テレビザッキ
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メモ
「プロの動脈」の特別版。リットン調査団のコンビ結成20周年を記念して 軌跡を追う。リットンオンリーで取り上げるのが凄い。
個人的には、特別リットンに思い入れはない。 コントも、独特の世界は炸裂してると思うけど特にはそれに惹かれない。 でも、20周年は凄い。言い方は悪いけど、あれだけ売れなければいつ解散し ててもおかしくないとも思う(ライブとかはチケット取りにくいのかもしれ ないけど、一般的な見方での「売れてない」という意味で)。 ある程度の売れ方をしてての20年とは違って、二人とも他にバイトをしつつ の20年。 継続は力なり、を芸人に対しては特に強く思う。 売れてなければ、長く続けていく事すら難しい世界のような気がするから。 そんな中でしたい事を追求し続けて、自分達の笑いを譲らない一貫した姿勢 は男前だと思う。 彼らが芸人ウケする理由はそのあたりにもあるのかもなぁ。
2003年03月23日(日) |
井沢鉄工所、めちゃイケ、発熱!猿人ショー |
●井沢鉄工所 base芸人主体のコント特番。お茶の間ドラマ風でイマイチか?と最初は 思ったけど、コンビ毎に次々コントがあって面白かった。楽しめた。 ガブンチョ芸人まで出演だったし、少なくとも「マジっすか」みたいなの よりは比べ物にならないくらい良かった。
■コンビ毎のコントで個人的に好きだったのは、笑い飯、友近、麒麟、 シュガーライフ、シャンプーハット、天津、千鳥。 ■笑い飯、鉄工所での溶接コント面白かった。いつもの「代われ」。 小道具ありなので新鮮。やってる二人が楽しそうなのもいい感じ。 ヘビ花火に火が点かない西田さんと、米粒で溶接、特に笑った。 ■シュガーライフのボケの人って意外に器用なのかも。今日の鬼ごっこネタ もナイス。声もいい。関西色がいい意味で無いコンビのような気もする。
●めちゃイケ 江頭興業第二弾と、極楽ツアーズ企画。
江頭興業は今回は全員で円になってバレーのトス100回を目指す。 なんてことない企画だけど、合間のやりとり含めて楽しめた。 エガちゃんのハゲイジリ、オモロ。薄頭さん。カッコマン。山本祭。 各人のキャラも出てて面白かった。 リーダーシップ取りたがるんだけど途中で脱線する岡村さん、S気質な矢部ッ チ、相変わらず人の良さそうな濱口さん、誰かがやるだろう的考えの有野さ ん。極楽加藤さんは、結婚したあたりからか包容力みたいのが出てきたよう な気がする。フォローが上手いというか、温かみみたいのも増えたなぁと。
極楽ツアーズは結局メンバーが体張らされる企画。 冬の海に躊躇なく飛び込む岡村さんは凄い。彼は求められたら拒まない。 当たり前と言われればそうなのかもしれないけど、その姿勢を貫くことは なかなか出来ないと思う。 矢部ッチのおでん、キャラに無さすぎで笑った。 こういう企画を仕切ることはあっても自分が挑戦させられることは珍しいの で。最後の「はしゃぎすぎ」も。
●発熱!猿人ショー コバと中川家がゲスト。 コバのは結構普通だったけど、中川家の方面白かった。 中川家というより、Piper川下さんと山内さんの挙動不審兄弟が。
車での待ち合わせで違う人を拾う、というコントも好き。 定番だけど面白かった。「プロ野球の契約公開の時の格好とはなぁ」。
あと、言葉糺くんは最初の独り言がオモロいなぁ。 今日は「この店は里芋なかったな。里芋なかった。他の店で食べよ」。
2003年03月20日(木) |
僕の生きる道 最終回 |
素晴らしいドラマだった。 毎週、ドラマとしては勿論見るのを楽しみにしてるんだけれど、同時に見た くないという気持ちにさせられるドラマなんて初めてだった。
最後まで静かに、丁寧に創られてた。 ガツンと盛り上げて視聴者泣かせてやろうというあざとさなんて見えず。 最終回も、ホントに素晴らしかった。 なんかこの言葉しか出ないわ。泣きすぎってくらい、泣いた。 そりゃ次の日目ぇ腫れるわ。
ダンボールに思い出の品物を詰めつつ「死への準備」をする秀雄とみどり。 つらすぎる。 「僕のことを忘れないでください。でも、僕に縛られないでください」。 「分かってます。私は、ちゃんと生きていきます」。 大切な人が段々と衰弱していき、遠くない将来死んでしまう。 そんなの、自分は想像すらしたくない。できない。 でも、みどりは静かな強さをたたえた優しさで最期まで秀雄との生活を楽し もうとしてた。凄いと思う。
そして秀雄の最期の言葉は「砂肝」。泣き笑い。 彼が生徒達の歌声と、最愛の人の手のぬくもりと、幸せな思い出の中で死に 旅立てたのが本当に良かった。ある意味ハッピーエンドだったと思う。 ドラマチックな幸せじゃなくて、日常に普通に転がってて普段は見過ごしが ちな事の中にこそ幸せは存在するのかもなぁ、とこのドラマ見て何度か思っ たけど、ラストもそう痛感させられた。
5年後の描写で、一番成績至上主義だった生徒の吉田くんが、教師になって高 校へ戻ってきたというシーン。受験に直接関係ないからといって軽んじてた 「生物」の教師になって戻ってきたというのがいい。 そして、自分が高校時代そうしてたように、生物の授業なんてハナから聞く 気もなく数学や英語の教科書を堂々と広げる生徒達に、秀雄の「読まなかっ た本」の話をしだすところも。 こうして、秀雄の「生きた道」はどこかで細く長く続いていくんだなぁと。 あと、みどりに子供が出来てなかったのもよかった。 ないよな、とは思ってたけれど。 目に見える「生きた証(子供)」は残さずとも、みどりをはじめ周囲の人の 心の中でいつまでも生き続けて、生徒達の人生に大きな影響を与えたことが 何よりの証だと思う。
クサナギくんは凄い。役者として、地位を確立したような気がする。 合唱コンクールへ向かう道での表情は、全てを受け止め達観した上での迫力 があった。
本当に、心に残るいいドラマだった。 ただ泣かせるだけじゃなく、いろんなことを考えて見直させられた。 いいものを見させてもらってありがとう、という気持ち。
チズ
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