印象深かったのは、これはまた別の映画雑誌でのインタビューですが、
「劇場版SPEC天」での打ち上げのお話。二次会に加瀬さんが来なかったのだと。
それに気づいた戸田ちゃん、加瀬氏にすぐ電話をかけ「黙って帰っちゃうってどーいうことっすか!?」と
当麻ばりの抗議をしたそう。それに対して加瀬さん、しどろもどろになりながら、
「明日も早いから・・(別のお仕事が控えていたらしい)。
すべての役者があなた(戸田ちゃん)のように才能豊かなわけではないんです!
朝まで飲んでたのに12ページ分のセリフを完璧に覚えてくるとか!」と訴えたそうな。
戸田ちゃん最高だ♪
が、あまり細くなりすぎるのはちょっと心配だ。
「福山蒸留所」というのがありましてね。
これもオフィシャルサイトのFC会員限定コンテンツなのですが、毎週のラジオ(たまラジ&トーキングFM)の
番組開始前、番組終了後の雑談を聞かせてくれるのです。(生放送ではない)
スタッフとの雑談だからオンエアに乗せるようなものではないけど、
結構面白いからみなさんに聞いてもらいましょ、と、始まった企画だそう。
ラジオの本放送をワインとすると、その搾りかすを蒸留してできたアルコール度数高めのお酒、
ということで「福山蒸留所」。
現在は第6回目が更新されているのですが、たまラジの方は、
ディレクター・松岡がちょっと太ったという話からスタート。176センチで88キロだそう。
ましゃに「それはぶーでーだね」と言われておりました。
スタッフが「自分太った」と気づくバロメーターになるのが、ましゃの存在なんですって。
自分だけでは気づかなくても、たまたま一緒に並んだり写真撮ったりした時に、
ましゃに比べて自分すっごく太くなった、顔デカくなった、と気づくのだと。
荘口「比較するときにわかりやすいようにタバコの箱を横に置くけど、(福山さんは)そのタバコの箱ですね。」
松岡Dは太ってから疲れやすくなった自覚があるそうなのですが、
ましゃ曰く、実際、無駄な糖分や脂肪分をたくわえていると疲れやすくなるんですって。
ましゃは、自分はTVに映る仕事だからある程度絞ってシャープにしてないとダメなので、
体重管理も体型管理もしっかりするけど、スタッフだったら健康に影響するほどのメタボでない限り、
それほど絞らなくてはいいのではないか、と。
しかしあきらかに「ぶーでー」な松岡Dへは、ましゃがダイエット指南をしておられました。
1日1時間以上歩くこと、食事は1日何回食べてもいいけど、1回に食べる量を減らすこと。
松「じゃ、まず大盛りはやめます」
福「やめろよ」
松「大盛りって言わないと負けた気がしてたけど、やめます」
荘「やめてください」
福「俺もこの仕事じゃなきゃ太ってたと思う」
荘「人生で太ったことあります?」
福「74キロ(ちなみに身長は180)がこれまでのMAX。今はそんなにないけど。
でも俺、98年から2000年くらいは62〜3キロだった。ツアー中は60キロ切ることもあった。
その頃は筋肉もあんまりなかったし。だけど・・・なんでトレーニングしようと思ったんだっけな?
女性が男性のカラダを品定めする時代がくるな、って思ったんだ。
男は女のカラダを昔からどーだこーだ言ってたけど、
2000年以前は、女が男の身体にそんなに注文つけてなかった気がするんだ。
せいぜい、厚い胸板、広い背中、指先、が好き、とか言うくらいで。
俺が思うに、女性が文明開化的に男性の身体に覚醒したのは、
2002年の日韓ワールドカップじゃないかと。
世界中のイケメンプレーヤーが日本にやってきて、試合後にユニフォーム交換で裸を見せ、
『細マッチョセクシー(はぁと)』ってなったんじゃないかな。
以来、男の身体について女の子も色々言うようになったのではないかと。」
でもスタッフによると「その前から福山さんは『細マッチョくるよ』って言ってた」と。
そのあたりからましゃは肉体改造に取り組むようになり、かくれ細マッチョになっていったそうな。
そして満を持して「龍馬伝」で美しい上半身裸を披露。
福「2002年から8年後ですよ。
そしたらあのマッチョ好きを公言してはばからない貫地谷しほりさんが、
『ヘラクレス!』と。『今まで見たマッチョのなかで一番好きです』って言ってくれて。
それに至るまで8年かかったんですよ。セミですよ。」
荘「じーっと土の中で地道にバーベル上げて。食事も変えて。ついに出したと。」
福「足掛け10年間くらいの努力がね」
荘「考えたら我々の努力なんてまだまだだね」
松「歩くの苦じゃなくなりました。大盛りやめます」
荘「大盛りやめろ」
福「わからないことあったら何でも聞いて。大盛りやめろ」
松岡D33歳。これから10年がんばれば、今の43歳のましゃみたいなお身体に
なれるかもしれないわけで。お手本の言葉は説得力がありますね。
それにしてもましゃはご自分をセミに例えるのがお好きだわ。
2012年05月09日(水) |
「リーガル・ハイ」第四話 |
「リーガル・ハイ」、第4話も最高に面白かったですー。
今までで一番好きな回かも。
論理の応酬や巧みな駆け引き、緊迫した心理戦などを描いた作品が大好きな自分は、
それらすべてが凝縮された法廷モノは昔から大好物でした。
たいていは「最後には正義が勝つ」という展開ですが、
古美門は「神さまじゃないのだから何が正義かなんて自分らにはわからない」、
「クライアントの利益のために全力をつくすのみ。弁護士にそれ以上のことができるなんて
思ってはいけない」と断言し、「勝った者が正義」「報酬の高さが自分の価値」と割り切る。
極端だろうと、このブレのなさ、この芯の通った潔さが最高に気持ちイイ。
古美門だっておそらく新人の頃は、黛のようにできる限り正義の味方でいたいと思っていたはず。
それを貫き通せば今回登場の大貫先生のような人権擁護派になっていたかもしれないし、
それはそれで素晴らしい弁護士さんだとは思うのだけど、
弁護士としての有能さだけに着目すると、やはり古美門に軍配が上がるのかも。
役者陣のカツゼツの素晴らしさもさることながら、脚本が本当に面白いです。
というか、古美門にあんな風にたたみ掛けられたら、一発でオチる自信があるわたくし。
いちいち納得しすぎて全く反論できないっす。完全に丸め込まれております。
それに丸め込まれることなく「いつか倒す」と宣戦布告する黛もカッコよすぎです。
秀逸な小ネタもいっぱいでしたが、
一番笑ったのは、オープニングの黛のドロップキックの高さと角度の見事さ。
いつの間にあんな高いトコまで。
次回は足が蹴り出されるのだろうか。今からワクワクです。
ところで、肝心の「リーガル・ハイ」の意味がわかりませぬ。
調べたら「脱法ハーブ」の意味があったり(合法的にハイになれる、ということらしい)、
「ランナーズ・ハイ」のもじりではないか、と推測している方がおられたり。
古美門を見ていると、どれも一理ある気がしますが。
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