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明日 咲く花
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2011年01月08日(土)  私の役目

今日の日記は、昨日の日記とほぼ同じ内容です。

‥‥……━★‥‥……━★‥‥……━★

橋下知事は、頑張っていると思う。
人気もある。
どこぞの知事みたいに、たった4年つとめただけで知事を放棄せず、
これからの大阪がどうあるべきか、懸命に考えているように見える。

ただし、知事の方針で、一つだけ首をかしげる事がある。

大阪にカジノを作ろうとしている事だ。

そんなものを作ったら、格差社会に拍車がかかり、ギャンブルにのめり込む
人たちが増え、自己破産、家族離散、ホームレス、自殺も増えるのではない
かと危惧している。

韓国はパチンコを全廃したというのに、日本ではパチンコ屋はここあそこに
存在している。
商店街に、ドラッグストアの隣に、普通にパチンコ屋が存在していたりする。
ガラス越しに店の中を見ると、別段楽しそうでもなく、ただひたすら
パチンコと向き合っている人たちがいる。


ねえ、Kさん。
Kさんは、いつからパチンコをするようになったの?
私は、全く知らなかった。

私の父親も弟も、パチンコの影響でずいぶん人生にひずみが出来た。
その事を、ずっと以前にKさんに話した。
だからkさんは、自分がパチンコをしている事を私に言えなかったかな?


Kさんから借金の電話があった時、彼女がパチンコをする事を知っていた
なら、即座にお金を貸す事を断ったでしょう。
実際、夫に反対されてお金は貸さなかった。
だけど、貸さなかった事を後悔した。
彼女がパチンコで借金を作ったと知っていたなら、貸さなかった事を後悔
する事もなかった。
後悔して、心配のあまり彼女の家へ行く事もなかった。
バッグに、彼女に渡す予定のお金を入れて、彼女の家へ行く事もなかった。

呼び鈴を一度鳴らした。
誰も出なかった。
それで諦める事もできた。
だけど、彼女の事が心配でもう一度呼び鈴を鳴らした。
彼女がパチンコで借金を作ったと知っていたら、
彼女の家へ行く事も、呼び鈴を二度鳴らす事もなかった。

二度目に鳴らした時、ドアが開いた。
彼女のご主人が、パジャマ姿で出てきた。
ご主人は夜勤の仕事なので、午後は仮眠していたのだ。

てっきり、夫婦で金策のために頭を悩ませていると思っていた。
彼女がパチンコをしていた事を知らなかったから。

金策が尽きて、夫婦で落ち込んでいると確信していた。

だから、ご主人が出てきた時、
「お金のことが気になって…」と言ったのだ。

ご主人が、あっけにとられた顔をして、
「お金?なんのことだろう?」と言った。


しまったと思った私は、
「娘さんがお金の事で困って、Kさんに泣きついたと思います」と言った。



道を歩きながら、携帯を取り出してKさんに電話した。


そもそも、何故Kさんはうちの固定電話にかけてきたのだろう?
Kさんも携帯を持っている。
Kさんの携帯から私の携帯にかけた方が、必ず私につながるので借金を
頼みやすいのに。
わざわざ固定電話にかけてきた意図は、なんだろう?
うちは夫が家計について実権を握っているのを知っているから、
お金を借りるのなら夫の承諾が必要だろうと考えて、固定電話にかけた
のだろうか?

うちの固定電話にかけてきたものだから、てっきりKさんは自宅から電話
してきたのだと思ってしまった。
これが、第二の間違い。

第一の間違いは、彼女がパチンコをするのを知らなかった事。
第二の間違いは、彼女が自宅から電話をかけてきたと錯覚した事。
第三の間違いは、彼女に借金がある事を、彼女のご主人に言ってしまった事。


間違いが重なって、未来が動いていく。

あぁ、私は、こういう役割をするべく、間違いを繰り返したのかもしれない。

彼女の借金地獄を露呈させるために。

それは、彼女のためになる。

地獄のストッパー役。

「うらまれるぞ。家に火をつけられるかもしれへん」と夫に言われた。

後の祭りだ。

ご主人に知れたと彼女に言った時、彼女は相当うろたえていた。

「どうしよう、、どうしよう、、お父さんに怒られる。家に帰れない」

何度も、そう言った。
何度も、何度も、言った。

彼女が「お父さんに怒られる」と、同じ口調で言った事が、遠い昔にあった。
あの時は、彼女の娘さんが怪我をした時だったかな。

今日、彼女はどこでどうしているのだろう?
家に帰ったかな?
帰れず、嫁いだ娘さんの家にいるのかな?
一日中、彼女のことが頭を離れなかった。


彼女は、ご主人をとても愛している。
ご主人に怒られて愛想を尽かされるのが恐いんだと思う。
それなら、パチンコなんてしなければいいのに…と思うが、
ギャンブルという物は、麻薬と同じだ。
止めようと思っても止められない人が、ごまんといる。

そして、ぬかるみに埋もれて行く人たち。

ずぶずぶと、泥水に頭まで浸かって、泥だらけの指先を動かして、
何かをつかもうとする人たち。


私は、大阪にカジノを作ろうとしている橋下知事の気持ちがわからない。





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2011年01月07日(金)  パチンコ、嫌い。

夫は、仕事の関係上、借金のお願いをされた事が数限りなくある。

私には無断でよそ様にお金を貸した(譲渡した)事が、たくさんある。

夫の告白によると、その額はン百万とか。(ー_ーメ)

もちろん、お金を貸す時は、
「こいつだけは大丈夫や。必ず返してくれる」と思って貸す。

だけど、返却率は80パーセントにも満たない模様。



私は、生まれてからこの方、人様にお金を貸したのはただの一回きり。
厳密に言えば、高校生の頃に「パン代を持ってくるのを忘れた。貸して」と
パン代を貸したら最後、絶対に戻って来ないという噂の人に貸した事が数回
あるのだけど、それは、パン代・100円未満の話なので。。。


唯一、人様にお金を貸したのは、昔も昔、20年ほど前、
大金かと言えば、全然そうではなくて、
たったの5千円。

でも、その当時はその5千円が私にとっては大切なお金だった。

「月末までに返すから」と言われた貸したのに、月末になっても返って来ない。

しっかり請求した。
「いつ、返してくれる?」「いつ、返る?」
何度も請求した。
それくらい、うちの家計もキューキューだった。

あまりにも請求が厳しかったせいか、5千円は戻って来た。
そして、その人は二度と私に「お金、貸して」とは言わなかった。
一年経たずして、その家族は引っ越して行った。
後で知ったことだけど、他のご近所の方にも無心していた模様。




あれから20年。

突然、電話は鳴った。

この話をするのは、インターネットではタブーかもしれない。

西暦2000年前なら、全然OKな話題だったかもしれないけど、
この頃のインターネットは、実社会と同じく、透明な世界で、
自分の吐いた言葉には、自分で責任を持たねばならず、
どんなに小さなサイトでも、アクセス数が100に満たないサイトでも、
こんな話を書いちゃダメなんだろうな〜と思う。


でも、
私の生きていく意味として、
ネットで自己のドロドロを昇華する。吐露する。ストレス解消するってのが
あって。
そのために私は、たっかいパソコンを買って(もらって)、
これがなかったら、
パソコンというものが生まれなかったら、
今の私は、
実生活の辛さ、苦しさに、
疲れて壊れて、どうしようもなくなっていたのかも…と思うのです。

‥‥……━★‥‥……━★‥‥……━★

前置きが長くなりました。(^_^;


つまり、
人生二度目(前回は20年前)、
他人様から「借金のお願い」をされました。

25年ほど前、
私は、京都に越してきた。
夫と、まだ赤ちゃんだった長女と、三人で、京都に来た。
一ヶ月ほど夫の実家で世話になってから、
夫は新しい職場を見つけ、家族三人で暮らす借家へ引っ越した。

その当時、借家の周りには若夫婦&幼い子供たちがたくさんいた。
その中に、Kさんもいた。
北海道から越してきた私は、おどおどしていた。
そんな私に、回りの人たちはとても優しかった。
すぐにご近所さん達にもなじんで、子供共々楽しく生活する事ができた。
Kさんは、特に私に良くしてくれた。
うちの娘たちが自転車に乗れるように、練習につきあってもくれた。
長女を夕ご飯にまねいてくれたりもした。

現在は、年に1〜2回ほど会うだけの関係だけれど、
京都に来た当時、とても良くしてくれた事は、感謝してもしきれない。


そんなkさんから電話が来た。

折り悪く、夫が家にいる時に。

「借金のお願い」の電話だった。

夫が即座に「断れ」と言った。

確かに、うちも相当苦しい。
人を助けている状態ではない。

「ごめんね」と言うと、彼女は「いいや、こんなお願いをして悪かった。
気分を悪くさせてごめんね」と言って電話を切った。

夫が仕事へ行ってからも、彼女の事が気になって仕方がなかった。

どうしてお金が入り用になったのだろう?

「10万、貸して」と言われた。

10万、、、大きいお金だけど、作れない金額じゃない。

思い切り悩んだ末、白い封筒に10万円を入れて、彼女の家へ向かった。

夫には、内緒だ。
ばれたら、大変な事になる。

うちから10分ほどのところに、彼女の家がある。

チャイムを鳴らした。
出ない。
お金を算段するために、出かけたのだろうか?
もう一度、チャイムを鳴らしてみた。

思いがけず、ご主人がドアを開けた。
ご主人は夜勤の仕事なので、パジャマだった。

「えっと、、、奥さんは?」

「え?」

「奥さん、お金が必要だって電話で聞いて…」

「お金?なんのことや?」

ご主人は、何も知らなかった。
私は、勝手に思い込んでいた。
若くして嫁いだ一人娘さんが借金を返せず、それを補うためにご夫婦で
金策に走っていたのだと…。

「え〜と、、、たぶん娘さんの事でお金が入り用になって、それで私の
 ところへ電話したのだと思います。奥さんの携帯に電話しますね」

「は、、はい、そうしてください」

長年のつきあいなので、ご主人とも懇意です。
ご主人は、鳩が豆鉄砲をくらった表情で、ドアを閉めた。

私は、「失敗した」と察知した。

これは、ご主人には内緒だったのだ。
娘さんの借金だと思い込んでいたけど、そうではなかったのか?

道ばたで、彼女に電話した。

「お父さんにばれちゃったの?どうしよう、、、、どうしよう、、」

彼女は、うろたえていた。

「ごめんね、ご主人も知っていると思ったから…」

「どうしよう、、怒られる、、ゆうさんに言わなきゃよかった…」

「kさん、借金ってどれくらいあるの?それ、今回払えたとして、これから
 払いきれるの?どんどんふくれあがるんじゃないの?
 ご主人に言って、借金をどうにかしてもらった方がいいんじゃないの?」

「借金は、キャッシング。。。もうすぐ20万の引き落としがあって、
 それが落ちないとカードがとめられる…」

やばいやん。

月の支払いが20万ってことは、少なくとも500万以上の借金があるよ。

彼女にとって「お父さん(夫)に怒られる」というのが、最大のダメージみたい。


私はね、
バッグに10万円を入れて彼女の家に行ったの。
娘さんが作った借金を補うために入り用なのかと思って、
夫には内緒で、彼女の家に行った。
10万円、大金だけど、戻って来なくていいと思った。
北海道から京都に越して来た時、
彼女にはとてもお世話になったから。
ここで助けないと、一生後悔すると思って。


だけど、それは間違いだと思った。
彼女のご主人と会って、その後彼女と電話で話して、
間違いだとわかった。

私が10万程度渡したところで、彼女は借金地獄から抜けられない。

彼女にとっては、「お父さんにばれた」という事が大変な事らしいけど、
むしろ私は、
私が彼女の家を訪問する事で、ご主人にばれて、彼女の借金が明るみに出て、
良かったと思っている。

たとえ、彼女に死ぬまで恨まれようとも、そう思っている。



彼女、どうしてそんな大金を借りる事になっちゃったんだろ?

母に電話で話したら、
「パチンコだ」と断言した。

私の知っている限り、彼女はパチンコはいっさいしない。

そう母に言った。
「絶対に、パチンコ」と、母は言った。

そうなのだろうか?

「普通に生活していて、ご主人も働いていて、Kさんは華美なタイプじゃないし、
賭け事しか原因は見当たらない」と言われた。


そうなのかな?
やっぱり、そうなのかな?

そうなら、
今回、ご主人にばれて借金がどうにかなっても、
パチンコ癖ってのは抜けないから、
また、同じ事を繰り返すよ。





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人間って、悲しくて寂しくて虚しい。

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