2014年04月10日(木) |
NHK「SONGS 福山雅治 〜理想への挑戦者〜」 |
台湾観光局のCMについて、前回のたまラジでましゃがおっしゃってました。
すっごくさわやかに映ってるって。
ええ、拝見しましたよ。
さわやかなオトコマエさんが台湾の街を歩き、
昔ながらのミステリアスな雰囲気漂うお店に足を踏み入れている、穏やかで美しい映像でした。
極彩色でちょっと猥雑な、いかにも東洋らしい街にふんわり溶け込みながらも、たしかにすごくさわやかな印象。
ですがご本人いわく、
福 「僕はね、自分のことさわやかだと思ったことはないですし、自分の内面なんてホント
薄汚れてると思ってるんですけど、映るとさわやかなんだ。これどうして?どうしてなの?
ほんとに醜い人間なのに、映るとさわやかになっちゃうんだ。どっちがほんとの僕なんだろうね?」
さわやかなんです。(断言)
人間のちっちゃさや汚さなんて、誰もが持っているものでございましょう。
ましゃだけがよごれてるわけじゃないし。
ただ、そういう内面を自覚なさっている、さわやかなオトコマエさんなんです。
さてさて。リアルなトークが炸裂した音楽番組の数々。
NHK「SONGS」では、アルバムについての真面目なトークがとても魅力的でした。
「龍馬伝」や「ホットスポット 最後の楽園」や「紅白歌合戦」などNHKならではの豊富な映像はもちろん、
カンヌのレッドカーペットや数々のPV映像、今回のレコーディング風景までちゃんと押さえていて、
ものすごく充実した内容で見ごたえがありました。
歌場面のクオリティの高さも含め、今回のプロモで出演した音楽番組のなかでダントツでしたわ。
丁寧なナレーションで進行し、音楽番組だけどドキュメンタリー。
さらに、アルバムの宣伝としても最高の出来栄え。「SONGS」ってこういう番組だったのですね。
これ、再放送がNHK総合で今日の深夜2:30からですので、見逃された方は是非!
曲は「HUMAN」と「恋の魔力」と「クスノキ」。
NHKが本気で作るドキュメンタリーはやはりすごいものがあります。
披露された3曲もどれも素晴らしかった。
演奏はもちろん、スタジオのセットや照明やバックの映像もね。
「暁」もこの番組で聴きたかったし、それを言ったらアルバム全曲ここで聴きたかったくらいです。
というか、公共放送がどんだけアルバムの宣伝してくれちゃっているのだと。
くどいですが再放送はNHK総合で今日の深夜2:30からです。是非!
2014年04月08日(火) |
セットリストの構成が素晴らしすぎる |
ドームライブの余韻もまだまだ続いております。
語り足りないことがいっぱいです。
またまた盛大なネタバレになりますのでご注意ください。
全24曲の中に絶妙に配置された、新アルバム「HUMAN」からの各曲ですが、
アルバムの順番とはもちろん違います。
始まる前は、とにかく「クスノキ」をどこにはめ込むのか、それが一番気になっていました。
だってとにかく、異色だし。
この曲のすばらしさを生かしつつ、でも盛り上がりまくりのライブの雰囲気もそこなわないなんて、
どうするのだろうと。
アルバム曲の中で一番最初にきたのが「HUMAN」。
タイトル曲としてアルバムの顔とも言えますし、序盤をどーんと打ち上げるのにふさわしい曲でした。
オープニングの「Beautiful life」(アカペラ)で、響き渡る声に一気にくぎ付けにされ、
その感動のままなだれ込む「HUMAN」はカッコよかった。
せり上がったステージの上でギター掻き鳴らすましゃもカッコよかった。
その次に披露されたが「ミスキャスト」「246」「とりビー!」。この3曲続きも見事でした。
「IT'S ONLY LOVE」「桜坂」と、終わった恋をせつなく歌いあげたおなじみの名曲のあとに、
したたかに恋を終わらせる女性目線の「ミスキャスト」。
これがもう、歌も演奏も最高にセクシーで。
ましゃの女性目線の曲はいつもながら凄すぎです。なんかいろいろとめっちゃリアル。
男が書く女性目線の歌には、「それ男の願望だよね? 実は女はそんなんじゃない」
みたいなのもけっこうありますが、
ましゃのはそうじゃない。どんだけ女の実像に詳しいんだか。
そしてココが一番素晴らしいのですが、女という生き物へのリスペクトを常に感じる。
そんな「ミスキャスト」のあとには、
再び男目線のラブソング、ましゃご自身のリアルを感じさせる「246」と続き、
トドメが、でもそんなことやこんなことがあってこの歳になってますが、
ま、とりあえずビール! という感じで「とりビー!」。
この「とりビー」のお気楽なリズムと、おじさんの哀愁とかわいらしさ漂う歌詞が最高に心地よいです。
そして一転、ましゃの過去にさかのぼる。
ファーストアルバム「伝言」から、
長崎から出たくて悶々としていた気持ちを歌った「まぼろし」と、
東京に出てきてはみたものの、思ったようにはいかない苛立ちが感じられる「BLUE SMOKY」をまず聞かせてくれて、
その後に、そんなましゃの原点はやっぱりここなのだよ、と、「クスノキ」と「昭和やったね」。
考え抜かれたにもほどがある曲順です。
アルバムだと、「クスノキ」に始まり、あいだに7曲挟んで最後に「昭和やったね」で完結するのですが、
ライブではこの2曲を続けている。
そうすることによって、ましゃの半生の総括を、冗長にもならず重過ぎることにもならず、
ライブの中にしっくりと収めてしまっているのです。
だから、「クスノキ」の重いメッセージもすんなり入ってきつつ、重すぎて引きずるということもない。
この見事なたたみかけ方に感動しちゃって。こう来たのねー、って。
で、そこから先は、安心して飛ばしまくりといった感じに。
みんなでコブシ振り上げて盛り上がれるロックが続き、ましゃもギター弾きまくりで煽りまくり。
その中に、「ギター好きすぎてついにこんな曲書いちゃいました」な「Cherry」。
これも盛大にエロくて、ギターもカッコよくて、最高でした。
そんな大騒ぎを満喫して、本編の最後に「暁」。
「HUMAN」が孤高の崇高さとすれば、「暁」は人とのかかわりに目を向けていて、
ましゃが想う、人間はこうありたい、という姿の、対をなすものと言ってもよいのではないかと。
「暁」はオープニング曲の「Beautiful life」と対になってるとも言えますね。
人とのかかわりにおいての「美しい生き方」という意味では共通している。
そんな「暁」を本編の最後に持ってくることで、HUMANというタイトルにふさわしいライブの本編が、
力強く壮大に完成されたのでした。
セットリストになかった曲で、あれも聴きたかったなー、これも一緒に歌いたかったなー、
というのは正直あるのだけど、それはそれとして、この構成の巧みさには感動しました。
それと同時進行の、映像や照明のすばらしさもね。
今回、ましゃのMCはかなり少なかったのだけど、この世界観を優先したかったのかなー、とも思います。
しゃべらなくても十分魅力的だからいいんだけど!
でも、しゃべったらもっと最高ですが。「SONGS」「僕らの音楽」「HEY!×3」で大爆笑しましたもの。
面白かったわー。これはまた後日。
2014年04月06日(日) |
福山雅治@東京ドーム 4月5日 |
FUKUYAMA MASAHARU
WE'RE BROS. TOUR 2014 HUMAN
昨日、4月5日はましゃのドームツアー初日でございました。
ましゃライブの初日に行くのなんて初めてで、
しかも今までとはだいぶ毛色の違う、「第二のデビューアルバム」引っさげてのライブを、
しかもこれまたわたしのましゃファン史上初めての「ドームで観る」ということで、
席に着いて開演を待つ間、みょーに緊張してしまいましたことよ。
結論から申しますと、
最高。
新旧のナンバーを絶妙に織り交ぜたセットリストのバランスも素晴らしくて、
ご新規ファンにも聴きどころはいっぱいあったのではないかと。
もちろん、「HUMAN」を熱心にスピードラーニングして臨んだわたくしも、
CD以上に素晴らしいナマの音に大満足でした。
曲ごとの映像の演出もすばらしかった。
「昭和やったね」(だったと思う)では、ましゃの半生をさかのぼる、
とてもパーソナルな写真がいっぱい紹介されたり。
今こんなステキなオトコマエさんになっちゃったこの人の原点はここにあるんだ、
ということがよーくわかる、ファンにとってはかなりの垂涎モノでした。
もちろん、それはマニア向けのサービスというわけではなく、
ご自身がナルシストだからとか(ナルシスト線はお持ちだけど)、自己顕示したいからとかでもなく、
この映像が単に一番ふさわしかったからですよね。
昭和という時代と長崎という土地をバックボーンに持つ、
福山雅治という人間じゃなきゃ作れない作品ですから。
言わずもがなですが、ビジュアルも最高で。
わたしの席は1階スタンドの中段、ステージからほぼ正面でしたので、
肉眼で見えるましゃの大きさは大豆くらいなものでしたが、
そもそもドームは人間サイズのモノを観る場所ではないと思っておりますので、
そこは最初から期待しておりませぬ。
でも、しばらくドームにお邪魔しない間に、巨大モニター画面の性能がすっごく上がったのかしらん。
すべての映像がはっきりクッキリと美しいし、凝った演出もたくさん。
そこに大写しになっている、オトコマエにもほどがあるましゃをずっと観続けていられるという満足感。
なので、ドームですが「そんなに遠い気がしない」感じもしました。
近い将来、ご本人の姿が(進撃の)巨人級の3D立体映像でドーム中央に屹立する、
なんて時代も来るかもね。
音も聴きやすかったですし。これは席の場所にもよるのでしょうが。
とにかく3時間以上歌いっぱなしなので、後半は高音を出すのがちょっとツラそうでしたが、
1曲目から最後まで、心わしづかまれまくりでした。
ギターも、これまでで一番弾いていらっしゃるにちがいない。
一昨年の夏の弾き語りライブや去年の大感謝祭以上に。
ギタリストましゃがボーカリストましゃ以上に大好きなわたしとしては、これも最高。
初日を終えて、5万人からの確かな手ごたえを得られたのか
「ドームツアーを続けていく自信がつきました」というようなことをおっしゃっていましたが、
なんというご謙遜を!
ドームが長年のホームだったのではないかと感じさせるほど、しっくりと安定感のある、
充実したステージでした。
ほんとにステキでした。うわーーーーん。(思い出してカッコよさに泣く)
以下、4月5日のセットリスト
(曲が前後したり抜けてたりするかもなのでご了承くだされ)
Beautiful Life (途中まで伴奏なしのアカペラ)
HUMAN
想 -new love new world-
虹
IT'S ONLY LOVE
桜坂
ミスキャスト
とりビー!
246
(デビューアルバム「伝言」より)
まぼろし
BLUE SMOKY
クスノキ (原爆投下の瞬間をイメージさせる映像)
昭和やったね (ましゃの生い立ちまでをさかのぼる写真がいっぱい)
恋の魔力
GAME
Cherry (堂々のギター偏愛宣言の映像がステキ。ましゃが弾くのはもちろんCherry)
RED×BLUE (フロートで会場一周。ようやく肉眼でましゃの全身を確認)
fighting pose
Get the groove
明日の☆SHOW
暁
(アンコール)
生きてる生きてく
melody
(ダブルアンコール)
家族になろうよ(ギターだけの弾き語り)
今までアンコールでしか聴いたことがなかった「桜坂」が、
本編のかなり序盤に来たのがかなりの驚きでした。
でも、「桜坂」や「虹」などの大ヒット曲の鉄板さと言ったら。
聴けて嬉しくならないはずがないので。
こんなステキなライブがこれからも続いていくなんて、想像するだけでワクワクですよ!
気が早すぎではありますが、このツアーの映像も絶対残していただきたいです。
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