銀河鉄道を待ちながら
鬱と付き合いながらの日々を徒然に

2005年07月17日(日) 人体の不思議

連休だったので、石川県に帰った折、金沢市が誇る「21世紀美術館」に立ち寄った。

目的は、ちょうどこの時期開催されている「人体の不思議展」だった。

「人体の不思議展」は、今回の金沢での開催以外にも、これまで各地で多くの入場者を集めた有名なイベントで、どんな内容かと前から気にはなっていたので、これはいいチャンスだと思っていた。

その日は晴れていたこともあり、美術館は家族連れ等で賑わっていた。

驚いたのは、「人体の不思議展」にも家族連れの人たちが多かったことだ。
そこに展示されているのは、正真正銘本物の「人体標本」で、人間を縦割りにしたものや、横割りにしたもの、内部構造を見やすいように、かなりエグイ角度で割られた頭などである。

小さなお子さんは、ショックを受けないのだろうか……?
様子を見ていると、案外子どもの方が何も考えずに興味津々にじっくりと見ている気がする。

自分はというと、10分でギブアップ。

「自分もこうなっているんだ……」

と内臓やら脳みそやらを見ているうちに愕然としてしまって、胃がむかつき始めてしまった。

出口付近で、脳みその活用状況と骨の密度の検査を有料で受けられる催しがあったので、せっかくだからと受けてみたところ、結果は最悪。

脳みそは普通だったが、骨密度は80歳クラスで、「精密検査が必要」とのコメントが記載されていた……。

まあ、今みたいに食うものも食わず、寝ず、運動せずの暮らしをしていたらそうなるわな。
と納得する。



2005年07月09日(土) サイドビュー

友人Tが主役として出演する劇を見に行った。

狭いところだとTからあらかじめ聞いていたので、劇場の小ささには驚かなかったが、思いのほか観客が多かったせいで、急遽舞台の真横に用意された小さなパイプ椅子の座席から劇を見ることになったのには驚いた。

普通の劇場なら、舞台は最前列の観客席より一段高くなっているはずなので、真横に席があるということ自体が考えられない。

舞台と客席にはっきりとした境界線がない、その劇場ならではのハプニングだったのだが、おかげで、役者と観客の両方を同時に視界に入れながら劇を見るという、劇団関係者でもない限りめったにできない経験をさせてもらった。


劇の内容も、最初描いていたその劇に対するイメージをいい意味で裏切ってくれて、意外性があってよかった。


今回の経験は、劇を見る視点の幅を広げてくれたように思う。











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