今日、ふと夏がもう終わることに気が付いた。
何の感慨も湧いてこなかった。
毎月100時間くらいの残業を続けていると、いろんなことに興味が湧かなくなる。夏に特別何かしようとは今年は考えなかったので、特に残念でもない。
あんまり忙しかったので、暑さも気にならなかった。 ただひたすら仕事に打ち込んだ。そんな夏だった気がする。
そんな夏があってもいいか、と思う。
むしろ、今までの人生で一番印象的な夏だったかもしれない。
これほど自分の人生の進路を真剣に考えた夏はなかった気がする。
今の仕事を続けるか、それとも仕事をやめて転職のための何か資格を取るか、悩みに悩んだ夏だった。
結局、単純に仕事を続けることもせず、資格を本格的に目指すのでもなく、僕は「通信教育で学びながら今の仕事を続ける」という第3の道を採ることにした。
仕事と勉強の両立は大変だけども、少し気分転換があった方が、仕事ははかどりやすいはずだ。
ほんの少しだけ、がんばろう。
今はお昼過ぎだが、今日はまだ何もしていない。
掃除、洗濯など家事でやらなければいけないことはたくさんあるが、そのままにしている。
こうやって日記を書きながら、東京に来てからの3ヶ月と少しの間を、ちょっと振り返っている。
わずかの間にいろんなことがあったような、逆に何もなかったような、不思議な感触がある。
こちらに来てからしばらくの間、石川にいるときよりも飲みに行くことが多くなっていた。主に仕事の同僚とだったが、今月からは少し減った。
土日に、池袋や新宿、銀座などに遊びに行くことも多かった。
何かをしている時間というのは、格段に増えた気がする。
だからこそ、自分の中に充実感や満足感が十分にないことに違和感を感じる。
一体、何が原因なのだろうか?
仕事がうまくいってないからだろうか?仕事の質が全く変わったせいで、ストレスを感じていることは確かだ。
緊張で食事が喉を通らない時期が続いたこともあった。一日3食とっていない日の方が多くなった。体重も減ってしまった。
住環境が変わったせいだろうか?今まで住んでいたところが快適だっただけに、東京での不便な生活に不満を感じることは多々ある。
でも一番大きな原因は、こうやって日記を書いたり、本を読んだりする時間がなくなったことのような気がする。
人付き合いが嫌だということではなくて、自分を見つめるというか、自分を表現する時間というのが、自分にとって大事だということにあらためて気が付いた、といったところだろうか。
「同僚と飲んだりする時間が自分を表現する時間になれば、こんなに楽なことはないのに」 と思わないわけではないけど、そこはそれ、世の中をうまく渡っていけるように出来ている人と、不器用な人と、いろんな人がいるということなんだろう。
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