2012年06月02日(土) |
本能寺の変から430年 |
一昨日、最高にドラマチックな信長の最期を見たばかりなのに、
今日はその「本能寺の変」が起きた日だそうです。(天正10年6月2日)
あらびっくり。
今日の公演は、まさしく信長の命日の公演。
旧歌舞伎座だったらご本人の幽霊が出ちゃったって不思議はないくらいですね。
(以前、中村橋之助があるお侍を演じていたとき、花道にそのご本人とおぼしき
とても美しい武将姿の幽霊を見た、と、語っておられた。)
信長さまご本人にしてみれば、430年を経てもなお、カッコいい役者さんが
入れ替わり立ち代わり自分を演じ、自分の最期を再現し続けているというのは、
まったく予想なさらなかったでしょうね。
今でも本能寺の真相は想像の域を出ないのだから、ひょっとしたら
「本当はそのような筋書きではない」とか、ダメ出ししておられるかもしれん。
100歳の寿命も全然めずらしくない昨今でも、430年後といったら4代先。
「人間五十年」の当時だと9代先。なのに信長さま、まだまだバリバリ現役ですよ!
もちろん、他にも時空を超えて現役な方々はいっぱいいらっしゃいますが。
「人間五十年」と言えば、信長がこれを謡いながら舞うシーンは有名ですが、
もちろん「WARRIOR」にもありました。
人間五十年
下天のうちをくらぶれば
夢まぼろしのごとくなり
ひとたび生を得て
滅せぬもののあるべきか
これを謡いながら舞う信長は、やはり最高にステキ。詞もいかにも信長にふさわしくて。
この一節を含む「敦盛」の詞は、そのままロック調の「侍ロマン」(曲:森崎博之、テツヤ)という曲になって、
カッコいいシーンに効果的に使われていました。
ナックスのリーダーって原案・演出、そして作曲までするのか。凄いな。
2012年06月01日(金) |
TEAM NACS 「WARRIOR」@赤坂ACTシアター |
TEAM NACS ニッポン公演 WARRIOR〜唄い続ける侍ロマン
31日の昼公演を観てきました。
北海道の札幌公演を皮切りに、本州・四国・九州と全国18ヶ所をまわり、
最終公演地・東京での2日目。
わたしにとりましては、初のNACS本公演でございます。
今朝のZIPでもお稽古風景などが見られましたが、
「今、もっともチケット入手困難」な舞台のひとつで、7万人分即日完売だったとか。
そんなことも知らぬまま久々に訪れた赤坂ACTシアターのロビーは、
その凄まじい人気を裏付けるかのごとく、各方面から贈られた花で埋め尽くされておりました。
ざっと数えても50本はあったかと。
わたしが観た舞台は、安田顕氏の「スマートモテリーマン講座」とか、
大泉洋氏の「大泉ワンマンショー」とか、おフザケお気楽路線のものだけでしたし、
あとの3人は、TVでお見かけしても「ナックスの人だー」くらいの認識度で、
その5人が揃った本公演というのがいったいどんなものなのか、まったく想像がつかなかったのですが、
甘く見ていたわたしをお許しください。(土下座)
NACS△ーーーー!
NACSちょーかっけーーーーーー!!!
5人ともキラッキラの舞台人で、5人5様の強力なオーラがびんびんに飛び交っていた最高の舞台でした。
織田信長(戸次重幸)、豊臣秀吉(音尾琢真)、明智光秀(大泉洋)、徳川家康(安田顕)、
柴田勝家(森崎博之)って、その配役はフザケすぎだろう! などと実は若干思ったりしていたのですが、
いやもう、誰も彼も魅力的で。
映画やドラマでお見かけする時とは比べ物にならない、圧倒的なパワーを発する役者さんたちでした。
パンフがまたカッコよくてね。最初にこの5人をひと言ずつで表しているのですが、それが
天辺から地を見ていた者。 (信長)
どん底から天を見上げていた者。(秀吉)
影となり光から逃げていた者。 (家康)
秘めた想いに命を懸けていた者。(光秀)
信じる道を突き進んでいた者。 (勝家)
すべての思いがここに通じる。
「コノ国ヲ、守ル。」
この通りの、それぞれの抱える苦悩や虚無もドラマチックに描きつつ、
クライマックスの本能寺、そしてその後を、2時間20分ノンストップで描きます。
もちろん、史実ではこの5人が揃うということはなかったのですが、それを一緒に立たせるために
「そういうこともあったかも」な、歴史ミステリーも上手に絡めています。
NACSですから当然、ドラマチックな中にもお笑いが随所に。
「実は雨男」な光秀(洋ちゃん)には笑ったわー。らぶりーだったわー。
舞台装置は、舞台上に設置された大階段と、背景がモノクロ映像で映し出されるのみ。
でも、5人の個性と存在感に引き込まれて、舞台上が寂しいということは全くありません。
階段を縦横無尽に駆け回る激しい殺陣は素晴らしく見ごたえがあったし。
というか、あの階段舞台であの激しい殺陣は、
八百屋舞台(奥に向かうほど高く傾斜をつけた舞台)よりはるかに危険なような。
よく怪我なくやってこれたものだわ。
洋ちゃんとヤスケン以外のお3人を、生で拝見するのは初めてで、
舞台ではどういう役者さんなんだろー?と、それも楽しみでしたが、
いやもう、信長(戸次重幸)のカッコよさに目がくぎづけ。
テレビでたまーに拝見するお顔は、たしかに美形寄りではいらっしゃいましたが、
こんな威圧感は微塵もなかったはず。いわゆる普通の「やさ男」の印象しかなかったのに。
煌びやかな衣装を纏った、カリスマらしい色っぽさと畏怖を感じさせる佇まい。
朗々と響く深い声、舞も殺陣も最高に美しくて。
本能寺での最期には、史実で伝えられている以外の解釈が加えられていましたが、
その方がより信長らしく感じられて、なんとも粋で見事な最期でした。
「WARRIOR」というタイトルは、もちろんそのまんまの意味もありますが、
叫び声の「うぉりゃああああああ!!!」でもあるそう。
追いつめられて手も足も出ないとき、震えるほどの怖さに押しつぶされそうなとき、
「うぉりゃあああ!」と腹の底から声を出して自分を奮い立たせ、突き進む姿が
5人それぞれに描かれております。
なんかね、その声と一緒にこちらの心も震えるような気持ちになります。
カーテンコールではひとりずつご挨拶。
秀吉の音尾くんは最前列の一角を「肥溜め」扱いしたことを詫び、(肥溜めが出てくるシーンがあるのです)
光秀の洋ちゃんは舞台途中(もちろん出番じゃない間)トイレに行った時の、衣装との悪戦苦闘っぷりを語り、
信長の戸次氏は出演者のひとり(他に家臣役など客演が15人いた)のモノマネをしてすべり、
家康の安田さんは「好きな言葉」と「座右の銘」で、いつものようなお下品な言葉を選び、
勝家にしてナックスリーダーの森崎氏がそれらすべてを詫び、感謝と今後の宣伝もするという、
ほんとステキなチームワーク。
NACSカッコいいっす!
2012年05月30日(水) |
鍵 / レベル7 / リーガル・ハイ |
・鍵のかかった部屋 第7話「狐火の家」
面白かったですー。
あんな鬼畜野郎は抹殺されて当然、と思ってしまうわたしは、
女の子を殺した犯人は逃走して行方不明、のままにしておいてほしかったですが。
榎本、青戸、芹沢の3人が、ちゃんと絡んでくれるとやっぱり楽しい。
日本の田舎よりモナコを優先しつつも、謎解きにはちゃんと自分も混ぜてくれないと寂しい芹沢とか。
芹沢が挙げた田舎がイヤな理由(靴とか汚れる、虫に刺される、ぽっとん便所、座敷童子)に、
律儀にも全部遭遇する青戸とか。
気づけば青戸に仕切られつつも、機嫌を損ねるでもなく淡々と自分のお仕事こなしている榎本とか。
三者三様の固まる様子もめっちゃらぶりーでした。
バスのステップに片脚だけ乗り込んで固まる榎本。
依頼を引き受けるようにぶんぶんうなずく青戸の顔をじっと睨みつけたまま固まる芹沢。
「この密室は・・破れません」と聞いて、足組んでいくぶん出っ尻気味の姿勢のまま固まる青戸。
楽しかったです♪
・LEVEL7
玉木宏&杏ちゃんという、大人な美男美女の謎だらけの逃避行ってだけで興味津々で拝見。
とても好きなツーショットだわー。
ふたりともスレンダーな長身で、白シャツとかのシンプルな逃走者スタイル(?)でもめっちゃ美しい。
最後まで敵か味方かわからなかった、元ジャーナリスト(伊原剛志)と町医者(白井晃)の
怪しい雰囲気もよかった。
そしてここにも冷泉(田中哲司)と野々村係長待遇(竜雷太)@SPECが!
色々なドラマでしょっちゅうおみかけいたします。
(ご多忙でしょうが「SPEC 結」もどうかよろしくお願いいたしますよ。)
原作を読んだ気もするけど、ストーリーをまるで覚えてなかったというのは実は読んでないのだろうか?
こんな脳みそのわたしは、投薬なんて無くてもLEVEL7行けますよ! 自力で到達しちゃいますよ。
ミスリードな要素の配置が巧みで、まんまと色々騙されながら観ておりました。
なので、最後にすべてのモヤモヤがちゃんと晴れてスッキリ。
こういうドラマは、結末がちゃんとわかってから改めて見直すと、さらに面白いですね。
だがしかし、この筋書きでふたりを「誘導」できるなんて不可能よねぇ。(それをいっちゃぁ)
・リーガル・ハイ 第七話
思ったとおり、今週の本編より先週の予告映像の方が面白かったですね!
暗黒のフィクサーの回で学習したとおりでしたね!
でも、いつもながら見事などんでん返しは
三兄弟にとっても徳松醤油にとっても、ベストな結末だったようで。
しかし今回は金田一風なコミーより、犬神家風な醤油一族より、
諸国漫遊ふたたび!な、黄門様でしょう!
さすが黄門さま、荷物は持たない。(刀の代わりに歯ブラシだけご持参)
シャツとベストの派手な色合いもまんま黄門さま。
杖をつきながら田舎道を行かれる横には、頼れる助さん格さんならぬ、あまり当てにならないコミー&黛。
何代目かの格さんとも出会い、またもあのテーマ曲がながれるし。
いい休暇でしたね、服部さん。
次回はコミーの父登場とな。
コミーの元妻登場の回は最高に面白かったので、お父様にも期待いたしましょ。
|