銀河鉄道を待ちながら
鬱と付き合いながらの日々を徒然に

2005年02月25日(金) 人生の転機?

「ちょっといいか?」

突然部長に呼ばれ、深く考えずに部長室へ入った。

何か仕事で問題でも出てきたかな、と思っていると、部長が一瞬戸惑ったような表情を見せた後、思いがけないことを口にした。

「今、人事の方から連絡があって、来年東京に出向してもらうメンバーの名簿に、君の名前が挙がっているらしい。決定ではないが、もし決定したら行くかどうか、それを伝えないといけないんだが、どうだ行くかね?」

東京に出向する人がいる、ということを聞いたことはあったけれど、まさか自分がそうなるとは夢にも思わなかっただけに、全く寝耳に水だった。

おれが優秀だから選ばれた、ということならうれしいもんだが、そうでないことをおれは知っているだけに、どう受け止めていいかわからなかった。

東京に出向するのは、要するに、慣例でそうなっているだけなのだ。

一年間、代わる代わる誰かが東京に行く。途切れると出向先との関係が薄くなってしまうから、途切れさせるわけにはいかない。

だけどみんな行きたがらない。地元出身者ならなおさらだ。

そこで、独身で若くて、しかも違う環境に適応できそうな奴
(おれは出身地A県からI県に出て就職したという経緯がある)
ということでおれに白羽の矢がたった、ということなのだ。

東京には興味があったので、少し迷ったが、体が弱く、心も病んでいて、仕事があんまりできないおれが出向するということは、どう考えてもマイナスなので、「自信がないので遠慮します」と断ることにした。

しかし部長も「あ、そう」では引かない。
おれが候補になるくらいだから、よほど他に行きたい奴がいないのだ。
おれに断られては困ってしまうのだろう。

「土日でまた考えて」

と返事を先延ばしにされた。

あんまり考えたくないのに、考えなければならないことが一つ増えてしまった。しかも、かなり頭の痛い問題だ。
まったくどうしたらいいのかわからない。



2005年02月24日(木) 慌てる係長

今日は、ある仕事の締切日だった。
正確には昨日なのだが、締切後にしなければならない作業が始まるのが今日の午前10時頃なので、それが事実上の締切となっている。

業務担当者は複数いて、それぞれ自分の担当する分を、まとめ作業をやる担当者に渡さなければならない。

おれは朝一番に提出していたので、他の仕事をしていたのだが、係長が午前10時を過ぎても提出していなかったらしく、まとめ作業の担当者Aさんに激しくせきたてられていた。
係長は慌てて仕事を終わらせようとしていたが、「慌てる時期が違うような気がする」と思わずにはいられなかった。

Aさんが怒るのももっともで、その仕事は遅れると取り返しがつかない種類のものだった。

提出が遅れた、ということは、あんまり仕事のできないおれもさずがにしたことがない。

だから、係長がしたことはよっぽどのことだ。

どうも、最近係長の様子がおかしい気がする。

ミスが多いし、話したことを覚えていない。おれから見ても仕事が遅くなっていて、焦りやすく、判断にも狂いが生じているようだ。

もしかしたら、うつ状態なのではないか、と疑っている。

今年は町内会長をしているらしいので、その辺でもストレスをためているのかもしれない。

係長を見ていると、少し休んだらどうですか、と声をかけたくなる。
実際、声をかけたこともあるが、大丈夫大丈夫、と返されて終わってしまった。

ある日急に、係長の姿をみなくなった、なんてことがないように祈るばかりだ。





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