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明日 咲く花
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2009年10月03日(土)  A君と赤い薔薇

お天気がすぐれない日が多い。

お祭りの頃は、いつもお天気が悪い。

一雨ごとに寒くなる時期。


お祭りにまつわる家族の想い出もたくさんあるけれど、
現在は、三人娘とも成人しちゃって、
お祭りだからといって家族で出かけることもない。

静かなもんだ。




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20代 
 結婚へ向かわない A君と赤い薔薇


アイツと付き合いが始まってから、
春が過ぎ、夏が来て、とうとう秋になった。
北海道の秋は早い。
10月にもなれば、木枯らしがひゅーひゅーと泣き出す。

雪が降れば、この町は休眠に入る。
町のほとんどの住民は、農家だからだ。

11月末、町の青年団が、イベントを計画した。
青年団の幹部と知り合いだった関係で、私はイベントに参加した。

あれこれ名目はつけてはいるが、このイベントは、
明らかに「集団お見合いパーティー」だ。
出会いが少ない町の青年達に、恋愛の機会を与えるためのイベントだ。


付き合っている人がいる私が、こんなイベントに参加しても良いのか?
アイツとの付き合いに反対だった母は、「行ってきな。行ってきな」と
大乗り気。誘ってくれた幹部さんは、昔からの知り合いなので義理がある。


青年団のイベントは、町の公民館で開かれた。
立食パーティーだ。
たくさんの若者が集まっていた。
よくこれだけ集められたものだ。
知り合いも何人かいたので、一緒に参加した友人と知り合いで、
楽しく会話し、食べ、時間を過ごした。


あ、
A君。。。。


A君も、参加していた。

少し離れたところに、A君を見つけた。

友人に「A君がいる」と報告すると、「わーー、かっこいいねー」と。

A君の周りには、女の子が集まっていた。
「Aさん♪」「Aさん♪」と、モテモテだ。


やっぱりね〜、私が好きだった人だわ〜。もてるのね〜。
自分がもてているわけでもないのに、得意な気分になった。


会場では、A君と、軽く目で挨拶。

友人と会場を出て喫茶店で話していると、そこにA君グループが来た。
またもや、かわい子ちゃん達を引き連れていた。

さっきは得意な気分になったが、
しばらくA君のモテモテぶりを見ていると、イヤな気分になってきた。


「帰ろう」


「帰るの?」と、A君に聞かれた。
「帰る。じゃあね。。。。あ、私、もうすぐ誕生日なの♪」
「知ってるよ」
「そう。じゃあね」



12月5日。
私の誕生日。
うちに、大きな花束が届いた。
片手では持てないほど大きい、真っ赤な薔薇の花束。
送り主は、A君だった。
「Happy Birthday」とカードが添えられていた。


それを見た母は、相当喜んだ。
「ゆうに、気があるね。絶対、そうだね。気があるね♪」


真っ赤な薔薇の花束は、しばらくの間、喫茶店の一番目立つ場所に飾った。

A君には、3度、プレゼントをもらっている。
高3の誕生日、
A君がアメリカから帰った時のお土産、
そしてこの花束。
最後にもらったプレゼントが、赤い薔薇だなんて。
気障なヤツ。


後日、A君にお礼を言った。

その時、はっきり言われた。

「もう、ゆうちゃんとやり直す気持ちはないから。恋愛する気はない」


以前、Christmas cardにも「君は君の道を歩いて下さい」って書いたね。

A君、
人生で二度も振ることないじゃない。

というか、私もA君のことを二度、振っているんだよね。
A君がアメリカにいた時、私からの返事が届かなかった時、
アメリカから戻って来て私にお土産を渡した時、「もう彼氏はいる」と
言った時。

お互い様か。(笑)



結婚後、夫からも数回ほど花束をいただいたが、
もらう前も、もらった後も、いつも「花はいらない」と、言い続けている。

A君からもらった花束の印象が強すぎる。
花束は、あの薔薇の花束だけで、お腹いっぱい。

もう、一生誰からも花は、いらない。


その昔、10代の頃、
A君とデートした時の会話が甦る。

「ゆうちゃんとは、結婚できないよな〜」
「そうだね〜、私、農家の嫁は勤まらないよ。身体、弱いし…」
「そうだよな〜、農家の嫁は体力勝負だからな〜」


今の農家のお嫁さんも、やっぱり健康で働き者でなければ勤まらないのだろうか?




ーつづくー

BBS
どうぞお気軽に




2009年10月02日(金)  その六 本当の別れ

★色が悪い★



卵とレタスのスープ
若竹煮
インゲンの胡麻和え
餃子

発色が悪くて、うまそうに見えない。(T.T)
実際、まずいって?
食ってから言え〜!





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20代 その六
 結婚への道、第六歩 本当の別れ


いつものように、夜にアイツのアパートへ向かった。
親には、音楽サークルの集まりに行くと言ってある。
実際に、週に1度サークルの集まりがあったのだが、
アイツと付き合うようになってからは、しょっちゅうさぼっていた。
サークルを欠席して、アイツのアパートに入り浸っていた。


トントン
部屋をノックした。
アイツが、そっと少しだけ部屋のドアを開けた。

え?

「まずいんや…」アイツが小声でささやいた。

「なに?まずいってどういうこと?」

少しだけ開いていたドアが、ぐっと大きく開いた。
アイツの後ろにいた人がドアを押したのだ。

B君だった。

B君は、まるで鳩が豆鉄砲を食らったみたいな顔で立っていた。
向き合った私は、呆然としていた。
間にはさまれたアイツは、居心地悪そうな顔で黙っていた。


「とにかく、入れば?」と、B君が言った。

おずおずと私が入り、床に座った。

B君は、私とアイツを見比べて、
「じゃあ、僕は帰るよ」と、去っていった。

一瞬で全てを理解し、出て行った。

これ以来、B君とは一度も会っていない。
狭い町なのに、B君とすれ違う事は一度もなかった。

これまでも、何度も「バイバイ」と別れを告げたB君だったが、
とうとう本当に、B君と別れたのだ。


そして、アイツはこの土地・北海道の十勝の田舎町で、
唯一心を開く事ができた友達を失ったのだ。
たった一人で、関西から北海道に出て来たアイツ。
さぞ心細かったことだろう。
その時、寂しい気持ちを盛り立てて賑わしてくれたのはB君だった。

その後、アイツは何人かの友人が出来たが、
ケンカしたり裏切られたり、お金を盗まれたりと、
ろくな友人が出来なかった。
当時北海道で仲が良かった友人で、現在アイツが中年になってまでも
付き合い続けている友人は、一人もいない。



1980年の9月に関西から北海道へ出てきて、12月に私と知り合い、
翌年1981年2月には付き合いが始まり、
4月に、やっとできた心のより所の唯一無二の友人をなくしたアイツ。



そう、時は4月。
A君がアメリカから帰って来る4月だ。
噂で、A君が帰って来たと聞いてから数日後、
店番をしていた喫茶店に、A君が現れた。


まさか来るとは思っていなかった。


2年ぶりに会うA君は、以前にもまして精かんでたくましく見えた。


「久しぶりだな。元気だった?」

「うん、元気。A君も元気そうだね。アメリカから戻ってきたんだね」

カウンターから一番遠い席に座ったA君は、コーヒーを頼んだ。

コーヒーを持っていくと、
包みをテーブルの上に置いた。

「これ…」

「なに?」


A君の前の席に座り、包みを見た。

「ゆうちゃんにふられた僕としては、渡すのをやめようかと悩んだんだけど、
 やっぱり渡す事にしたわ」

「ふられた?誰が誰に?」

「僕がゆうちゃんにふられたんじゃないか。手紙が途中で来なくなった。。
 ゆうちゃん、他に彼氏ができたんだろ?」

「なにを言ってるの?手紙の返事をくれなくなったのはA君でしょ?」

「え?」

「え?」

どうやら、アメリカの郵便局員がちゃんと配達してくれなかったらしい。

と、手紙の件は解決しても、A君との件は解決できない。
だって、私はすでにアイツと付き合っていたのだから。


お土産は、ネックレスだった。
透明のハート型のトップが、きれいだった。


「彼氏、できたのか?」

「うん、出来た。ごめんね」
当時の私はアイツとの恋愛に夢中で、A君のことなど眼中になかった。


「そうか、、、じゃ、元気で」


A君、さよなら。
あの時、あの手紙がちゃんと届いて文通が続いていたら、
A君との付き合いも違ったものになっていたかな?
私の人生は、違う道を歩んでいたのかな?


B君とは二度と会わずに現在に至っているが、
A君とはその後また出会うことになる。
思いもかけない場所で、A君に出会う。
思いもかけないものを、A君にもらう。

その事は、私の人生の中で甘く華やかな画像として保存されているのです。




ーつづくー




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